仮面の紳士②

神埼幸の撮影②

42-0100
勿論斉藤琴美にも甲田の催眠術が施されて、京田監督の指示には絶対服従に成っている。
「あの美人もこの様に撮影が行えたらなあ!」急に思いだして言い始める京田監督。
「チャンスを待ちましょう!今は琴美で次は美奈ですよ」甲田が元気付けると「次、剃毛シーン!スタート」と元気が出た。
「貴女、濃いわね、黒く成っているわね」と今度はズロースを見て言う。
「本当だわ、脇の下も濃いから当然ね」と言うと「早くしなければ痛み止めが切れるわ、綺麗にしなければ手術出来ないから時間がかかるわ、さあさあ脱いで手術台に寝なさいよ」と急かす。
「あのー、ここを剃るのですか?」と尋ねる幸は恥ずかしさで一杯だ。
「当たり前でしょう、手術出来ないでしょう、知らないの?」
「聞いた事は有りますけれど。。。。。」と益々恥ずかしく成る幸。
琴美は反対に身体は火照って、暑く感じ始めていた。
「何をしているのだ、早くしないと、また痛く成って化膿してしまうぞ」と軍医が向こうから叫ぶ。
「ほら、先生も怒っていらっしゃるわよ、手術取り止めに成ったら死ぬかもよ」と脅かされてズロースに手をかけて、後ろを向く幸だがそこからが進まない。
看護婦が背中から、手を廻して一気にズロースを足首まで降ろしてしまった。
「あっ」としゃがみ込む幸に「これを使いなさい」と大きな布を持って来る。
「これで身体を隠して、そのまま手術台に寝なさい」と手渡す。
「はい、ありがとうございます」と安心した様に受け取ると、身体を隠してゆっくりと手術台に滑り込んで、毛布を着て眠る様に横に成った幸だった。
「おい、乳バンドは外したか?」と軍医に言われて、起き上がって布で隠しながら、ブラジャーを外して、側に居た看護婦に渡すと受け取ったと同時に目で軍医に合図をする。
「手術は麻酔をするから、痛く無いから安心してね」と看護婦が幸の顔の側で言うと頷くが「動くと危険だから、身体を固定するわね、無意識で動くと危険だからね」
「はい、お願いします、何分程で終わりますか?」
「準備から、終わる迄一時間程よ、寝て居る間に終わるわ」
「はい、お願いします」と再びお願いしますと言う幸、不安が表れていた。
布を足の方から捲りあげて、不安がらせない様に足を持って膝をベルトで固定する。
目を閉じて胸の処で手を組んでいるのが、布の膨らみで判る。
「腕を出して、麻酔の注射もしなければいけないからね」と言われて布から腕を出す。
「腕も固定するわよ、点滴するからね」と言われるので、両腕を固定されても安心をしている幸。
目を閉じて動かないが、両手は両横に広げられて、ベルトで手首が留められて、足は膝で固定されて動け無い状態にされてしまった。
幸は布を被っているので多少の安心が有るのだろうか?何も言わないで目を閉じて待っている。
「神崎さん、手術の為に陰毛を処理するわね、恥ずかしいけれど我慢してね」と言うと「はい」と言うのと同時に手術台が上昇する。
首の下にカーテンを看護婦が持って来て、目を開けても幸から遮断されて、自分の身体が見えなく成った。
すると布を取り払うと、直ぐに目を開く幸「あっ」と口走るが横で看護婦が「大丈夫よ、これから準備よ」と顔を覗き込んで微笑むと「眠っていて」と優しく額を撫でる。
その時、大きく足が開かれて目を見開く幸が「あっ!」と声をあげるが「大丈夫よ、安心して」と言う。
下半身の処には、金子と合田が出て来て、丸見えに成った幸の綺麗な身体に目で話をする二人だ。
白い桃の様な乳房に小さな乳首、身体は白くて綺麗でシミひとつ無い。
下腹部には濃い目の黒い陰毛が、無造作に生えて足を広げていてもピンクの肉片は見えない。
勿論クリトリスも陰毛に隠れて、二人の変態には見る事が出来ない。
乳房を触りたい衝動を抑えている合田と金子の二人。
我慢が出来ない合田が思わず幸の陰毛を指で触ると「あっ」と再び目を見開く幸。
両足は膝から下は自由に動くので、力が入ってつま先が伸びて、反応をしている。
鋏を合田に手渡して、切れば?と目で言う軍医に「そ、う、か」と口を動かすと股間に身体を入れる合田。
鋏を右手に、左手で幸の陰毛を摘みあげて「ジョキ、ジョキ」と切り嬉しそうな顔をして、左手の陰毛を幸の白い腹の上に置く。
幸は手足に力を入れて、目を閉じて唇を噛んで我慢をしているが、媚薬の影響で身体が火照っている。
一度も触られた事が無い部分を次々と摘まれて、鋏で切られているのを感じる幸が急に目を開いて「総て無くなるのですか?」と尋ねる。
「そうよ、恥ずかしいけれど、貴女の場合多いからよ」と言うと「そうですか」と納得したのか再び目を閉じる。
陰毛は切られて短く成って、小陰唇、クリトリスが見えている。
合田が満足したのか幸の股間から出ると、シャボンを泡立てた陶器の器を持って股間に入る。
お湯を入れた銅製洗面器を、幸の足の横に置いて中には木綿の布が入っている。
刷毛にシャボンを付けると、幸の下腹部の短く成った陰毛に塗る。
「あっ、な、何」と目を見開く幸に「お父さんも髭を剃る時にシャボンを付けるでしょう」と看護婦が言うが、刷毛がクリトリスから小陰唇を撫でると「あっ、あっ」と声を出して手と足に力が入る幸。
すると看護師が「もうすぐ、つるつるにして貰うのよ」と耳の側で言い出した。
媚薬の影響がもう、身体中に広がって幸は感度が良く成っているのを全員が感じていた。
再び目を閉じている幸、刷毛はクリトリスを刺激する。
小陰唇から肛門まで刷毛で撫でるから「ああー、ああ」と大きな声に成って息が荒く成っていた。
何度も何度も感じる部分を刷毛で撫でられる幸はもう媚薬効果で我を忘れて、手を握り締めてつま先を伸ばして感じているのがよく判る。
「中々、感度が良い子だな」
「申し分ない」と小声で話す金子と合田だ。
早く犯したいが、まだまだ辱めて羞恥心で虐め抜いて、最後に強姦をしようと思う合田。
「カット!良いですね!斉藤さん処女の感じが良く出ていますよ」京田が琴美を褒め称える。
嬉しそうな琴美。

神埼幸の撮影③

 42-0101
ようやく刷毛を使うのを終わると、腹の上部から日本剃刀が剃り始める。
「ジョリ、ジョリ」と素早く剃りあげて、臍の上に紙を置くと、その上に剃りあげた陰毛を付けて並べていく。
下腹部を剃られている時は、目を閉じていた幸が「あっ」と口走って目を開ける。
剃刀がクリトリスの廻りを剃り始めたから感じたのだ。
「動かないで」と左手に力を入れて、皮膚を押さえて伸ばす。
「どうしたの?」と幸の額の汗を拭く。
「あっ、あっ」と嗚咽をあげて、クリトリスを触られているのが判る。
それを承知の上でいじくり廻す、剃刀の刃が時々触れるので、幸の刺激は半端では無かった。
「あぅ、うぅ」と声が大きく成るのは、今度は看護婦が小陰唇の廻りを剃刀で剃る為に指の先を、膣口に少し入れるから尚更刺激が多い。
そして皮を引っ張って剃刀で「ジョリ、ジョリ」と剃り始めるから堪らず「ああー、うぅ」と目を開けたり閉じたりを繰り返して反応をするが、身体は動かないのでつま先に力が入って伸びる。
「中々、リアルに成っていますね、本当に感じていますよ」有藤が甲田に言う。
「良い感じですね」それだけ言うと目を細めて凝視している。
琴美は手の平も、額も汗が滲み出て戸惑いながらも媚薬の影響で強く感じている。
看護婦が足首に皮のベルトを巻いて、準備をしているが幸には全く判らない。
天井から垂れ下がった滑車の紐に結び付けている。
剃刀は肛門の廻りの産毛も剃り始めて、肛門にも刺激を与えて様子を見ている。
「いゃー、やだー」と指で触られて我に返る幸だが、構わずに剃りあげて綺麗に成って、布で陰部全体を拭き取ると先程までの黒々とした幸の陰部が、童女の様な割れ目に成って、剃り跡が幾分青く見えていた。
「終わったわよ」と幸に呼びかけて「あっ、ありがとうございます」と小さな声で言った。
「先生の診察が有ります、盲腸の部分を確かめますので、痛い時は声を出して合図をして下さい」
「はい」軍医が股間に陣取ると「はい、少し押さえますよ」と下腹部を押さえて「ここは、痛いですか?」と尋ねる。
「どう?」と尋ねると「痛く無いです」と答える幸。
「じゃあ、ここは?」と今度は軍医が尋ねる。
「痛く無いです」と答えると「おかしいな?盲腸はここが痛いのだけれどな」と言う最上。
「痛く無いです」と安心した様に言う幸に「ここは?」と押さえると「痛い!―――」と叫ぶ幸。
「神崎さん、便秘に成っていませんか?」と尋ねる。
幸はこの数日間便秘気味に成っていたのだ。
加代は肌が綺麗に成る薬だと言って、渡していたから飲んでいたから多少の便秘の状態に成るのだ。
幸は夢にも加代がくれた物が、その様な物だとは思っていない。
「貴女の腹痛は、便秘が原因ですね、良かったですね、盲腸では無くて」と軍医が言う。
「そうなのですか?最近少しお通じが無い時が有りました」と安心したのか声が弾んでいる。
「お通じの良く成る注射もしておきましょう」
「はい、ありがとうございます」と安心した様に返事をした。
だが次の言葉に驚きに言葉に成ってしまう。
「それでは、浣腸をしておきましょう」と軍医が言うと「えー、必要無いと思います、大丈夫です」と慌てて言う幸。
「この様な処が痛い、そして先程の急な痛みが有るのは、便が圧迫している証拠です、今治療しておかないと、また腹痛に襲われますよ」説得する様に言う。
「えー、浣腸は困ります」と言うと側にいる看護婦が「子供でもしますよ、何を言っているのですか?」と強い調子で言う。
「浣腸の準備を始めてくれ」
「はい、何本用意しますか?軍医」
「そうだな、今の感じなら大を二本だな」
「はい判りました」と言うがもう既に幸の後ろには大きな浣腸注射器が用意されていた。
直ぐに「先生、準備が整いました」と言う。
「本当に、浣腸が必要なの?」と尋ねる幸に「少しの辛抱ですよ、盲腸の手術に比べたら簡単です、子供でも我慢出来ますよ、不安の様だから見せてあげて」と言うと「浣腸器は、これよ!」と見える場所に持って来る大きな太い注射器。
それを見て「あんなに、大きいの?恐い」と怯える幸に「少し痛いから、これを咥えて頑張るのよ」と木に布を巻いた物を見せる。
猿轡だが、幸には意味が判らないから「これを噛んで我慢すれば、直ぐに終わるわ、さあ口を開いて」と言われて少し口を開く「もっと大きく開いて」と強く言う。
その時看護婦が膝のベルトを外して、両足を大きく吊り上げる準備に入っていた。
腰を上に上げて、浣腸が簡単に出来る様にする準備を完了した。
ようやく口を開いた幸、木の棒に布を巻いた物を押し込まれて、そのまま頭の後ろで結ぶと「うぅ」と声が出せない状況に成っていた。
カーテンで遮られて、自分の首から下は全く見えないが、全裸で剃毛をされて大きく足を広げて居るのは確かだと思っていた。
次の瞬間、足が大きく上に引っ張られて、お尻が天井を向いて動き出した。
「うぅ」と恐怖の顔に成る幸、首を左右に振って看護婦を捜すが見えない。
足が殆ど真上で止まって、一杯に足が広がっている感覚に成っている幸だ。
「大丈夫?」と顔の側に来て「うぅ」「うぅ」と首を振るが「我慢してね」と微笑む。
ワセリンを指に付けて、幸の肛門の廻りを刺激しながらマッサージを始める。
しばらくして、指を幸の綺麗な肛門に滑り込ませる。
「うぅ」「うぅ」と首を振る幸には、生まれて始めての異物の挿入だ。
看護婦の指がスムーズに動き始めて、痛がる様子が消えると、浣腸器を持った軍医は、指が抜けると同時に突き刺す。
「うぅ、うぅ」と大きく首を振るが、何も見えないカーテンの向こうには、合田と金子が目を動かさずにじっと見つめている。
浣腸器のポンプが押し込まれて、少しずつ液体が注入されていく。
徐々に顔が歪む幸、額に大粒の汗が滲み出る。
幸の頭が左右に揺れて、綺麗な髪が大きく乱れて、カーテンの向こうの胸にも汗が噴き出ている。
「おお、一本が終わった」と浣腸器を肛門から抜き取る。
ほっとしている幸だが、直ぐに形相が変わって「うぅー」と呻り声を上げる。
二本目が注入され始めたから、顔色も変わってくる。
我慢の限界が近づいている幸のお腹、大きく下腹が膨れてパンク寸前に成っていた。

美人に目が無い大河内

 42-0102
「監督の本物志向は迫力が有りますね」有藤が言う。
「思わず力が入りますよ、最初見た印象とあの子少し変わりましたね」甲田が言うと「SEXが好きに成ったか?SMが好きなのでしょうね」京田は涼しい顔で言う。
「あの娘、クリトリスの皮を剝かれて、ビラビラも綺麗に処理された子だと思います」
「それで感度が良くなって、面白いのだな」笑う京田。
その間も撮影は継続されて、二本目の途中で「もう入らないな」と軍医が諦めて浣腸器を肛門から抜き去る。
足を吊り下げていたのを緩めて、足を降ろされても大きなお腹の幸。
額の汗を拭き取ると「うぅ、うーうー」と便所に行きたいと訴えているが無視をする。
益々汗が身体中から噴き出す幸の目の見える場所に、おまるを持って行って見せる。
「いつでも出せば良いわよ、後ろで待っているから」と言うと「うぅ、うぅ」と首を大きく振って早く便所にと目で訴えるが無視をする。
しばらくして痙攣を起こし始めて「出るぞ」と肛門で構える金子。
幸の物を自分が受け止めると申し出て、蓋を開けて待っている金子だ。
「もうすぐ、出ますよ」と言うが、我慢をしているのか中々出ないので、金子は「どうしたの?」と呟いて幸の肛門を指で触ると「ぷー」と音がして「ジャバ--」と金子の顔をめがけて幸の糞が飛び出して、金子は慌てておまるを構えたが、沢山の糞が顔に飛んで「わあー」と言って残りを何とか入れた。
「ははは」と合田が金子の顔を見て笑う。
金子はそのまま便所に行って、顔を洗って幸の糞を始末に行った。
糞を発射してしまった幸は力なく項垂れた表情に成って、顔は汗に塗れていた。
看護婦が布で幸の股間をお湯で洗い流しながら、綺麗に拭いているが幸は放心状態で反応が無かった。
しばらくして、疲れた様子の幸の身体がまた持ち上げられて「うぅ」と驚く。
再び浣腸をされるのかと怯えていたが「頑張ったわね、今度は洗浄よ」
意味が判らない幸だが、次の瞬間小陰唇に指が、左右に開いて漏斗の様な物を少し挿入される。
「うぅ」と反応をするが、膣に五センチ程入って、今度は液体が少しずつ流し込まれる。
幸の膣に直接麻薬を流し込むのだ。
少しずつ流れて込んでいく液体を見て「そろそろ、良いだろう」とカーテンを取り払う。
合田の顔を見て驚いて、猿轡の口で「うぅ、うぅ」と首を振りながら訴える幸。
自分が騙されて、ここに連れて来られた事がようやく理解出来たが、身体が変な気分に変わっているのも事実だった。
「本当に、綺麗な子だ」と言うと乳房を鷲づかみにする合田。
「うぅ、うぅ」と首を振る目が、少し変わっているのが全員に判ってきた。
「そろそろ、薬が効いて来たでしょう」と言う。
「カット!」京田がようやくカットと言った。
「本当に媚薬を使われているのでリアルですよね」有藤が言う。
「次のカットは幸が合田に処女を奪われるシーンだが、この子にはその部分は期待していない!本命は美奈ですよ!大河内さんの歪なペニスで堅く閉ざされた処女膜を貫くシーンが見せ場ですからね」
そう言いながら準備が整うと「続けてスタート」と言い放った。
畳の上に敷き布団が敷いてある場所に自分は先に行くと、待ちかねた様に衣服を脱ぎ捨てて褌姿に成る。
抱き抱えられて、幸がやって来るが目は虚ろな状態で、猿轡だけがそのまま口に食い込んでいる。
手を万歳させて、ベルトで手首を固定する。
直ぐに乳房に吸い付いて、左手で揉み解すと「うぅ、うぅ」と声が出ている幸。
もう我慢が出来ないのか、褌を取り払う合田のペニスは既に大きく立派な状態に成っている。
そのまま挿入するのかと思っていたが、流石に相手の事を思ったのか、顔を幸の股間に埋めて幸の無毛のクリトリスから、膣に舌を入れて舐め始める。
直ぐに合田は「金子さん、胸を刺激してくれ」と金子に頼む。
金子も既に裸に成って待っていたから、この誘いは喜んで幸の乳房に吸い付いて幸は猿轡のまま頭を仰け反らせて「うぅ、ああー」と反応をする。
上半身と下半身を同時に舐められて、吸われて、麻薬の効果でもう自分はそこには居なくなっていた。
しばらく舐め終わると、合田は指を挿入して反応を見て「よく濡れている、これは良い道具だぞ」と満足そうに言う。
そして両足を持って大きく広げると自分の身体を、幸の股間に入れて大きく成ったペニスの挿入を始めた。
しばらくして、少し挿入すると腰に力を入れて、一気に押し込むと「わーーー」と痛みに顔を歪めるが、手を固定されているので動け無い。
合田は痛がっても止めないで、大きく腰を動かしてしばらくして終わった。
すると金子が待っていたと、合田に代わって自分のペニスを挿入して、幸の身体と腰を持って動かす。
しばらくして、終わる金子が布団から移動すると、布団には赤い幸の処女を失った証が残していた。
「中々良い道具だ、調教をして楽しめるぞ」と合田が、白い裸体の幸を見てその様に言う。
「今夜はここに寝かせます」と最上が言うと「そうだな、後ろも調教して、楽しもう」と嬉しそうだ。
「大佐、良い女を手に入れましたな」と金子も満足そうだ。
「カット!京田が満足そうに、今日の撮影は完了です」と締めくくった。
明日、琴美が正気に戻れば狂った演技を撮影して、斉藤琴美の出演場面は終了する。
「監督いよいよ、来週から美奈の撮影ですね」
「甲田さんもう一度催眠術の確認をして下さいよ」
「森崎美奈は自分でも処女だと思っていますし、身体も処女に成っています」
「時間も随分経過して、理想の陰毛に成っているだろうな?」
「はい、先日女性の付き人の話では、腋毛もぼうぼうに成って、昭和初期の女性そのものですと聞きました」
「そうか、役作りは上手く進んでいる様な感じで楽しみだな」嬉しそうな京田監督。
「甲田先生、あの女性は来月に頂こう」と言うと大河内が「まだ誰か良い女が見つかりましたか?」とガウンを着てやって来た。
「大河内さんに教えると大変な事に成る」と笑うが、危険を感じていた。

神埼華の撮影

42-0103
大河内彰は京田監督の言葉が気に成りだして我慢が出来ない。
この男変態の勘だけは最高に冴えていて、その日から態々探偵を雇って京田監督の動きを調べ始めた。
古くからの変態仲間だから判るのだろうか?
二日後撮影の空いた時間に我慢が出来ない京田は一人で静香の店に向う。
だがこの日は静香の出勤日では無く、母親の照代が店には入って従業員の女の子二人と忙しくしていた。
京田は店の中には入らずに、近所の店で品物を見る振りをしている。
店員が品物を勧めるので「この前あの店に美人が。。。。」と言う前に言葉を遮って「静香さんは日曜日と木曜日にお手伝いに来られる奥様ですよ!お綺麗でしょう?彼女が店に立つと売り上げが二割は違うらしいですよ」
京田は彼女の出勤日と名前が判って、取り敢えずは満足して帰ったが、尾行の探偵は直ぐに店に飛込み品物を買い込み、何を尋ねたのかを聞いて帰った。
大河内の耳にその日の内に伝えられて、早速スケジュールを見て「来週は撮影か!」と残念な顔に成った。
京田は鮫島総合病院に電話をして、静香の事について富山師長に尋ねる。
富山は、伊藤静香さんは来月不妊治療の検査に一日入院されますよと話した。
京田は、木村の話した話と混乱して聞いてしまい、治療を受けるのが伊藤静香だと思い込んでしまった。
それなら苦労をせずに、陵辱出来ると考え始める。
そうなると映画の撮影に遅れが出ると、肝心な時に時間が取れないと思い始めて、わくわくしながら撮影の時を待った。
大河内は付き人に、日曜日に和菓子を沢山買いに行かせて、美人を実際に見てくる様に指示をした。
日曜日は撮影の打ち合わせが、森崎美奈、東海林祐子を交えて行われて、明日からの撮影の準備に入った。
神崎華の喪服姿が目に焼き付いている合田大佐は、尾山が大金を出して檜屋の窮地を救い、息子の嫁に華を希望していると言葉巧みに騙し、旅館で一年間の修行に乳母と一緒に向った。
その先で葬儀が有ると言って、喪服姿で自宅を送り出された。
車の中のセットが準備されて、連れ去られる車の中で絹代に身体を調べられるシーンからの撮影に成る。
早朝から、喪服と髪をセットの為に契約の美容院に行く森崎美奈。
何も知らない店主は「喪服二度目ね、今日も昔の衣装が届いているわ、これで良いのね」
「はい、監督は史実に忠実な方ですから腋もこんなに、恥ずかしくて」そう言って見せる。
洋服を脱いで長襦袢に着替える時に、パンティを脱ぎ恥ずかしそうに脱衣駕籠に入れた時、着付けの人が垣間見て、この子若いタレントさんなのに手入れをしてないの?と股間を見て驚きの表情に成ってしまった。
流石に口には出さずに、そのまま喪服を着付けして髪をセットして、迎えの車を見送った。
「あの子、絶対に処女だわね」
「何故判るの?」
「全く手入れをしていなかったから、男が居ればあの様にはしないでしょう?毛深いわ」
「外見からは想像出来ないわね」店主と着付けの人の会話は驚きで終わった。
鮫島総合病院で処女膜再生手術と育毛剤を注入された事が、この状況を作り出しているが、甲田の催眠術で本人は全く気にしていないのだった。
十一時に成って、本日の出演者全員が顔を揃えて挨拶の後、京田監督がスタッフを含めて、最高の作品を作りましょうと言った。
「準備出来ているか?」京田が松宮咲江に尋ねる。
「はい、これですよ!監督がリアルを求められるのには驚きました」
「本当に睡眠薬を飲ませたら撮影に成らないだろう」
クロロホルムの瓶を準備して、車に乗ると美奈に吸わせて、一時眠らせて撮影をする予定だ。
車に乗り込む金子頭取、絹代、運転手の男、そして神崎華。
「はい、準備良いかな?」準備が出来た合図に、咲江が車のセットの横に行って「美奈さん、これを勢いよく吸い込んで」と言いながら瓶の蓋を開いて、美奈の鼻先に持って行った。
勢いよく吸い込むと、一気に意識が無くなってしまい車のシートに身を委ねた。
京田監督の「スタート」のかけ声が響き渡る。
「こんな美人見た事無いだろう?」金子が言う。
「はい、喪服が色っぽいですね」
「葬儀を作って朝から用意させたのだよ」
「髪も綺麗に結って、朝早くから大変だったのに、行き先は遊郭とは気の俗ですね」
「本当だよ、こんなに艶やかな髪を坊主にしてしまうなんて、惜しい気がするな」と金子が言うと「諦めさせるのには、良い事かも知れませんよ、尼寺が俗世を絶つのですからね」絹代が微笑みながら言う。
「まあ、坊主にするまでに楽しもう」と嬉しそうな金子。
絹代が今度は袖から手を入れると「あっ、あっ」と口走り始める華の小さな声に「今度は何をしたのだ」と振り返る金子。
「乳房を触ったのよ」と微笑む絹代「ここから手を入れると直ぐに触れるのは、ご存じでしょう?」
「それは知っているが、おい車を止めてくれ、後ろに乗りたい」
「頭取それは無理ですよ、三人は狭いです」と絹代が意地悪く言う。
「私と代われ」
「頭取が触ると、この子が壊れてしまいます、今は私が今後の仕込みの為に調べているのです」と言い切る絹代に「そうか、仕方がない我慢か、俺の息子は元気に成ってしまったぞ」と微笑むが、案外本当なのかも知れないと思う絹代だ。
「サネはどうなっている?」と尋ねる金子に「そこまで触ると、着物が乱れますよ、濃いから直ぐには判りませんわ」と答える絹代。

この時代サネとはクリトリスの事で、おさね、陰核と呼ぶが、医者が陰核と呼ぶだけで世間ではサネが通用語に成っている。
膣はまんこ、おめこ、おまんこと地域によって呼び方が変わっている。

再び「あっ、あっ」と華が口走るので「今度は何をした」と振り返る金子。
「耳に息を吹きかけたのよ、それだけで感じているのよ、この子」と言って微笑む。
「楽しみな子よ、仕込み甲斐が有りそうよ、今の感じだとマゾだと思うわ」
「おお、それは尚更良いな」と喜ぶ。
「加代が見たらどう言うだろう?」
「上手く仕込めば、女同士で遊べるかも知れないわよ」
「レズとか言う西洋の女同士の営みの事か?」
その様な話をしながら、車は神戸の尾山の店に到着した場面で車のシーンは終わって「カット」京田監督の声が響いた。

神埼華の撮影②

 42-0104
目覚めそうに成る美奈に咲江が今度はクロロホルムのマスクをしてしまう。
本人にはリアルな眠りを演出する為よと自ら、瓶を嗅いでしまったのだ。
「運び込まれるシーンの撮影に入るぞ!美奈が起きたらNGだから、間違えるな」京田監督が気合いを入れた。
「スタート」
「ここに入るともう逃げられないわね、別嬪さん」と寝顔を指で触る絹代。
「もう一台は乳母を連れて、明石に行ったのか?」
「明日電話をさせないと、調べられると困るでしょう」
絹代が先に車を降りて、遊郭の二人が車の中に居る華を運びだそうとして「おお、美人ですね」と驚きの声をあげた。
「そうだろ、この遊郭には絶対に居ない女だ」と威張った様に言う金子。
「これは、綺麗過ぎですね」と抱えた男も目を丸くして言った。
「こんな女のまん毛を剃るのは、興奮してしまいそうです」と早くも興奮の言葉を発する。
「地下に運んで」絹代が言うと、二人に抱き抱えられて華は地下室に運び込まれた。
「手首と足首を、結んで寝かして置いて」
「はい」と縄師が早速細い紐で両手首を合わせて結ぶと、両足も縄で結んだ。
「後、三時間程眠るけれど猿轡を噛まして舌を噛まない様にして、余りの変化に何が起こるか判らないからね」
「はい」と言いながら寝顔を見つめる縄師。
今夜から、当分お付き合いだな、自分も交われるのか?と期待を膨らませると、普段は絶対に勃起しない縄師の物が勃起を始めていた。
余りにも美しくて、先程着物の上から触った胸の感触を思い出したのだ。
「カット!縛って猿轡をして下さい」京田が順調な撮影を喜ぶ。
再び「スタート」の声。
「一応契約では一年間の年期奉公に成っているので、それ以上は働かせられない」
「神崎弥太郎が知って身請けに来ても、渡さないのでしょう?」
「勿論だ、これだけの上玉は居ない」と地下室に降りてきた尾山が華を見て、金子に言った。
「この黒髪を坊主にするのは惜しい気がするな」と金子が言うと「諦めさせるのには良いのだよ、これだけの美人だから坊主姿も綺麗だろう」
そこに絹代が二人のやり手婆を伴って降りてきた。
「おお、これは綺麗なお嬢さんだ」
「良い家の女の子でしょう?喪服が違うわ」と生地に目が行くたねだ。
「全くの処女、私が調べた感じでは感度は最高、もち肌、色白、陰毛は濃いわ、あの先生よりもね、そしてマゾの体質ね」と説明する絹代。
死んだ様に眠る美女、華はもう合田の到着を待つだけの状態に成っていた。
世の中は満州事変から、日本が満州国設立から、国連を脱退して軍国主義を世界に発した時期、軍人の天下だった。
「カット!」の声に美奈が目覚めたが、声が出せない状況と、手足が紐で縛られている事に驚きの表情に成った。
京田監督が近くに来て「次の撮影まで我慢して下さい」と言うと、何故か安堵感で頷く美奈。
華は黒の紋付きの喪服、黒の袋帯、白い足袋、髪を結い上げて襟足が白く綺麗で、後れ毛が乱れている。
黒の草履が、近くに婦造作に並べてあるが、もう履く事は無いだろうと縄師は部屋の隅に片づける。
天井から縄が垂れ下がり、その上には滑車が付いている。
天井を見上げると滑車が数種類、設置されて各から縄が下がっていて、中には金具の付いている物も有る。
向こうには以前は存在していなかった物で、最大の変化は目の前に設置された風呂場だ。
この風呂はこちらから浴槽の中が見える様に、ガラスで作られている様だ。
特別製で、底は普通の木の造りで前方にガラスが填め込まれていて、こちらの方向から見る事が出来る様に成って居る。
美奈には見えない方向に成っているので、天井の滑車も風呂もまだ見ていなかった。

次は合田大佐が軍医と看護婦を伴って、入って来る処から撮影が始まる予定だ。
縄師が次の撮影の為に足首の縄を解いて、美奈が立ち上がれる様にした。
向こうでは、風呂桶にお湯を入れて準備を始めている。
「撮影を始めるぞ!もう一度少しの間眠って貰おうか?」
咲江が美奈の鼻先に瓶を持って行って、吸い込ませると直ぐに気を失った。
「スタート」の声で始まった。
「おお、綺麗だな」と眠っている華の側に行って、寝顔に見入る合田。
「本当に美人ね」
「妹よりも、綺麗だわね」
「身体も良さそう」と三人の看護婦が好き好きに言う。
軍医が「これを使って貰えないだろうか?」と言うと、看護婦が注射器のケースを差し出した。
「何ですか?」と尋ねる絹代に「新しく手に入れた外国製の媚薬ですよ」と微笑む軍医。
「全く男性との経験が無いこの子に効果が有るかな?」と言う絹代。
「持って来た男の話では、全く経験の無い女で、抜群の効果が有ったそうだ」
「それじゃあ、使ってみましょう」と言われて、軍医が看護婦を伴って眠る華の側に行って、着物の袖を捲りあげて、脱脂綿で消毒をすると注射針を刺した。
「うぅ」と言う華「目が醒めそうですね」と注射を終わって、華の側を離れる二人。
華の身体を支えると、縄師が縄を引っ張って華の身体を立ちあげて、手が頭上に上がって、大きな目をぱちくりさせて、身体の自由が無いのを感じ始める華。
「うぅ」「うぅ」と首を大きく振って前に座って居る人達に気がつくと、華は驚きの表情に成っていた。
「お前は、ここに売られて来たのよ」と絹代が側で華に言うが、何の事かよく判らない。
「うぅ、うぅ」と何かを言いたそうに首を動かすが、猿轡の為に声が出ない。
「ここが、どんな場所か判らないよね、ほら見て」と地下の出入り口に指を指す絹代。
美代(早乙女瑞紀)が尼の衣に尼頭巾で男達に連れて来られた。
「美代、この子に見せてあげなさい」と絹代が言うと華の少し前で、尼頭巾を取り払われて青い頭を見せる。
驚きの顔に成る華に、今度は尼の衣も取り払われて一気に全裸に成った。
そして、今度は華の前で二人の男に大きく足を広げられて、無毛の陰部を見せつける。
早乙女の口にも猿轡がされて声が出せないが、瑞紀の目が虚ろに成っていた。

神埼華の撮影③

42-0105
顔を横に向け様と首を横に向けると「良く見るのよ、ここではあの様に綺麗にして、お客を喜ばすのよ」と頭を美代の方に向けられてしまう。
「うぅ」と顔色が変わる華に「判ったかい?ここは遊郭なのよ、お前は遊郭に売られて来たのよ」
「うぅ」と意味不明の事に首を振って、夢の中の出来事だと言い聞かしている様な表情に成っている。
先程の薬が効果を表し始めて、華は夢の中に居る様な気分に変わり始めていた。
美代が目の前で横に成って大きく足を広げて、そこに若い男が褌姿で抱きついて、直ぐに褌を取り払って大きく成ったペニスを挿入して「ああー、いいわー」と美代が仰け反る。
華はその行為に視線が固まってしまって、動かさないで見つめている。
「驚いた様ね、身体が暑く成ってきただろう?」と絹代が華に言うが、殆ど聞いていない。
既に、興奮状態が始まっている美奈の身体だった。
催眠術で映画の撮影をしているが、身体は媚薬で変な気分に成っている美奈。
勿論自分は処女で、この様な行為を見るのも初めての美奈に成っている。

華の目の前で男と美代が、男女の営みを教える様に絡み合って、美代が仰け反って終わると、華は頬を真っ赤にして見入っていた。
「良かった、良かった」と手を叩いて喜ぶ合田は、早く華を責めて泣かせてやれと要求していた。
瑞紀は男達に連れられてその場を去って行った。
華は額に汗が噴き出して、ようやく終わった二人の行為を夢の中の話に興奮したと感じている。
額の汗を拭き取る婆の動作に、初めて自分を取り戻して驚いていた。
「さあ、今度はお嬢さんの番よ、楽しませてあげるわ」と絹代が耳元で囁くと、首を振る華。
「これは好きでしょう?習字が好きだから」と筆を手に持って、いきなり華の首筋を撫でると「うぅ」と身体を大きく動かす華。
「何方か、お願いします」と二本目の筆を出すと「私がしよう」と金子が立ち上がると、負けずと合田も立ち上がって、筆を受け取る。
直ぐに、華の首から、耳を筆で擽り始める二人に、大きく体を動かして「うぅ、うぅ」と逃げ様とするが動け無い華は、感じているのがよく判る。
首から、襟足と肌が露出している部分を、休む事なく筆が這うので、華は大きく身体を動かして絶えているが、額には汗が再び噴き出ていた。
「そろそろ、判っただろう?ここは遊郭でお前はここで修行をして、お客をとるのだよ」
「うぅ」と首を大きく振る。
「大丈夫だよ、先程の娘も最初は嫌がっていたのよ、今では自分から男を求めていただろう」
「うぅ」と首を振ると「お前のここは、今濡れて大変な事に成っているだろう?」と喪服の下半身を触る絹代。
身体は暑く成って興奮している華だが、濡れると云う意味が良く理解されていない。
「この綺麗な黒髪も先程の子の様に、つるつるにしてあげるからね」と黒髪を触る。
「うぅ」と頭を動かして、絹代の手を避ける華、それでもまだ自分は夢の中に居て、変な夢を見ていると思う華だった。
「それじゃあ、みんなに見て貰おうか?」と喪服の前に手を入れる絹代。
抵抗をしようとするが、身体が後ろから腰を持たれて動かせない。
着物に手を入れると、一気に長襦袢、裾よけと払いながら、絹代の手が華の太股まで入った。
縄師が縄を手渡すと、左足の膝に巻き付けて縄の端を下に落として、手を着物から抜き取ると華の顔が安心顔に変わった。
「着物が苦しそうよ、帯を緩めてあげて」と言うと「手伝いましょう」と二人の看護婦が立ち上がって、華の前に言って帯留めを緩め始める。
二人は直ぐに緩めて、袋帯を華の身体から取り払った。
「楽に成ったわね、着物も脱がせますか?」と合田に尋ねる絹代。
合田が喪服にこだわりを持っていたので尋ねた。
「そのままでも、楽しめるのか?」
「汚れますけれど、大丈夫だと思います」と絹代が言うと「そのまま、はじめてくれ」
「はい」と返事をすると、絹代が華の着物の胸元を大きく左右に開いた。
「うぅ」「うぅ」と首を振る華、着物を押さえている紐が看護婦達によって、二本解かれているので、大きく広げられると白い長襦袢が飛び出して、乳房の上まで広がって白い肌が大きく露出した。
「カット!」の声に安心顔に成る美奈。
もう少しで乳房が出るのかと不安に成ったが、これで終わったと思う。
処女の恥じらいが美奈には有るので、不安に成っていた。
しかし、身体は火照って夢を見ている気分は変わっていなかった。
ジユースが運ばれて、ストローで飲む美奈は手が使えないのはまだ撮影が続くのかと思いながら、暑いので一気に飲み干した。
勿論薬が混入されて、益々感度が上昇する事に成る。
しばらくして「続き始めるぞ!スタート」のかけ声がした。
「色が白いわね、もち肌ね」と言いうと今度は縄師に縄を引っ張る様に指示をした。
左の足が膝から引っ張られて、着物からはみ出して行く。
「うぅ」「うぅ」と首を大きく振って居るが、手は天井を向いて縛られているので動く事が出来ない。
着物から完全にはみ出して片足立ちにされて、左足は着物から膝の部分が縄に引っ張られて露出している。
「見えないな、肝心の処が何も見えないぞ」
「大佐、着物が邪魔でしょう?」と微笑む絹代。
「脱がせろ」と叫ぶ合田の声に、恐怖の顔の華は遠くに合田の声を聞いていた。
薬の効果が益々出て来て、夢の中に入り込んで行く。
絹代が綺麗に結われた華の髪を無造作に持って、紐を結び付けると天井の縄に紐を結ぶ。
両手の縛りが緩んで、華は両手が解放されたが、今度は髪の毛が上に引っ張られて動け無い。
二人の看護師が素早く華の黒の喪服を一気に脱がせにかかる。
腰の紐を次々と取り払って、後ろから脱がせてしまった。
縄師が直ぐに両手を後ろ手に縛り、華の両手の自由を奪ってしまった。
絹代が長襦袢の胸を一気に広げると「あぅ、うぅ」と猿轡の中に声がする。
白い大き目の乳房が飛び出して「おお、綺麗な乳房だな」と合田が生唾を飲み込む。
下半身も着物が無くなって、裾よけを捲りあげると白い太股が、露出して片足立ちの陰部がもう少しで見えそうに成っている。
「誰にも触られた事が無い、乳房を揉んでやって下さいな」と絹代が言うと、待っていましたと合田と金子が同時に立ち上がる。
華は乳房を露出させられて呆然としている時に、合田の大きな手が右の乳房を掴んで「うぅー」と驚きの表情、左の乳房を金子が掴む「うぅ」と首を振って恐怖の顔に成る。
「お二人さん、もっと優しく触ってあげて下さいよ」と微笑む絹代。
「そうだった、慌てて仕舞った」と急に手の力を緩める二人、白桃の様な乳房に小さな乳首、金子が乳首を指でいじくり始める。
「うぅ、うぅ」と感じている華を見て、軍医が「効果が有る様だな」と自分が持って来た薬に効果を感じて喜んでいる。
「お嬢さん、気持ちが良くなってきた?」と言う絹代が、隠れて居る下半身の裾よけと長襦袢を捲り上げて腰の紐に押し込んでしまうと、下半身が丸見えに成って、白い肌に黒々とした陰毛が見える。
「これは剛毛だ!」「凄いわ!」「肌が白いので一層際立っている」と口々に言う。
「さあ、見納めよ」と言うと大きな鏡が運ばれて来て、華の前に置かれた。
自分の姿を見て「あぅーー」と驚きの表情に成って、二人が乳房を触るのを辞めると、身体の腰の部分に布が集まって、上半身と下半身が丸見え状態に成っている。
「綺麗な身体ね、これ何だか判る」と今度は華の目の前に手動のバリカンを見せる。
「うぅ」と怯える華は頭を刈り取られると思った。
「頭はまだよ、今はここよ」と陰毛を触る絹代に「うぅ、いやー」と口走る。
もう布が唾液で小さく成って居るので、多少喋る事が出来る様だ。
「お道具を調べてあげるから、先ずは綺麗にしましょうね」と微笑む絹代だ。

神埼華の撮影④

42-0106
「誰にも触られた事が無い、乳房を揉んでやって下さいな」と絹代が言うと、待っていましたと合田と金子が同時に立ち上がる。
華は乳房を露出させられて呆然としている時に、合田の大きな手が右の乳房を掴んで「うぅー」と驚きの表情、左の乳房を金子が掴む「うぅ」と首を振って恐怖の顔に成る。
「お二人さん、もっと優しく触ってあげて下さいよ」と微笑む絹代。
「そうだった、慌てて仕舞った」と急に手の力を緩める二人、白桃の様な乳房に小さな乳首、金子が乳首を指でいじくり始める。
「うぅ、うぅ」と感じている華を見て、軍医が「効果が有る様だな」と自分が持って来た薬に効果を感じて喜んでいる。
「お嬢さん、気持ちが良くなってきた?」と言う絹代が、隠れて居る下半身の裾よけと長襦袢を捲り上げて腰の紐に押し込んでしまうと、下半身が丸見えに成って、白い肌に黒々とした陰毛が見える。
「これは剛毛だ!」「凄いわ!」「肌が白いので一層際立っている」と口々に言う。
「さあ、見納めよ」と言うと大きな鏡が運ばれて来て、華の前に置かれた。
自分の姿を見て「あぅーー」と驚きの表情に成って、二人が乳房を触るのを辞めると、身体の腰の部分に布が集まって、上半身と下半身が丸見え状態に成っている。
「綺麗な身体ね、これ何だか判る」と今度は華の目の前に手動のバリカンを見せる。
「うぅ」と怯える華は頭を刈り取られると思った。
「頭はまだよ、今はここよ」と陰毛を触る絹代に「うぅ、いやー」と口走る。
もう布が唾液で小さく成って居るので、多少喋る事が出来る様だ。
「お道具を調べてあげるから、先ずは綺麗にしましょうね」と微笑む絹代だ。
「カット!良い感じだ!」京田が中断すると、一斉にカメラマンが片足立ちの森崎美奈の姿を撮影する。
乳房を晒して、陰部は剛毛に埋もれた姿は、このままでも写真集として売れる事は間違い無い。
薬の影響で、夢を見ているのか現実か判らない状況の美奈。
「しかし、凄い多くて堅そうな陰毛だな」有藤が驚く。
「整形で増毛したが、薬の効果が出すぎた様だな!可愛い顔に似合わない剛毛に成ってしまったな」
「監督、肛門の近くにも陰毛が沢山生えて、時間がかかりそうです」富山師長がやって来て」そう言った。
「一応総て撮影して、部分割愛して使う事にするか?一台小型カメラで接写しておけ」と指示をする監督。
片足を休ませる為に台に釣られた足を置いている美奈。
「次は剃毛シーンを撮影します、失敗は出来ませんので、注意して下さい」メガホンで指示をする。
「一番スタート」
美奈の目の前に手動のバリカンを持って行って、絹代が「ギーギー」と音を立てる。
「うぅ、うぅ」驚きの声を出して怯える。
「この恰好では、疲れた様ね、色が変わっているわ」と膝を触ると「新しく造った台を運んで」と告げる。
縄師が左足を吊り下げていた縄を緩めて、左足を床に降ろす。
直ぐさま足を閉じて、身を隠そうとする華だが、髪を縛られて居るので身体を大きくは動かせない。
足を絡めて、股間を隠そうと必死に成っているのがよく判る仕草だ。
「カット!休憩!」の声が響く。
早いカットに驚くが、美奈の疲れが見えるのと本当に足の色が変わったからだ。
髪を縛られた美奈の後ろに再び咲江の姿、手に持った瓶を美奈の鼻に近づけると、吸い込んでしまって意識が消えた。
中央に台が運ばれてきて準備が始まる。
「可愛い顔で大股開きをさせられて、大河内さんの変形ペニスを咥えさせられたら、気絶するだろうな」有藤が言う。
「普通なら、この様な撮影には絶対に成らない、陰毛は手入れしてしまうし、催眠術の効果は凄いよ!甲田先生!あの美人は催眠術が無くても拝めるかも知れないぞ」片時も忘れていない京田監督。
奥から押してきたのはパイプで組み立てた台だ。
中央が丁度一人の身体が乗せられる様に造られて、腰の部分で終わっているので、足は下に下がるか、パイプに結ばなければ、ぶらりと落ちた状態に成ってしまう。
腰の部分が少し上に反り返って居るので、ここに寝ると腰を突き出した様に成ってしまう造りだ。
「傑作でしょう?この台に乗せると、色々するのには便利よ」と運ばれて来た台を触って微笑む絹代。
美奈の猿轡を外して、縄師と若い男で台に載せるが、絹代が「もう総て脱がせましょう」と長襦袢を脱がせてしまう。
若い男は直ぐに勃起をしているのが見える程、下半身が膨張していた。
髪の紐を縄から外すと、乱れて枕の部分から下に流れて、綺麗に結われていた髪も無残な姿に変わっていた。
台に両手を固定した時に、目覚め始める美奈は仰向けに寝かされて、頭上には多数の滑車が見えて不気味に思う華。
「二番撮影スタート」
「始めようか?今度は腰が突きだして居るから、刈り取り易いわよ」
「いやー、もう辞めて、変な事しないで」
「馬鹿ね、ここで働くのにはこの髪も綺麗にするのよ」と髪を引っ張る絹枝。
サド女のいた振りを、微笑みながら見ている合田と金子。
考えればここに居る女全員が、相当なサドで可愛い華に嫉妬しているのが、合田達には手に取る様に判るので一層楽しいのだ。
二人には全裸の華の姿が眩しい、白い肌に黒々とした股間、白桃の様な乳房に小さなピンクに近い乳首、大きな瞳を一層大きく見開く驚いた顔、そのどれを見ていても楽しいらしい。もうしばらくすると、我々の物で泣き喚くだろうと思うと自然と下半身が、暑く成っている。
足を閉じて必死に見られない様に構えている華の足首に、皮のベルトが巻き付けられて、続けて膝の上にも皮のベルトが巻き付けられている。
これが先日までアイドルグループYGのセンター、森崎美奈かと思うと驚いてしまう肢体。楽しそうに撮影を眺めている甲田と有藤、趣味の世界の映画で楽しむ京田監督。

神埼華⑤

42-0107
「次、三番わかめ酒の撮影スタート」京田が嬉しそうに言った。
「何、しているの?もう辞めて、貴方達狂っているわ」
「狂うのはお嬢さんだよ」と言うと絹代が華の乳首を摘むと「痛い-」と叫ぶ華。
「貴女が持って居る素質を引き出してあげるのよ、もうすぐ喜びの声をあげるわよ、でもね、お客様が見えないので困るのよ」と陰毛を触る。
「いやーやめて」と言うと「気分がのらないのよね、殿方お願いします」と呼ばれて再び二人の男が側に行くと「これを揉むのかな?」と微笑みながら、白い乳房を優しく掴んで「どうだ!」と覗き込む合田。
「変態爺、もう辞めて」と合田を睨み付ける。
金子も反対の乳房を揉み出して「感じるかな?」と尋ねると「気持ち悪いだけよ、辞めなさいって言っているでしょう」と金子も睨み付けるが、少しすると「もう、辞めて-お願い」と声の感じが変わって来た。
軍医の薬が効いているのだろうか?と思っていると軍医が「もう一本打ちましょうか?」と言って立ち上がった。
「始めてなので、半分の量に加減していましたので」
「そうなのか、軍医も優しいのう」と合田が言うと、看護師が直ぐに華の腕を消毒して、注射針を突き刺した。
「痛い」と言う華の腕に液体が注入されていく。
しばらくして再び乳房を揉まれて「うぅ、うぅ」と顔を左右に動かす華は先程とは様子が異なってきた。
「準備が出来た様ね」と絹代が言うと、合田が「その美人のマンコで、祝杯をあげようではないか!」と言い出した。
「それは良い、ワカメ酒ですな、それもワカメの量も多い」と嬉しそうな顔に成る金子。
絹代が直ぐに日本酒の用意を、婆に指示をして「お嬢さん、お酒飲めるの?」と尋ねる。
首を振る華に「下の口からよ」と不気味に笑う絹代。
直ぐに婆が日本酒を持参して「さあ、みんなで祝杯だ」と合田が嬉しそうに言う。
固く閉じた華の股間を、見ながら絹代が一升瓶を持って「お嬢さん、大事な処が見えるわよ」と覗き込むと、「イヤー」と言って両足に力を入れて閉じる。
そこに一升瓶から日本酒が注ぎ込まれると、驚いて足を広げると足元に溢れてしまうお酒。
「お嬢ちゃん、お酒を溢すと直ぐに剃りあげてつるつるにするわよ」と絹代が言うと「イヤー、止めて」と足を再び強く閉じる華。
「この叔父さん達が飲む間、お酒を溢さなかったら、許して上げるわ、頑張ってね」と言いながら注ぎ込む絹代。
今度は足を必死で閉じている華、直ぐに合田が華の股間の酒を舐める為に舌を出すと「うぅ、うぅ」と驚いて足を開いて溢してしまった華。
「駄目ね、このままだとつるつるよ、もう一度よ」と酒を注ぎ込む絹代。
必死の華、今度は金子が股間に顔を埋めると日本酒を舐める。
「ペロペロチュー」と音を立てる金子の舐め方に「うぅ、うぅ」と我慢をしても酒は無情にも流れ落ちてしまう。
「残念ね」と言う絹代、華は薬の効果で顔が紅潮して、恥ずかしさとむず痒い感触に曝されていた。
酒で美奈の多い陰毛が肌に完全に海苔の様に黒く貼り付いてしまった。
「残念だったわね、約束通りにつるつるに剃らせて貰うわ、ここを剃らないと毛虱に成るから駄目なのよ」
華は薬の効果で顔が紅潮して、恥ずかしさとむず痒い感触に曝されていた。
縄師が滑車を動かして、華の足首と膝の縄が引っ張られて、足を開きながら顔の方向に向かって上がってきた。
「何、いや、いやー」と驚くが閉じていた両足は大きく開かれて、天井に足の裏が向いて、華の陰部も肛門も大きく開かれて止まった。
「いやー、見ないで、お願い」と多少気分が良く成っていたのも吹っ飛んで、恥ずかしさが支配してしまった。
「おお、ご開帳だな、肛門もマンコも丸見えだな」合田が笑いながら言う。
「お嬢様も台無しだ」と二人が手を叩いて笑う。
美奈には最高の恥ずかしさが襲っていた。
「カット!ドライヤーで乾かしてくれ!バリカンが使い難い」京田が貼り付いた陰毛に難癖を付けた。
美奈は大きく開かれた状態で、いきなりドライヤーをあてられて「いゃーん、だめー!やめて」と騒いでいる。
「監督が乾かさないと駄目なのだって」
「監督の指示ですか?仕方が無いわ!でも感じちゃう」催眠術で監督の指示には従ってしまう美奈。
「美奈さん経験は有るの?」
「何が?」
「男の経験よ!」
「あ、り、ま、せ、ん」と恥ずかしそうに意味有りげに言う。
身体が要求しているのが判るし、催眠術で監督の指示には絶対服従の様だ。

「準備終わりました」
「よし、撮影を始め様!剛毛刈り取りスタート」
「その前に、お前の姿を見せてあげるよ」と大きな鏡を置いて、角度を変えると、華の目に自分の姿が映って「キヤー、辞めて」と大きく顔を背ける。
「自分の変わり行く姿を良く見るのね」と言うと、木に布を巻いた棒をみつから受け取って「さあ、口を開けるのよ、五月蠅いからね、大人しくしてもらうよ」と言うが堅く口を閉じる華。
すると、下半身に婆が陣取って、陰毛を手で触った時「あっ」と口を開いた。
その時口に木が填め込まれて、ぐっと力を入れると完全に猿轡を噛まされてしまった。
「うぅ」と言うが、もう頭を持って後頭部で強く結ばれると外れない。
「もう諦めて、気持ち良く成るから、任せるのよ」
「剛毛の生娘をいきなりつるつるにしてやろう」
「うぅ、うぅ」と首を振るが、バリカンが下腹部にあたって動き始める。
「ギー、ギー」と指を動かすと、華の黒い陰毛を刈り取り始める。
「うぅ」と首を大きく振るが、皮膚を引っ張りながらバリカンを動かす。
「この恰好だと、刈りやすいわ」全く身体が動かせない華は、されるがままの状態。
「うぅ、うぅ」と声が出て、バリカンの動きに神経を尖らせている。
「剛毛でサネを刈り取るなよ」と合田が笑いながら言う。
逃げられないので、諦めて身を任せている美奈の剛毛をバリカンが少しずつ刈り取る。
バリカンの腹が、クリトリスの上を移動すると、感じ始める華は観念したのか目を閉じていたのに、大きな目を見開き再び「あぅ」と声を出した。

神埼華の撮影⑥

42-0108
「ギ、ギー」とバリカンを握る音だけが響く。
続けて直ぐにバリカンの刃が小陰唇に触れたから、驚いてしまったのだ。
しばらく動かして「こんなものね、お尻はバリカンでは刈れないわ、後は剃刀で綺麗にしましょう」とバリカンを使うのを終わった。
「ほら、こんな感じに刈れたわよ」と鏡を見せる絹代。
「うぅ」と顔を背ける華の鏡に映った陰部は長い陰毛が斑模様に残って、地肌が見えている部分は少なかった。
「これが、お嬢様のオサネよ」と婆が指で触ると「うぅ」と感じるのか、身体を震わせる。
「良い反応ね、感じるのね、楽しみだわ」と絹代がその仕草を喜んでいた。
先程の薬の効果も華の身体を支配して、感じ易く成っている。
通常でも感じ易い身体が数倍敏感に成ってしまって、これからの剃毛でその真価が現れると思うのだ。
シャボンの入れ物に刷毛を入れて、今度はもう一人の婆が準備を始めている。
井上が剃刀を並べてその中の一本を口に咥えると、右手に刷毛を持って華の下腹部をシャボンが覆った。
一筋、二筋、付けると、口に咥えた剃刀に持ち替えると、皮膚を引っ張りながら「ジョリ、ジョリ」と剃り始める。
感じない部分を剃るのは素早く剃り落として、濃くて堅い陰毛の剃り跡は少し青みがかっている。
再び目を閉じている華に「男性に、剃って貰うのは気持ち良い」と絹代が囁くと急に目を開けて「うぅ」と首を振り出した。
「恥ずかしいね、男の人がお前のマンコを触って居るのよ」恥ずかしさを増幅させる為に意地の悪い絹代は華を安心させない。
井上の剃り方は、少しずつシャボンを付けて順番に剃ってゆく方法で、特に初めての剃毛の女には恥ずかしさと、感じ方が増幅する事を知っていた。
今回の様な美人の股間を長時間触れる喜びは、井上には格別の時間なので、簡単には終わらないのだ。
その場の人々には華の悶える顔、恍惚の顔が見たいのだ。
特殊な媚薬を注射されているので、これから益々この美人は陶酔の世界に入って行くのだろうと思っていた。
自分は女の陰毛を剃って、逝かしてしまおうとさえ思っている井上は大いに張り切って、今、華の股間に対峙していた。
頭も自分が剃り上げて、つるつるの坊主にする事に興奮を感じていた。
刷毛が華の下腹部を往来して、白く成った。
この二度目の刷毛で、華が感じる部分を残して綺麗に剃り上がるから、次からの反応が見物だと思う。
目を閉じて、剃刀の動きを肌で感じている華「ジョリ、ジョリ」「ジョリ、ジョリ」と剃刀が動く、剃り取った陰毛は半紙に乗せて、刈り取った陰毛も半紙の上に乗せられていた。
次の行動に入ろうとした時、絹代が「見せてあげて」と半紙の上の陰毛をつねに持たせて、華の目の前に持って行った。
「ほら、こんなに無くなったわよ、見てごらん」と言われて見ると直ぐに顔を背ける華。
「鏡を見て、まだ大事な処に一杯残って居るでしょう?これからこの叔父さんが丁寧に剃って、つるつるにしてくれますよ」と言う絹代。
「うぅ」と首を振る華。
処女の女性に対する最高の羞恥心を呼ぶのには、この行為は格別なのを絹代は心得ていた。
誰にも見られた事が無い部分を、曝け出されて触られて、おまけに感じさせられるのだから、これ以上の羞恥プレーは無いのかも知れない。
とことん羞恥心を引き出して、陵辱、強姦、調教に進める作戦だから、時間をたっぷりとかけている。
美奈の感じ易い部分だけを残して、剃り終わると監督が「カット!」の声をあげた。
「先日真壁に使った薬を注入して、効果が出るまで休憩する」と言い始めた。
「監督が貴女のマンコに入れてやれって」富山師長が美奈の顔の側で囁く。
「うぅ、うぅ」驚きの声を猿轡の中から言うが、本人は何を入れられるのか判っていない。
縄師が滑車を使って、美奈の足を引っ張り上げると、今度は前方に移動させると足が頭より前に行って、お尻が剥き出しで肛門が丸見えに成ってしまった。
海老の様に成った身体は、乳房は見え難いがお尻は尻毛の多さが気に成る程に成ってしまった。
「良く生え揃っているわね」富山師長が肛門の廻りから、膣に向ってのラインの陰毛の多さに驚きの声を出した。
増毛手術を受けるとこの様に成るのか?と呆れる程だ。
咲江がガラスの注射器を持って、やって来ると「少し柔らかくして」と指示すると富山がクリームの瓶から指にクリームを浸ける。
左手で肛門の近くを開く様にして、右手の指を肛門に少し入れる様にマッサージをした。
美奈はその指の動きに直ぐに反応して腰を動かして「うぅ、うぅ」声を出す。
「先生、これで宜しいですか?中まで入れましょうか?」
「それで良いですよ」富山師長が指を外すと、直ぐさま注射器の先を肛門に挿入する。
「うぅ、うぅ」の声と同時に注射器の薬が一気に注入されてしまう。

「丁度良い感じだ、尻の毛を剃って貰え!そのままスタート」京田の気が変わったのか撮影を始める。
シャボンを準備して「お尻は感じるのかしら?」微笑みながら、近づく絹代。
今度は刷毛にシャボンを付けて、華の肛門の廻りにぬり始める。
「うぅ」「あぅ」と目を大きく開け閉めして訴える。
刷毛が肛門を突いて、刺激をして確かめていたから感じる華だ。
「、この子お尻は感じる様ね」と覗き込んで尋ねる絹代。
「そうですね、反応が有りますね、ここにも毛が沢山生えていますので、綺麗にします」と言うと刷毛を置いて、剃刀を持っている。
剃刀の刃が華の肛門の廻りに沿って、剃り始めると力を入れているのか、肛門が動いて井上を刺激する。
左手が力を入れている部分を伸ばして、剃刀の刃が剃っていくと「あぅ、ひー」と声を出す華。
誰にも触られた事が無いので恥ずかしさと刺激で、変に成りそうな感覚に陥っている華だ。
「後で、お腹の中まで調べてあげるからね、お嬢ちゃん」と耳元に囁く絹代だ。
その様に言われても華には、お腹の中まで調べる意味が、まさか浣腸をされる事だとは考えてもいない

神埼華の撮影⑦

42-0109
「お尻の廻りも綺麗に成ったわよ、見る?」と華の頭を持って鏡を見せる絹代。
「うぅ、うぅ」と自分の肛門を見て、半分感じていたのが現実に戻ってしまった華だ。
絹代はこのまま恥ずかしさが無くなっては困るから、現実に呼び戻す事を忘れない。
「カット!身体を戻して休憩」京田が言うと、海老の様に曲げられていた美奈の身体が緩められて元に戻った。
直ぐに足を閉じるが台の上からは動く事が出来ない。
猿轡を外して、ジュースをストローで飲まして貰うが、当然薬が入っている。
「まだ、撮影は続くの?」
「監督が終りと言うまで続くわ!この様に成るまで」と鬘を取ってみせる前田に驚きの表情に成った。
しばらくすると、益々変な気分に成ってくる美奈、先程の薬と媚薬が身体の中を駆け巡って、陰部が暑く燃え始めている。
時計を見て京田監督が「残りを剃り上げてしまおう!」と告げた。
外されていた猿轡を再び、無理矢理口にねじ込まれて驚く美奈。
直ぐに緩められていた縄が再び天井に向って上昇すると、股間が大きく開いてしまって美奈の表情が変わった。
「スタート」京田がメガホンで言う。
「恥ずかしいのはこれからだよ」
「うぅ」と何かを言いたい様な華。
「あそこに、おられる髭の大佐に女にして貰うのよ、嬉しい?」と言うと首を大きく振る華。
「じゃあ、隣の叔父さんは?」と指を金子に向ける。
「うぅ」と大きく首を再び振る華。
「お二人さんは、嫌だと申しておりますよ」と二人の方を向いて言う絹代に「そうか、嫌いか、優しくしてやろうと思っていたが、止めだ!思い切り泣かせてやろう」と合田が威張った様に言う。
「どちらが上手か、後で尋ねる事にしましょうかね」と髪を撫でる。
「綺麗な艶のある髪ね、でもここでは必要無いのよね、残念だわね、忘れていたわ、腋の下にも毛が生えているわね、婆!ここ綺麗にしてあげて」と指を指す。
「はい」婆が直ぐに剃刀とシャボンの入った入れ物を持って側に来て、早速刷毛でシャボンを塗る。
同時に絹代が股間に入って「あぅ、あぅ」と目を白黒させる華、膣の廻りを刷毛が這ったから感じてしまった華。
腋の下を剃り始める婆と同時に、何度も何度も感じる様に刷毛を動かす絹代。
「あぅ、あぅ」と顔を横に振りながら感じている華を、面白そうに何度も刷毛を使う。
刷毛の先でクリトリスを突く、小陰唇を刷毛で撫でる事を交互に繰り返されてしまう。
華の愛液が、シャボンの泡を消してしまうのを楽しんでいる絹代だ。
つねは右腋を剃り終わって、左腋に取りかかるが、絹代は剃る気配を見せずに今度はクリトリスを中心にシャボンを塗り始める。
華の白い足袋のつま先が伸びて「あぅぅぅ」と口から言葉を漏らし始める。
「感度抜群ですよ、この子」と絹代が尾山達に話す。
「この子なら、最初の時は痛がるでしょうが、その後は好きに成りますよ」
「そうなのか?」と尋ねる合田に「沢山見てきましたからね」と微笑む絹代。
しばらくすると、左腋も簡単に剃りあげて綺麗な青みがかった腋の下に成った華。
「ジョリ、ジョリ」と音がして「あぅ、あぅ」と仰け反り始めた華、剃刀がクリトリスの廻りを剃り始めて、絹代の指が何度も何度もクリトリスを触る。
井上は最後の一番楽しい処を剃らせて貰えなかった。
「オサネが切れちゃうから、動かないでね」と絹代が意地の悪い言葉で恥心を誘う。
「ジョリ、ジョリ」と音を立てて剃りあげられる華の感じ易い部分を、丁寧に、丁寧に剃る。
先程の薬の効果がもう、華の身体を包んで恥ずかしいのと、敏感な部分への刺激で目が虚ろな状態に成っている。
今度は大陰唇の毛を剃り始めると皮膚を引っ張って伸ばすから「ああー、うぅ」と尚更感じる華。
「ジョリジョリ」「ジョリ、ジョリ」と音がする。
「大きな音がするわね!粗方剃ってからもう一度仕上げるからね」
婆が丁寧にもう一度刷毛でシャボンを塗って、仕上げの剃刀を下腹部から、クリトリスの上の部分を丁寧に剃り始める。
二人に剃られて陰部を弄ばれて、薬の影響も相まってもう何が何だか判らなく成っている華。
合田も金子ももう座って入られないので、側に来て覗き込んでいる。
「濃い毛も少なく成って、丸見えに成ったな」
絹代が大陰唇の左右を、膣に指を少し入れながら皮膚を伸ばして剃る。
婆がクリトリスの廻りを二度剃りして、つるつるにして行くと、華の目が完全に虚ろで、息が荒く気分が良くなってもう何も判らない状況に成っていた。
絹代の指が時々膣に入るので、仰け反る回数が増加して、髪が乱れて額は汗に塗れている。
二人にもう充分な程いじくられて、愛液で華の中は大変な状況で、剃り終わった部分を濡れた布で拭き取ると羞恥心を呼び起こす剃毛が終了して、綺麗に青みがかった幼女の様な華の陰部が完全に露出した。
「ほら、良く見えるでしょう」と頭を持たれて鏡を見せられる。
華の猿轡を外すと大きく深呼吸をして「もう、許して」と弱々しい声に成っていた。
「可愛い、おさねがこれよ」と絹代が指で鏡の中の華のクリトリスを指さす。
「いやーん」と指が触れて叫ぶ華。
「濡れているから、この叔父さんに掃除をして貰いなさい」と絹代が言ったが意味が判らない華。
「ああーだめー」と急に大きな声を出す華。
綺麗な陰部に合田の舌が這った瞬間だった。
「いやー、いやー、辞めて」と「ぺちゃぺちゃ」と音を立てて、華の小陰唇を指で開きながら舐める合田。
「だめーーー、辞めて」と大きな声の華の声を増幅させる様に、今度は金子が白桃の様な乳房を揉みながら乳首を吸い始める。
「ああーーー、だめーー」と大きな声、すると合田が舌を丸めて華の膣に挿入して、動かし始める。
「わあああーーー」ともっと大きな声を上げる華だが、時間の経過と共に吐息に変わって「ううー、ああー」と完全に感じている女の声に変わっている。
仰け反る華、目が完全に虚ろな状態に成って、薬が身体を支配してもう身を任せている。。
二人の男に身体中を舐め回されて、身体が蕩けてしまいそうに成っている華。
しばらく続くと突然「ああーーー、だめーー」と痙攣を起こして気を失ってしまった華だ。
「刺激が強すぎましたね」と絹代が言うと「俺も女にこれ程頑張ったのは初めてだ」と合田が言って金子も「美味しい、乳房だったよ」と満足そうな顔。
「カット!予想外の絵が撮影出来ました。ご苦労さん」京田が次の撮影の準備に入る様に指示した。

神埼華の撮影⑧

42-0110
ぐったりとした華を風呂場の横に有る木の上に四つん這いに支えて、両腕をベルトで固定して、前屈みにさせると、腹にベルトを巻いて天井から引っ張る。
両足も膝を折って、固定して再び猿轡を噛ませて後頭部で強く結ぶ。
固定が終わった時に華が目を覚まして、廻りの変化をみている。
「準備が出来た様だな!華の浣腸シーンの撮影だ!失敗は出来ないので宜しく」
京田が「スタート」と言う。
「気がついたのね、気持ち良くて気を失ったわね、生まれて始めて逝った気分はどうだった?」
「うぅ、うぅ」と長い髪を乱して首を振る華。
「これから、これをしてあげるのよ」と太い浣腸注射器を見せる。
「うぅ、うぅ」と大きく首を振って怯えた様子を見せる。
「たっぷりと、ぶち込んであげるからね」恐い表情。
「うぅ、うぅ」と首を振る髪は完全に乱れて、結った部分が完全に解けて、今にも長い沢山の黒髪が前に落ちそうに成っている。
その髪を引っ張って「邪魔ね、先に切ってしまおうか」と言われて、急に首を振るのを辞める華。
「すっきりするのに」と引っ張りながら言う絹代の話に気を取られていると、前田が衣装を着て鬘で参加して、指にワセリンを浸けて華の肛門を刺激し始めた。
「うぅ、うぅ」と首を振ると「切って欲しいのか?鋏か?バリカン?どちらにする?」と聞かれて、大人しく成るが、いきなり指を挿入されて「あぅ」と顔を上げる華。
指を抜き取ると今度は大きな浣腸器の先が挿入される。
「うぅ、うぅ」と声が出る。
直ぐさまポンプを押して、液体が華の肛門から流れ込んでいく。
「うぅうー」と苦しそうな顔に成ってくる華、初めてだから二本が限界だろうと当初から決めている。
「うぅ、うぅ」と額に汗を噴きだして、絶えている華に一本目が総て注入された。
ホッとしていた華に、二本目が突き刺さると「うぅ、うぅ」と猿轡から苦しさが込み上げた声がでる。
額も髪も汗が噴き出して、我慢の限界に到達していた。
下腹部は大きく膨らんで、今にも破裂しそうな感じに成っている。
「限界ね」と前田が浣腸器を抜き取ると同時に肛門を布で押さえている。
「うぅ、うぅ」と絹代に目で訴える華「厠?便所?」と意地悪く尋ねると大きく頷く華。
「駄目よ、ここでするのよ、腹の検査だからね」
「うぅ、うぅ」と首を振る華。
「えー、坊主に成りたいの?」と意地悪を言われるが、もう我慢が出来ない状況に成っている華。
顔は赤く紅潮して、汗が身体中から噴き出している。
ガラスの向こうで、合田達が今か今かと見守っているのが、華にも見えるから中々出せない。
「どうしたのよ」と腹を触って、我慢の限界をいたぶる絹代。
布で肛門を押さえている前田が、無毛の膣の処を突くと「グルグル」とお腹の音がして「でるわよ」と前田が言うのと手を離すのが同時で、華の肛門から黄色い液体が勢いよく発射された。
ガラスも黄色く染まって、見えなく成る程飛び散った糞尿。
泣き出した華、余りにも屈辱的だったのが、恥ずかしさを通り過ぎて涙に成って現れた。
「恥ずかしかったわね」と慰める絹代、三人の女達がバケツで洗い流す華の糞尿。
固定されていたベルトが外されて「お風呂に入れて貰いなさい」と言われる。
今度は前田が風呂場に連れて行く。
猿轡も外され泣きながら項垂れて、風呂場に行くと三人が、華の身体に石鹸をつけて洗い始める。
もう抵抗も何も無い
「本当に綺麗な身体だわね」股間を洗いながら「綺麗に成ってスッキリしたわね」と言うたね。
「。…..」無言の華。
「カット!素晴らしい興奮したよ!良かった!次台詞が少し有るが言えるか?」
係が台詞を書いたパネルを近くに持って行く。
一言しかないので頷く美奈、催眠術が無ければ絶対にこの場面で台詞が言える筈は無い。
「それではスタート」
しばらくして、湯船に入れられた華がぽつりと「私、どうなるの?」と尋ねる。
「諦める事だね、一年間の年期明けまで、ここで頑張るしか道は無いよ」と言う。
「どうして?こうなったの?」
「両親に聞く以外に判らないね」と答えるたね。
放心状態で湯船に浸かっている華だが、外の連中には風呂の中の華の姿が見えて、色っぽい肢体にうっとりとしていた。
「そろそろ、華には散って貰わないと、俺の身体が保たないな」と下半身を触る合田。
「落華の宴の始まりですかな?」と金子が微笑みながら言う。
尾山は唯、微笑むだけで、これから何をするのかを言わない。
いつの間にか、絹代が側に来て「大佐に落として貰いながら、黒髪を刈り取りましょうか?」と絹代が横から言い出した。
「それは、華の処女を奪っている最中に、あの黒髪を刈り取るのか?」と驚く合田。
「大佐の物に気を取られている時にしてしまえば、暴れる暇もありませんし、ショックは一度で終わりますから、それにサドの大佐には最高のショーでしょう?」と微笑む絹代。
「残酷だな」と金子が横から言うと「俺一人では時間が持たん、半分は金子さん頼む」と言って微笑み出した。
「カット!次は森崎美奈が処女で有る証明を、専門家に調べて貰うシーンの撮影」
京田監督が台本に無い事を言い始めて、驚く出演者達。
既に隣に婦人科医のセットが準備されている。
妊娠したと思う華を郭の近くの婦人科医に連れ込む撮影に使う物だが、明日以降の撮影の為に準備されていた。
松宮咲江が今日は診察を行う事に成っている。
これから森崎美奈が本当に処女をこの映画で失うのを証明する為、ファンに多大なショックを与えるだろうシーンだ。
「このカメラを彼女の膣に入れて、処女膜を撮影して見て貰います」咲江が説明する。

神埼華の撮影⑨

 42-0111
風呂で綺麗に身体を洗われて二人がかりで、バスタオルで拭かれて身体が乾くと、バスローブを着せて隣のスタジオに連れて行く。
身体は火照って陰部は今も暑い状況で、隣に行くと「これは?」驚きの表情に成る美奈。
「先生に診て貰うのよ!暑く成って変に成ってない?」前田に言われると確かに変な気分に成っているのは事実だ。
「森崎君、身体の調子が悪ければ撮影を中止にしなければいけないので、診て貰いなさい」京田監督がメガホンで言うと「は、はい」京田の言葉には逆らう事が出来ない美奈。
「判った様ね、ここに上がって横に成って」前田は自分の仕事の範疇だから、スムーズな言葉だ。
杉本も咲江の手伝いに看護師の服装で撮影に参加している。
躊躇いながらも、監督に言われると拒否が出来ない美奈は古めかしい婦人科の診察台に横たわる。
「ここに足を乗せるのよ」そう言われても躊躇する美奈に「早くしないと撮影に支障が出るぞ!」京田の声に直ぐに反応して、金具に足を乗せる美奈。
直ぐさま革のベルトで固定する前田と杉本。
台の下に有る歯車をグルグル回すと、足が広がるのでバスローブの裾から捲りあげる二人の看護師。
つるつるの童女の様な陰部が露出すると、顔を両手で被う美奈。
「力を抜くのよ、調べるからね」咲江が右手にクスコを持って、股間に身体を入れて早速大陰唇の肉を広げ様とする。
「あっ、いゃー」と声を出す美奈の股間を撮影しているカメラ。
クスコが美奈の膣口に挿入されると、直ぐに広げて固定する咲江。
横からカメラの管を手渡す前田、ライトが照らされて膣内が明るく成る。
横のモニター画面に美奈の膣内が映し出されて「丈夫そうな処女膜が見えますね、全く破損も無い正真正銘の処女ですね」と解説を加えた。
顔を被っている両手を払い除けて、身体全体を撮影すると「終りよ!悪い処は無いわ!疲れかしら一本注射をして置きましょう」と言う咲江。
「準備は整ったか?と尋ねる京田」
「はい、準備は整いました」富山師長が答える。
「先に撮影を始める、東海林さんも参加して下さい!スタート」京田が撮影を始めた。
先程まで置いて在った台は撤去されて、二のマットの様な台が用意されて、四方にパイプがマットの台から上に同じく一メートルの位置にパイプが横に付けられている。
その台の前方には、鋏が二本、バリカンが三つ、日本剃刀数本が準備されて、シャボンの容器、銅製の洗面器の大小数個、木綿の布数十枚が並べられて、剃髪の準備が整っていた。

「いよいよだな、興奮するよ」と既に衣服を脱いで、上半身は裸の合田。
「大佐、相手は生娘ですよ、優しくして下さいよ、後で使い物に成らなく成りますからね」と尾山に言われる。
尾山は自分の店の女には、どんなに美人でも一切手を付けない主義で、全く華にも加代にも手を付ける事はしない。

その時、加代が地下室に連れて来られて「先生が、見本を見せるのだよ、生徒の神崎華さんが今夜から、ここで働くのでね」と尾山に言われた。
「えー、華さんが何故?」と尋ねる加代に「実は、大火事で檜屋が焼失してしまったのだよ、妹さんは病院、莫大な借金で困り果てて、私が肩代わりをしたのだよ」と尾山が話す。
「嘘でしょう?あの大店の檜屋さんが、そんな事に成る何て信じられない」と驚く加代。
「先生も、こんな仕事をするとは思わなかったでしょう?」と言われる。
「それは、この人達に。。。。」と合田の背中を指さす。
「そうか、じゃあ出て行くか?憲兵に直ぐに逮捕されるだろうな?そうなれば好きな事も出来なく成るがな?」と微笑む尾山。
「でも、神崎の家が?信じられないわ」と怪訝な様子だ。
「そうか、それじゃあ見せてやろう、先生が生徒を可愛がる為にも必要だろう?」証文を取りに行かせる尾山。
「両親も本人には内緒で泣く泣く、判子を押したのだよ、大店の娘にいきなり遊郭で働けとは言えないからな」ともっともそうな話をする。
隣で金子が「それで、尾山さんに私が頼まれて融通したのだよ、私も大きな危険を承知でね、檜屋さんが立ち直って貰わないと、丸菱も大変だし、先ず私の立場は無くなるのだよ」と話を合わせる。
「でも、信じられません」と言う加代。
加代の目からは華の姿は見えないが、前方に在るマットの台は明らかに、これから何か?と真剣に廻りを見ていると、バリカン、鋏、洗面器が目に飛び込んで、ここでこれから剃髪がされる事は明らかだと思う加代だ。
しばらくして、男が証文の入った入れ物を大事そうに持って来た。
箱を開けて、証文を取り出すと加代に見せる。
証文に見入る加代の顔色が変わって「どうだ?嘘では無いだろう?先生なら檜屋さんの文字もご存じだろう?」と言われて頷く加代。
顔色が大きく変わって「一年間、華さんがここで働くのですか?」と確認をする。
「そうだ、先生が色々助けてあげなければ、彼女も絶えられないだろう?」
「いつ、来られたのですか?」加代にはこの話が本当だと思った。
「今日だ、これから見れば判ると思うが、得度式だよ」
「あの綺麗な髪を?」と暗い表情に成る。
自分も長い髪を刈り取られて、今ではこの店で客を受け入れて生活をしている。
逃げ様と思っても、もう身体が拒否をしてしまう加代だった。
神崎華さんも私と同じ運命なのか?今でも信じられない加代。

「仕方がないだろう?ここで働く以上、先生も同じだろう?」
「華さんは、まだ殿御を知らないと思いますが?」
「それも、これから行う予定だ、大佐がお待ちかねだろう」と言うと振り向いて微笑む合田。
「何と、惨い事を」と恐い顔の加代。
「だがな、百二十万もの大金をあの小娘一人を担保に融通したのだぞ」と言われて「。…..」言葉が無い加代。
「終わったら、慰めて一緒に色々教えてやって欲しい、先生と生徒の関係でな!頼むぞ!」
「。。。。。」頭の中に自分の立場と過去の事が入り乱れていた。
「まあ、ここで華が落ちるのを見物して行け、見てないと慰められないだろう?陰毛はもう剃らして貰った、そんなに抵抗は無かったぞ」と微笑む尾山。
「えー、既に剃られたのですか?」と驚く加代。
「先生よりも剛毛だったぞ」と微笑む。
身体を拭かれて、二人の女に支えられてようやく来た華を見て「何か薬が?」と加代が尋ねる。
「当然だろう、素面で大佐の物を入れられて、髪を剃られたら気が狂うだろう?」
「意識が無いのですか?」と華の姿を見て尋ねる。
「その様な事は無い、夢心地の様に成って居るだけだよ、言葉も判る」と尾山が説明する。
自分も麻薬を使われて、今では中毒の様に欲しく成って、客のマラを恋しがってしまっていると思う加代。
しかし、顔も綺麗し肢体も申し分なかったのね、普段では裸は見ていなかったが、綺麗だろうなとは思っていた加代。
腰の括れ、胸の張り、色、形、足の長さと身長のバランス、素晴らしい身体だと惚れ惚れして眺めている加代。
「カット!薬が効いてきたな!これでショックは少ないだろう!準備を始めてくれ」
先程の注射は覚醒剤の様な症状に成って、美奈は夢の中を彷徨う気分に成って、全裸で前田と杉本に身体を持たれて連れて来られた。

神埼華の撮影⑩

42-0112
ギロチンの道具が準備されて、木で出来た物に首と手を入れると仰向けに吊り下げる様だ。
美奈の腰に太い革のベルトを巻き付けると横に金具が有って、縄をフックで結び着けた。
マットの様な台に横に成る様に寝かせると、ギロチンの道具の中に首と手を抵抗も無く入れられると今度は両膝にベルトを巻き付ける二人、足首にも皮の足枷を巻き付けてしまう縄師。
そのベルトの総てに縄を結び着けると、六本の縄が総て天井の滑車に結び着けられている。
木枠のギロチンも天井に滑車で上昇する様に作られている。
「中々良い設備だろう?身体も頭も動かせないから、痛くて動かしても逃げられない、天井にもカメラを設置しているので迫力の有る絵が撮影出来る」そう言って天井のカメラ映像をモニターに流す。
首に木枠を填められて、両手を同じ様にその木枠に入れて、手首から先だけが木枠から出ているのがよく判る。
縄が数本映り、引っ張ると身体が浮き上がって、股間が大きく広がる様だ。
「さあ、口を大きく開きなさい、もう総ての準備が出来たのよ」
綺麗に結われていた髪は大きく乱れて、一部が長く垂れ下がっている。
合田大佐と金子は上半身裸に成って、撮影の始まるのを待っている。
ギロチン枠の向こうに、散髪の道具が総て運ばれて準備が終わった。
「総ての準備が終わった様だな、スタート」大きな声がメガホンから流れた。
いきなり鼻を摘まんで口を無理矢理開かせる絹代。
「それでは、貫通式並びに得度式を行います」と絹代が前でみんなにお辞儀をして告げた。
華には貫通式も得度式も意味が良く理解されていない。
頭がぼんやりとして、動け無い状態で全裸にて寝かされている事だけは理解出来た。
華の身体に液体が、お腹の上にビール瓶程の瓶から垂れてきた。
冷やりとした液体に反応をする華、頭はぼんやりとしているが、感度は大きく上昇していた華の身体だ。
華の身体の周りに二人の看護師、そして絹代が集まって来て何やら準備をしている。
井上と小池が、華の頭の処に来て、髪を止めて居る太い糸に鋏を入れて切り落とすと、結われて在った髪の元結の部分が、外れて長く纏まって伸びた。
垂れ下がった髪は、華が立てば腰位まで伸びている様に思える。
綺麗に纏まって、数カ所に太い糸で纏めて結ばれている。
この太い髪の束を切れる程の鋏は無いので、方法は二つ根元からバリカンで刈り取る方法、束を外して切り刻む方法のどちらかに成ると思って、絹代に小声で尋ねる。
「いきなり、バリカンは無理よ、危ないわ」と言われて後者の切り刻む方を選択する。
腹の上に流された液体を、二人の女が手で華の身体に伸ばして行く。
麻薬製作の媚薬の入った油が、華の身体に塗り込まれて性感をより一層高めようと始まったのだ。
「あぅ、うぅ」目を虚ろにさせて感じる華。
いきなり、乳房に液体を塗り込み始めると「あっ、あっ」と身体をぴくぴくと動かす。
「お嬢さん、美容の為には最高の按摩よ、目を閉じて楽しみなさい」と言うと顔の上に布を被せて華の視線を遮った。
華の乳房、腹、尻、太股、足先まで塗り込み始める。
「あっ、あっ」と時々小さな声を発して、身体を小さく動かして徐々に陶酔の世界に入って行く。
太股から、下腹部に手が行くと「あっ、あっ」と益々反応が大きく成って華の顔が揺れ出す。
「気持ちが良いのでしょう」と耳元で囁く絹代。
纏めてあった髪の糸を次々と切って行くと、徐々に髪は纏まりを無くして広がって、多く無造作な髪の姿に変わって行った。
「あっ、あっ」と声が大きく成る華の側に、小さな指サックの浮いた洗面器が持って来られた。
処女の華に(せせり)をしようとしている様だ。
随喜の凝縮した液体の入った小さな瓶が側に置かれている。
本当は随喜の束を数十分咥えさせてから(せせり)をされると男性の物が入らないと収まらなく成ってしまうが、処女の華にはそれが出来ない。
生娘に効果が有るのか?絹代は過去に数人確かめていたが、効果は人によって様々だった。
効果の有った女の子は、その後好きに成ってしまって、スムーズに遊女の仕事を受け入れたから、華の場合はどの様に成るのかは判らないが、感度の良さから推測して上手く行くのでは?と考えていたのだ。
今、華は陶酔の世界の中で自分の肉体の悪魔に飲み込まれて、感じて敏感肌に成っていると絹代は思って、微笑んでいた。
向こうから監督が指示して、縄師が滑車を頭の部分と腰を上昇させる。
遅れて両足の滑車が動き始めると、徐々に両足が開いて無毛の股間がライトに照らされる。
「あー」と驚く華だがどうする事も出来ない。
左右に一杯に引っ張られて、華の無毛の股間が大きく開かれて、少し尻が浮いた処で止まって、二人がパイプに結び付けた。
身を乗り出して覗き込む合田と、金子、浮いた腰に空かさずに枕を滑り込ませる絹代。
マットの上に上がって、指サックを中指と薬指に着ける。

加代も華の股間を凝視している。
興奮もしてきた様で、長襦袢の胸の辺りを先程から触って居る。
「綺麗な、オマンコだろう?」と不意に尾山が加代に囁いた。
「は、はい身体もオマンコも綺麗ですね、でも残酷ですね」と言う加代。
「お前もして欲しいだろう?」と言われて、加代は頷いていた。
身体がもう欲しがっているので、我慢が出来ないので正直な加代だ。
「あの子を、お前が教えてくれれば、お前にもたっぷりとして貰える様に頼んでやろう」と言われて頷く加代。

身体の按摩は二人が交代で、続けているので華は足を広げられた事が気に成って居るが、陶酔は続いていた。
絹代が二本の指を随喜の小瓶に入れて、取り出すと左手の指で華の小陰唇を少し開く。
「あっ、あっ」と声を出す華、中指を剥き出されたピンクの肉片に擦りつける絹代。
「ああ、あっ、あっ」と声を小刻みに発しだした華だ。
今度は薬指を擦りつけると「ああ、ああ、」と顔を大きく左右に振って被せて有った布が滑り落ちる。
華は目を閉じて身体が感じているのがよく判る。
二人の看護婦が乳房を中心に揉んで、指で乳首に刺激を与えているので、華の身体はもう堪らない刺激が次々と襲っていた。
絹代は再び小瓶に指を入れて、サックの指に液を浸けて左手の指で開いたピンクの肉片を少し大きく広げる。

神埼華の撮影⑪

42-0113
「あぅ、ああぅう」と仰け反る華、サックの指が今度は少し肉片の中に入るとサックに付いた液体が華の膣の中に滴り落ちて行った。
今度が二本の指が剥かれた肉片を擦るから、華はもう堪らない状況で「ああーーー、だめーー」と口走る。
直ぐに止める絹代。
胸の刺激も止める二人だ。
処女の女に対しての、寸止めを試みる絹代に身体の疼きを感じる華。
振り向いて「大佐、準備をして下さい」と言う絹代。
縛って有った手の縄を外して、天井の滑車から降りた縄に結び変える縄師。
華は何が行われているのか全く関知していない状況で、興奮の中で目を閉じているだけだ。
再び液をたっぷりと浸けたサックの指が、華のピンクの肉片を擦りつけると「ああー、ああー駄目――」と大きな声に成って目を開けて、身体を動かす。
逝きそうに成ると止める絹代と二人の女、華の頭が変に成って来るのを待っている様な行動。
(せせり)と同じ様な効果が華の身体に表れるのは時間の問題だった。

「加代、大佐の物を舐めてあげろ」と尾山に言われて、加代は待っていましたと前に出て行って、合田の褌を外しにかかる。
「加代か、助かるぞ」と加代に言う合田だが、もうマラは大きく成っているので、加代の行為は必要が無い状態だ。
それでも加代は直ぐに褌を脱がすと、大きなペニスを咥えて嬉しそうな顔に成る。

絹代に責められた華が「もう、許して」と口走り始めて「もう、我慢が出来ないのか?」と尋ねる絹代に「。。。。。」言葉を発せずに頷く華。
「生娘が男根を欲しがり始めたぞ!」喜ぶ合田大佐は加代の口からペニスを抜き取って、立ち上がると華の側に来る。
金子も遅れずに褌姿で側に行くと、腰の台を取り払うと、華の身体は宙に一メートル弱吊り下げられた状態に変わった。
長い髪が大きく広がって垂れ下がっている。
金子がマッサージで光る華の乳房にむしゃぶりつくと「あぅ、うぅ」と声を出す。
井上が垂れ下がった髪を「ジョキ、ジョキ」と切り始めた。
横には白い布が広げられてその上に並べて行く様だ。
股間に入った合田が愛液で塗れた華の膣を開いて、舌で舐め始める。
「チュー、ペチャペチャ」舐めながら吸い始めると「ああーーーーううー」動かない首を動かそうとする。
井上が次々と長い髪を切り、布の上に並べていく。
およそ三十センチ以上の黒髪が次々と切り取られてしまう。
華はその様な事を考える間も無い、二人の男の舌技に仰け反り、声をあげて愛液を垂らしてそれを吸い取る合田。
「ああーーだめーーーかんじるーーたすけてーーー」大きな声で意味不明の事を言う。
今度は横から絹代が「これで天国に行けるよ」指にクリームを浸けて、クリトリスに塗り始める。
「オサネに何か塗られたぞ!」笑いながら合田が言うと「だめーーーだめーー暑い、暑い」華が大きな声で騒ぐ。
井上が殆どの長い髪を切り取ってしまい、白い布は黒い髪の毛で盛り上がった。
今度はバリカンを手に持って、刈り取るのだが手動のバリカンだから、途中でカットが入らなければ時間がかかりすぎる。
短く成った頭を持って、手動のバリカンが額に入った時、合田の身体が入って、自分のペニスを華の肉片に宛がうと、愛液と随喜の液で濡れて、無毛の膣から流れて出ている。
合田のペニスが華の肉の中に吸い込まれて「あぅあっ」と声を出していた華が急に「いたーーー」と大きな声に成った。
合田が腰に力を入れて「ぐいー」と押し込んだのだ。
「イヤーーーー、痛いーー」と急に我に返る華の大きな瞳から涙が流れ出た。
泣きながら「もう、許して」と訴える華。
腰をゆっくりと動かし始める合田に「痛い!止めて」と口走る華だが、しばらくして合田が「うぅ、だめだー」と言うと華の身体にもたれ掛かって倒れてしまう。
「どうしました?」と絹代が言うと「終わってしまった」と疲れた様子の合田。
余りにも早い、早漏の合田に驚く面々だ。
小さく成った合田のペニスは、華の膣から追い出される様に飛び出した。
中々の演技をする合田役の大河内彰だ。
股間から赤と白の混じった液体が流れ出て、華の処女喪失を伝えていた。
同時に美奈も痛みと、逝ってしまったのか気を失ってしまった。
バリカンも挿入と同時に刈り取り始めて、長い髪が床に散乱した。
「カット、カット!大河内さん原作の通りで早いですね」京田が笑いながら言う。
「次の撮影の為に刈って下さい」の指示で直ぐに電気バリカンに変えて「ガーガー」と音を立てて、美奈の残った髪の毛を刈り取り始める。
電気バリカンは早い、十センチ程の髪の毛が一瞬で刈り取られて、床には一杯の黒髪が散乱していた。
「今度は金子が挿入する場面からスタート!」
今度は金子が華の股間に入ってゴムを着けると、気絶している華の膣に挿入をする。
「おお、良く締まる」そう言いながら腰を動かすと、目を開いて「うぅ、うぅ」と声を出し始める華、先程大きな合田のペニスで処女膜を破られたので、痛く無いのか痛がる様子は無くなり「若干声が出てきた」そして、しばらくして金子も射精をしてしまった。
「驚いたよ、まるで吸い取られる様に出してしまった、ゴムを着けて初めて出したよ」と驚き顔で言う金子。
合田が「俺と同じだな、金子さんも口ほどでも無かった訳だ」と笑うと絹代が「若しかして、あの子は稀に居る名器の持ち主なのかも知れないわ」と言い出した。
「それは何なのだ?」と合田が絹代に尋ねる。
「聞いた話だけれど、感じると膣が痙攣を起こして、男性のマラを締め上げて精子を吸い取ると云うか、絞り出すと云う感じに成る子が居るとね」
「えっ、そんな名器の持ち主?」と驚く金子。
「そう言われれば、何か吸盤の中に入れた様に感じたな」と合田が言い始める。
「数の子天井?ミミズ千匹?」と金子が言うと「それだけでは、お二人の様には成りませんよ」と絹代が言う。

数の子天井は子宮口の手前にコリコリとしたつぶつぶが膣壁に在って、男性自身が動く度に亀頭をその部分に擦りつけるので、男性が快感に成る。
ミミズ千匹は膣の中がうねうねと動いて、男性自身を包み込んで、絡みつく様な快感を男性に与える。
「蛸壺か俵締めの名器が、備わっているのかも知れないわね」と絹代が話す。
「それは何だ?」と合田が尋ねる。
絹代が説明を始める。
蛸壺とは別名磯巾着で、膣全体で男性自身を締め付けて、吸い込まれそうに成るのだ。
俵締めは膣の一部分で男性自身をぎゅっと締め付けて、中には膣口に強い締め付けがある二段締め、最高の三段締めは膣口と膣の途中に締め付けがもう一つある三段締め、この女性に当たると殆どの男性は我慢が出来ない代物だ。
だが、何処で線を引いて区別するかは、解剖でもしなければ判らないが、その時は本人が亡くなってしまうので判らないから、性行為をした男性にしか証明は出来ないのだ。

大河内の作戦

 42-0114
カメラでは森崎美奈が処女を失った絵は素晴らしくリアルに撮影が出来て、監督は大いに満足をしたが、撮影が今日はこの辺りで終了に成った。
美奈の体調が良くないと咲江が撮影の中断を申し出た。
急に処女を失った事で、催眠術と現実の狭間に入ってしまった様で、準備していた鬘を被せて撮影が終了して、甲田が改めて森崎美奈に催眠術を施して、鮫島総合病院に入院させる事に成った。
まだ剃髪シーン、尾山晋太郎とのSEXシーンの撮影が残っている。
町医者での悪戯されるシーンも撮影が必要なのだ。
京田は段取りが狂ったとカレンダーを見て、計画のやり直しを迫られた。

一方大河内彰は大満足で森崎美奈の処女を奪ったと喜んで帰って行った。
帰る大河内に付き人から電話で「先生、もの凄い美人ですよ!驚きました」と言われて、先程SEXをしたのにもう次の事を考えていた。
撮影の状況で携帯に全く興味を示さなかったが、その電話は今朝から入っていた様だ。
木曜日が撮影中止に成ったので、自分が自ら店に行って確かめて見ようと決めた大河内。

京田は鮫島総合病院での診察の見学に行くのが、撮影で難しいと思っていたが伸びたので、そのまま何日間か休んで、撮影は半月後に決めてしまった。

木曜日に成って、付き人と一緒に堂々とデパートの売り場に向う大河内。
サングラスに多少の変装をしてデパートまでは行くが(雨月)の店の前ではサングラスも外して入って行く。
「大河内さんよ!」店の女の子が直ぐに見つけて言う。
奥で包装を手伝っていた静香の耳にも聞えて「大河内さんって俳優の?」と言いながら店に出て来ると「いらっしゃいませ」とお辞儀をした。
目が点に成ってしまう大河内「何かお探しですか?の静香の問いに「沢山の女優さんを見てきましたが、貴女程の女性は居ません!素晴らしい!清楚で上品で気品が有る」と言うと見とれてしまう。
付き人が慌てて「品物を買われるのでしょう?」と言って我に返る大河内。
「そうだった、スタッフに世話に成っているので、五十個程包んで貰いたい」
「えー五十個で御座いますか、あいにくそれ程沢山一品では御座いませんが?」
「そうですか?それは困ったな!」
「本日ご入り用ですか?明日以降ならお届け致しますが?」
「今日必要なのですよ、困ったな」そう言いながら静香の側に寄ってくる。
静香は動物の臭いがすると思い、後ろに下がって「ご予算は?」と尋ねた。
「そうですね、三千円の物を取りそろえて頂こうか?」
「はい、それで宜しければお作り致します。そちらでお茶でもお入れ致します。お待ち頂けますか?」
そう言うと奥の椅子に案内をした。
付き人と二人で座ると、お茶を持って来る女性。
しばらくして、静香が三種類の饅頭の詰め合わせを持って「大河内様この品で如何でしょう?」と見本を持って来た。
元々何でも良いので、適当に「中々良いですね、美味しそうだ」と答える。
「貴女はこの店の方ですか?」
「はい、普段は母が店に来ていますが、木曜日は私が手伝いをしています」
「娘さんですか?」
「はい、子供が居ますけれど一応は娘です」と亭主が居る事を伝えて気を逸らした。
静香はこの様な男性に対しては拒否反応が昔から有って、自分目当てだと直ぐに感じ取っていた。
出された和菓子を口に入れて「これは美味い!」と思わず口走る。
「ありがとうございます。それは主人が考案した秋の新作なのですよ!大河内さんに褒めて貰ったと主人に伝えます。喜びます」
すると付き人に耳打ちをする大河内。
包装を始める静香を見ながらお茶を飲んで、こんな女を毎日抱いている男はどんな男だ!と着物姿の尻を見ながら考えていた。
しばらくして、付き人が帰ってくると色紙とマジックを買ってきて、大河内が書き始める。
「奥さんこれを御主人にお渡し下さい」と自分の書いた色紙を手渡した。
「素晴らしいです、主人が舞い上がってしまいますわ」そう言って微笑む。
しばらくして三人で五十個の包み終わると、大河内は「ここのお菓子は大変美味しいので、近いうちにまた纏めて注文させて頂きます」と言って笑う。
「ありがとうございます。次回は事前に教えて頂ければご用意致します」
名刺を差し出す静香。
「伊藤静香さんとおっしゃるのですか?本店は日本橋ですか?」そう言うと今度は自分の名刺を出して手渡す。
「普段名刺を差し上げる事は無いのですが、渡しておきます。携帯の番号も載せていますので、内密にお願いします」そう言って、店員と付き人が五十個の饅頭を持って、車まで運んで行った。
大河内には名刺さえ渡せば、いずれ連絡は出来ると考えていた。
自分の携帯に電話をさせれば、チャンスが有れば静香を呼び出す事も出来ると考えていた。

金曜日に成って美優は東京に向い、伊藤静香として再び鮫島病院に乗り込む予定だ。
今回はもしこの病院が何も無ければ、不妊治療だけで終わるが、それはそれで良いと考えていた。
でも自分ではこの鮫島総合病院は限りなく黒に近い白だと思っていた。
警視庁から婦人警官が二人、神明会からも女性が三人準備されて、何か起れば一挙に突入の予定だ。
彼女らは何か起れば直ぐに警視庁に連絡して、鮫島病院内の一斉捜査を行う準備はしていた。
一応静香には美優は連絡して、今日から乗り込むと伝えていた。
三時に病院に入る美優、刑事も付かず離れずの場所で目を光らせるが、夜に成れば友人として来る予定にしている。
待合で待つ美優が呼ばれたのは、到着して十分後だった。
診察室に入ると、木村女医と富山以外には本木、小笠原、佐々木の三人の看護師が居る。
今日五人以外は診察室に入れない予定に成っている。
その時間に京田監督が、笑みを浮かべながら病院に到着していた。

美優の不妊治療

 42-0115
先日から京田監督に、病院での治療風景を見学させて欲しいとの依頼を受けていた木村女医。
今朝も「あの静香って患者さんも美人ですが、芸能人を度々見ている監督が治療を見たい程の美人では無いと思うのですが?」富山師長が言う。
「人の趣味は色々だし、監督に剛毛だと話したのでしょう?」
「はい、監督が静香さんの事聞かれたので、森崎美奈よりは多少少ない程度ですと答えました。そうしたら例の薬を使って剃ってしまえ!治療の一環だと言えば出来るだろう?と言われて段取りを聞きました」
「当病院の一泊検査を受けるのだから、適当に遊べるわ!先生はSEX出来ないから、見るだけでしょう?」
「撮影の時でも全くその様な素振りも有りませんから、もう役に立たないのでしょう」
二人は今朝その様な会話をしていた。

診察室で「これからの検査に先立って、腸の洗浄が必要ですが?大丈夫ですか?」
「腸の洗浄ですか?朝から指示通り食事は控えていますが?」美優が言う。
「それは今日の食事ですが、昨日までの便が溜まっていると画像に便が映るので子宮と卵管の具合が見えにくいのです」
「はい、判りました」
「それでは、向こうでこの検査着に着替えて下さい」
本木が検査着を手渡し、美優を伴って着替える場所に向う。
「検査着だけに着替えて下さいね」
「ネックレスは構いませんか?」と尋ねると「下半身だけですから、貴重品の様なので身に着けても大丈夫です」そう言って美優を残して出て行く。
荷物も一緒に保管できるロッカーが設置されて、番号式の鍵で開閉が出来る様だ。
ロッカーの中には駕籠が入って居るので、整頓して収納が出来る。
美優は何処かにカメラでも無いか厳重に調べるが、何も不思議な物は無い。
盗聴マイク型のネックレスはそのまま身に着けて、他のマイクは仕方無くロッカーに収納した。
警視庁の刑事には独り言で伝える美優。
短い検査着で胸はマジックテープで止めるだけで、診察が容易に出来る様に成っている。
裾丈も短くて、階段でも歩けば下から丸見えに成ってしまうのは確実だ。
「伊藤さんこの診察台に乗って、四つん這いに成って貰えますか?」佐々木看護師がぶっきらぼうに言う。
廻りを警戒しながら、診察台に上がる美優。
この診察室には隠しカメラも盗聴器も、仮面の紳士の姿は何処にも見かけない。
「この台に上がるのですか?大丈夫ですね!何も無いですよね!痛く無いですか?」美優は刑事達に連絡の為、安全確認を行った。
ワゴンに載せて、浣腸器が運ばれて来て「大丈夫ですよ、浣腸が終わるとガウンを着て、外のトイレに行って下さい」ハンガーに吊したガウンを指さした。
美優は安心した様に台に上がって、四つん這いに成ると「頭を下げて、お尻を突き出して下さい」と富山師長が言うと、佐々木看護師が美優の頭を押さえた。
過去にも何度か浣腸をされた経験が有るが、久々の体験に緊張が走る。
指にクリームを浸けると富山が美優の陰部を見て「多いですね、処理をしないと検査が出来ないですね」と言う。
「何がでしょうか?」尋ねる美優の肛門にいきなりクリームの浸いた指が肛門をマッサージの様に触った。
「便と同じく、こんなに多い場合撮影の邪魔に成りますからね、後で処理しますね」
「うぅ、うぅ」指を入れられて返事が止る美優。
「はい、力を抜いて下さい」言うのと同時に浣腸器の先が肛門に突き刺さる。
「うぅ、うぅ」思わず声が出てしまう美優。
浣腸の液体がどんどん身体の中に入ってくるのがよく判る。
もしもこの病院が変態の病院なら、浣腸を二本は注入してトイレに行かさずに遊ぶわね。
そんな事を考えていると「はい終わりました!直ぐに便が出ると思いますので、トイレに行って下さい」と注入が終わった。
台から降りるとガウンを着て外に出て行く美優。
京田監督はその時、森崎美奈の病室に行って「具合はどうだ?」と尋ねていた。
「少し良く成りました。処女を失ったショックと痛みで困りましたがもう大丈夫です。映画を完成させたいです」と催眠術の効果も有って、元気さを取り戻していた。
頭は鬘を着けているので、もう殆ど普段と変わらない森崎美奈だ。

診察室の隣に手術室が在り、今日はその場所で検査を行う事にしている木村女医。
この部屋には奥から、患者に知られずに出入り出来る扉が設置されているので、京田監督が来られても簡単に患者の目に触れる事無く、見学が可能なのだ。
京田監督一人が見学者なので、殆ど患者には判らないし例の薬を使用すれば、その様な事を気にする暇が無いだろうと木村女医は思っていた。
美優がトイレから戻るのと、京田が戻って来るのが殆ど同時で、通路で顔を合わせていたが、お互いは面識が無いので気づかない。

診察室に戻ると木本が「こちらです」と美優を手術室に案内するので「手術室?」疑問に思って尋ねる。
「造影装置は手術室にしか置いてないのですよ、放射線は頑丈に管理が必要ですから」
確かに診察室とは丈夫な扉で仕切られて、中央には多目的に利用出来るレザー張りの手術台が置かれて、色々な手術が出来る様だ。
「ここでは主に女性関係の手術と検査を行います。一般の手術は外科病棟の方に在るのですよ」
「心配しなくて大丈夫ですよ!伊藤さんは検査ですからね!先生が今からの段取りを説明されます」
「先ず綺麗に成った大腸に薬を注入して、映り易い様にします。その後師長が説明しましたが、伊藤さんの場合大変多いので処理を致します。それが終わると薬品を注入して、行き渡ると撮影をして終りですが、明日経過を診て異常が無ければ帰宅して頂いて結構です」
「痛いとか、何か有りませんか?大丈夫でしょうか?」
「そうですね、大腸に注入する少量の薬で、子宮、卵管、膣等女性性器が暑く成った様に成るかも知れませんが、それは薬が正常に効いている事で、伊藤さんの身体が正常だとの証ですね!それと造影剤の注入が痛いと思いますので、部分麻酔を致しますよ」
「はい、判りました。よろしくお願いします」
「この検査の後の排卵後は妊娠の確率が上昇しますので、御主人とよく相談されて頑張って下さい」木村女医は微笑みながら言った。
「今の処は安心しました」と刑事達に連絡の為に意味不明の言葉を発した。

美優の不妊治療②

 42-0116
京田監督は甲田を誘わずに今日はやって来た。
甲田が地元に帰った事も有ったが、今回は甲田の催眠術が無くても充分楽しめそうだ。
京田監督がSEXを出来るのなら甲田の催眠術が必要だが、今回は毛フェチの趣味とあの美人の喘ぐ声が聞きたいだけなのだ。

「ガウンを頂きましょうか?」佐々木看護師が美優のガウンを受け取って、近くの壁にハンガーで吊す。
「台にスリッパを脱いで上がって下さい」富山師長が美優に言う。
美優は辺りの変化に注意を払いながら、覚悟を決めてスリッパを脱いで台に上がる。
頭上には無影灯が在るが、ライトは点灯していない。
「頭をここに置いて足を伸ばして下さい。後は私達が行いますのでお任せ下さい」小笠原看護師が言うので、胸に手を合わせて足を伸ばす美優。
「楽にして下さいね」そう言うと直ぐにカーテンが胸の上で美優の視界を遮断した。
別に変わった感じは無いわね、このカーテンも何処の婦人科でも有る事だ。
「足が自動で上がりますよ」
膝を固定するのかと思っていたら、そのまま足が身体と一緒に動き出して高く成る。
今度は予告も無く左右に自動的に開かれてしまう。
無影灯が点灯されて、いつの間にか美優の下半身を明るく照らしていた。
木村女医が美優の肛門に麻薬入りの特製媚薬を注入する為に、股間に陣取った。
その時、手術中の赤いランプが灯って、外で待っている京田監督に連絡が伝わって、こっそりと入って来た。
木村女医が振り返って目で合図をして「伊藤さん薬を注入しますよ、力を抜いて下さい」
この時美優は足が動かせない事に気が付く、何かボックスの中に入っている感じで、足全体が包まれているのだ。
左手で肛門の肉を押さえて、細い注射器が突き刺さる。
「うぅ」と口走るが、全く痛みは感じない美優は身体を任せていた。
「はい、終わりましたよ!直ぐに暑く成ってくると思いますが、それは伊藤さんの身体に異常が無い証拠ですよ」
「は、はい」
すると木本看護師が「血圧を計って置きますね」と美優の上半身に置いた右手を持った。
薬が効果を表わすまでの時間稼ぎをしているが、美優には全く気が付かない。
京田監督は美優の股間を見て、多くて理想的な陰毛の生え方だと思って、カーテンの向こうの静香の顔を想像している。
富山師長がワゴンに載せて、剃刀とシェービングカップに刷毛を持って来て剃毛の準備を整えている。
「伊藤さん、膣圧を計って置きましょうか?」
「えー」驚く美優に「驚かなくても非常に大事な事ですよ、御主人の精子が上手に出ていない可能性も有りますからね」
「は、はい」と返事はするが既に陰部が暑く成り始めている美優。
「力を抜いて下さいよ、挿入しますよ」木村が美優の小陰唇を指で広げて、ローションを浸けた膣圧計を挿入する。
「うぅ」と口走る美優「今、60位ですね」木村女医が言う。
「それってどうなのですか?」
「締めて見て下さい、この変化が大きい方が良いのですよ」
「はい」と言いながら美優はその気に成って締め始めると、数字がどんどん上昇していく。「中々大きな数字が出ましたね、140超えていますね」木村に言われてその気に成っていると何かが変わってくるのを感じている美優。
「先生、凄く暑く成ってきたのですが?大丈夫でしょうか?」
力を入れた事で、薬の効果を早めてしまい美優の股間は超敏感に成ってしまった。
元々感じ易い体質が、一層増幅された感じに成ってしまった。
「それでは、剃毛を始めますね」
その声は女刑事達に聞えて「検査の為にあそこを剃るらしいわね」
「大変だわね、不妊治療もお金が沢山必要で、恥ずかしい、痛いので大変みたいだわね」
「少しの間は何も無さそうね、治療の様子を聞いても何か悪い気がするわね」
「そうね、今の間に食事に行きましょうか?」盗聴器のスイッチを切って、半時間で食事をする事にした刑事達、勝負は夜に美優からの連絡を待つ事で、その時に突入するのだ。
シェービングクリームを浸けると、早速上の方から塗り始める。
直ぐに「ジョリ、ジョリ」と剃り始める富山師長。
直ぐ側まで来て見ている京田監督が、今にもカーテンを開いて顔を見たい心境に成っていた。
あの清楚で上品な静香の股間がこの様な剛毛に被われている事が、尚更京田監督の興味をそそる。
富山師長の剃刀は早い、直ぐに剃り易い部分は剃り上げてしまいこれから肝心の部分をゆっくり剃り上げる段取りだ。
「大丈夫ですか?」と尋ねられて急に我に返る美優、少し頭がぼやけて気持ちの良い剃刀の動きに酔っていた。
「は、はい」の返事を聞いて、三人は薬が充分効果を表わしていると思った。
「何か変な気分に成っているのですが?」そう尋ねる美優。
「大丈夫ですよ、薬が効いてきた様ですね、性器が敏感に成る作用が有りますので、愛液が潤沢に出て妊娠の確立が上昇するのですよ」木村女医が言うと「そうですよ、女性が燃えやすくなると御主人も頑張るでしょう?その為には奥様が発散されるのが一番です。感じ易く成るのは妊娠の確率を高めますよ」
「は、はあ」と言った時、刷毛がクリトリスを撫でる。
身体をびくりとさせる程感じてしまう美優に「敏感に成ってきた様ですね!愛液の成分も調べて診ましょう?精子をバイ菌として弱らせる場合も有りますからね」
「えー、その様な事があ、あるの。。。。。」刷毛がクリトリスの廻りを撫でて美優の言葉を遮ってしまう。
白く盛り上げられたクリームの上を富山師長の指が皮膚を引っ張って、剃刀が陰毛を剃り始める。
「ジョリ、ジョリ」「ジョリ、ジョリ」と丁寧にゆっくりと動かす。
「うぅ、うぅ」美優には久々の快感が脳に伝わる。
色々な事を考えていた事が遠くに飛んで行く様な錯覚に成る。
「あっ、あっ」と声が出てしまう程の、刺激をクリトリスで感じてしまうと、雌に変化をし始めていた。

美優の不妊治療③

 42-0117
「あの薬を注入されて冷静な女性は皆無でしょう?催眠術より恐いかも知れませんよ!燃え始めると記憶も飛んでしまい本能のままに成ってしまうでしょう?」先日松宮咲江が木村女医と京田に話した。
「普段清楚で、上品で気品が有る女でも同じか?」京田監督が尋ねる。
「普段知的で清楚、その様な女性程効果が高いと思いますね、雌に成りますよ」
「それは面白い、あの女の治療に使って下さい」
「大丈夫ですか?後で訴えられませんか?」木村女医が尋ねる。
「このマニュアル通りに教え込めば大丈夫よ!それに薬の効果が出るともう殆ど記憶には残ってないでしょう?続けて造影剤を注入して軽い麻酔をすれば、身体にはSEXを何度もした疲れが残っているだけでしょう?」咲江が笑いながら答えた。
「私の理想の女性で、木村女医の話では陰毛が多いらしい、本当は黒髪も奪いたい程綺麗だ」
木村は美優の顔を思い出して、確かに黒髪だが感じはボブが自然と伸びた感じだと思っていた。

その美優が今手術台の上で、富山の剃毛遊戯を受けて自分を見失っている。
剃刀がクリトリスを刺激すると「ああーうぅ」「ああーーーーううー」首を大きく振り始める美優。
顔の直ぐ側で見ている佐々木が、手を上げて木村女医に合図をする。
「もう完全に薬が効いている様です」と京田に耳打ちする木村女医。
「顔を見ても大丈夫か?見たいのだが?」
「もう少し待った方が安全ですよ、造影剤の注入の時なら大丈夫だと思います」
お互いが耳打ちをしながら話会う。
富山師長の指がいつまでも美優のクリトリスを刺激して、剃刀はその他の部分を綺麗に剃り上げて、残るのは膣の両脇から肛門の部分に変わる。
手術台の腰が更に上昇して足の部分が上に上がってしまうが、美優は全く気づかない程感じて、愛液を流し始めている。
「膣から、流れて来ましたよ」木村女医が耳打ちすると、手を伸ばして指で触ってしまう。
「あうぅ」美優の声に驚いて手を引っ込める京田監督。
再び刷毛が大陰唇を撫でてクリームを塗ると、横から木村女医が小陰唇を両手で大きく広げる。
「うぅ、うぅ」の声が聞えた次の瞬間「ああーーーーううー」大きな声が出る美優。
広げた部分に刷毛が入って動かしたので、身体に電気が走ってしまった。
「どうしましたか?伊藤さん」の呼びかけに「。。。。。。。。」何も答えない美優。
もう頭の中に伊藤静香が存在していない。
「ジョリ、ジョリ」膣に指を入れながら皮膚を伸ばして、剃り始める富山師長の指先に「ああー、ああー」と腰を動かしそうに成っている。
「雌に成っているわね」小さな声で言う木村女医。
「麻酔の準備、クロロホルムを吸わせれば充分だわ」木村が佐々木看護師に指示をした。
部分麻酔が施さずに、一時的に眠らせるのは京田監督に見せる為だ。
佐々木がクロロホルムに浸けた布を準備している時、完璧に剃り上がってつるつるの陰部に成った美優。
「終わったから、造影剤の注入を始めますよ」手術台が少し降ろされても何も反応が無く、大きく呼吸をしている美優の鼻と口を佐々木の持っている布が被う。
大きく息を吸い込む美優が、目を閉じて眠るのに時間は必要無かった。
布の上にタオルが載せられて、そのまま眠り続く様にすると「監督眠った様ですよ」と木村女医が教えると、直ぐに上半身の方に嬉しそうに移動して、美優の顔を見て「これは誰だ!」と大きな声を出した。
造影剤を注入しようとしていた木村女医が驚いて「どうされました?」とカーテンの向こうから来た。
「伊藤静香では無い!この女は誰だ!」
「伊藤静香さんですよ!」
「違う!私の知っている伊藤静香さんでは無い」そう言うと憮然とした顔で、手術室を出て行った。
「どう言う事?監督が間違えたの?」
「私も変だと思っていたのですよ、女優さんを見慣れている京田監督が、この子も美人ですがね」
全員は呆れて、その後の造影剤を注入して撮影を行う。
京田が出て行くと、眠らせる必要も全く無くなって、撮影が終わる頃には美優は意識を取り戻して「気持ち良くって寝てしまいました」とSEXを終わった後の気怠さの中、ガウンを着て入院病棟へと向った。
丁度その頃刑事達も食事から戻り、盗聴を始めていたので最も重要な部分は全く聞いていない。

京田監督は病院を出ると、足はそのままデパートに向った。
あの美人をどの様にしてでも、自分のメガホンで撮影がしてみたい願望は増加してしまった。
だが金曜日のデパートは母の照代しか居ない。
一層腹が立つ京田は、夕暮れの町を日本橋の(雨月)に歩を進めていた。
もうすっかり暗く成った時刻に(雨月)に到着した京田は、明かりの中に静香の洋服姿を目にして、思わず店に飛込んで行った。
「いらっしゃいませ、何かお探しですか?」静香の上品な問いかけに「まあ、何が良いか?」と惚ける京田。
「もう閉店前ですので、数が少ないのですよ!日持ちのしない品物は総て完売で、ここに有る物は二週間程度の賞味が御座いますが?」近くの品物を指さして「その和菓子がこの中では一番よく売れます」と説明すると「それを総て頂こう」と言う京田。
五千円の物が五個程在るのが、総て販売出来て思わず「ありがとうございます」と大きくお辞儀をすると、長い纏めた黒髪が京田の目の前に垂れ下がった。
「そんなに。。。。。。」と言葉を濁したのは、黒髪と静香の香りが飛んできた錯覚に成ったからだ。
その時奥から父の三郎が「静香!お前達夫婦は癌検診受けないのか?」と言いながら出て来た。
京田監督に驚いてお辞儀をすると直ぐに、奥に入って行く。
京田監督はその言葉に策略が浮かんだ。
癌検診に連れ出せば自由にこの美人を料理出来ると考えて見つめると、急に作業の手を止めて上を向いて微笑む静香。

久美の記憶

42-0118
清楚美人静香は二人の変態の標的に成ってしまった。

美優は深夜に成って病室を抜け出して、予定通り散策を始める。
昼間の変態治療が嘘の様に、元気を取り戻して病棟の廊下を歩く。
時々入院患者がトイレに向うのに遭遇して、ドッキリとするが逆にお辞儀をされる。
少し呆けが入った老人も数人出会った。
先日桐生と鳥越が捜索の時に、ガードマンに追い返された病棟を見つけて侵入した。
壁に赤外線の警報装置が埋め込まれているのが、目を凝らせば見つける事が出来た。
普通は知らずにここを通過すると、ガードマンが走ってくるのだろう。
少し行くと病室の様な場所が並んでいる。
特別病棟と書かれて、関係者以外の歩行を禁ずると書かれている。
全く人の気配が無い部屋、次の部屋には薄明かりが溢れている。
ここに早乙女が監禁されているなら、直ぐに刑事と神明会の人を呼ぶ準備をして扉を開く。
個室の様だとベッドを覗き込むと、若い坊主頭の女性の顔が見えた。
早乙女刑事の顔では無いが、頭の病気で入院しているのだろうか?でも美人に見える。
扉を開いて出ようとすると、ガードマンの見回りが見えて元の部屋に戻るが、部屋に入って来る。
驚いてベッドの下に潜り込む美優。
男は入って来ると「異常なし、可愛い顔して寝ているな、強姦したくなるよ」独り言を言って部屋を後にした。
次の部屋に行こうとしたが、先程のガードマンが部屋の中に入って中々出て来ない。
美優は諦めて他の部屋を調べるが、人の気配が無く元に戻るが、先程の部屋にはまだ人の気配と変な声が聞えていた。
その部屋には早乙女刑事がベッドに縛られて眠らされて居たのだ。
ガードマンの男は、早乙女を強姦して楽しんでいたのだ。
動けない事をチャンスと、二日に一度強姦を行う男は柳生、四十五歳のガードマンだ。
この事実を鮫島院長は知っていて黙認をしているのだ。
早乙女刑事の気力も総てを失わせて、海外に売り飛ばす迄ここに監禁している。
勿論志方組の親分から、連絡が有るまでここで薬とSEX漬けの予定だ。
美優は翌日病院を後にすると、警視庁の刑事に鮫島総合病院の雇っているガードマンの会社を調べる様に指示した。
誰があの病室に居るのかを確かめるには最良の手段だと考えた美優。
夕方には静岡に戻る予定の美優は、静香に今日の事を報告して何か問い合わせが有れば対応して貰いたいとお願いした。

京田監督は再び甲田の手を借りなければ、静香を癌検診に行かせられないと真剣に考え始めたら、もう我慢が出来ない。
直ぐさま電話でその趣旨を伝えると、甲田が何か方法を考えると言い、希望を持った京田監督。
沢山の和菓子をスタッフに分け与えると「これって高級品ですよね」と大喜びに成った。
同じ様に、大河内の事務所、関係者も全員和菓子の詰め合わせを貰い喜んでいた。
大河内は近いうちに大量注文をして、静香と近づきに成ってチャンスを待とうとしていた。
二人は自分勝手に静香争奪戦を行っていた。

志方組の組長から、真壁綾子の写真集発売が芸能ニュースに出たのは、翌日の午後だった。
「何これ?凄い!」芸能ニュースを絶えず調べていた美優が驚きの声を上げた。
(知的女優真壁綾子の大変身、人生初のヘアーヌード写真集)の記事がテレビの芸能欄を賑わした。
東海林祐子の写真集なら可能性が有ると思っていたのに、予想の範疇に無かった真壁綾子の写真集には驚きだった。
更に夕方に成ると芸能記者が、ヘアーの無い写真も数点含まれて、SMシーンの写真も有るとの情報が流れた。
真壁綾子のヘアーヌード写真は誰もが驚いた芸能界の大ニュースに成った。
翌日も芸能レポーター達が真相を追って、芸能事務所、出版元に押し掛けたのは言うまでも無い。

警視庁の刑事から、ガードマンの会社はMY警備保障と云う大手で、明日私達が警備をしている支店に行って状況を調べて来ると連絡が有った。

明日はいよいよ久美が催眠術を解かれる日で、美優も病院に向う事に成っている。
智美は敢えて病院には姿を見せない事にしていた。
久美に同じ犯人の仕業だと判ると困るからだ。
脳震とうで打ち所が悪く治療をする為に髪を剃った事にして、脳を切開する寸前で回復したので切開をしなくて回復したと伊藤が告げる事に成っている。
本当に催眠術の後の事を全く記憶していないのか?もしも催眠術師の顔でも覚えて居たら必ず聞いて欲しいが横溝課長の願いだが、悪夢を思い出しても困るので、伊藤には苦渋の選択に成っていた。

翌日病院で美優が再開した時、久美は完全に元に戻って久々の再会を喜んだ。
「私ね、姉の行方を追ってSGSクラブに行ったのよ!その時に目眩がして倒れたのよ!長い間眠っていたのね」
「SGSクラブの中で倒れたの?」
「そうなのよ、急に意識が消えた様に成って、その後は今日まで眠っていたのね!髪が短く成ったけれど切開する前に回復したらしいわ!美優さんにも心配させたわね」
「そうなの、良かったわ!二ヶ月も眠っていたのには驚いたわ」
「でも気分は爽快よ!これで髪が戻れば普通よ!」
それでも何か記憶が無いのか?伊藤の刑事魂が「お茶でも皆で飲みに行きましょうか?」と口走っていた。
画廊喫茶小泉に向う四人、一平が心配そうな顔をするが伊藤はもう決めている様だ。
中に入ると流石に久美のスケッチは、見せられないので久美がモデルの絵を一枚と、黒田画伯の絵を飾らせていた。
「この画廊喫茶凄いわ!黒田画伯の絵が一杯だわ」と驚嘆の声を出す。
そして久美がモデルの浴衣らしき物を着た女性の前に立って、じーと見つめている。
三人の顔色が変わってくると「この絵!」と閃いた様に言う久美に凍り付く三人。

縺れる糸

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固唾を飲んで聞き入る三人に「この絵は黒田画伯の絵の中でも優秀な作品だわ、それにこの作品最近でしょう?見るのは初めてだわ!それにこのモデルの女性黒田画伯のお気に入りね!過去のモデルでは最高の美人だわ!」その言葉に驚きと、安堵感と笑いが同時に込み上げて来る三人は久美の解説に呆れてしまった。
「久美は黒田画伯を知っているの?」
「はい、子供の頃父と一緒に一度会いました。自宅に確か一枚絵が在ると思います」
「それで勉強したのか?」
「はい、それから展覧会とか何度か行きましたけれど、最近は殆ど描かれていないと思いましたが、この作品は久しぶりに描かれたのでしょうね」
「実はね、久美さんが眠っている時期に黒田画伯は別荘で亡くなられたのよ」
「えー、本当ですか?稲取ですよね」
「良く知っているね」伊藤が驚いて尋ねると「子供の頃に父が話していました、一度黒田画伯の別荘に招待されたが、忙しくて行けなかったと聞きました」
「画伯はね、別荘で七枚の新作画を描かれてそのままお亡くなりに成ったのよ、この絵も他の絵もモデルは総て同じ女性なのよ」
「そうですか、画伯は最高のモデルに巡り会われたのですね」と言うとコーヒーを飲みながら、自分の絵に見入り突然「他の六枚も、この画廊喫茶に在るのですか?」と尋ねた。
鬘を被った久美は全く以前と見分けが出来ない程で、二ヶ月も彷徨っていた事が信じられなかった。
姉の智美も全く普通に戻ったと先日連絡が有ったが、二人が自分達の受けた恥辱を思い出す事は無かった。
美優が小泉に内緒で或る事を頼んで、しばらくして小泉が「この画廊に一週間隔に黒田画伯の遺作を展示しますよ」と告げた。
美優は久美が受けた恥辱を思い出すのか?それとも黒田画伯の絵が見たいのか?犯人究明の手がかりを思い出すのか?全く判らないが、自分がモデルを務めた作品を見て何を思うのか?知っても良いのでは?と思った。
久美は無事普通の生活に戻り、二ヶ月のブランクは全く無かった。

京田監督は探偵を使って静香の行動を把握する事を思いついた。
それは甲田が催眠術を施せるチャンスが何処かに無いのか?と言ったからで、二週間程度の行動の中にチャンスが有ると考えて居た。
既に先日から探偵の尾行は行われて、早速「週に二回行きつけの美容院で、髪をセットしています」との連絡が届いた。
着物を着てデパートに行く日だが、着物は自分で着られる様で、髪のセットは短時間で終わる様だとの報告だった。
京田の中でこの美容院は使えるかも知れないとの思いが芽生えたが、甲田に相談して作戦を考える事にした。

日曜日の昼に大河内は静香に貰った名刺の番号に電話をする。
だが、その日は予想に反して、母親の照代が店に居て「今日は子供の具合が悪くて。。。。」話している途中に電話が切れた。
改めて人妻を意識させられた大河内は、思惑が外れて機嫌が一日中悪かった。

(真壁綾子ヘアーヌード写真集と同時に過激スキンヘッドDVD発売)とスクープ映像が芸能ニュースに流れたのは、その日の午後だった。
美優は少し前に神明会の清水会長が話した「変態の金持ちは困るな!これは良い情報に成るか判らないが、東京の芸能事務所ジョイプロの社長が関西の志方会で、ギャンブルをして借金が出来たらしい、タレントが被害を受けるかも知れんな」の言葉。
真壁綾子はジョイプロの女優だ!これだわ!
美優は直ぐに一平に連絡して、志方組の行動を調べるのと、真壁綾子のニュースを教えた。
そして「社長のギャンブルの付けを払う為に、真壁綾子の様な知的な女優さんがヘアーヌードの写真集を発売するのは変よ、それに今スキンヘッドもしたみたい」
「えーー真壁綾子がスキンヘッド」驚きの声を上げる一平。
「そうなの、もしかして真壁綾子は催眠術で強要されてヌードとスキンヘッドにさせられたのかも知れないわ」
「成る程、久美さんも智美さんも催眠術だった可能性が有るな!調べて見る」
「関西の志方組の事は神明会に尋ねて見る」美優は一気に事件の真相に迫る気分に成っていた。

警視庁の刑事がMY警備保障に聞いた結果を連絡してきたのは、一平との電話の直ぐ後で「十人の警備員が交代で二十四時間体制にて鮫島総合病院を警備しているが、問題と成っている病棟は四人が交代で警備、精神的に障害の有る女性が数人入院しているとの話でした」と報告した。
「どの様な精神的障害なの?」
「それが、はっきりとは言いませんでしたが、どうやら色情の様です」と話し難そうに言った。
美優はあの夜の声はそれが原因なのか?男性の異常も有れば女性の性的な病気も充分考えられると思うと、少なからず納得していた。
自分の見立ての早乙女刑事が、鮫島総合病院に捕らわれているとの信念が揺らぎ始めていた。

気を取り直して、神明会の清水会長に先日の志方会の話を尋ねた。
「予想通り、ジョイプロの真壁綾子が狙われたか?唯判らないのは本人が何故あの様な過激DVDを撮影したのかが理解出来ないのだよ!多少の金を貰ってもあの様な事をする女優には見えないのだがな」
「会長!それは催眠術です」
「何!催眠術であの様な事が出来るのか?」驚く清水。
「はい、実は久美さんも催眠術で大変な事に成りました」
「例のSGSクラブの事か?」
「流石に耳が早いですね、今回お尋ねしたいのは志方会の事です。組長か会長か判りませんがどの様な人物ですか?」
「実は情報によると今回のDVDには自ら出演して、真壁綾子とSEXをしたらしい」
「えーーーー」声が裏返る美優。
「美優さんに聞くまでは信じられなかったが、催眠術と云う方法で撮影をしたのなら考えられるな」
「会長の性格とか、組織の事を教えて下さい」
「芸能界に強い、覚醒剤、麻薬、誘拐、殺人、人身売買もしている中国マフィアとも親交が有る様だ。それと無類の性の変態マニアらしい」
「相当な悪ですね」
「琵琶湖の殺人も志方の仕業の可能性が高い」
「それなら、繋がりますね」
「証拠は何も無いし、滋賀の県警では捕まえられないよ」
「何故ですか?」
「それはお前の亭主の仕事だよ!調べて見れば何か判るかも知れない」
謎の様な話で会長との話が終わった美優に、新たな疑問が湧き上がった。

撮影再開

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「志方会(志方組)で関西を基盤の中堅の暴力団だな」夜帰宅した一平が答えた。
「良く知っているわね、調べたの?」
「琵琶湖の殺人事件で、話題に出たらしいがそれで終りだ」
美優は清水会長に聞いた事を話すと「それは何か有ると云う意味だな!明日課長に話してみる」
「今回の一連の事件にその志方組が大きく関わっている様だわ。人身売買まで行っているなら、早乙女刑事も売られるか?殺される?美人だから金に成るなら売るでしょうね」
「最上紗代さんは、十一人の誰かに殺された?」
「腹上死した俳優が判らないな!その男が紗代さんを殺したのかも不明ね?」
「可能性が有るけれど、決め手が無いからな」
「智美さんの体内に残っていた体液からは、該当者が無いの?」
「今の処DNAが一致する人物は居ない」
二人は清水会長のヒントで、事件の全面解決を期待して久々のSEXに成っていた。
「折角治療してきたのよ!頑張りましょう」の美優の誘いに負けた一平だった。

甲田は地元での時間を過ごして、再び東京に向って窓の外を眺めて、静香の事を考えていた。
先日の京田監督の情報では、週に二回行く美容院が一番催眠術を施すには最適な場所だと考えていた。
何故なら美容院は自分の一番得意とするテリトリーだから、例のサプリメントの売り込みに行くか?それとも自分の美容院の事を材料に近づくか?相手がどの様な人なのか?先ずはそれを確かめる事を決めた甲田だった。
最近静香の行きつけの美容院はタカハシ、年配の美容師と同じく中年の美容師、若い女性の三人の小さな店だと京田から聞いていた。

八王子のスタジオに久々に出演者が集って、今日から追い込みの撮影が始まる。
「東海林さんの頭伸びて居るね、剃って準備に入って!待て!撮影に使ってみよう」
「はい」助監督が段取りを始める。
「加代の遊郭での練習から、本番シーンの撮影を始め様!檜屋の番頭が遊郭で遊ぶシーンだが、加代の頭と陰毛を剃らせて貰うシーンだ!東海林さんの準備は大丈夫か?」
地下の椅子に座らされた祐子は、既に大きく足を開き短く生えている陰毛を見せている。
東海林祐子もこの二週間、鮫島総合病院に入院をさせられていた。
遊女の特訓を行っていたが、撮影の様子が判らないので、頭髪も陰毛を手つかずの状況に成っていた。
毎日の様に媚薬とSEX三昧で、遊女の身体に仕上げられていた。
催眠術だけでは中々、遊女の身体には成らないと京田監督が仕組んだ作戦。
「毎日病院で練習した成果を出して下さいよ」京田監督に言われると「頑張ります」と答えてしまう祐子。
「撮影始めます!加代が遊郭で檜屋の番頭を遊ばせるシーン!スタート」
「番頭武田さん先日の女が今夜は特別な趣向でお待ちしていますよ」と襖を開いて入って来る。
この武田役は、闇プロの男優福本、案内の男も小牧で普段はSEXシーン専門で殆ど台詞が無いので、今日は張り切っている。
椅子に座らされて、下半身を露出した加代を見て驚く。
「実は頭の毛が少し伸びたので、今から剃るのですが?あれを見て下さい、マン毛も生えているでしょう?武田さんの手で剃ってやって下さいよ」
「えー私が剃るのですか?」
「そうですよ、剃り難い部分は指を入れて皮を引っ張って、綺麗にしてやって下さい。頭は専門に剃らせますから」
「本当に良いのですか?」
「傷を付けないで下さいよ、使い物に成りませんからね」
早速頭に刷毛でシャボンを浸け始める。
股間に入った武田が、加代の陰部を触ると「いゃーん」と身体を動かす。
「動くと危ない!縛り上げろ」
「カット!動かない様に縛って下さい」京田が指示をする。
縄師が椅子に身体を縄で巻き付けて、足を大きく広げた状態で縛って祐子の身体が動けなく成った。
「準備出来ました」
「じゃあ、スタート」
早速頭を「ジョリ、ジョリ」と剃り始める井上。
武田が下から加代の顔を見上げて、刷毛に浸いたシャボンを陰毛丹塗り始めると「いゃーん、感じちゃう」と言い始める。
中々良いアドリブだと目を凝らして見つめる京田監督。
直ぐに剃刀を持つと、短い陰毛を剃り始める武田。
指を入れて皮膚を伸ばし剃刀が動くと、加代の表情は最高の気持ち良さを表わしている。
しばらくして、短い陰毛は綺麗に剃り上げられて、頭髪も少し遅れて井上が剃り上げた。
「カット!東海林さん表情が良かった!最高だ!」と褒め称えた。
「次のシーンは、東海林さんの練習の成果を見ましょう」
長襦袢姿の加代と絹代が仕込むシーンに成る。
「準備出来ましたか?スタート」
だが今回は罠が待っていた。
「武田さん、前回楽しんだ女を、今夜はもう一度泣かしてみますか?」と新村に言われて「何か面白い趣向が有るそうですよ」と幸田も武田の興味をそそる。
地下室に連れて行くと、加代が直ぐに連れて来られて「お客様だ、ご挨拶をしな」と言われて、いきなり武田の処に来てズボンのベルトを緩める。
「おいおい、いきなりか?」と笑うが絹代が「先日のお客さんだと覚えているのですよ」と言うと既にズボンを脱がせて、褌の上から武田のペニスを掴む。
しばらく、触って大きく膨張する武田のペニスを確認すると絹代が「さあ、練習を始めるよ」と言うと、婆が加代の長襦袢を脱がして向こうに連れて行く。
武田はいきなり触られて興奮をしたのに、加代を連れて行かれて少し不満だったが、目の前に大きな書道用の紙が広げられて「さあ、先日練習したでしょう?御主人様にお見せするのよ」と絹代が言うと、目の前に少し太い筆を持って来る。
「貴女は得意でしょう?」と絹代が言うとたねが太い筆を持って、加代の前に中腰に成って「足を開いて、この筆を咥えるのよ」と言われて少しだけ足を開く加代に「もっと大きく開くのよ!」と絹代が加代の尻を叩く。

艶技も催眠術

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「貴女は得意でしょう?」と絹代が言うとたねが太い筆を持って、加代の前に中腰に成って「足を開いて、この筆を咥えるのよ」と言われて少しだけ足を開く加代に「もっと大きく開くのよ!」と絹代が加代の尻を叩く。
ゆっくりと足を開く加代、筆を加代の無毛の陰部を左手で引っ張って広げる。
「いゃーやめてー」と言い出す加代だが「練習したでしょう、さあ咥えるのよ」と膣に挿入して「落としたら駄目よ、しっかり力を入れるのよ」と言われて銜え込まされた加代。
墨を入れた小さなバケツを持って来て「これよ!」と指で示すが、バケツの手前で落ちてしまう筆。
「何をしているの!もっと締めるのよ、教えたでしょう」と小さな紙の束で加代のお尻を叩く。
「痛い!」と手でお尻を押さえる加代、白いお尻が赤く色づいている。
再び、絹代が筆を挿入して、バケツの処まで行くとバケツに筆が入って、墨がしみ込むと重くなって、加代の顔に力が入る。
辛うじて、バケツから筆を執りだしたが、文字を書く前に紙の上に落としてしまう。
その様子を見て武田が小声で「あの女、本宅に書道を教えている先生では?」と話した。
「そうなのか?」惚ける。
「確かにあの女だ、美人で俺は興味があったのだ」と話した。
「流石は武田さんだ、その女性に間違い無い、近くの部屋に行って待っていたら、来るらしいから楽しんで」
「そうか、あの先生か?髪が無いから判らなかったけれど、筆で思い出したよ」と嬉しそうな武田だ。
「カット!東海林さん上手だ!次のシーンは上手に成ったシーン、長襦袢着替えて下さい」京田監督は上機嫌に成った。
長襦袢を着替えて祐子が戻ると「上達したシーンの後は加代が待っているSEXシーンだ!頼むよ!東海林さん!スタート」の声に緊張が走る。
「加代、頭が綺麗に成ったら、練習の成果を見せるのよ」と絹代が言うと「はい」と返事をする。
しばらくして青々と光る頭に成った加代に「おお、綺麗に成ったな」と手を叩いて笑う合田。
今度は床に大きな習字の紙が並べられて、小さなバケツに墨が用意されると「自分の名前を書きますよ」と絹代が言うと、足を大きく開いて絹代の前に来る。
絹代は太い筆を用意して、腰を屈めると「さあ、咥えてごらん」と言って膣に挿入した。
恍惚の顔を見せる加代は、青い頭が光って不気味にさえ見える。
上手に筆を締め上げて、移動して墨のバケツに向かうと、筆に墨をたっぷりと付ける。
中央の紙の場所迄、墨をぽたぽたと落としながら進むと、大きく(か)と書き始めて合田が「流石は習字の師範だ、上手だ」と手を叩いて笑い転げる。
加代にはもの凄い労力が必要で、一文字書くだけで疲れてしまった。
「今日の文字はこれで終わりです」と絹代が言う。
「今度は、バナナを食べます」と言うと二人の目の前に加代は来て寝そべって、大きく足を広げて陰部を突き出す。
「お二人の旦那様に、バナナを切って差し上げなさい」と言われると、皮を剥いたバナナを受け取る加代が、自分の膣に挿入している。
「カット!上手です良かった!続けて武田とのSEXシーンです!スタート」
「早く、欲しいの」と言いながら付いて行く加代。
全裸に成った加代を連れて「ここよ」と襖を開くと加代を放り込むと「あっ、旦那様」と武田を見つけて抱き着く加代。
全裸の加代に抱きつかれて「先生ですよね」と聞く武田に返事もしないで、股間を握る加代。
「早く、脱いで」とズボンのベルトを緩めて脱がせる。
褌の上から掴んで「早く!欲しいの」と言う加代に「先生、元気にして欲しいな」と言う武田。
褌を素早く外す加代は、武田のペニスにしゃぶり付く「ペチャ、ペチャ」と音を立てて、アイスキャンデーの様に舐め回す加代。
「あっ、うぅ」と大きく成った武田のペニスを見て「さあ、入れて」と変な眼差しに成っている加代。
武田は大きく成ったペニスを加代の濡れて緩く成った膣に挿入する。
ポルノ専門俳優なので、簡単には終わらない。
全裸の加代の乳房に吸い付いて、しゃぶりながら腰を大きく動かすと「ああーーーーううー」「ああーーだめーーいくーー」と同じ様に腰を振るが中々終わらない。
武田が腰に力を込めて、動きを早くすると流石の加代も大きく仰け反って、布団の端を両手で掴み「ああーーーだめーーもういくーーー」と仰け反る青い頭。
しばらくすると、動かなく成る加代は大きく両手を広げて、布団に寝そべってしまった。
「カット!今日の撮影はこれで終了します」京田も久々に見たので疲れた様子で再開初日の撮影が終わった。

美優に「本の制作会社とは別に、撮影したのは闇プロと云う裏ビデオ専門のプロダクションだ」と一平が連絡をしてきた。
「闇プロの関係者で、催眠術とかSGSクラブの人は居る?それと残りの紳士に該当する人は?」
「残念だが誰も該当者は居ない、元々SM系のDVDを制作する会社で、売れなく成った女優とかAV女優で売れなく成った人がハードな作品に出演する時に使うらしい。自社の作品は無く殆どが下請けだな」
「そうなの?繋がると思ったのだけれどね」
「最近は作品が少ないらしく、他社の制作の手伝いとかも請け負っているらしい」
「不景気なのね、AV業界も大変なのね」
何処の手伝いをしているのかを聞けば京田監督に辿り着いたが、一平も美優もそこまで気が廻らなかった。
「あの様な作品を作って、真壁綾子さんからクレームとかは無いの?」
「正式な契約書を弁護士立ち会いで、交わしていると出版社は発表した」
「催眠術の欠片も出て来ないのね」
「本人、ジョイプロ、制作会社、総て合意に成っているらしい」
「本人は何処に居るの?」
「姿を眩ましているので、行方不明で判らないらしい」
美優はもしも本人を発見したら、催眠術かどうか判るのだけれどと思うが、行方不明では難しいと思った。

華は婦人科へ

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静岡県警の横溝課長は、内密に滋賀県警の内部に志方会と親しい人物が居るのでは?一平の話からその様な事を想像して、調査を始めていた。
琵琶湖の全裸殺人事件を迷宮入りにさせた人物が?その疑問は当初から琵琶湖の殺人と浜名湖は別の事件だと決めつけていた事実が物語っている。
その後も二ヶ月以上経過しても、一向に進展が無いのも不思議な事だと思っていた。

翌日からスタジオRでは、神崎華が好色婦人科で診察を受けるシーンの撮影に成っていた。
尾山と相思相愛に成った華が、妊娠では無いのかと思い郭の近くの婦人科に診察に行くシーン。
この後尾山との初めてのSEXシーンに成る。
大河内はもう自分の思いを遂げたので、出演場面を淡々とこなすだけで、心は静香の元に有る。
森崎美奈の処女は奪ったが、それ程の感激は無く期待外れに終わったと思っていた。
大河内は髪フェチでは無いので、興味が無い場面が多いのも乗り気に成れない原因だ。

早乙女刑事は志方組が海外に売り飛ばす準備をして、映画の撮影が終了すると鮫島総合病院に迎えに来る予定に成っている。
その映画の撮影が始まると、頭巾を被った神崎華が婆に連れられて、入る場面から撮影が始まった。
しばらくして、患者が居なく成ると婆が呼ばれて診察室に入る。
好色そうな紀藤医師が「患者さんは君?」と嫌そうに尋ねた。
自分は(尼御殿)に勤める者だと話すと、察したのか「遊女の妊娠なのか?」と尋ねる。
「遊女では無いのですが」と言うと「お宅に素晴らしい美人の遊女が、居るらしいな」と言い出す紀藤。
「どの子でしょう?」
「いや、話に聞いただけだが、一晩一万円と聞いたが、今時そんなに高いお金を出す男は居ないだろう?本当なのか?」
「実はお願いはその美人が、妊娠しまして先生にお願いしてきなさいと、主人に言われまして、来たのです」
「妊娠しているから、客は取っていなかったのか?」
「いえ、そうでは有りません、良い家のお嬢様で、訳有って預かっているのです」
「髪を剃ってか?」と不思議そうに聞く紀藤。
「一人も客は取っていません」
「そうか、訳ありか?」
「お願い出来ますか?」
「もう少し詳しく事情を聞かないと、危ない仕事は出来ないな」
「お金はお支払いしなさいと、主人には言われています」
「お金の問題ではない、詳しく妊娠の経緯を話して貰わないと、引き受けられない」と言い切る紀藤に困った婆は、主人に聞こえると叱られますので、内緒でお願い出来ますか?と念を押して妊娠の経緯を話した。
身を乗り出して話を聞く紀藤は、話の途中で「もう少し詳しく」とどんどんと聞いて来る。
一度口に出してしまうと、意外と次々と喋る。
華が処女で、三人の男に次々と強姦されて感じていた事実と、顔も良いが最高の名器の持ち主で、主人が惚れてしまった程だと話した。
遊郭を営む男が、惚れる程の名器の持ち主なら、一度味見をしても良いのでは?妊娠をする心配は無い、頂いてから手術をしても誰にも怪しまれる心配はないと考え始めた。
噂は、絶世の美人だと聞いているので、顔は一度遊郭に行って眺めてみても良いかなと、考えていた程の美人が自分から来のかと喜ぶ。
「カット!次華が病院に行くシーンだ!森崎君恥ずかしい感じで頼むよ!」京田監督が言う。
美奈には既に強力な媚薬が与えられて、準備は整っていた。
今日は松宮咲江と看護師が朝から来て、美奈の体調を整えている。
コーヒーの中に入った媚薬を飲み干して、身体が暑く成ってからの撮影に成っている。
催眠術で撮影に成っているが、自分がどの様に成っているのか?もよく理解されていない様だ。
京田監督の映画の主役をしているが、その為ならどの様な要求にも応える。
「それでは病院に入る場面から、スタート」

紀藤医師は華と遊ぶ段取りを整えて、待ち構えて居る。
乳母の児玉に伴われて、嬉しそうにやって来た華を一目見て、先ず看護婦が驚いて紀藤に告げに行った。
「先生、尼頭巾をしていますが、もの凄い美人です」と興奮状態。
患者を診察しながらその言葉を聞いた紀藤は、思わず患者の陰部に興奮をしてしまう程だ。
「先生、痛いわ」と患者が言って、初めて我に返る紀藤医師は、四十代後半の医師なので、まだまだお盛んな年齢、昨夜からニンニクを食べて、精力のつく物を沢山食べて準備万全に構えて居た。
この病院には看護婦が二名と紀藤医師、受付の女性が一人の四人体制で診察を行っていて、この当時出産は産婆が殆ど行うので、医師は病気の治療が主な仕事で、後は妊娠の確認に来る患者だった。
華も妊娠の確認に来たと思っている。
頭に頭巾は被っているが、もう髪は少し伸びてイガグリ頭に成っている。
勿論陰毛は剃っていないので、少し伸びて多くて硬い短い毛状態だ。
しばらくして、患者が出て行くと看護婦に呼ばれて診察室に入る華と児玉。
診察室に花が咲いた様に、明るく成る気分の紀藤医師。
「妊娠しているか?調べるのだね」と紀藤が眩しそうに華を見る。
頭巾は被った状態でお願いしますと児玉が、紀藤医師に伝えると「頭は関係無いので、そのままで大丈夫だよ」と言う。
「付き添いの方は、待ち合いでお待ち下さい」と看護婦が言うと「先生、宜しくお願いします」と丁寧にお辞儀をして診察室を出て行く。
華の肩を叩いて「頑張るのよ」と言う。
華はその言葉に怪訝な表情に成って、何を頑張るのよ?と考えていた。

華の性器検査

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「はい、着物を脱いで、聴診器と乳房の発達具合を調べますからね」と看護婦が言う。
「はい」と躊躇いのない華、晋太郎との子供が宿っていると思っているから機嫌も良い。
着物の胸を開くには、前の紐を緩めて左右に開けば直ぐに、乳房が紀藤の目に曝されて「綺麗な乳房だ」と口走ってしまう。
聴診器を胸にあてて心音を聞いているが、心ここに在らずで、自分の心臓の音の方が大きく聞こえる。
聴診器は、背中も聞くと言うと華は、上半身をさらけ出して、両手を着物から抜くから腰まで露わに成って、頭巾が肩の上まで有るだけで、白い綺麗な肌が紀藤の目の前に背筋を伸ばして後ろを向いた。
後ろから乳房を揉みたい気分に成っているが、押さえに押さえて聴診器で心音を聞く紀藤。
「前を向いて貰いましょうか?乳房の張りを調べて診ましょう」と言って正面を向いた華の乳房の両方を下から持ち上げるように揉み上げる紀藤。
「うぅ」と声を発する華に「痛かったですか?」と尋ねる紀藤。
「いいえ」と言うが、紀藤は長年の勘で、乳房の張り、形、色から診て妊娠をしているのか?と疑問に思った。
「乳房の張りでは、判らないかな」と言いながら何度も揉み上げ始める紀藤医師。
感じ易い華はそれだけでも、変な気分に成ってきた。
「それでは内診をしますので、あの診察台に上がって下さい」と看護婦が指を指す。
もう一人の看護婦が「着物も総て脱いで、貰った方が汚れないわね」と言う。
一旦着物の袖を通して、立ち上がる華は向こうに見える異様な手術台に目を向けて「あれですか?」と不思議な顔をした。
「そうよ、手術台よ」と言うと「私、手術はしませんけれど」と言ったので、慌てて「診察も、手術も同じ場所なのよ、心配無いわよ、先生に診て貰わないと子供の様子は判らないからね」と言って誤魔化す。
子供の言葉で安心したのか、手術台の側の籠に着物を脱いで、手術台の上の布に身体を滑り込ませる華。
しめしめと思う紀藤医師、直ぐに二人の看護婦が華の上を覆った布を上に有る金属棒に引っかける。
布は華の身体から離れて、首から下は空洞の様に成って、紀藤医師からは乳房辺りから下は丸見え状態に成ってしまった。
華の方からは、反対に布が視界を遮って何も見えない状態に変わった。
妊娠中絶手術が目的だから、紀藤には当然いつもの事だが、今日は華の持ち物、膣検査が先ず一番なのだ。
話では薬を使って剃毛をして、感じさせて興奮すると名器に変化したと聞いたので、同じ様にしてみればその名器を体験できると考えている紀藤。
「ここに、足を置いて下さい」と足を持ち上げて膝を金具に置く。
同じく左足も金具に置いて大きく股間は広がると、華の手が自然と中央に来て隠す仕草をする。
「君、例の注射」と紀藤が短い陰毛の華の股間を見て言う。
麻薬から作った媚薬の注射を持って「はい、腕に注射しますね」と言われて華が「注射?」と尋ねる。
「この薬は、妊娠の反応を見る為の薬ですよ」と意味不明の説明。
何も判らない華は、検査に必要と言われたので腕を差し出す。
待合室では、受付の女性に手術は検査も含めて、一時間以上かかりますと言われて心配そうに待っていた。
薬を打たれた華は、しばらくすると効果が表れて「お名前は?」と尋ねられて「か、かんざ。。。」と殆ど視線が定まっていない状態に変化した。
「先生もう効果が出ました」と言うと「感じ易く成ったか?」と紀藤が言いながら、乳房を揉み上げる。
「あっ、あっ」と口走る華に「流石は高級品だ、良く効く」と納得して「別嬪さん、これから私が感じさせてあげるから、待ってなさい」と微笑む。
「手術で剃るから、先に剃って貰えるか?」
「はい」と二人の看護婦が剃毛の準備に取りかかる。
「濃い様ですね」と言うと「昔から陰毛の濃い女は情が深いと言うだろう」と紀藤が言いながら陰毛を撫でると「ひー」と声をあげる華。
「取り払え」と言うと看護婦が布を総て、取り去ってしまう。
尼頭巾一枚で横たわる華は綺麗な身体を、手術灯に照らされて輝いている。
瞳は鋭気が無く、何処を見ているかよく判らない状態に成って薬の影響がよく判る。
紀藤は直ぐに、華の乳房に吸い付くように唇を持って行く。
「あっ、うぅ」と反応をして、身体を動かす華。
「先生、身体が動いて、剃れません」と清水が言うと「縛りなさい」と乳房から口を離して言う。
呆れて、二人が華の身体を固定する為に、皮のベルトで手足を縛る。
「あっ、あっ」と声をあげる華は、夢の中で興奮している様な瞳の動きが、益々上がっている。
本当に注射を打たれている美奈は、完全に演技では無い真実の姿を曝け出していた。
華の乳首を吸いながら揉む紀藤「あっ、あっ」と反応して身体を動かそうとするが、完璧にベルトで固定されて、全く動け無い華。
待合室の児玉に受付の女性が「ご苦労様ですね、お茶でも飲んでお待ち下さい、少し時間が懸かる様ですよ」
「何か具合が悪いのでしょうか?」と心配顔に成って尋ねる。
手術室の様子が聞こえると、噂に成るか?不審に思われると思う紀藤が、睡眠薬を入れたお茶で児玉を眠らせる。
病院の前には(往診の為、休診致します)の木の札が扉にかけられて、患者の入室を遮る。
扉は施錠されて、入れなく成った。

乳房を揉まれながら、陰部を剃られる華は感度が益々上昇して「ああー、うぅ」と声が大きく成って、それを聞いている紀藤の興奮もどんどん上がる。
「ジョリ、ジョリ」と音が聞こえて、綺麗に剃られていく華の下腹部。
「気持ちいいー、親方さん-嬉しい」と口走り始めて、驚いて動きを止める三人。
「親方って、尾山さんの女なのか?」と尋ねる紀藤。
「遊女を妊ませたので、堕すのでしょうか?」
「普通は店の女には中々手を出さないのだがな」
「それで、内密にしているのか?客は取れないでしょう?」
「中々こんな美人は見かけないですよね」
「それで手を出して、妊ませたか」と三人が話して「早く楽しんで、手術をしてしまおう」と乳房を揉むのを止めて紀藤が器具の場所に行って、道具の点検を始める。
「ジョリ、ジョリ」と再び剃り始めると、小陰唇の皮膚を引っ張る指に「いゃーん」と口走る華。
「感じ易いわね」と言いながら指を、光る膣口に少し入れてみると「ああー、うぅ」と声をあげる華。
しばらくして、綺麗に剃りあげられた華の陰部「綺麗に成ったな、妊娠の具合を診てやろう」と器具を持って、看護婦と場所を代わる紀藤医師。

感じる森崎美奈

42-0124
紀藤は話に聞いた名器とはどの様な物なのかと、無毛の華の陰部に目を移した。
膣口から光る物が見えて、愛液で一杯状態に成っているのが判る。
指で小陰唇を引っ張ると、ピンクの肉片が覗いて粘ついた感じが紀藤を招き入れている様に見えて「あぅ、あっ」と大きな息を吐く華。
肉片を広げると器具をゆっくりと挿入して、奥に滑り込ませる紀藤。
「うぅ、うぅ」と華は気持ちが良くないのか、いつもと異なる物に拒絶反応を示して「いやー、やめて」と言い出す。
耳元で「はーい、我慢して下さい、赤ん坊を調べていますよ」と言うと急に大人しく成ってしまう。
無意識の中にも華には、子供と言う言葉に大きく反応をしたのだ。
「ミミズ千匹、数の子天井?」の懐中電灯で覗き込む紀藤。
この状態では締め付けは始まらないので、紀藤にも俵締めの名器は判る筈も無い。
「この子、妊娠はしてないぞ」と紀藤が言い出して「先生では何故?妊娠に?」が尋ねる。
「先日来た、婆の話と今の状況を考えると、無理矢理犯されたので、本人の神経が持たなくて、犯された事が妊娠に繋がって、無意識のうちに想像妊娠に成ってしまった様だな」
「それでは、手術は無しですね!」
「そうなるな、でもこの数の子天井は味わってみたい」
「先生、時間は充分に有りますよ、付き添いも眠ってしまいましたから」
「そうだな、名器とやらをご馳走に成るとするか」と嬉しそうな紀藤。
華の陰部から器具を抜き取ると「気分良くさせてやろうな、外国製のあれを持って来てくれ」
「先生あれは外人用で、大きいでしょう?」
「構わん、咥えさせて様子を診よう」
持って来た外人の大きさに合わせた器具を、紀藤が手に持って「オサネを感じさせてやるから、咥えるのだよ」と言いながら、華のクリトリスにクリームを塗り込む。
「ああ、あっ熱い」と言い出す華は、先程の検査の道具とは異なるペニスの形をした道具を挿入される。
太いので挿入するのに、クリームを浸けて試みる紀藤「これで潤して、私の物を咥えさせるからな」と言いながら、華の小陰唇を指で大きく広げる。
「ああー、ああ」と言うのと挿入が始まるのが殆ど同時、少し入れると「うぅ」と言う華。
痛がる様子も無いのに、入らない男根の形をした物。
「あれ?入らない」と首を傾げる紀藤。
「先生どうされたのですか?」と不思議そうに尋ねる。
「変だよ、愛液はたっぷり出ているのに、動かない」と驚く紀藤。
「まだ、慣れていないので受け入れないのですよ」と笑う。
「先生、太いから、無理ですよ」と言うので抜き取る紀藤。
「うぅ、うぅ」と言う華の陰部を覗くと「充分潤っているけれどね、この子にも悪くは無かった様だが、何故なの?」と指を挿入してみる紀藤が「何、これ?」と言い出す。
「どうされました?」と驚いて見る。
「いやー、これは凄い、吸い付く」と紀藤が驚き顔担っている。
「えー、それで?」と横から見に来る。
「ほら、指が締まって大変だ」と紀藤が嬉しそうに言う。
「先生、早く味見をしないと!」と看護師が急かす。
「カット!良かった!森崎君は?」
「放心状態です」
「次は晋太郎が乗り込むシーンで終わって、華が晋太郎と結ばれるシーンに、華の剃髪だ!」
隣の部屋には布団が準備され、森崎美奈の頭を剃り上げる道具も揃えられていた。
晋太郎役の篠田も今日は勃起薬を飲んで、森崎美奈とのSEXシーンの撮影に臨んでいる。
「はい、撮影スタート」京田のメガホンに力が入る。
「ここだ」と三人が医院の前に到着して「休診に成っている」と札を見て叫ぶ。
「鍵が掛かっている」と話していると息を切らせて晋太郎が到着する。
「親方、鍵が」
「往診って書いていますよ」
「はあ、はあ」と深呼吸をして話が出来ない晋太郎。
ようやく「そんな事は無い、華がここで手術を受けている筈だ」と言い切る晋太郎。
「こんにちは」「こんにちは!」と大きな声で戸を叩く。

手術室では紀藤がズボンを脱ぎ捨てて、褌姿に成って自分のペニスにゴムを着けているが、目の前では、看護婦の二人が華の身体を燃え上がらせる様に言われて、乳房、クリトリスに刺激を与えて「ああっ、ああぅ」と声を大きくしている。
外の大声に「誰よ、五月蠅いわね」受付の女性が玄関に向かう。
「今日は休診よ、先生は往診で居ないのよ、他の医者に行って下さい」と言う。
「私は尼御殿の尾山だ、今日ここに私の妻が診察に来ている筈だ」と大声で言う。
「えー、奥さん?」と一緒に来た連中が驚く。
尾山には妻が居ない事は知っていたから驚いた。
「尾山さんの奥様は来られていませんが、お間違いでは?」
「そこに、児玉が居るでしょう!」と言われて、待ち合いの長椅子に眠る児玉を見て、慌てて手術室に走って行く。
「先生!」と呼ばれて振り返る紀藤は今、まさに挿入寸前状態に成っていた。
「なんだ!」と怒りながら振り返ると「尾山さんが玄関に来られて、騒いでいます」
「何、何故だ」と驚き顔に成る紀藤。
「妻がここに来ている筈だと、玄関が壊されそうです」と言われて「少し時間を稼げ、準備をする」と急に慌て始める紀藤。
褌も締めないで、ズボンを履いて「手術中の様に変えろ」と言われて、布を被せて装う二人。
そこに尾山と、若者三人が入って来て、紀藤は平静を装って「どうされました?手術の準備をしたのですが、奥様が妊娠はされていませんでしたので手術は中止です」と微笑みながら言った。
「えー、どう言う事です」と恐い顔の晋太郎に「想像妊娠ですよ、初めて男性に抱かれたので、時々起こるのです、今薬で少し意識が朦朧としていますが二時間程で戻ります」
側に紀藤の脱ぎ捨てた褌を見つけた若者が「先生、この生暖かい物は何ですか?」と詰め寄った。
もう一人が紀藤のズボンの股間を握ると「何をするのだ!痛い」と言う。
向こうの手術室に横に成っている華の処に駆け寄る晋太郎。
待合室の児玉を起こそうとする若者「親方、付き添いの婆さんは薬を飲まされていますよ」
「この連中を、警察に連れて行ってくれ」と強い言葉で言う。
「合点承知」
「みんな、ここに並べ」と三人が行った時、仲間が二人遅れて入って来る。
「よく、ここが判ったな」
「評判だったよ、男四人が勢いよく走って行けば、誰でも見て居るよ」と遅れてきた男が言う。
「親方、後は奥さんだけだ、頼むよ」と一人が告げると「ありがとう、またお礼はするからな」と微笑みながら若者を見送る。
「この婆さんは、俺がおんぶして店に届けておくよ」と五人の若者は、全員を引き連れて、病院を出て行った。

「華、大丈夫か?」と言うと虚ろな目で「早く、早く抱いて下さい、親方さん」と言い出す。
ベルトを外して、自由にしても「早く、早く!お願い」と言い始める華。
「変な薬を注射されたのだな、可哀想にな!でも大佐の子供を妊娠して無くて良かったな」と目頭が熱く成る晋太郎。
「子供、子供!欲しい!」と言い出して「抱いて、抱いて」と懇願をする。
薬の影響だとは云え、哀れに思う晋太郎は褌を外して「よし、華抱いてやる」と言うと股間に身体を入れる。
しばらく、股間を舐めて「ああー、ああーいいわ」と華が益々燃え上がると、ペニスを持って華の膣口に挿入すると一気に腰に力を入れて押し込んだ。
「あああーー」と大きく声をあげて仰け反る華。
強烈な三弾締めが、晋太郎のペニスを襲う「うぅー、凄い」と口走りながら腰を動かすと「あああーーー逝きますーーー」と叫んで、尼頭巾が余りの仰け反りに外れて落ちた。
「カット!カット!抜いたら次の撮影が出来ませんよ!篠田さん!」慌てて止める京田監督。

撮影も大詰め

 42-0125
ぐったりした美奈を横の撮影現場に三人で運ぶ。
放心状態で長襦袢に着替えさせて、尾山晋太郎が華を抱くシーンの撮影準備に入った。
「篠田さん大丈夫ですか?」有藤が尋ねると「大丈夫ですよ!」そう言って薬を飲んだ仕草で笑いを誘った。
「次は東海林さんの出番ですよ!篠田さんの物を咥えて大きくして下さい!撮影始めますよ!スタート」の声に始まる。
「そうか、この子の道具を私が確かめるのが一番だな」と尾山が着物を脱ぎ始める。
絹代は先程の随喜の束の変形に、興味を持ったと尾山の横顔を見ていた。
「加代、お手伝いをしなさい」と絹代に呼ばれて、側に駆け寄る加代は尾山の褌を急いで外して、少し大きく成っているペニスをいきなり咥えた。
加代にも初めての尾山のペニスだから、この場で見た人は殆ど居ないが、結構形も大きさも理想的だと合田が見ていた。
勿論咥えている加代はそれ以上に、理想の太さで長さも良い、綺麗だと思って舐めて含んで、徐々に大きく反り返る尾山のペニスに満足をしていた。
「ゴムを頼む」と尾山が加代に言うと、絹代に受け取ると直ぐに被せて再び咥える加代。
尾山が華の乳房を揉み始めると、華は再び「うぅ、うぅ」と感じ始めるが、目はトロンとして焦点が定まっていない。
「本当に、名器だったかも知れないな」と合田が言う。
「私は名器だと思う」と金子が言って、二人の会話の時地下室に女性が入って来て、合田に耳うちをして、合田が慌てて地下室を出る準備に入った。
「どうしたのだ?大佐」と怪訝な顔で尋ねる金子に「急用らしい、部下が迎えに来た、残念だがこの後の話は、また聞かせてくれ」とズボンを履きながら、地下室を後にした。
「カット!大河内さんお疲れ様」京田が言うと、微笑みながら今回の撮影を終わった。
大河内にはオープンセットでの撮影が残っているが、本番シーンの撮影はもう無い。
直ぐに撮影現場から、明日はデパートに向う予定だ。

「準備出来ましたら、撮影を始めます!夜遅くなりましたが、最後の撮影です!頑張って下さい」京田が元気付けた。
美奈の口に猿轡がされて準備が終わった。
「スタート」の声に気合いが入る。
大きく成ったペニスを華の、膣口にあててゆっくりと挿入していく尾山「うぅ、うぅ」と華が呻き声をあげて天井を見上げる。
尾山が始めろと合図をすると、井上がシャボンの容器を片手に持って、刷毛にシャボンを浸けて華の頭に塗り始める。
ペニスをゆっくりと奥まで挿入すると「あっ、あっ」と声を発しているのか、大きく鼻で息をする華。
今度は、猿轡を外す様に指示をする尾山。
絹代が華の口から木の猿轡を外すと、大きく「ああー、ああー」と声が出ている華。
とても先程まで処女の女とは思えない声を出している。
白く成った華の頭に濡れた布を巻き付けて、髪の毛を蒸らし始める。
熱い頭に気が向いたのか「えー!」と声を出す華、それを見て尾山の腰が大きく動き出して「ああーーー、だめーー」と大きな声に成って息が荒い。
尾山の顔も赤く成って、腰を動かす力がゆっくりに成る。
しばらくして「あああーーーー。だめーーー、いっちゃうーー」と言うと身体が大きく痙攣を起こして、足先が真っ直ぐに天井を向くと、一気に身体中の力が抜けると気を失う華。
同時に尾山もその場に倒れて、小さく成ったペニスを抜くとゴムの中に、尾山の精液が堪っているのが見える。
気絶した華の頭から布を取り去ると、再びシャボンを頭に塗って、華の頭を剃り始める。
「ジョリ、ジョリ」「ジョリ、ジョリ」と演奏の様に音を立てて、素早く剃りあげていく。
尾山は疲れた様子で風呂場に行って休憩をして、戻って来ると、既に華の頭は半分以上が青く光って居る。
気を失った華は、緩んだ膣口から愛液を流しながら大きく足を広げて、無残な姿を曝している。
「緩めて、綺麗にしてやってくれ」と尾山が絹代に伝えた。
絹代は普段は尾山が、この様な言葉は絶対に口にする事が無いと思った。
頭を丸めて下半身をさらけ出してその姿を当人に見せて、諦めさせるのが通常のここのやり方だったからだ。

華はそのまま風呂場に運ばれて、加代がそっと横に付き添って、剃髪の悲しみを慰めてやれと尾山が命じていた。
そして、尾山が絹代に「あの娘に客は取らせない、看板に飾るだけで良い」と言って自分の部屋に戻って行った。
客を取らせないは、仕込みをしなくても良いと云う意味だった。
あんなに綺麗な尼さんを、商売に使わないと言われて納得出来ない絹代だ。
風呂場で気がついた華が「もう、終わったの?」と身体を洗っている加代に言った。
「終わったわ、頭も綺麗に成っているでしょう?」
「えー」と頭に手をやって「わーーー」と泣き始める華。
「華さん、親方がね、華さんは客を取らなくて良いって、話したらしいわ」
「じゃあ、こんな頭にしなくても良いのに。。。。。」と再び泣き始める華。
「何でも、明日から店の中に座って、微笑んでお客を呼び込む仕事をするらしいわ」
「そんな事をする為に、頭がこんなに。。。いやーーー」と再び泣き出す華。
華が落ち着くまで、一緒に過ごす使命を帯びた加代は、明日には落ち着くだろうかと、心配に成っていた。
「カット!お疲れ様」京田が拍手をして、撮影が終了した。
この後フイルムを編集して映画にして行くが、オープンセットの撮影を多少残して、三ヶ月の撮影が終了した。
催眠術でポルノ映画に出演させられた東海林祐子と森崎美奈には、甲田が新たな催眠術を施して自ら進んで映画に出演した事を記憶させた。

翌日木曜日にデパートの売り場に行った大河内に照代が「大河内さんですよね!私大ファンなのです」と言い。
「先日沢山買って頂きありがとうございました」と丁寧に御礼を言った。
キョロ、キョロ店を覗きながら静香を捜していると「娘ですか?全国和菓子大会の準備で、今は必死ですわ」
「何ですか?それは?」不思議そうに尋ねる。
「二度頂いて居るのですが、今年は三度目を狙っている様ですよ!婿と工場で試行錯誤でしょう?明日が締め切りですからね」そう言って笑った。

変わる標的

 42-0126
大河内は二度も裏切られた形に成って、残念の極みを味わい、和菓子の詰め合わせをひとつ買い求め寂しく帰って行った。
京田の元にも全国和菓子大会の話が届いて、この大会には静香が着物を着て参加すると連絡をしてきた。
甲田にその話をすると「その日は着物も着付けして貰って行くでしょう?狙いはその日ですね」と言い、それまでにタカハシの三人に催眠術を仕掛ると断言した。
甲田自身も静香の美しさに酔っていた。

和菓子大会は予選を通過すると東京のホテルで、最終二十作品を集めての最終審査に進む。
その中で今年度の最優秀作が決定するが、この二十作品に残った参加者は着飾って登場する。
和菓子と同時にお茶の振る舞いが行われるので、各社は専門のモデルを雇う事も多い。
(雨月)では近年は静香が着物を着飾って振る舞う。
各社は(雨月)さんの若奥さんに負けている様だと、静香の美貌を羨むが、主催者は来客が多く盛り上がると喜んでいた。
今年も十一月二十三日がその日に決まっていた。
だが甲田と京田監督の作戦では、自分のスタジオで撮影するには、余りにも必然性が無いので危険だ。

先日の鮫島総合病院での伊藤静香は、その後の病院の調べで全く別人が判明して木村女医は完全に騙されたと怒ったが、自分達も京田監督の為に変な事を行ったので、訴える事も出来ないと復讐を誓い京田監督の作戦に協力をする事に賛成した。
他人の保険を使う為に入れ替わったと思っていた木村女医だった。
本物の伊藤静香とは知り合いで、二度目に来院の時は変な女性二人を連れて来た。
あの二人も同じ目的かとも思ったが、三度目は一人でやって来て検査も普通に受けたので、目的は保険が無いので伊藤静香の保険を使うのが目的だったと考えたのだ。

静岡県警では捜査会議が行われて、疑いを持った人のDNAを採取して、智美の膣の体液と調べたが該当者が無く智美を強姦した人物の特定には至っていない。
① 不明   五十歳代  私立総合病院、美優は鮫島総合病院院長に決めている。
②北村 忠臣 六十五歳歳  建設会社社長
③ 森 恭平  六十歳   プロゴルファー
④ 梶谷宜一  六十二歳  有名デザイナー
⑤ 不明    五十歳代  有名弁護士
⑥ 黒田茂樹  六十八歳  洋画家
⑦ 加藤京介  五十二歳  大学教授
⑧ 不明    六十歳代  有名俳優。。。。。腹上死
⑨ 服部純一  四十五歳  服部グループ 社長
⑩ 梶谷咲代  五十八歳  有名デザイナー宜一の妻
⑧ 不明    六十代?
「一番の男は鮫島と仮定して、五番の弁護士、八番の亡くなった俳優、後から参加した八番の男の身元はまだ判らないのか?」
「投書、たれ込みでは大河内彰が浮かんでいるのですが、犯行の日完璧なアリバイが有ります。勿論腹上死はしていません。映画の撮影に忙しくしています」
「話題の映画だったな、尼の映画?」
「ポルノ映画ですね、原作は相当過激な内容でした」
「佐山係長、読まれたのですね」
「当然だ!事件に関連するかも知れない」
「YGの森崎美奈と東海林祐子が出演を承諾したのが、不思議だとの話題作ですよ」
「催眠術で出演させる事は可能なのか?」横溝課長が尋ねると佐山が「非常に困難な事だと専門家が言いました。理論的には可能だが、実際は無理だとの見解でした」
「それは何故だ?」
「催眠術に陥った人同士では、台詞も滞りますし演技が出来ないとの話です」
「成る程、演技が出来ないなら映画には成らないな」横溝課長は笑いながら、この映画との関連をそこから進める事は無かった。
「美優さんの鮫島総合病院の件は?」
「潜入しましたが、警視庁の調べでは入院患者が数人居た様ですが、色情的な精神病患者の特別病棟で早乙女刑事の存在は、警備しているMY警備保障の話では写真で確認したのですが居なかったとの話です」
「何故その様な精神に障害の有る女性が鮫島総合病院に入院しているのだ!普通は精神病院だろう?」
「お金持ちのお嬢さんとか、実家が地位も名誉も有るので、世間体で入院させている様です」
「美優さんの身体を張った潜入捜査も、当て外れなのか?」
「いいえ、妻はまだ鮫島総合病院を疑っています」一平が断言した。
「引き続き残りの一、五、八番二人の四人の身元を確定させ様!特に腹上死した芸能人を徹底的に捜せ」横溝は檄を飛ばした。
翌日の夕方、横溝課長の元に「滋賀の神内捜査課長は何か有るのかも知れません」との知らせが入った。
横溝は蛇の道は蛇で、美優に神明会の会長に裏事情を探って貰えるか頼んで欲しいと電話をした。
美優も意外な処で繋がりが有れば、謎がひとつ解決すると思い早速清水に連絡をした。
「意外な質問に驚いたよ!滋賀の捜査課長と志方会は繋がっているよ!今回の事件と何か関係が有るのか?」
「えー会長繋がっているのは本当ですか?」簡単に答える清水の言葉に驚く。
「どの様な便宜をしたか判らないが、志方は芸能人が好きだから、捜査課長に芸能人を抱かせた可能性が高い!その様な自慢話をしていたらしい」
「スケベー捜査課長ですね」
「男はみんな好きだがな!便宜を図る事をしては駄目だな」
「琵琶湖の事件の捜査に手心を加えた可能性が有るのですね!」
「それは判らない、志方が犯人かも判らないからな!噂ではあの死体は志方だと思うがな」美優は御礼を言ってから、横溝課長に連絡した。
横溝課長は教えてくれた滋賀県警に出入りしている事件記者、丸子にもう少し志方会と神内課長を探ってくれる様に頼んだ。

意外な関係

42-0127
翌日美優は久々に静香に電話をした。
自分達の仕掛けに誰も引っかからないので、作戦は頓挫していたからだ。
全国和菓子大会の準備も有って、中々静香からは連絡をしていなかった。
「最近何か変わった事は無かった?」
「別に何も無いですね!鮫島総合病院からも問い合わせは無かったですよ」
「二十三日までは大変よ!和菓子の全国大会が有るから!そうだわ!私は一度しか会ってないのですが、デパートに大河内彰さんが何度も来られた様です」
「あの俳優の?」
「そうですよ、和菓子の詰め合わせを五十個も買って頂きましたよ」嬉しそうに言う静香。
美優の頭の中で言うべきか?黙って泳がすか?その選択がコンピューターの様に廻っていた。
「どうかしたの?」と沈黙を破って静香が発した。
「大河内彰って、噂では女性キラーらしいわよ、気を付けてね」と言うに止めた。
「そうなのですか?紳士でしたけれどね」と笑った。
「その大会見に行けるの?」
「大丈夫よ、招待券送っておきますから、是非来て下さい。私も最高の着物を着ていきます」
電話が終わってから、美優は大河内が静香さんの処に現れたのは、鮫島総合病院で撒いた餌に敵が食いついたと感じた。
何度も来た!の静香の言葉は美優の希望に火を灯した。
催眠術師がいつ何処で静香に近づくのだろう?あの美貌と長い黒髪、髪フェチ、毛フェチの獣共を罠に追い込むにはどうすれば良いのか?美優の頭では今も灰色の存在は大河内と鮫島で、不明なのは八番の男と腹上死の俳優。

夕方真壁綾子の写真集の新たな画像が公開されて、世間は再び騒然と成っていた。
それはスキンヘッドと同時に陰毛を剃っている事実が公表されたのだ。
メイキングDVDでは、短い物語に成って内容も発表された。
三十歳過ぎてから恋に落ちた綾子が、仏門に救いを求めるが坊主に女の性を蘇らせられるSEXシーンの有る作品と発表した。
真壁綾子は、その様なニュースよりも大変な事が身体に起っていた。
撮影で中出しをされていた志方組の会長の子供を妊娠してしまったのだ。
綾子は闇プロの有藤の計らいで身を潜めて、ジョイプロの大越は写真集の予約の多さに喜んでいる。
この調子なら、写真集だけでも一億以上の売り上げが来た出来る程だ。
大越の元には濡れ場の多い作品への主演依頼も来て、意外な写真集の余波に喜びが耐えない。
志方組長は、そんな大越の儲けを黙って見ていない。
二匹目の鰌を準備して、自分を出演させて楽しませる事を強要してきた。
「組長、綾子が会長の子供を妊った様です!どうされますか?」逆に脅迫の様に言った。
「俺の子供を綾子が?冗談が上手だな社長!もし本当なら始末させろ!闇プロは得意だろう?松宮の叔母さんの処に連れて行けば処理するだろう、正気に戻った時の為に撮影も忘れるな!」警戒を怠らない志方組長。
綾子は催眠術で次の撮影まで休暇に成っているので、呑気に有藤の準備したマンション住まいで、殆ど外出させない状況で本、DVDの発売で世間が落ち着くのを待っている。

京田監督と甲田はポスターを印刷して、静香の行きつけの美容院タカハシに行く準備を始める。
それは癌患者の為の鬘を造る為の髪を寄付して貰うポスターで、モデルはあの東海林祐子に成っていた。
ポスターを持って美容院タカハシに、女性の髪を守る癌患者の為のボランティア推進委員として向ったのは数日後で、静香の自宅には鮫島総合病院から癌検診の案内が届いた。
木村女医が美優に騙されたのを逆手に取って、格安にて女性の三大癌、乳癌、子宮癌、卵巣癌の検査を特別に行うとの案内を送りつけた。
今回行う催眠術は遠隔催眠で、第三者を通じて相手に思い込ませる特殊な物で、タカハシ美容院の三人に催眠術を施して静香を陥れる方法だ。
甲田は過去にこの催眠術を二回使用して、女性をその気にさせた事が有ったので自信を持っていた。
唯直接では無いので、催眠術としては弱いもので、東海林祐子とか森崎美奈の様には成らない。
タカハシに行くと、丁度客が終わって帰る時で、理想的な時間に到着した。
甲田を見て店主のタカハシは、年配の男性なので安心した様に招き入れた。
「電話を頂いたボランティアの甲田さんですね」
「はい、甲田と申します!お電話でもお願い致しました癌患者の為の鬘を造るのに、髪の毛を強力頂ける方を捜しています。このポスターを貼らせて頂きたいのです」
丸めたポスターを取りだして見せる甲田。
高橋住枝がポスターを見て「見た事有るわね!」と言うと従業員の森永と榊が近づいてきて「ほんと、誰だったかしら」
「この人東海林祐子じゃない?今映画の撮影している」
「そうなの?これ本当に剃っているの?鬘?」
「剃っているわね、この感じ鬘では出せないでしょう?」
「やはり、本当だったのね!尼さんの映画で剃ってしまったのね」
「そうですよ、彼女は髪を私達の協会に寄付されたのですよ」甲田が適当な事を喋る。
「凄いわ!中々出来ないわね」
「流石役者さんだわ!プロ根性ね!それを寄付するのが凄いですね」
三人はそれぞれに感想を言いながら、東海林祐子のポスターに見入る。
「このポスターの筒の中にも、工夫が施されていて、別の人の顔が見えるのですよ」とポスターの入って居た筒を見せる甲田。
森永が直ぐに手に取って覗き込むと「何も見えないわ、真っ暗」
「見える人と見えない人がいらっしゃるのですよ」微笑む甲田。
榊が森永から取り上げて覗き込むと「わー、綺麗だ!万華鏡の様」と言い始めると「嘘!私は何も見えなかった」と言う。
佳枝に「先生も見て」と手渡すと覗き込んで「ほんとだわ!この人森崎美奈さんね」と言い始める。
「万華鏡の様にキラキラしていたのに、森崎美奈の顔に成ったの」今度は森永の手に渡って「キラキラ見えた!」と嬉しそうに言って、三人が交代で覗き込むとしばらくして「眠たく成って来たでしょう?」甲田が言い始めると既に森永以外は目を閉じていた。

集団催眠

42-0128
三人は甲田の術に填まってしまい眠ってしまう。
「これから言う事を実行して下さい」
「はーーーーーい」三人が同じ様に返事をする。
「①伊藤静香がこの店に来る日、彼女の目に見える位置に赤い蝋燭を燃やして下さい。
②そして他の客は入れない様にして下さい。
③このポスターを見せて、髪を寄付する様に勧めて下さい。
④もう一枚のポスターを、シャンプーの時見える様に天井に貼って下さい。
⑤そして、癌検診に行く様に進めて下さい。
⑥検診の案内が届いている鮫島総合病院に予約をする様に勧めて下さい。
⑦必要な物は当日まで出さないで、隠して置いて下さい。
⑧蝋燭は二本燃やして、彼女の目に鏡を通して見える角度に置いて下さい。
私が手を叩くと目覚めますよ」そう言うと手を叩いた甲田。
三人が目覚めると「このポスターも一緒に貼って下さい」
それは癌検診を勧めるポスターで、鮫島総合病院の名前が印刷されている。
天井に貼る物と蝋燭二本が入った物を手渡すと「判りました。お預かり致します」と佳枝は包みを受け取った。
「遠方から、お越し頂きご苦労様でした。私達も微力ながら癌患者の為に側面から応援致します」そう言って三人が並んでお辞儀をして甲田を見送った。

数日後松宮産婦人科に鬘を被った真壁綾子が連れて来られて「何なの?」と不思議な顔をした。
「撮影ですよ!」
「えー監督が来られるのですか?」まだ催眠状態が続いている綾子。
手術室にはカメラがセットされているので「本当だわ、撮影なのね」京田監督の「撮影を始めるぞ!」の声が録音で流れると「台本貰ってないのですが?」と口走る。
前田が「これが台本よ!」薄い台本と云うか台詞を渡すと「産婦人科に堕胎に来たのね」と言う綾子。
「経験は有るの?」と尋ねると首を振る。
「スタート」京田の声が響く。
「下着を脱いで手術台に上がって下さい」杉本が言うと「スカートも脱ぐの?」と尋ねる。
頷くと躊躇いも無くスカートを脱いで、パンティも脱ぎ脱衣駕籠に入れる。
直ぐに手術台に横たわると「麻酔を注射しますよ」と腕を持っても何も疑わない。
本物志向の京田の撮影は本当に栄養剤を注射すると聞かされた事が有るからだ。
腕に突き刺さる注射器を見て、変な気分に成ってくる綾子。
「数を数えて下さい」の咲江の声に「ひとつ、ふたつ、みっつ。。。。。」麻酔で眠ってしまうと直ぐに手術に取りかかる咲江。
その様子は撮影されて、志方組に送られて会長が確認する事に成っていた。
自分の身を守る事には長けている志方謙吉。
その謙吉の元を神内課長が極秘で訪れていた。
静岡県警の美人刑事を近々海外に売り飛ばすのだが、バイヤーが値踏みに来ると言う。
早乙女以外に、真壁綾子を一緒に売り飛ばす計画を神内に告げたのだ。
写真集とDVDが売れれば、それで充分だが催眠術が解かれた時、自分の身に危険が及ぶ事を懸念していたのだ。
何事にも慎重な志方謙吉は、催眠術を完全に信じていなかった。
来月早々に二人を関西に連れて来るので、静岡県警の目を他に向ける方法を相談していた。
値段で一致すれば直ぐに連れて帰るのが、中国マフィアの人間だからそれまでの時間を稼ぐ方法を宿題に出した組長。

大河内はその後も二度程、デパートに電話をして静香を確かめたが、最近は日曜日のみで木曜日は一次を通過した作品の手直しに没頭する主人を手伝っていた。
京田監督も撮影漏れを修正して、作品の編集が終了、今月中頃には終わった。
予告編の制作、宣伝用の印刷物の制作、色々な雑用に追われていた。
甲田は中々病院から連絡が無いので、苛々していたが関西に帰って待つ事に成った。
催眠術にかかれば、必ず検診の予約を入れると考えていたからだ。

静香が美容院タカハシに、二十三日の早朝から着付けとセットをお願いすると連絡をしてきた。
勿論その時間は営業時間外なので、誰も他の客は居ない。
七時に店に行き九時前には、店から会場のホテルに行く予定にしていた。

美優も四人の正体を掴めない状態で、静香が囮に成る日を待っていたが、大河内と接触が無い為、そこから進まないのが現状。
神明会に頼んで、静香の警護と大河内との接触を待っているが、全く催眠術師の形跡も無いとの連絡で自分の信念、大河内、鮫島の二つの犯人説が大きく揺らいでいた。
翌日芸能ニュースに大きく映画(落華の宴)が話題に成る様に書き立てた。
中央に森崎美奈が微笑んで、大正時代から昭和初期のお嬢様姿で登場、東海林祐子が長襦袢の艶めかしい姿を披露された。
美優の元へ重要な情報をくれたのが清水会長だった。
美優の捜査が中々解決しないので、気に成っていたのか調べて「高木の調べで、大河内は興奮すると女性の首を絞めるらしいぞ!」と連絡してきた。
「本当ですか?もしも大河内が八番の男性なら総てが結びつくのです」
「仮面の紳士の番号か?」
「はい、八番の男は俳優ですが腹上死で、八番の男は二人居るのです。後一人有名弁護士が居るのですが判らないのです」
「有名弁護士か!」
「有名弁護士と言われても中々該当者が。。。。」
「芸能界の揉め事をよく仕事にしている弁護士も或る意味有名かも知れないな」
「芸能界の揉め事の弁護士ですか?」
「派手な世界だから、契約の事で揉める事が多いのでな」
「会長ありがとうございます。何か見えて来た気がします」
「早く解決をしてくれよ!飯でも食べよう」で電話が終わった。
早速一平に、芸能界の有名弁護士を捜す様に電話をして、もしも腹上死が嘘なら総ての辻褄が合うと思い始めていた。
それは最初の八番が大河内彰、久美さん達がショーに出演させられて競売に成った時、大河内は別の八番の人間と入れ替わっていた。
もう一人の人物も芸能界の人間で、大河内が紹介していたのなら?美優の推理が一人の人物を選び始めていた。

美優の推理

42-0129
美優は翌日静香に、その後大河内に会ったか?それ以外に怪しい人物の接触は?の質問に静香は何も無いと答えて、二十三日の大会が終わるまで、忙しいのでデパートにも顔を出していないと答えた。
「何か変わった事は?」
「そうね、美優さんが行った病院から、癌検診の優待が届いた事かな?」
「癌検診?鮫島総合病院?」
「今まで受診している女性患者に今年一杯なら、乳癌、子宮癌、卵巣癌の検査を格安で行うと書いて有ったわ」
「私立の病院だわね!商売が上手ね」
「美優さん行くなら問い合わせて見たら?」
「もういいわ!探す所終わったから、少し安くても池袋までの交通費で消えるわ!静香さんこそ検診は?」
「一度も受けてないわ、最近有名人も癌で入院とか手術しているから恐いわね」
「明後日会場に見に行きます。頑張ってね」何も変わった事が無いと思って電話を終わった。

十一月二十三日の早朝着物を持って、父親に美容院まで送って貰った静香。
「おはようございます。朝早くからすみません」
「いえ、いえ、お待ちしていました」佳枝が愛想良く微笑む。
直ぐに静香の目に飛込むポスター「凄いポスターね、何処かで見た人だわ」
「伊藤さん知らないのですか?この人東海林祐子よ」
「スキンヘッドに成ったの?これは癌患者の為の鬘を造る会のポスター?」と覗き込む。
「この女優さんも髪をボランティアに寄付されたらしいわ、頼まれてポスターを貼って帰ったのよ!」
「そうなのね、癌って恐いわね」そう言いながら「着物はこれですお願いします」と森永に手渡す。
「去年の髪型から、今年は日本髪にするのだったわね」
「去年の髪型少し若すぎたから、今年は唐人髷にしたいとお願いしていましたね」
「はい、その予定にしていますよ、伊藤さんは長い髪で美しいから、どの様な髪型でも可能ですよ、椅子に腰掛けて貰って寸法を測って考えましょうか?」
長い髪を後ろに束ねてポニーテールにしているので、実際の長さが良く判らない。
椅子に腰掛けると、束ねてある紐を解き始める。
「長いわね、腰位まで有るでしょう?」
「そうかな?それ位有るかも知れないわ」と言う静香の目に赤い蝋燭の炎が鏡の中に見える。
外には神明会の二人が車で待機して、中の様子を伺いながら待っている。
事前にここには来て、怪しい人物が店内に居ない事は既に確かめていた。
右の後ろに見える赤い蝋燭の炎を見ていると、今度は左の後ろにも蝋燭の炎が見えて「赤い蝋燭燃やしているの?」と尋ねる静香に「いいえ!」そう言って、静香の髪を目の前に大きく垂らして視覚を遮る。
「何か見えたのですか?」
「鏡の中に赤い蝋燭の炎が左右に。。。」そう言った時、右側の視界を遮る髪を櫛で大きく左に移動させると、再び静香の右後ろに今度は大きな炎が見える。
「あっ」森永が蝋燭を近づけたのだが、直ぐ視界は遮られて左側が見えると、今度は小さく見える。
「相当長いので、自由な髪型に結えるわね!シャンプーをしてから始めましょうか」そう言って今度はシャンプー台に移動させる。
立ち上がって後ろを見て蝋燭を確かめるが、何処にも蝋燭の炎は見えない。
シャンプー台に横たわると、今度は天井に変な絵柄が貼り付けて在るのが静香の目に入る。
「あれ、何?」そう言うと直ぐに静香の顔にタオルが載せられて視界を遮る。
髪に湯が流されていると、再びタオルが取り払われて、奇妙な絵柄が静香の目に飛込むと「朝早かったので、眠たく成りませんか?」と頭髪を洗う榊が言う。
タオルで再三視覚を遮りながら、何度も天井の絵を見せる。
「何だか、眠たく成って来ました」静香はいつの間にか欠伸をして目を閉じてしまう。
顔にタオルを置くと、シャンプーを始める榊。
完全に熟睡状態に成っている静香は、髪を洗っても眠った状態で起きる気配も無かった。
長い髪をタオルで包んで「パン!」と顔の側で森永が手を叩くと、急に目を開けて「気持ちが良くて寝ていたみたい」そう言って起き上がった。
元の椅子に座ると、鏡の中に二つの赤い蝋燭が炎を上げているのが見えるが、静香は全く不思議に思わなく成っていた。
髪をドライヤーで乾かしながら「こんなに長い髪を寄付されると大変喜ばれますよ」
「伊藤さんもボランティア、考えられたら如何ですか?」榊が横から言う。
「そうね、長い間伸ばしているから、今回の大会が終わったら寄付して、ショートにしてみようかな?」
「伊藤さんはお綺麗ですから、シュートもお似合いで美しいですよ」
「そうですよ、一度見てみたいわ」森永も言う。
「伊藤さんも癌にでも成ったら、この髪も抜けてしまうのでしょう?癌って恐いわね」
「あのボランティアに、池袋の鮫島総合病院も協力しているのですよ」
「鮫島総合病院?知っているわ、癌検診の案内が来ていたわ」
「そうですか?それなら直ぐに申し込んで検査を受けるべきですよ!私も先日休みの日に三人で検査に行って来たのですよ」
「そうなのですか?」
「少し恥ずかしいけれど、女性の先生だったし!終わって何処も悪く無いと言われたら安心しました」
「簡単なの?」
「おっぱい挟まれたり、お尻に何か入れられたけれど、それ程痛く無かったわ」榊が言う。
「癌に成って手遅れに成ると命が無いしね、小さな子供を残して死ぬと辛いからね」
その時、急に赤い蝋燭の炎が消える。
驚きの顔に成った静香に、髪を前に垂らして視界を遮ると、今度は蝋燭を燃やして見せると「伊藤さん、鮫島総合病院に癌検診の申し込みをして、ボランティアに髪を寄付して下さい!」と決めつける様に言う。
そして再び視界を遮ると「伊藤さんは、その二つの事をしなければ、心が痛んで耐えられなく成ってしまいます」そう言うと視界を見せた。
「はい、私は決めました!癌検診を受けて長い髪を癌患者の為に寄付致します」と口走っていた。
その後は何事も無かった様に、綺麗に髪を結い上げて、着物の着付けも終わって美容院を後にした。
催眠術を施した三人はその後疲れが出て、仕事を夕方まで休んで仮眠をしていた。

術に填まる静香

 42-0130
「今年の全国和菓子大会グランプリは、三度目の受賞に成ります東京日本橋(雨月)の作品名「夕焼け」に決定しました。盛大な拍手で伊藤静香さんをお迎え下さい」
場内が割れる様な拍手に迎えられる着物姿の艶やかな静香。
「仕方が無いわね、雨月さんのあの作品は本当に斬新だわ」
「朝から食べる和菓子がコンセプトで考え出す何て、信じられない発想だ」
「今年は完敗だけれど、来年は必ず負けない作品を持って来るわ」
会場に座る家族に手を振って、壇上から挨拶をする静香は「工場のみんなの努力の賜物です。ありがとうございました」と亭主隆史に言われた言葉を述べた。
美優も会場で見て感激に涙を流す時も有る程(雨月)では職人を褒め称える。
会場に来ているのは両親と娘だけで、隆史は自宅で連絡を待っている。
自分が会場に行くとイメージが壊れると言って、一切行かない身体障害者で静香の亭主隆史だった。
懇親会が始まると電話で「隆史!優勝したわよ!おめでとう」と言うと「よく頑張ったな!静香も従業員も」そう言って皆を労った。
「今だから思い切って言うわね、驚かないでね!」
「どうした?」
「私ね、長い髪をボランティアに寄付しようと思うの!」
「何の寄付なの?」
「女性の癌患者の為に鬘を造る為の髪よ!ショートに成っても驚かないでね!良いでしょう?」
「構わないよ、髪が短くても静香は変わらず綺麗だよ」
「ありがとう!それから私自身も癌の検診を受けようと思うのよ、先日案内が来ていたでしょう?」
「あれは野平さんのでは?それに池袋は遠いだろう?」
「髪のボランティアもその病院がしているのよ、今度の店の休みに行こうと思うの、大変身よ!」
「静香の思う通りにすれば良い、兎に角今日はご苦労さん」
「ありがとう!隆史!」で電話が終わった。
席に戻ると美優が「御主人に連絡してきたの?」
「はい、それと重大なお願いもしてきました」
「えー重大なお願いって何?」
「今年で、この様な髪型は終わりですってね」
「意味が判らないわ」
「この髪をボランティア活動に寄付するのを告げてきたの、喜んでいたわ」
「癌患者の為の鬘ね」
「美優さんも知っているのね」
「薬の副作用で、困っている女性の応援ね!」
「自分も癌の早期発見をする為に検診を受ける事にしたのよ」
「えー、静香さん急に癌に目覚めたのね、友達が癌に成ったの?」
「いいえ、急に思い立ちましたのよ!今回のグランプリが切っ掛けかも知れません!長い髪も大変だからね!美優さんは最近伸ばしているの?」
「違いますよ、事件が解決出来ないから切れないのよ!早くシュートボブにしたいわ!静香さんもそれ位にするの?」
「もっと短くするかも知れないわ!東海林祐子さんの様に!」
「あの女優の?」
「そうよ、彼女は完全にスキンヘッドだったけれど!そこまでは無理ですわ」
美優は東海林祐子のスキンヘッドの画像は見ていなかった。
坊主の鬘を着けた画像は見た記憶が有ったが「何処で見たの?鬘では?」
「違いますよ、ボランティアのポスターで完全なスキンヘッドに成っていましたわ」
結局その話はそこで終わって、静香は来賓に呼ばれて席を離れてしまった。
美優の頭に、東海林祐子のスキンヘッドのポスターが大きく残っていた。
静香がボランティアに共感するのは、彼女の性格から不思議では無いので判るが、何かが違う様な気がする美優だった。

翌日静香は早速鮫島総合病院に電話をして、定休日の月曜日に癌検診を予約したいと告げて、癌患者の為の鬘作りの為に自分の髪も寄贈したいので、よろしくお願いしますと話した。
電話を聞いた木村女医は、富山師長と罠に填まったと小躍りして、直ぐに京田監督に連絡をした。
京田は大喜びで、撮影の機材と人間を連れて行くと告げるが、流石に木村女医は「それは困ります、発覚する恐れが有りますから少人数でお願いします」と断った。
女優では無い静香にカメラの動きを見られたら、直ぐに逮捕されると木村女医は警戒をした。
京田監督は甲田に電話をして、静香が催眠術で墜ちたと嬉しそうに話し、撮影がしたいのだが真壁綾子とか東海林祐子の様には出来ないのか?と質問した。
甲田は特殊な催眠術を施したので、一旦解術をしなければ変更は出来ない。
癌検診に来る事、髪をボランティアに寄付する以外の事を試みると失敗しますと言い切った。
京田監督は渋々引き下がって諦めるが、残念な気持ちは大きく。
翌日木村女医を訪ねて、病院の近くの美容院を交渉して、撮影機材を設置させて欲しいと頼み込む事を考え付いた。
せめてあの綺麗な髪のカットシーンだけでも、残して置きたい信念が有った。
近所に在る槙美容室は、入院患者の仕事もさせて頂いている関係で、変な申し出に戸惑ったが、京田監督の「癌患者の為の鬘を造るキャンペーンの為に、女優さんがモデルとして髪を切られるのです」と説明した。
「私も映るの?それは恥ずかしいわ」と言うと「大丈夫です、女優さんと指先程度です」と言って笑った。
着々と計画は軌道に乗って遂行されて、甲田も日曜日には東京に向った。
昨夜久々に、隆子にせがまれてSMプレーを行って勢いでSEXまで進んだので、新幹線のグリーンに乗り込むと直ぐに熟睡に入ってしまう甲田。

美優は日曜日の夜、一平に自分の仮説を話して驚かせた。
それは、八番の最初の男性は俳優の大河内彰で、大河内は興奮すると女性の首を絞める性癖が有り、SGSクラブで最上紗代とのSEXで絞め殺してしまった。
その為SGSクラブは、最上紗代の処分と大河内の除名を決めたと説明した。
「えーー、腹上死は嘘!」一平がベッドから起き上がって驚いた。

窮地の大河内

42-0131
一平と美優がベッドで話し合っていた。
「でもね、SGSクラブが殺人をした大河内を簡単に除名だけで終わらせるとは思えないのよ!」
「じゃあ裏取引をして、自分達が最上紗代の遺体の処分をした」
「そうなの、それで大河内のお金の動きを調べて欲しいの、それと大河内の後に八番に入った人物が映画監督の京田さんでは無いかと思うのよ!彼の映画にも何度も女性の坊主が登場するのよ!」
「そうだな、今回の映画も尼さんの映画だったな」
「遊郭の尼さんね、でも森崎美奈さんとか東海林祐子さんが坊主に成るかな?と考えていたら、先日静香さんが東海林祐子さんのスキンヘッドのポスターを見たと言ったのよ!」
「先日話していた癌患者の為の鬘に静香さんが、髪を寄付する話だね」
「それでね、ネットで東海林祐子さんのスキンヘッドを捜したのだけれど、例の映画の宣伝用の写真しか見当たらないのよ」
「静香さんが見間違えたのかな?鬘の技術が進んでいるからな」
「大河内と京田のアリバイと、口座を調べて!」
「判ったよ!」そう言うと美優の身体を抱き寄せる一平。
先日から薬の効果で、美優が一平を求める機会が増加していた。

月曜の朝準備を整えて待ち構える木村女医、槙美容室にはカメラが設置されて、テスト撮影も終わり静香がそこの椅子に座るのを待つのみに成っていた。
だが当の本人は月曜日の深夜から、子供の吐き気ですっかり忘れて、早朝に成ってようやく眠り完全に忘れてしまった。
遅い朝目覚めると息子基の額に手を置いて「少し熱が有るわ、病院に連れて行こう」と口走る。
横で寝ていた隆史が「今日病院に行くのだろう?」と眠い目をして尋ねた。
「あっ、そうだったわ!でも今日は無理ね!基を小児科に連れて行くわ」
「電話をして謝れよ!先方も準備していただろう?」
九時に成ると直ぐに電話をして謝る静香だが、電話は事務局に繋がれて断る電話だけで終わってしまった。
十一時の予定をしていた木村女医に連絡が届いたのは、十時を過ぎてからで甲田と京田監督が美容室槙に出掛けて直ぐだった。
戻って来て「網に入って居たのに、取り逃がしたのか?」と恐い顔に成った。
「取りやめに成った訳では無いので、後日来ると思いますよ」甲田は期待を持たせる話をした。
「来月は映画の事で、海外にも行かねば成らないからな!日程が難しい」そう言って怒って帰ってしまった。

静岡県警では十一人の紳士の中で、伊藤久美は六番の男性即ち黒田画伯が連れ帰った事、早乙女刑事と琴美と云う女性を八番の男性が連れ帰った事は判明していた。
判らないのは八番の男が誰なのか?それが判らなかったが、朝から一平の話で俄に映画監督の京田哲三がクローズアップされて、大河内の預金口座も調べる事に成った。
その日の夕方捜査本部は大きく活気づいた。
大河内の口座から、二千万近い金が数行から移動されている事実が判明したのだ。
「これで美優さんの推理が当たりの可能性が上がったな!」
「振込先が個人口座で、数カ所に別れているのですが?どれかがSGSクラブと繋がれば確実です」
少し遅れて帰ってきた伊藤刑事が「遺産の事でトラブルが発生している様です」と報告した。
「遺産のトラブル?誰の遺産だ!」
「佐藤真弓の家族です!大河内のお金が振り込まれていたのですが、通帳も印鑑も該当が無く遺族が銀行に預金の引き出しをしているのですが、弟と義理の姉がその預金を巡って争っています」と話した。
「SGSクラブの隠し口座に使ったのか?幾らだ!」
「五百万です、振り込まれたのは最上紗代の死体が発見された数日後です」
「他の亡くなった成田浪江達の口座も調べて、大河内を事情聴取で引っ張ろう」
急に慌ただしくなった捜査本部だが、翌日再び殺人事件の発生に混乱の状況に変わった。
浜名湖に再び女性の全裸死体が浮かんだのだ。
頭は同じく剃髪されて、陰毛は手入れされているのか、全く無かった。
「SGSクラブの事件の模倣犯か?」横溝課長の声が被痛感を表わしていた。
ようやく事件の目処がつき始めた矢先の出来事に、捜査本部は混乱状態に成った。

静香は昨日の急用を詫びて、次週の月曜日にお願いしますと電話を鮫島総合病院に行っていた。
早速京田監督に連絡すると「ぎりぎりだな!翌日からフランスに行く予定だが、見物してから行く事にしよう」と喜んだ。
甲田は用事が無いので、関西に戻ってしまったが、連絡を聞いて再び上京すると声を弾ませた。

大河内の元に佐山と一平が事情を聞く為に、東京の事務所に向ったのは土曜日だった。
事件の発生で遅れたが、口座を調べていた伊藤が、井上昭子、生島数子、成田浪江の口座にも各五百万が振り込まれていた事実を調べたので、二人に指示が出て何度もアポを取ってようやく土曜に成った。
「静岡の刑事さんが東京まで何の用ですか?」悠然と構える大河内に「大河内さんの口座を調べさせて頂いて、不思議な事が判明しましたのでお聞きに参りました」佐山が告げると「警察は税務署の片棒も担ぐのか?」怒った様に言う大河内。
「大河内さんが、先日高速道路を逆行して亡くなられた四人の女性に五百万もの大金を振り込まれているので、理由をお聞きに参りました」
大河内の顔色が大きく変化するのが、二人にはよく判った。
「香料にしては高すぎますし、この女性を大河内さんが何故ご存じなのですか?」
「。。。。。。。。」
「お答え出来ないでしょうね?SGSクラブの隠し口座に成っていたのでしょう?」
「。。。。。。。。。」
「SGSクラブの会員をされていましたね」二人が交互に尋ねる。
「確かにSGSクラブの会員だったが、直ぐに辞めた!私は何も知らない!女性のエステの現場を見せて貰える秘密クラブの会員に成ったが、面白く無かったので退会した」苦しい言い訳をする大河内。

追い詰める

42-0132
「五百万の大金を四人の女性の口座に振り込んだ答えには成っていませんね」
「あの女性との関係は?」一平が聞き直す。
「。。。。。。。。。。」
「お答え頂けないのなら、警察に来て頂かなければ致し方無いですね」
「仕方が無い言うよ!だが私も人気商売だ!内密に頼む!」
「あのお金は女性を斡旋して貰う為の前金だった!だがSGSクラブがあの様な事件に成って、結局誰も斡旋して貰えずに終わった」
「それにしても二千万は高すぎでしょう?」
「いや、永久会委員だから、高くは無い!レベルの高い女性が多い」
「そうですか?この女性はご存じですか?」久美の写真を見せると「綺麗だな!私好みの女性だが知らない」と答えた。
「この人は?」今度は智美の写真を見せる。
「この若奥さんは知っている、美人で最高だと思ったが、別の会委員が。。。」言葉を濁す。
「この人は?ご存じですよね」早乙女刑事の写真を見せると眉が動いて、知っている様子に成ったが「知らない女性だ!少なくともSGSクラブでは見ていない」と断言した。
次に並べた写真を見て、明らかに動揺が見られる大河内。
最上紗代の写真が並べられて「この女性はご存じですよね」と尋ねられた。
しばらく考えて「知っています、浜名湖に捨てられた女性ですよね」
「SGSクラブでご覧に成られましたね」と尋ねると頷く大河内。
関係を聞かれて、全く無いと大きく否定した。
二人は、今日は帰らせて頂きますがまた近日中にお話をお聞きに来ますと言って、事務所を後にした。
刑事が出て行くと直ぐに大河内は、甲田に電話をして状況を話した。
甲田は殺人の捜査が大河内の処まで近づいた事を感じて、京田監督に注意を促して映画の公開に影響が出ると早速話した。
京田監督は海外向けのフイルム等は、自分より先にRKKに今日送ったので、問題は無いが日本での公開が大河内逮捕と成れば出来なく成ると、困った様に言った。

一方大河内の事務所を出た佐山と一平は、警視庁の刑事に大河内の監視を頼んで車に乗り込むと「もう一日泊まって、京田監督に事情を聞きに行くか」と一平に話した。
続けて「先程の話で、大河内がSGSクラブに入っていた事は決まった様だ。問題は八番の後任が京田監督なのか?それが判れば事件は進展するが、催眠術師が何処に居るのか?催眠術で映画を撮影したのなら、東海林祐子のスキンヘッドもまだ判らないが森崎美奈のスキンヘッドも在るかも知れない」
「可愛い森崎美奈のスキンヘッドって、見たい気にも成りますね」
「そんな本人の意志を無視した撮影は許されないぞ!」
京田監督の事務所に電話をするが、監督は近々海外に行かれるので、その準備で忙しくされていますので時間が。。。。と言葉を濁した。
佐山は自分の携帯電話を教えて、必ず連絡する様に伝えると、連絡頂けない場合は署に出頭願う事に成り海外には出られなく成りますので、間違い無くお伝え下さいと強い言葉で言った。
それでも土曜日には電話が無かった。
翌日昼に成ってようやく京田監督が連絡をしてきた。
夕方なら時間が有るので、池袋で会う事が決まった。
明日の為に京田監督はビジネスホテルに宿泊をしている事を、全く二人は考えもしていない。
そもそも明日静香が鮫島総合病院に行く事も、二人には連絡されていなかった。
美優には静香の行動は連絡が入っているが、今の処何事も無いので敢えて一平には伝えていなかった。
二度目の浜名湖の死体は、風俗嬢の女性で有る事が歯の治療から直ぐに判明して、暴力団関係の犯行では?と最上紗代とかSGSクラブを摸倣した犯行だとの見解に成っていた。
志方会の連中が早乙女刑事と真壁綾子を関西に移動させる為の、偽装工作に便乗した犯行だったが、死体の女性は大阪の風俗店の女だと直ぐに身元が判明してしまった。

京田監督はホテルのロビーで二人を待っていた。
「静岡の刑事さんが、私に何か用ですか?」
「はい、SGSクラブの事件を捜査しています」一平が言うと「何故?私が?」驚いた顔をした。
「はい、監督もSGSクラブの会員では無かったのかと思いまして、お尋ねに参りました」
「ははは、私が会員?冗談でしょう?」
「実は私達の同僚刑事がSGSクラブに捕えられて、その女性刑事がここ池袋に運ばれたのは突き止めたのですが、その後が判らない」
「私が隠したとでも言いたい様ですね」
「監督と大河内さんは面識が有って、大河内さんはSGSクラブの会員だったが、途中で退会された!その後大河内さんと交代でクラブに入会された!違いますか?」
「私はその様な会は聞いた事も見た事も無い!失敬な警察だな!」怒るが動揺が感じられる。
「監督はいつから海外に行かれるのですか?」
「火曜日だ!ヨーロッパに行く予定だ!まさか出国を止める暴挙は辞めなさいよ!その様な事をすれば弁護士に相談して訴えを起こすからな」
「弁護士ですか?何方をご指名ですか?有名な方でしょうか?」一人不明の弁護士の名前を聞き出そうとする二人。
「テレビにも時々出る荒木弁護士だよ!彼は優秀だ!君たちが束に成っても勝てないよ!だから私の仕事の邪魔をせずに帰り給え!失敬な刑事!今後は荒木先生を通して聞き給え」
「今日は帰らせて頂きますが、最後にひとつお聞きしたい!監督は催眠術を信じていらっしゃいますか?」佐山が尋ねる。
「催眠術?あの眠る手品の様な事か?信じる訳が無いでしょう?」そう言うと笑って席を立ってしまった。
二人は県警に連絡をして、横溝課長の指示をしばらく待つ事にした。
一平は夜に成って美優に「大河内と京田監督の動きを調べる為、もう一日東京に泊まるよ」
「何か判った!」
「二人共美優の推理通りかも知れない!証拠は無いが怪しい!京田監督は火曜日には海外に行くらしい」

運命の月曜日、甲田は始発の新幹線に乗って池袋に向った。
早朝からの出発と興奮で眠れない甲田は、直ぐに熟睡に入ってしまう。

静香は剃毛、剃髪

 42-0133
「京田監督が来られていませんね!もう直ぐ伊藤静香さんが来られる時間です」いきなり富山師長が甲田に言った。
「警察に監視されて、動けないのかも知れません」
「監督!警察に追われているのですか?監督が来られなくても検査は行いますよ!準備は終わっていますからね」富山師長が話した。
「仕方が無いです!私だけ楽しませて貰います」嬉しそうな甲田。
「予定では、乳癌検査、卵巣癌、子宮癌、最後に美容室で断髪の段取りです」
「それだけ聞いても興奮してしまいます」涎が自然と滲み出る甲田は、思わず右手を顎の下に持って行った。
しばらくしてジャケットに茶色のスカートでやって来た静香を待合室で見つける甲田。
「えー!何故?」静香の姿を見て思わず声を発した。
既に髪は超が付く程の短髪、ベリーショートにカットされて、少し若返った感じに見える。
話が違う!カットの場面を見たかったのに、何故だ!怒りの顔で後ろ姿を見送る甲田。
直ぐに診察室に呼ばれて入って行く静香、甲田が自分はいつ呼ばれて何処で見物出来るのか?と待合の椅子に座り苛々して待つ。
するとしばらくして、車椅子が一台診察室に運び込まれている。
しばらくして再び扉が開くと、車椅子に女性が乗せられて出て来ると「静香!」と小さく口走る甲田。
検査着を着せられて、膝掛けが下半身にかけられて、驚くのは先程までのベリーショートが美しいスキンヘッドに変わっている。
「何故?今度はスキンヘッドにされたのか?私には全く見せないで」と呟くと富山師長が甲田の処に来て「付いて来て、これから検査を見せてあげるわ!薬を注射したから面白いわよ」と微笑む。
甲田は急に嬉しく成って、富山師長の後ろを歩く。
静香のスキンヘッドの美しさに、廊下を歩く人が見とれて止る。
マンモグラフィーの部屋に運ばれた静香を、二人の看護師が車椅子から立ち上がらせると、直ぐに検査着を脱がせて全裸にしてしまう。
甲田は後ろで見ているが美しいお尻だ。
全く静香は反応をしないで、看護師が身体を支えなければ一人で立てない状態。
甲田の目に静香の白い美しい形の乳房が飛込む。
「顔も綺麗だが、乳房も最高に美しい」と見とれて呟くと「綺麗な身体でしょう?薬の効果で何も考えられない筈よ!催眠術もこの薬には勝てないのよ」木村女医が横に居た。
「腰が抜けた様に成っているのですね」
「そうよ、薬の効果でね、先程も陰毛を剃り上げる時、もの凄く感じて愛液が流れ出ていましたよ」
「えー、もう剃毛も終わったのですか?見たかったな」
「あっ、うぅ」急に大きな声を出す静香は、乳房を器具に挟まれて痛みを感じた。
「歪んだ顔は最高ですね」
甲田は静香の息がかかる程近くに寄って覗き込むが、痛みに歪んで甲田を見る気配は無かった。
「あっ、うぅ、痛い」と口走る静香だが、三人の看護師は必要以上に乳房を締め付けて楽しんでいる様に見える。
直ぐに終わると再び車椅子に載せられて、移動をしながら甲田が「美容室で髪を切ったのですよね、長い髪はどう成ったのですか?」富山師長に尋ねる。
「ほら、あの人達が持っていますよ」そう言って指を指すと、目の前に嬉しそうに笑う京田監督ともう一人の男がいる。
手には束の様に長い黒髪を握り締めて、甲田を見て微笑んでいる。
「甲田さんには、静香さんとのSEXを楽しんで貰いますから?そんなに怒らないで下さい」
寝台の有る部屋に入って行く静香を載せた車椅子。
三人の看護師が静香を抱え上げて、寝台に乗せると検査着を脱がせて全裸に寝かせる。
確かに股間には一本の毛も残っていない。
「甲田さん、楽しませてあげて下さい」
静香の足を持つと大きく広げて、ピンクの膣口を甲田に見せつける富山師長。
もう我慢が出来ない甲田は、直ぐにズボンのベルトを緩めて脱ぎ捨てる。
神業の様な早さで衣服を脱ぎ捨てると寝台に上がる甲田。
年齢よりも若々しいペニスを自分で持つと、大きく隆起している。
「さあ、ここに入れてあげなさい」甲田が自分のペニスを静香の膣に挿入して、腰に力を入れて押し込む。
「あぅ、うぅ」と声が静香の口元から漏れて、達成感を感じていると「甲田さんが一番乗りか!」大河内が寝台の前に立って微笑む。
「大河内さん、大河内さん」身体を揺すぶられる甲田は、急に目の前に女性の顔が目に入った。
「大河内彰が、亡くなったのね」「素晴らしい俳優さんだったのに」「飛び降り自殺って、何が有ったの」その様な声が聞えて、甲田は夢を見ていた事に気が付く。
客室乗務員が、寝言を言っていた甲田を起こしたのだ。
「大河内彰って俳優が亡くなったのですか?」いきなり尋ねると「その様ですね、宿泊先のホテルから飛び降り自殺の様ですね!お客様も大河内って叫んでいらっしゃいましたよ!大丈夫ですか?」
そう言われて、始めて夢の世界で静香とSEXをしていた事に気が付いて、照れ笑いをした。
直ぐに京田監督に電話をすると、警察に追われていたからだろうか?だがこれで事件は闇の中だなと言った。
恐く成っている甲田だが、大河内の犯罪も知っているのは自分一人に成っている事実を感じていた。
その様な事を考えていると新幹線は品川駅に滑り込んで行った。
しかし、夢の中の静香は美人でスタイルも良く、シミひとつ無い乳房を挟まれて、声をあげていたと思い出す。
池袋まで山の手線に乗って行くが、あの病院には早乙女刑事、斉藤琴美、東海林祐子、森崎美奈の四人が強制入院させられている。
今後どの様にするのだろうか?その様な心配をしながら向う甲田。
だが実際は、真壁綾子も堕胎手術の後鮫島病院に送られて、志方組から中国マフィアに売り飛ばす段取りに成っていた。
早乙女刑事以外は催眠術で、京田監督が撮影に使った女性達だ。

髪フェチの二人

42-0134
大河内を尾行監視していた警視庁の刑事は、大河内が深夜に部屋を抜け出して早朝飛び降り自殺をするとは考えてもいなかった。
手がかりを失ったのは佐山と一平も同じで、大河内の最上紗代殺しの実証が益々困難に成ったと思っていた。
大河内の亡くなったホテルは渋谷で、一平達も現場に急行して事情を担当の刑事に尋ねた。
他殺の疑いは低いとの検死結果と、睡眠薬を飲んでいた形跡も有った。
一応DNA検査をする事を提案した静岡県警、智美の体内に残った体液と照合をする為だった。

この事件で京田監督を見張る事が出来ない二人。
池袋のビジネスホテルを十時過ぎに出て行く京田監督は、鮫島総合病院に十一時前に到着、直ぐに槙美容室に向ってカメラマンと打ち合わせを行う。
一応計画では先に断髪を撮影して、病院内に向う予定に成っている。
その静香は、最後のロングを楽しむ様に、長い髪を腰まで伸ばして颯爽と病院にやって来た。
患者と関係者は、その長い髪に先ず目が注がれて、静香の顔を見て「美人だ」「綺麗な人」と呟いていた。
勿論、甲田も例外では無く「夢の静香よりも綺麗だ」と呟いて、待合室の椅子に座って居た。
裾の広い茶のスカートに白のブラウス、上にはジャケットを着ているが夢とは異なって黒い感じの色だ。
受付に行くと直ぐに判ったのか、婦人科の方に看護師が案内して連れて行った。
直ぐに呼ばれて中に入る静香だが、催眠術で来ているので美優と入れ替わった事なぞ、完全に頭の中には存在しない。
木村女医も富山師長も、入れ替わりで保険を使わせた女だと判っているが口には出さずに、京田監督と甲田が惚れるだけの美人だと思った。
「伊藤さん、検査の前に髪を切ってしまいましょうか?検査に邪魔ですし」
長くストレートの髪を見て言った。
「近くに在るのですか?」
「はい、直ぐ近くの美容室ですよ、ここの患者さんも世話に成っているのですよ」
「はい、今日は切りますので、結ばないで来ました。こんなに長いとは思いませんでした」
「癌患者の方が何人か助かります、ありがとうございます」木村女医が静香に礼を言う。
「私でお役に立てるのが嬉しいですわ」
「それから、一応寄付して頂いた方の、写真は撮影させて頂きますのでお願いします」
「恥ずかしいですわ、撮影なんて」
「美人さんの髪なら、一層喜ばれます!形式ですからお願いします。一応ご寄付賜った方の記念に画像も差し上げています」
「それでは、木本看護師が美容室まで案内します」
診察室を出ると直ぐに、京田の携帯に連絡をしてもう直ぐそちらに向うと伝える。
神明会の女性が二人常に静香を尾行しているが、その姿を甲田が待合室に居て感づいてしまった。
富山師長を呼び出して、尾行の女性が二人居ますが刑事では無さそうですと教えた。
甲田はそれだけ告げると、急いで静香の後を追った。
病院を出て百メートル程の場所に、小さな美容室槙の看板が見えて「あそこです、二人でしている小さな店です!今日はカメラマンとスタッフが二人来ていますので、少し狭い感じがしますよ」
「自分の行きつけの店も小さな店ですわ」静香はそう言いながら木本に付いて行く。

病院を出た二人の女性を数人の男が取り囲む。
「貴方達は何者」
「顔貸して貰おうか?」男が肩を掴んで言うと、その手を持ってねじ上げる。
「私達を誰だと思っているの?手を出さない方が身の為よ」
「威勢が良い女だな!」病院の裏手に全員が入ると、襲いかかる男。
勢いよくぶん投げると、男がひっくり返って倒れてしまう。
「手強い!気を付けろ!」
「貴方達、関西の暴力団?」そう言った時、リーダーの様な男が入って来た。
「兄貴この女達強いですよ!」
「俺が相手をしてやろう」とボクサーの構えに成る男。
志方組の権藤で元プロボクサー、遠巻きに見ている人が携帯で警察に電話をするのと、女二人が倒されるのは同時だった。
流石に元ボクサーのパンチが腹に入ると、女二人は地面に倒れ込んだ。
すると、他の男達が持ち物を調べて「兄貴、この女達神明会の人間です」と驚きの表情に成った。
「逃げろ!」一目散に散らばって消えた時、警察が到着して救急車を手配した。
男達が女性を襲ったと見物人が警察に報告する。
お腹を押さえて、携帯で美優に連絡をする女も直ぐに救急車で運ばれるが、敢えて隣の鮫島総合病院は女が拒否して別の病院に向った。
連絡を貰った美優は唯ならぬ事態を感じて、一平に連絡をすると「何!静香さんの護衛がやられた!今何処だ!」と驚く。
「鮫島総合病院に静香さんが行ったから、護衛に付いていた女性が襲われたの!」
「鮫島総合病院って池袋だよな!昨日京田監督は池袋のビジネスに泊まっていたよ!」
「静香さんが危ない!直ぐに助けに向って!」
「判った!警視庁にも連絡をして、応援を頼もう」
渋谷から池袋に電車で向う方が早いと思った二人は移動を開始した。
美優は静香に連絡するが、マナーモードでバッグの中、しかも静香は今シャンプーの真っ最中だった。
「何か騒がしいですね」と言ったが「病院が待っているのでしょう?急ぎましょう?」と言われて洗い始めたのだ。
「長くて綺麗な髪ね!こんな綺麗な髪を寄付して貰ったら喜ばれますよね」槙が洗いながら言う。
「はい、大変助かります!感謝!感謝です」協会の人に成りきる甲田。
カメラマンに指示をしながら、わくわくしている京田監督。
「私の髪で癌患者が喜ばれるなら、私も切っても悔いは有りませんわ」洗髪のタオルの中で話す静香。
しばらくして髪を洗い終わると、タオルで拭き取る。
カラスの羽の様な美しくて艶やかな黒髪がしっとりとして、二人の髪フェチの目が輝く。
軽くドライヤーで乾かしながら「どれ位切るのですか?」店主が尋ねる。
「。。。。。。。」何も答えないで静香は鏡の中の自分を見ている。
「協会と致しましては、成るべく沢山の髪を頂きたいのですが?」甲田が京田監督の顔色を見ながら言う。
「私も差し上げるなら、沢山差し上げたいわ!直ぐに伸びますからね」笑顔で答える静香に、後ろでポスターを広げる京田監督。
東海林祐子のスキンへッドの写真を見て、槙が「この人東海林祐子さんでしょう?凄い!スキンヘッドに成ったの?」驚きの顔に成る。

静香の美髪

 42-0135
「女優さんは凄いですね、こんなスキンヘッドで総て寄付されるなんてね」
「私もしてみようかな?」静香が言うと二人の男が、目を輝かせて「本当ですか!」声を揃えて言った。
槙が「そんな事をしたら、寄付した人が鬘を買わなければ成らないでしょう」そう言って静香の言葉を窘めた。
「それに、私ではスキンヘッドは出来ないからね、剃刀を使えないのよ」
槙の言葉に残念そうな二人。
粗方乾くと櫛で梳き流して「じゃあ、切るけれど何処まで切りましょうか?」
櫛で「ここ?」と肩の下を示す槙に「もう少し短くても良いわ」今度は首が隠れる位を示す。
「もう少し協力を!」今度は甲田がお願いをする。
「じゃあ、これ位!」と静香が耳の上を示して「それなら男性の髪と変わらないわよ!」そう言って驚く槙。
笑顔で「じゃあ、先生にお任せします。私に似合う髪型にして下さい」と言い切る静香。
「判りました、お任せね」そう言うと、髪の毛を纏めて紐で強く縛ると鏡の中の静香に「切るわよ!短いって怒らないでね」目を閉じる静香。
ハサミが束ねた部分の少し上に入って「ジョキ、ジョキ」と切るが「弾力が有って切れ難いわ」そう言いながら「ジョキ、ジョキ」「ジョキ、ジョキ」と束ねた髪が切り取られる。
少しして「ようやく切れたわ」と束ねた髪を持つ槙。
興奮した二人は、唖然とした表情で動かない。
「凄く軽く成ったわ」そう言って首を振る静香の髪は、本当に耳が隠れる下まで切り込まれたショートに変身した。
槙がその短い髪を整えて、静香に似合う髪型に変えていく。
しばらくして「これでどうでしょう?」鏡で後ろを見せる槙に「良い感じに成りました」と微笑む静香。
短い髪型に成っても美しさは変化が無く、明るく若く成った印象に変わっていた。
前が少し下がったショートボブは、静香の美しさを一層引き立たせて、静香自身もお気に入りの髪型に成った。
「ありがとうございました」椅子から立ち上がって振り返ると、三人の男性は「前より綺麗に成られた様な」と声を揃えて言った。
束ねた長い髪を槙から貰うと、ビニール袋を貰って入れると「これ癌患者さんの為にお使い下さい」そう言うと甲田に手渡した。
甲田は嬉しそうにショルダーバッグに静香の髪を丁寧にしまい込む。
「それじゃあ、私検診が有りますので病院に戻ります」軽くお辞儀をして、美容室を出て行った。
一緒に行く訳にも行かないので、機材を片付けるカメラマンを横目にひそひそ話をする二人。

美優は静香が罠に填まった可能性を考えて、夫隆史に鮫島総合病院に向う様に言った。
身体障害者の隆史は電車が早いと判っていても、車で自宅を出発する。
静香が坊主にされる事が頭を過ぎるが、兎に角急ごうとして高速に乗るが、渋滞が直ぐに発生するとは考えてもいなかった。

静香は髪が短く成って、一層颯爽と歩くので皆が振り返って見る。
病院に入って受け付けに戻った事を告げると、しばらくして富山師長が迎えに来て「凄い短く成ったけれど、一段と綺麗に成られましたね」羨ましい顔で見上げる。
自分とは信じられない程の体型の違いと容姿の異なりを感じて、腹立たしい富山師長だが表面は微笑んで診察室に連れて行った。
もう直ぐ赤っ恥をかかせてあげるから、いい気に成っておきなさいよ!と心で呟く。

先程、富山師長と木村女医は鮫島院長と話をして、催眠術は完璧だった様だから、あの美人で遊びましょうと話が纏まっていた。
当初は乳癌検診から、子宮癌、卵巣癌検診で適当に遊ぶ予定だったが、簡単に髪を切ってしまったので、他の事も出来ると思うので、手術室に放り込んで撮影も行おうと院長が言い始めた。
先程まで難色を示していた富山師長も、髪が短くなって一層輝く姿に「木村女医に、やりましょう」とこっそり告げていた。
内線電話で鮫島院長に「検査に進みます」と連絡する木村女医。
「そうか、それは楽しみだ、盛り上がれば私も現場に見に行く」院長も大変嬉しそうだ。

京田と甲田は美容室を出て、近くの喫茶店に入ってカメラマンは帰って行った。
富山師長が連絡して来るのを待っていると、段取りが変更に成って手術室を使うと電話が有って時間が遅く成ったのだ。
院長室には先程の暴力団が入って、今夜早乙女刑事と真壁綾子を関西に移動する段取りを話会っていた。
「若い方はもうSEX人形に近くて、どの様にでも成るだろうが、もう一人の女優はもう少し調教が必要だ」
「日本の有名女優だけで、充分売れますから喜びます。後の女も連れて帰りましょうか?」
「もう少しで映画が始まる、そうなればもっと高く売れるだろう?」
「本当ですね、映画の主役ですから、これから値段が上がりますね」そう言って笑ったが、京田も鮫島も人気に成れば、別のルートでの利用も可能だと、RKKに言われていた。

院長室の隣に有るモニターに、静香の姿が大きく映し出されて「伊藤さん、今回は新型の乳癌測定器を使いますので、昔の挟む器具は使いませんから、痛く無いですよ」
問診票を見ながら木村女医が言う話が、モニターに流れて権藤が見て「この女綺麗だな!何者だ!」と尋ねた。
「癌検診に来た主婦だな」鮫島が言うと「この女なら、組長は涙を流して喜びそうだな」そう言って画面を目を凝らして見る。
「一般の方ですから、中々難しいですよ」
そう言っても、納得しそうに無い権藤。
欲しそうに言うので「ここで検査の様子は見学出来るのですよ」と教えた。
「流石は、変態先生だ!遊ぶ方法は良く知っているな」そう言って笑いながら静香を見ていると画面が切り替わって、病室が映し出された。
「操作をしていない時は、自動で変わるのですよ!そこの女は東海林祐子です」
「先程の女の治療が始まったら、見せてくれ」そう言って、元の椅子に戻る権藤。

診察室では「伊藤さんは癌の検査初めてですか?」
「はい、一度も受けていませんので、多少不安だったのです、乳癌検診は痛いと聞いていましたので、今聞いて安心しましたわ」微笑む静香。
痛く無いと言われて安堵の表情の静香。
「今は薬を注射して癌を発見し易い様にしてから、器具を着けて発見します」
「その様な薬が有るのですね、知りませんでした」
「一滴の血液から、十種類以上の癌を発見出来る時代ですから、進歩も早いですよ」そう言って微笑む。

空を舞う監督

 42-0136
「この薬で検査をすれば、乳房の奥のリンパ、乳腺、乳首も綿密に検査が出来ますので、見落としが少ないのです。副作用として身体が少し暑く成って、刺激に敏感に成る様です。中には眠ってしまわれて、目が覚めたら総ての検査が終わっていた人も沢山いらっしゃいました」と言うと微笑む木村女医。
「それは良いですね、痛く無くて詳しく検査が出来るのは患者には朗報ですわ」
「問診票では、検査で注意する処は有りませんね」そう言うと「富山師長!手術室の準備は出来ましたか?」と尋ねる。
「今、準備中です!直ぐに終わると思います」
「えっ、手術室で?」驚く静香だが、催眠術で検査を受ける事をインプットされているので、拒否は出来ない静香。
「はい、新型の器具とレントゲンは隔離した部屋で無ければ使えないのですよ、放射能が漏れると困りますからね!伊藤さんは手術では有りませんから、安心して下さい」富山師長が直ぐに答える。
「乳癌検査の間に卵巣癌も子宮癌も検査しますので、場所も移動せずに終わります」
「卵巣癌は触診と超音波ですか?」医学の本を読んで来たので、直ぐに尋ねる静香。
「そうですよ、触診で殆ど判りますが、腫れが有れば器具で調べますよ!子宮癌も説明しましょうか?」
頷く静香に「これも触診と子宮の細胞を採取して調べます」
「時間はどれ程かかりますか?」
「異常が無ければ半時間で総て終わりますが、異常が認められると多少時間が必要に成りますね、特殊な器具で検査が必要な場合は少し時間がかかるでしょうね」
「はい、判りました。よろしくお願いします」とお辞儀をすると、木本看護師が「検査着に着替えて下さい」と差し出した。

着替えに向った静香を見て、富山師長が京田監督達に連絡をした。
着替えの場所に行くと、バスタオルとガウンが準備されたロッカーが在る。
「着替えが終わったら、ガウンを着てバスタオルを持って準備が出来たら教えて下さい」木本は言うと再び「忘れていました。検査着以外は身に着けないで下さい、時計貴金属も外して下さい」
ガウンも検査着も良質の生地だと思いながら、ジャケットを抜いてハンガーに吊す。
スカートの状態での検診かと思い裾の広いスカートにしたのにと思いながら脱ぐと、パンティストッキングに白いパンティ。
白のブラウスの下はフロントホックの白いブラジャー。
簡単に外せる様にと思ったが、全く予想外れでこのブラも意味が無かったと思いながら、検査着を羽織ってからホックを外す。
ゆっくりとブラジャーを検査着の中から引っ張り出して、ロッカーの脱衣駕籠のブラウスの下に入れる。
短い丈の検査着に気を使い、パンティストッキングを脱ぐとバスタオルを腰に巻き付けてから、パンティをゆっくりと脱ぐ。
脱衣駕籠に忍ばせると、ガウンをそのまま羽織って出て来た。

「お待たせしました」と言うと、先程の問診の場所で「腕を捲りあげて下さい、検査薬の注射をしますからね」と木村女医が注射器を手に持った。
注射器は少し太いので、痛そうに見える。
ガウンの袖を捲りあげる本木が、上肢台に腕を置く様に指示をする。
静香の白い腕に青く血管が浮き出て、身体の白さを感じさせた。
アルコール消毒をしながら、木村女医が静香の腕に注射針を突き刺した。
顔を歪める静香、その様子を横から見てほくそ笑むと富山師長。
これで、この美人は淫乱地獄に落ちてしまったと、手術室に向って入って行った。
「もう直ぐ来るわ、準備は出来た?」佐々木と小笠原に確認する。
「師長、意識が朦朧とするまで、少しかかりますよね」
「その間は記憶が確かだから、気を付けるのよ」

注射の液体が総て注入されると「フー」とため息が出る静香。
「伊藤さんの陰毛は多い方ですか?」不意に尋ねる木村女医。
驚いて「えー?」と聞き直すと「もし、精密検査が必要な場合は特殊な器具を使いますので、その時、陰毛が多い場合器具の邪魔に成りますので、処理をさせて頂く場合が有ります」
その時精密検査用の道具を持って来る佐々木看護師。
「伊藤さん、これが精密検査用の電磁波パットですよ!このパットを子宮の上に貼って、器具を子宮に挿入すると詳しく小さな癌まで発見出来ます」
丁度股間にぴったり貼り付ける鮫島院長が、大人の玩具メーカーと一緒に制作した品物で踊り子のバタフライの様な形だ。
丁度陰毛の部分からクリトリスの部分に貼り付ける形に見えた。
本当は金属製の電流バイブを膣に挿入して責める道具で、強烈な刺激を与える道具だ。
「は、はい!濃い方だと思いますが、その様な事。。。。。。」と言葉濁した。
静香にはパットの使い方は説明が無いが、パットを貼り付けるには陰毛を剃られると思うので、顔を赤らめている。
三人の毛フェチの為に、剃毛は必ず行う必要が有るのだ。

佐山と一平が病院の前に到着して「美優、今病院に着いたが、患者が多くて静香さんが何処に居るか判らない」
「そうね、婦人科の検査だからね、乳癌の検査の場所に行ってみて」
病院内には一平だけが入って行く。
佐山と警視庁の数人の刑事は入り口に待機の様に集って指示待ち状態。
そこに京田監督と甲田が喫茶店から出て来て、病院に向っていたが先に京田監督が佐山を見つけて「駄目だ!刑事だ!私は入れない!甲田さんは顔を知られていないから入れる。別れ様!」逃げ腰の京田監督。
「それでは、また帰られたらお会いしましょう」と別れて病院に向う甲田。
その京田監督は名残惜しそうに何度も振り返った。
その顔を佐山が見つけて「あそこに重要参考人が。。。」そう言いながら走り出すと、警視庁の刑事も一緒に走り出す。
驚いた京田監督が年寄りの足とは思えない早さで、交差点を駆け抜けるが完全に信号無視状態。
「キキキーーーーーーー」「ドーーーン」車の急ブレーキの音と同時に、大きく空中にはね飛ばされた京田監督は歩道の中央に倒れて動かない。
「救急車!」と叫ぶ佐山だが、状況から見て即死は歴然としていた。
警視庁の刑事が京田監督の側に行って、手で×を示した。
甲田はその事実を知らずに病院内に入った。
一方一平は乳癌の検査の場所に行って、女性に驚かれて「痴漢!」「キャー」と叫ばれて困っていた。
「美優、判らない静香さん何処だろう?」
「散髪屋?美容院?違うわね!婦人科かな?と迷いながら、一平ちゃん!大きな病院なら院内放送の設備が有るでしょう?」
「多分有ると思う、今も患者を呼び出している」
「それなら、一か八かでマイクで、解術の言葉流してみて、聞えたら静香さん正気に戻るわ」
「判った、朝に夕焼けを見ましょうか?だったな」
「そうよ、念の為に三回程流してみて!頼んだわね!それから静香さんの旦那さん今病院に向っているから、見つけたら助けてあげてね」
「判った!」
一平が急いで、事務局に入って警察手帳を見せると、マイクの場所に向う。
「ああ!ああ!本日は晴天なり違うか!本番いきます!朝に夕焼けをみましょうか?」
「朝に夕焼けを見ましょうか?」「朝に夕焼けを見ましょうか?以上」事務室を出た一平だが、変化はまだ何も無い。

感度抜群の静香

42-0137
一平の放送は手術室に入ってしまった静香には全く聞えない。
外には手術中の赤いランプが点灯して、急用でも中から開かなければ絶対開ける事が無い。
放送を聞いたのは木村女医だけで、全く意味不明の言葉だった。

一平の放送に一番驚いたのは甲田で「何故?知っているのだ!」と廻りを見廻す。
この放送で異変が起ったのは五階の特別病棟の、斉藤琴美、東海林祐子、森崎美奈、真壁綾子達だった。
一気に催眠術が解除されて暴れ始める。
その様子は、院長室のモニターに異常警報が鳴って、鮫島院長もモニターを見る余裕も無く成って、五階の病棟に駆けつける。
病院内に警視庁の刑事三人と佐山刑事も入って来て、職員の混乱を目の当たりにする。

手術室では「ガウンを脱いで、ここに横に成って下さい」と本木看護師が言う。
静香は沢山の薬を注射されて、既に身体が火照ってふらつく状態に成っている。
「手を貸してあげなさい」富山師長が言うと、佐々木と本木が静香の身体を支えながら、ガウンを脱がせる。
台に上がろうとして「少し暑くて、目眩がするのですが?」静香が顔を押さえて言う。
「薬が少し効きすぎる方もいらっしゃいます、大丈夫ですよ」木村女医は安心させる様に話した。
手伝って貰って手術台に横たわる静香に「これが、最新式の乳癌検査器です、このお椀の部分を乳房に被せると、検知して小さな癌も発見出来ます」
透明のお椀の先に管が付いて、手術台横の四角い器具に繋がっていて、乳房に刺激を与える様子が見える様に成っていた。
器具を見せるが静香は既に目が虚ろな状態に成っている。
鮫島医師が大人の玩具製造会社に頼んで造った乳房のマッサージ器で、乳癌とは全く関係が無い品物だ。
木村女医と富山師長は外からの連絡に神経を尖らせているが、京田監督も甲田も入室の連絡が無い。
今日の暗証番号を教えて有るので、二人はこの小さな入り口から入ってくる筈だ。
「時間が無いわ、始めましょう」木村女医が二人を待たずに始めると言った。
「さあ、胸を広げてこの器具を着けましょうね」
「は。はい」虚ろな目で返事をする静香。
木本看護師が、マジックテープの検査着の胸を左右に開いた。
眩しい程色白で隆起も程よく、白い肌に青白い血管が見える程、小さな乳輪と乳首は子供を生んだとは思われない美しさで、薬の影響か既に乳首が隆起している。
「感度が良さそうな乳房だわ」小さく呟く木村女医。
器具は乳房に吸い付く様に被せると、上に大きさを調節する目盛りが有って、空気が排出されると隙間が無く成ると乳房に吸い付く様に成っている。
「両手はここを握って下さい」木本と佐々木が静香の手首を持って、手術台の横のパイプを握らせると、同時に手首が動かせない状態に成ってしまう。
綺麗な乳房は器具のお椀の中に入って、乳首の先が先端の器具に吸い込まれる様に成って、機動するのを待つ状態に成った。
「あっ、あっ」乳首に吸い付く器具に反応して、声が出る静香。
薬の効果が静香の身体を一層敏感誘う。
「足も固定して」木村女医が指示をすると、静香の首の下でカーテンが横に成って視界を遮る。
殆ど判らないだろうが、もしもの場合を考えて視界を遮った。
見えなければどの様な事も自由に出来るので、木村女医も楽に成る。
直ぐに小笠原がワゴンに載せたピストンバイブ、電流バイブに電流パットを運び込んで後ろに置くと、富山師長が随喜を洗面器に浮かべてワゴンに載せて持って来た。
随喜の細い棒状の物とペニス状の太さの物、そして指サックに成った物が数個浮かんでいる。
木村女医の計画では、薬を膣に注入して女性性器の感度を一層上げて、剃毛をしてパットを貼り付け、電流バイブを挿入しての責めから、出来上がった身体を再び最後はドリルバイブで昇天させて、清楚、気品、美貌を一気に壊してしまおうと考えているが、二人の変態が来ないのが気に成っている。
バスタオルを腰から取り払う木本、辛うじて腰のマジックテープで検査着が陰部を隠している。
木本と佐々木が左右の膝を持って、台の足を置く場所に移動させ上昇すると自然と動かせなく成る手術台。
「台が動きますよ、良いですか?」
「は、は、はい」と返事をするが、殆ど意識が朦朧としているのが判った。
検査着のマジックテープを外して台が上昇すると、自動で両足が広がって股間が突き出した様に成って、黒い陰毛に白い太股が点灯された無影灯の光に照らされて光り始めると、一層下腹部の白い肌に黒い陰毛が際立って見える。
動き始めて「あっ、いゃ」と口走る静香の股間は大きく広げられて固定された。
「結構濃いわね!」股間を見て木村女医が言うと「準備をします」と富山師長が奥に消えた。
時計を見る木村女医、必要以上に長いランプは他の職員にも怪しまれるので、二人の男をもう待つ事は不可能だと思った。
「リラックスして下さい、診ますからね」そう言う木村が太股を触ると、びくびくと身体を動かす静香。
予想通り感度は最高の女性ね、顔もスタイルも申し分ない、それにこの感度で最高の女性だと嫉妬心が湧く。
木村女医が「クスコ」と告げると佐々木がローションに浸けた大きなクスコを差し出す。
子宮の中を調べたり、中絶手術の時に使うクスコでアヒルの嘴よりも幅が広くて大きく、広がりも大きい器具だ。
子供を出産している静香には、充分使える物だと木村女医は思っていた。
「力を抜いて下さい、調べますよ」そう言うと静香の陰毛を横にやると「あっ、あっ、いゃ」無意識で声が出る。
指で小陰唇を左右に広げて「あっ、だめ、いゃ」の声を聞きながら膣口に大きなクスコの先を挿入した。
普通なら声は出さないだろうが、薬の効いている静香は自然と出てしまう。
「あっ、あっ、いたー」と声が漏れると「我慢して下さい。子宮の中を調べるので、力を抜いて下さい」横から木本が静香の顔の側で言う。
すると静香が急に「あぅ、あぅ、あぅ、あ、あ、あ」と小刻みに声を出し始める。
胸の器具のスイッチを入れたので、乳房に刺激が一気に伝わった。
木村女医が膣を見ながら「早いわ、直ぐに濡れてきたわ、感度が抜群ね」微笑みながら言う。
愛液が出ると、大きなクスコを一気に奥まで挿入されて「うぅ、うぅ、あっ、だめーいゃーやめてー」と無意識の声を出す。
ねじを廻すと大きく押し広げられて膣口が大きく開くと「あっ、だめーーーだめーーゆるしてー」ピンクの肉片がライトに照らし出された姿は、超美人のグロテスクな姿を露呈した。
乳房の刺激と、膣に挿入されて大きく開かれた為に言葉が続く。
「あっ、あっ、あっ、うぅうぅ」小さく口を開いて目を閉じて言葉だけが自然と出る。
「その器具を下さい」木村女医が、佐々木に長い棒状の先にローターの付いた器具を目で指示をした。
細い振動を与えるローターを受け取るとクスコの中に挿入する。
クスコにあたるとクスコ全体が振動して「ああーー、だめーー、いゃーやめてーーだめー」大きく身体を動かすので、慌てて「我慢して下さい、今検査中です。動かないで下さい」佐々木と木本が身体を押さえて言った。
綺麗にセットされたボブの髪が、仰け反りと同時に大きく乱れ始めた。
「もう終わりますよ、我慢してくださいね!」そう言いながら奥に挿入して子宮口を刺激する木村女医。
「ああーーああーーだめよー、ゆるしてーーだめーーいくーーいっちゃうーーーー」と言いながら、大きく仰け反って足先が伸び切って逝ってしまった。
木村女医が細いローターを抜き取ると「その薬取って」と言うとガラスの注射器を差し出す佐々木。
細いガラスの注射器をクスコの中に挿入すると、ポンプを押し込み薬を注入した。
「この薬でもっと燃える程感じるわよ!」真壁にも使った薬を膣に注入されてしまった静香。
逝った後も「あ、あ、あ、あぅ、うぅ」乳房の器具の動きに合わせて声が出ている。
目を閉じているので、感じながら検査が終わるのを待っているのか、殆ど判らないのか?
「これで、もっと面白く成るわね」小声で佐々木に話して、クスコのねじを緩めると抜き取る。
シャーレーに置かれたクスコには、既に粘ついた愛液が付着して感じているのがよく判る。
「あ、あ、あ、あぅ、うぅ」乳房の器具が心地良いのか、声は絶えず出ている。
富山師長が、ワゴンに載せて剃毛道具を持って来た。
日本剃刀、刷毛、シェービングカップ、タオル、洗面器に湯を入れて運んで来た。
「珍しいわ、クリトリスも綺麗に露出しているでしょう?感度も大変良いわ、もう直ぐ股間が燃えて、剃られる時には大きな声を出して暴れるかもね」と小声で耳打ちをした。

外では権藤達が刑事に問いかけられて、乱闘騒ぎに発展している。
ガードマンの警備員が、五階を完全に封鎖して応援部隊を呼んでいた。
佐山が「静香さん髪を切られた様だ!先程美容師の先生から聞いた」
槙美容師が京田の事故を見に出て来て、佐山に話した様だ。
「坊主ですか?」
「そうでは無かった様だ、短く成っただけの様だが、切った髪を持っている男がもう一人いるらしい」
「その男が催眠術師ですね」
「多分そうだろう、警視庁の応援が来たので、我々は静香さんを捜そう」
「五階が怪しいぞ、監禁病棟かも知れない」
二人は五階の病棟に急いで向った。

検査のいたぶり

42-0138
静岡県警も応援の刑事を池袋に送って、事件の解決が一気に進む気配に成っていた。
神明会も数十人の人間が鮫島病院に向った。
仲間がやられたので、決着をつける為に集って来たのだ。
権藤達は警察の人数に負けるので、直ぐさま逃げる準備をして鮫島総合病院を抜け出そうと必死で切り抜けるが、権藤と一人のみが脱出が出来た。
もう早乙女刑事と真壁綾子の関西移動は困難だと見限っていた。
RKKのリチャード木本はネットで、京田監督が亡く成った事を知ると、直ぐに日本を脱出する準備に入った。
映画のフィルムは既に本部に送られているので問題は無い。
日本での公開は多少困難に成ったかも知れないが、殺人犯の大河内は始末したので、闇の中だと時間の経過で公開も可能だと、警察の動きを注視する様に成っている。
京田監督の死から一時間も経過せずに、ニュースは流れたので殆どの人は知った。
病院の玄関では持ち物検査が始まって、静香の髪を持っている男が重要参考人だと厳戒体制に成った。
患者と病院関係者は警察の動きに不安に成って、特に暴力団風の男が逮捕されるのを見て、一体何事が起ったのか怪訝な様子に成っていた。
五階に行った佐山と一平に警備員が「ここは、我々が守っていますから、大丈夫です」と行く手を塞いだ。
「警備員の皆さんはここで一般の人を止めて下さい。私達はこの階に用事が有ります」と押し退けようとすると「ここからは令状が必要ですよ!プライバシーの問題に成りますから、警察の人でも入れない様に言われています」とフロアーに入れない警備員。
金持ちの精神障害の人が、隔離されていますので入られませんと言う。

そんな押し問答の最中、静香は手術台で胸にマッサージの器具を着けられて、陶酔状態の最中。
透明のお椀の中の乳首は器具に吸い上げられ、乳房は程良い感じで空気によるマッサージに成っていた。
「あっ、あっ」「あっ、あっ」と時々声を出す程、気持ちが良い状況で先程の余韻が残る朦朧とした意識の静香だ。
やがて膣に注入の薬が効果を表わしたと思うと「上品な顔がもう直ぐ嗚咽で歪み始めるわね」木村女医が言う。
「もうそろそろ、これを入れてやりましょうか?」随喜の細長い物と、男のペニス状の物を洗面器から取り出す富山師長。
ペニスの形を持つと首を振る木村女医、細い長い物を入れると男の物で燃えさかる身体を沈めて貰わなければ気が狂うと言う(せせり)と同じ様な効果が起るのだが、それを挿入する様に勧める木村女医。
もう直ぐ遅れて来る二人にプレゼントの意味が込められていた。
嫌でも男性のペニスを欲しがる様に成るだろうと考えている。
木村女医が静香の顔の処に行って「胸の検査は終わったわ!異常は無い様ですよ」そう言ってスイッチを切った。
「は、はい!だ、い、じ、ょ、う、ぶ、でしたか?」放心状態の中で答える静香。
「でも子宮と卵巣は少し不安が有る様だわ、先程変に成ったでしょう?精密検査が必要なのよ、今から検査の準備をするわね、説明した様に磁気パットを貼り付けて、器具を挿入すれば小さな癌も総て発見出来るのですよ」
「はい、か、ら、だが、とんだ、きぶんです」朦朧とした意識の中で答えるが、言葉が途切れる。
「そうでしょう、普通はその様には成らないのよ、だから精密検査をしましょう」
「が、ん、で、す、か?」
「まだ判りませんが、これからそれを調べるのですよ!陰部が暑いですか?」
「か、ら、だ、が、あ、つ、いですが、とくに、か、ふ、く、ぶ、が。。。。。。もえ。るような。。。」言葉がはっきりと喋れない静香。
「検査薬の作用ですね、今から陰毛の処理をしますが、薬の作用で異常に成るかも知れませんが、心配は要りませんよ」
「は、い、お、ね、が、い、し、ま、す」
大きく足を広げ濃い陰毛を曝け出して、無影灯の光が白い身体を照らしている。
催眠術の影響で検査をする事を拒否出来ない状態の静香は、朦朧とする意識の中でも答える。
富山師長が股間に入り、静香の陰毛を櫛で整えると「あっ、あっ」と直ぐに声を出す。
感度が最高の状態で意識が朦朧の静香を見て、富山師長は不気味な笑みを溢した。
「伊藤さんしばらく音楽を聴いて、リラックスして下さい」急に静香の耳にヘッドホンを着ける佐々木看護師。
「アイマスクも着けて、集中して貰いなさい」
佐々木がアイマスクを持って目前に見せると「あっ、な。。。。」と言うが、同時にアイマスクが静香の視界を完全に遮る。
カーテンが外されて、富山師長から静香の様子が見える様に成った。
随喜の筒を持って待つ富山師長、横から小笠原が両手で静香の小陰唇の肉を持って、陰毛と一緒に左右に広げると「あっ、あっ、いゃーだめー、やめてー」声が出る。
膣口の中にピンクの肉片が愛液で光っているのが見える。
今度は、ぐいと大きく広げられて「あっ、あっ、だめ、いゃ、なにーあっ、いゃー」静香の口から続けて声が漏れる。
ヘッドホンには、ムードの有る音楽が聞えているが殆ど耳に聞えていない程の小さな音。
先程クスコで広げられた膣口がピンクの肉片を覗かせて、その開いた膣口に薬指の様な太さの長細い随喜が挿入される。
長さがそこそこ長いので子宮口まで届くので、感じるのか?押し込むと「あっ、あっ、いゃ、だめ、そこは。。。いゃーんだめですー」と声が再び出る。
「愛液と随喜の液が絡み合って、しばらくするとどうしようもない疼きが始めるのよ!その上品な顔が歪むから、男根を求めて狂う顔が見える様だわ」木村女医が独り言の様に言う。
そして、非常扉の方を見るが、二人が入って来る気配も無い。
モニターで院長は眺めているのだろうか?いつ見に来るのだろう?
そう思っていると富山師長が「どうしますか?来られませんが、時間が無いので始めませんと手術時間が終わってしまい、金属バイブからピストンバイブまで出来ませんよ」木村女医を急かす。
「そうね、仕方が無いわ!始めて下さい!二人がつるつるのマンコを見て興奮してSEXはするでしょう?この美人も喜んで咥えるでしょう?」微笑みながら言う木村女医。
シェービングカップでクリームを泡立てて、本木看護師が富山師長に手渡す。
「さあ、感じるわよ、中には随喜と燃える様な薬、身体には意識が朦朧とする程の媚薬が隅々に充満しているでしょう?さあ、大きな声で喘ぎなさい」不気味な笑みの富山師長。
そう言うと刷毛にクリームをたっぷりと浸けて、静香の下腹部に落とした。
「あっ、あっ、あっ」と言う声と同時に富山師長の刷毛は、大きく動いて一気に下腹部の黒い陰毛を白く染めてしまう。
「ここは感じる場所では無いわね、でも次は感じるわよ」そう言って再びクリームを浸けた刷毛がクリトリスを撫でると「ああー、ああーいゃーん!だめ、だめよ!かんじちゃう」と腰を大きく動かして反応をする静香。
会話は辿々しいが、感じる時に出る言葉は意外とはっきりと言うから、考えていない言葉は出るのだと思う木村女医。
突き刺さった様に随喜の束が、白いクリームの下に成って不気味な光景に変わった。
「本当に、二人は来ないわね!このシーン最高なのに変ね!」木村女医が何度も非常口のランプを見ている。
「ああーーいゃーん、だめーーだめーかんじちゃうーー」と急に大きな声を出す静香、随喜を大きく横に動かして大陰唇にクリームを刷毛で塗ったので感じてしまう。
「感度が最高に成っているわね、クリトリスを刷毛の先で弄くってやれば面白いわよ、剥き出しに成っているからもの凄く感じるわよ」木村女医が富山師長に笑いながら指示をする。
再びクリームを刷毛に浸けると、小さな赤い豆を突く様に刷毛の先で刺激をすると「ああーーだめーーーああーーやめてーーーそんなことーーーー」大きく腰を動かして、仰け反るボブの髪が大きく揺れる。
佐々木がヘッドホンを慌てて押さえて、外れるのを防いだ。

剃毛責め

 42-0139
美優はネットに京田監督の死を悼む文章が急激に増加した中で、映画の出演者の声が出ているのを発見した。
(映画の撮影が終わって、まだ僅かしか時間が経過していないのに、主演の大河内彰さんに続いて監督の京田哲三さんまで不慮の死を遂げられ、同じ作品に出演された東海林祐子さん、森崎美奈さん、斉藤琴美さんとの連絡が出来ません!何方かご存じの方がいらっしゃいましたら、私の事務所までご連絡お願い致します。篠田圭介オフィス)の文章で「この人!琴美って書いている!間違い無いわ!SGSクラブから連れ去ったのは京田監督だ!」と呟くと、直ぐさま一平の携帯に連絡するが反応が無い。
横溝課長に美優は事件の全貌を連絡して、早急に静香の救出と鮫島総合病院を悪魔の巣だと話した。
横溝課長は応援で移動中の県警の刑事達に連絡をして、警視庁には不審な人物が鮫島総合病院から逃げた可能性も有るので、ターミナル駅、高速道路の検問の実施を要請した。

手術室では股間が真っ白にクリームで盛り上がって、中央に随喜の先が稲の穂の様に成って突き出ている静香の姿が在る。
富山師長が不気味な笑みを見せながら「さあ、そろそろ剃ってあげるわ、感じる様に丁寧にね」微笑みながら日本剃刀を下腹部に置くと手で腹の皮膚を押さえて「ジョリ、ジョリ」と剃り始めると「あっ!あっ」静香の口から声が出る。
ヘッドホンに「ジョリ、ジョリ」と大きな音が聞えたので驚いたのだった。
音楽から一転録音されていた剃毛の音を流し始めていた。
静香には自分の剃られている音に聞えるので、一層の恥ずかしさと剃刀の動きに敏感に成っている。
「もう、そろそろ乳房にも刺激を与えて、もっと刺激を与えないと面白く無いわ!」
乳房を刺激する器具のスイッチを入れる様に指示をする木村女医。
すると直ぐに「あ、あ、あ、あぅ、うぅ」乳房の器具の刺激で声が小刻みに出る。
揉み上げる様に動き始める器具は、同時に乳首を吸い上げる様に動き刺激を強める。
「ああー、ああー、だめーかんじちゃうー」と声を出す静香。
殆どもう既にどの様に検査をされたのかも、記憶に残って居ないだろうと思っている木村女医。
これから電磁パットと金属バイブの電流責め、ピストンバイブ責めは清楚な超美人静香の性の崩壊を暗示させている。
性奴隷へ足を踏み入れてしまう程の刺激が残るだろうと、ほくそ笑む木村女医。
その第一弾が乳房責め、剃毛責めと随喜責めに成っている。
しばらく「ジョリ、ジョリ」「ジョリ、ジョリ」と剃り上げられた下腹部は、青みがかった剃り跡を露呈して、いつの間にか随喜の廻りに塗りつけていたシェービングクリームも、溶けた雪の様に跡形も亡く成って、再び黒い陰毛が性器の廻りに残って居る。
その様子はグロテスクで、卑猥な姿で美しい静香の顔には全く合わない姿だった。
もう一度刷毛にシェービングクリームを浸けると、左手で随喜の先を持って「完全に咥え込んでいるわね、愛液と随喜のエキスが膣全体に充満して感度はこれ以上無い状態に成っているわ」大きく膨張している随喜を軽く引っ張って動かない様子を見て言った。
刷毛がクリトリスを刺激すると「ああーー、いゃーーー、だめーーいゃーん」静香の上品な口から自然と声が漏れると、面白そうに再びクリームを刷毛に浸けて、クリトリスを刷毛先で突いて捏ね回すと「ああーーーだめーーー、いゃーーや、め、てーー」ボブの綺麗な髪を仰け反らせて言うと黒髪が大きく乱れた。
慌ててヘッドホンを押さえている佐々木看護師。
富山師長が次に剃刀を持って、クリトリスの近くを指で皮膚を伸ばしながら「ジョリ、ジョリ」と剃り始めると「ああーーああー、だめ、だめーいゃーん、か、ん、じ。。。。うぅ」小さく口を開き、嗚咽と同時に素直な言葉を吐く静香。
「どうやら、完全に雌化してきたわね、随喜を抜き取ってからの低電流責めが楽しみに成って来たわ」木村女医が微笑みながら観察を続ける。
静香のヘッドホンには絶えず「ジョリ、ジョリ」「ジョリ、ジョリ」の音が大きく聞えて刺激を続ける。
富山師長はクリトリスを指で刺激しながら「ジョリ、ジョリ」と膣の上まで綺麗に剃り上げて「ああー、だめー、かんじるーー」の声を聞きながら、剃り跡が若干青く感じる肌に赤い豆が光って露出した。
「綺麗な豆が見えるわね!大きく成っているから、一層感じているわね」木村女医が覗き込んでいる。
「台をもう少し上げて剃り易くして」富山師長が言うと、台の腰から後ろだけが上昇を始めて、一層静香の股間を広げて肛門まで無影灯に照らされた。
「珍しいわね、肛門の近くには一本も生えていないわね!肛門の筋が数えられる程よく見えるわね」指で触れると「いゃーん、だめー!だめー!」と大きな声を急に出した静香。
「師長、良い感じが覚めるかも知れないので、肛門を刺激するのは止めた方が良さそうね」木村女医が静香の様子を見て言った。
膣の廻りに刷毛でシェービングクリームを塗り始めると、再び「ああーだめーーだめーいゃーん、かんじるーー」と言い始める。
随喜を中心に白く盛り上がる程、クリームを塗って遊ぶ富山師長。
「もう少しで終りだわ、本木さん剃り易い様に随喜をもって動かして貰える?」
随喜の先を持つ本木が、富山師長の剃刀の邪魔に成らない様に動かす事に成って「ジョリ、ジョリ」と大陰唇の陰毛を剃り始めると「ああーーーーううーだめーーいいーだめーー」首を大きく振って感じる静香。
それは木本が必要以上に随喜を動かして、刺激を与えるからだった。
「ジョリ、ジョリ」と剃る音と「ああーーだめーーいゃー」の声が交互に連続で聞える。
絶えず頭を仰け反らせ、パイプを持つ手に力が入って、上に向いているつま先が伸びて力が入っている。
佐々木はヘッドホンを支えて持っている状態。
小陰唇の皮膚を大きく引っ張って「ジョリ、ジョリ」「ジョリ、ジョリ」の刺激に「ああーーーもう、、、ゆるしてーや、め、てーーいっちぅーー」の声が手術室に大きく響き渡る。
「刺激が強くて、逝きそうなのね」木村がそう言った時、富山師長の剃毛が終了して、寸止め状態で終わった。
「次が面白いわね、準備をして頂戴」
小笠原看護師が、特製パットを持って待っている。
「中々抜けない程、咥え込んだわね」富山師長が随喜の先を持って、静香の膣から引き抜こうと軽く引っ張るが動かない。
「師長、ゆっくりと抜くのよ!強く抜くと痛いから気分が悪く成るわ!佐々木さん!胸の器具を外して頂戴」
すると随喜を触っていて「このままでも面白いのでは?」富山師長が言う。
「美人のマンコもこうなれば、もう男を咥えないと収まらないのよね!」そう言うと木村女医が股間に入って、電磁パットを手に持って「丁度良い大きさだわ、クリトリスにこの部分が付着出来るわ」と嬉しそうに電磁パットの突起部分を見ながら言った。
突起部分は少し電流の流れが強く、振動も多めに伝わる設計の様だ。
「一度テストでパットに電流を流して反応を見ましょう」静香のクリトリスを覆う様に電磁パットを貼り付ける木村女医。
白い電磁パットを綺麗に貼り付けると、クリトリスも隠れて随喜の先が稲穂の様に露呈して、静香の股間は異様な姿に変わっていた。

性の崩壊

 42-0140
静香の綺麗に剃り上げられた陰部を覆う様に電磁パットが着けられて、乳房に被せられていた器具を取り除かれたので、美しい形の乳房が乳首を隆起させて光に照らされた。
「綺麗にセット出来たわ、暴れるかも知れないから身体を押さえて!電流を流す準備をして!」木村女医が言う。
「電磁パットの手袋を着けましょうか?」木本が手袋を見せて尋ねた。
股間に着けた電磁パットの手袋仕様で、指先から手の平で身体中を刺激する道具だ。
「取り敢えず右手だけにして、乳房を刺激してみて、立っているから直ぐに感じるわ」
木村女医に言われて手袋を履くと、木本と佐々木が静香の身体を押さえる準備をして待ち構える。
小笠原が器具のスイッチの方に向って指示を待っている。
「本番は金属のバイブを挿入して、身体が砕ける程攻めて昇天させるのだけれど、先ずはこのままパットでテストしましょう」
随喜を咥えさせた状態での電磁パットは初めてで、どの様に成るのか判らない木村女医。
木村女医は股間で随喜の先を持っているが、もしかして、セセリの効果が一層高く成る?と思う。
富山師長が静香の顔の処に行くと、右手に小さなタオルを持って待ち構えている。
「準備良いわ!始めて!」
小笠原がスイッチを入れると、低電流と振動が陰部全体を刺激して、クリトリスの部分に振動と低電流が流れてしまい。
「ああーーーああーーーーだめーーーだめーーーやめてーーーいくーー、やめてーー」大きな声で仰け反る静香。
二人の看護師が静香の身体を押さえながら、右手で乳房を包み込む様に刺激を始める。
「ああーーーうぅう」声連続で「ああーーーだめーーだめーーーやめーてー」大きな声で叫ぶ静香を、富山師長がその顔を押さえつける様に持って「大きな声ね!静かにしなさい!直ぐに逝かせてあげるからね!」不気味な顔で静香の口にタオルをねじ込むと押さえる。
「うぅ、うぅ、うぅ、うぅ」それでも大きく頭を動かすのを、必死で押さえる富山師長。
仰け反る静香の頭で黒髪が大きく乱れて、ヘッドホンが大きく手術台から飛んで床に落ちる。
両手にパイプを引きちぎる程の力が入っている静香。
それでも時々漏れて「ううーーーううーーああーーああーだ、めー」の声が刺激の強さを物語る。
静香はアイマスク姿で口にタオルをねじ込まれて、抱え込む様に持っている富山師長。
見えないアイマスクの中の目は完全に逝っていると思う木村女医が、随喜を動かすので静香の身体が完全に痙攣を始めている。
しばらくすると「うううーーーうううーーーいくーーーーーーーーーーだめーーーー」押さえられた身体、伸びきったつま先が刺激の強さで伸びきると、押さえていた二人が力を緩めた。
静香の身体は意識朦朧の中で絶え間なく痙攣を起こして、静かに成ったが疲れ切った状態だ。
しばらくして気絶した静香の股間から富山師長が時間を要して、ゆっくり抜き取ると随喜は最初挿入した時より倍程の大きく太く成っている。
そして白い粘りの有る液体がべっとりと付着して、グロテスクに成っている。
抜かれた膣口は収縮をし始めるが、大きく開いた状態で愛液が無毛の陰部を伝わって流れ落ちている。
「凄い光景ね、美人のマンコもこうなれば、何度でも逝くわよ」木村女医がべとべとに成った陰部を見て言う。
今度は意識が戻れば、収縮した膣口に太い金属バイブを挿入して、電磁パットと連動して膣から子宮に低電流と振動を流す予定だと、金属バイブの載ったワゴン台を手術台に近づけた。
「気が付いたら、手袋責めから始めるわ」木村女医の言葉に、両手に手袋を着ける二人。
富山師長が口から濡れたタオルを取りだして、今度はその口に頑丈な猿轡を準備している。
小笠原看護師が革で作られた猿轡を富山師長に渡して、タオルを取り出された口を小笠原が無理矢理大きく開かせる。
意識の無い静香は口を大きく広げられて、猿轡のゴムの部分を口一杯にねじ込まれる。
頭を少し上げるとボブの黒髪の後頭部に、強く結び着けて準備が終わった。

美優がようやく一平と連絡が出来て「五階が怪しいのだけれど、ガードマンが令状を持ってこいと言って、佐山さんと揉めているのだよ」
「一平ちゃん、京田監督が琴美さんと早乙女刑事をそこに連れて来て、映画に出演させたのよ!」
「えー、映画に?」
「変な映画を撮影する為に,催眠術を使って信じられない様な配役の映画を撮影してしまったのよ!」
「それじゃあ、美奈さんも催眠術で?坊主に?」
「坊主だけでは無いわ,強姦もしているのよ!大河内彰、京田監督、鮫島院長も共犯者よ!催眠術を使う男もその病院で静香さんを強姦しているわ!急いで!」
「でも強行突破が出来ないな、応援の警備員も来たからな」
「そう!それじゃ一平ちゃんも強行手段で対抗しなさいよ!」
「どうするのだよ」
「非常ベルよ!この際静香さんを助け出すには、それしか無いと思うわ!」
「患者も沢山居るのに?」
「仕方が無いわ!催眠術師を逃がさないでね」
一平は美優の指示通りに非常ベルを押す為に、佐山に相談する。
「美優さんがその手段に出たか!それしか無いだろうな!静香さんを救う方法は!」
「やってみます!美優が催眠術師を逃がさないで!と言っています」
決まれば行動が早い一平、近くに在る非常ベルをたたき壊してボタンを押す。
大きな警報音が院内全体に響き渡ると、患者は一斉に院内から出様と玄関に向う。
その後一平が消化器を使って、ムードを大きく盛り上げると、廊下に消化器の白い靄が立ち上る。

その頃手術室は「うぅ、うぅ」静香が目を覚ましたが、口の猿轡で声が出せなくて、顔を左右に動かす。
「木本さん達、初めて」木村女医が指示をすると、早速二人が静香の身体を両手で刺激を始める。
敏感な静香の脇腹、乳房、首、太股と二人の手袋の電磁パットが静香の性感帯を舐める様に這う。
「うぅ、うぅ、あぅ、あぅ」猿轡から声を漏らしながら、身体を大きく動かして感じている。
陰部の電磁パットが動いていないので、身体中に気持ちの良い刺激が伝わる。
余りの感度の良さにこれを入れるとどう成る?と金属のバイブを右手に持って、電磁パットを作動させて「ああー、うぅーーわあぅーー」大きく仰け反る静香の膣口に金属バイブを挿入しようとした時、大きな警報器の音と、赤いランプが手術室にも点灯した。
驚いて「火事!」富山師長が叫ぶと、木村女医が「その様ね、これ以上ここに居ると危ないかも知れないわ、一旦中止しましょう」急いで股間に付着したパットを外すと「眠らせて、五階の特別病棟に運びましょう」ぐったりしている静香を見て言う。
富山師長が急いで、猿轡を外し始めると「麻酔を注射しましょうか?」木本看護師が尋ねた。
「待って、誤報の場合眠らせると随喜の効果が消えるから続けられないわ、クロロホルムで眠らせましょう」
佐々木が直ぐさまクロロホルムを布に染み込ませると、外されて大きく息を吸い込んだ静香の鼻と口を覆う。
「先生眠らせました」
「マスクをしていなければ直ぐに目覚めるから、準備をして下さい」
全員手際が良い!アイマスクを外して、台が水平に降ろされて検査着を元の状態に戻すと、ストレッチャーを取りに出た。
本木と小笠原が直ぐに戻って来て「大変です!通路は人で一杯、煙も見えます」と叫んだ。
「ストレッチャーは準備出来ません」
「車椅子にしましょう!」
富山師長が廊下に出ると「煙の臭いはしてないわ、誰かが悪戯で警報器を鳴らしたのかも知れませんね」冷静に見たのか、そう言いながら戻って来た。
「何か有ったのね、それであの二人が来なかったのよ」今度は木村女医がその様に分析をした。
「先生!警察の人間も居る様です」車椅子を持って来た木本が言うので、木村女医はもしかして五階で何かが起ったと咄嗟に感づく。
静香はマスクを着けられて、車椅子に載せられると手術室を、富山師長を先頭に業務用エレベーターに向う。
頭から布を被せられて、全く姿が見えない。
混乱の中、一平と佐山は不審な行動の人物に目を光らせている。
玄関の検問を通過して自宅に帰る患者が、玄関には大勢居てその中に甲田の姿も在った。
廊下を四人の看護師が業務用エレベーターに到着して、乗り込む時一平がその姿に異様さを感じて走って行く。
「どうした!」と後ろから声をかける佐山に振り返ると「怪しい車椅子が。。。」一平が着いた時無情にも扉は閉じられて、何階に行ったのか表示が無いランプを見ていた。
階段を捜して兎に角駆け上がる一平。

五階の部屋では、鮫島院長が一人一人に睡眠薬の注射をして眠らせている最中で、警備員の柳生が院長に言われて手伝っていた。
柳生が早乙女刑事を強姦する様子を院長にモニターで見られて、逆に手下の様に使われていた。
同僚の二人の警備員も同じ様に、強姦をして楽しむ様に変わっていた。
森崎美奈、斉藤琴美、東海林祐子、早乙女刑事と既に四人を眠らせて、後一人の真壁綾子の部屋に入った鮫島院長に京田監督の死が告げられて、驚きの表情に変わっていた。
病院内には警察が何人か入って、眠らせた女達を捜しているのは明らかで、暴力団志方組も逃走してしまい京田監督が亡くなった今、急に力が抜けてしまった鮫島。
「この部屋に警察が来るのは時間の問題だな」と呟き。
目の前で口を柳生に塞がれた真壁綾子を見て「もう止めよう!逃げられない」と口走る。
催眠術が切れてしまった女達が再び目覚めると、どうする事も出来ないのだ。
「先生が逮捕されると、我々も捕まる!俺達は人質を貰って逃げる!兎に角この女を眠らせろ」逆に柳生が鮫島を脅した。
仕方無く注射をする鮫島、気を失った真壁綾子。
「安部、どうする?警察に捕まるか?」柳生が尋ねると首を振る。
「橋本、お前はどうする?」
「俺も逃げる、捕まる前に森崎美奈と一発やりたい」
「決まったな、森崎美奈を連れて逃げ様!」三人の警備員が、一致団結して逃げる準備を始めた。
眠らされて居る美奈に警備員の服を着せる作戦を立てて、着替えの服を持って来る。
何も知らない他の警備員は、柳生と鮫島に言われて五階の廊下で監視を続けて、誰も中には通さない。
静香を載せた車椅子は一旦五階に止ったが、富山師長が「ここは危ないかも知れないから、十階に行って」と最上階の特別室を目指す。
VIP専用の病室が現在は空いている事を思い出したのだ。
しばらくその部屋に静香を寝かせて、様子を見てから次の行動に移す事を考えた。
その時木村女医が携帯で「大変よ!京田監督病院の前で、交通事故で亡くなったそうよ」と告げた。
「えーー、警察が来ているのはそれですか?」
「五階でトラブルが発生して、院長が。。。。。。」と言葉が途切れた。
木村女医に佐山が「業務用のエレベーターは何階に行きますか?」と尋ねた。

新たな性欲者

 42-0141
警報ベルは静香の調教を防いだが、甲田の病院からの脱出は助けてしまった。
その甲田が病院の筋向かいに立って、京田監督が亡くなった場所を何も知らずに眺めていた。
警官が今も、現場の状況を調べているらしい。
「すみません、この辺りに駐車場が在りませんか?」車の窓を開けて尋ねたのは、静香の夫隆史だった。
「病院の駐車場が今入れないので困っています」
「私はこの辺りの人間では有りませんから判りません!すみません」と言う甲田。
車には小さく(雨月)と書かれていたが、甲田は見ていない。
甲田は、静香の事を考えていると中々その場を立ち去れない気分で、京田監督の携帯にかけるが反応が無い。
先程入った喫茶店に再び入って、病院を眺める事にする。

美奈に警備員の服を着せて、髪を纏めて帽子を被せると後頭部が見えるが、女性の頭には見えない様に纏める。
仲間の森に連絡をして、車を準備させると橋本が背負って廊下に出ると、横に安部が付いて早足で歩く。
警備の男が「どうしたのですか?」と尋ねると「狂った患者に腹を殴られた」と答えた。
「一階で治療を受けてくる」
「安部さん!先程の警報は悪戯でした、もう直ぐ院内放送が有ります」
「そうか、後は頼む」
安部達が下に向うと直ぐに柳生も、五階から下の階に移動をして逃げる準備に入った。
入れ替わりに警視庁の刑事が捜査令状を持って五階にやって来た。
富山師長は、院長の部屋に行ったが姿が見えないので、モニター室に入って各部屋の様子を調べていた。
「あっ、院長!」画面の院長はベッドに横たわって眠っている様に見えた。
他の部屋を見ると、東海林祐子も早乙女刑事も斉藤琴美も死んだ様に眠っている。
「あれ?森崎美奈が居ない」と呟いた時、病室に刑事が数人入って来た。
直ぐに携帯で木村女医に事情を説明する富山師長。
「逃げなさい、危ないわ!看護師達に連絡して一緒に逃げなさい」
「先生は?」
「私は大丈夫よ、表には出ていないから、適当に逃げるから!急いで」
警察が遂にこの病院の裏の顔を突き止めたと感じた木村女医は、平静を装ってこの場を切り抜け様と考えた。
その為には看護師達を早く逃がさなければ、口を割る可能性が有ると急がせた。
富山師長がVIPルームに戻って、三人の看護師に一緒に逃げる様に言う。
「この美人は?」
「荷物に成るわ、もう警察が五階を調べて三人は確保したわ!森崎奈美が見当たらなかった」
四人は静香をベッドに寝かせせたまま、業務用のエレベーターで地下まで移動する。
緊急車両の駐車スペースに到着すると、そこに柳生達が森崎を連れて集っていた。
「あっ、富山師長さん」柳生が直ぐに気づいて言うと「森崎さんを連れ出したの?」驚いて尋ねた。
「そうです、一度アイドルとSEXがしてみたくて、思わず連れ去りました」
そこに森が大きな車に乗って迎えに来た。
「九人乗れますから、一緒に逃げましょう?」
「少し窮屈だけれど、途中まで乗せて看護師の寮が中板橋に有るのよ、そこまで乗せて」
そう言って四人は窮屈な車内に乗り込むと、直ぐに出発した。

「院長は昏睡状態だ!睡眠薬を大量に自分に注射したらしい」
「他の三人も眠っているが少し違う様だ」
その刑事達の前に木村女医が来て「女性は麻酔が注射されているだけですが、院長は自殺ですね!院長にこの様な趣味が有った事を全く知りませんでした」と平然と言う。
「助からないのか?」
「院長は難しいと思いますね」
「他の女性は?何処に居るか?判りませんか?後二名程見当たりません」佐山が木村女医に尋ねる。
「十階に院長の部屋とVIPの入院部屋が有りますが、そこに連れ込まれたのかも知れませんね」
そこに一平が腰の悪い伊藤隆史を連れてやって来た。
業務用のエレベーターを追って、地下に行った時に隆史と出会ったのだ。
「この方の奥さんが、催眠術で捕らわれて居る様なのです」
「身体がお悪いのですか?」警視庁の刑事が尋ねる。
「はい、それより妻が無事なのかそれが心配です」そう言う隆史を見て、木村女医は驚きの表情に成っている。
こんな腰の曲がった小さな男が、あの超美人の旦那さん?信じられない。
あの美人ならどの様な男性でも虜に出来る筈なのに?この旦那さんを選んだ事に大きな衝撃を受けた。
そしてこの時木村女医に哀れみの気持ちが芽生えていた。
「十階に行きますが、院長が奥様に変な薬を処方しているかも知れませんので、注意をして下さい」
「変な薬って何なのですか?」一平が尋ねる。
「簡単に言えば惚れ薬でしょうか?日頃から院長はその様な薬を使って、女性を強姦していると聞いた事が有ります」
警視庁の刑事二名と一平が隆史と一緒に木村女医の案内で十階に向った。
「奥様が発見されたら、御主人と二人にしてあげて下さい」
「えー、どうしてですか?」警視庁の刑事が尋ねる。
すると木村女医が「それは夫婦しか判らない事も有るでしょう?」と誤魔化した。
静香は気が付くと随喜の影響で間違い無く男根を欲しがるから、この障害者の旦那と二人にする事で解決しようと考えていた。
「院長は変態で、変わった性癖が有ると思いますよ」
「それは何ですか?」一平が尋ねると「奥様が見つかってからお話しします」と話をそれ以上しなかった。

性獣静香

 42-0142
「多分、事件が起らなければ、院長は奥様を強姦する予定にしていたと思いますよ」
院長室に警視庁の刑事を案内して、一平と隆史を伴ってVIP病室に向う木村女医。
「実は院長の依頼で、奥様に手術の準備を命令していたのです。もしも今回の騒ぎが無ければ院長は奥様を強姦していたでしょう、今は眠らされていると思います」
「妻に何の手術を?」驚く隆史。
「違います、院長は毛嫌いと言いますか、女性の陰毛を極端に嫌う様です、その為看護師に指示をして奥様の下の毛を剃らせていました」
「えー、手術をすると嘘を看護師に伝えてですか?」
「過去にも同じ様な事が有ったので、私は知っています」
「成る程、院長は自分の趣味の為に手術の準備をする様に看護師に指示をして、薬を注射してこれからと言う時に、警報が鳴って静香さんを眠らせて五階に急いで向った。そう言う事ですね」一平が言うと大きく頷く木村女医。
「ですから、奥様は薬の影響で男性を求められると思いますので、刑事さんもこれからは御主人に任せて奥様の回復を待たれた方が良いと思います」変な理論を説く木村女医。
「その様な薬が有るのですか?」隆史が驚きの表情で尋ねる。
「色々な薬が有りますから、奥様の様な美人は気を付けなければ狙われます」
そう言って病室の扉を開くと「凄い病室ですね」室内に驚く。
大きなベッドにマスクをして眠る静香を見つける隆史が、背中を丸めて近づく「静香!大丈夫か?」と肩を持って揺さぶるが全く反応が無い。
「大丈夫です、そのマスクはクロロホルムが染み込ませてある物ですから、外すとしばらくして気が付くと思いますよ!ただ薬の影響で男性を求めると思いますよ!外しますので後は御主人、よろしくお願いします」
「少し待って下さい」一平が隆史に耳打ちをして催眠術の事を教えて、解術する様に伝えた。
「奥様は検査着のみを身に着けられています」そう言って壁を指さす木村女医。
そこには静香が身に着けていたジャケット、茶のスカート、白のブラウスがハンガーに吊されて、下着等は畳んで横の駕籠に置かれて居る様だ。
「それではマスクを外します」マスクを外すと、大きく息を吸い込む静香の口元を見て、少し安心な表情に成った隆史。
「それでは、私達は出ますので、後はよろしくお願いします」一平は隆史の肩を軽く叩いて、木村女医と一緒にVIPルームを後にした。
「凄いホテルの様な部屋ですね、院長はあの部屋に女性を連れ込んでいたのですね」
「そうです!実際に見た事は無いのですが、噂は時々聞きました。最近では静岡の変なクラブの会員にも成って、時々行ったのでは?」
「SGSクラブです!ところで催眠術師の話を聞かれませんでしたか?」
「知りませんね、院長の知り合いですか?」
「そうだと思います、静香さんの髪を切って持っている様です」
「そうなのですか?恐いですね!」
「直ぐ近くの槙美容室で切られたそうですよ」
「えー槙美容室ですか?私も行きますよ!」驚いてみせる木村女医は、いつの間にか院長を悪者にして、自分は正儀の医者に成りきっていた。
その頃、鮫島院長は息を引き取り、警察が司法解剖の為に遺体を運び出した。
東海林祐子、真壁綾子、早乙女瑞紀の三人も警察が別の病院に移送して、現場検証の為に五階の検証を始めた。
佐山刑事は警備会社の人達に事情を聞いていたが、この病院の五階の従来の担当警備員が全員見当たりませんと話した。
「その警備員達はここの院長と組んでいたのでは?」
「その様な事は無いと思いますが、柳生君を筆頭に森、橋本、安部の四人がこの階を交代で警備していましたので、全く判りません」と証言した。

その頃VIPルームでは、隆史が静香の寝顔を見て「早く目覚めてくれよ!」そう言いながら短く成ったボブの髪を撫でていた。
すると静香がゆっくりと目を開いて、天井を見てから隆史に気づいて「隆史!ここはホテル?」と口走る。
「病院だよ!」優しく言うと「嘘よ、ここはホテルよ!身体が暑いわ!」そう言うと布団を身体から取り除く様に捲りあげた。
短い丈の検査着は、胸のから腰にマジックテープで留められているだけて、白い太股から足が露出して色っぽい。
「検査は終わったのね、大丈夫だった?」
「大丈夫だった様だね!良かったね」そう言うと隆史の手を握って、自分の検査着の下腹部に引っ張り込んで「無いでしょう?」と触らせて「検査で剃られちゃったのよ!」笑顔で言うと「良かった!」と抱きつく隆史。
直ぐに隆史の顔を持ち上げて、唇を求める静香。
直ぐに舌が絡み合う濃厚なキスに変わってしまう静香に、驚きながらも応対する。
「夕焼けって賞を貰っただろう?」と尋ねると頷く静香。
「今度朝に夕焼けを見ませんか?」と問いかける隆史の言葉に、一瞬戸惑いを見せる静香。
「あっ、ああーー髪が短く成っている」と急に叫ぶ様に言ったので、術が解けたと思う隆史。
「癌で髪が抜ける人の鬘を造る為に寄付したのだろう?今の髪型も素敵だよ!」
「前よりも?」頷く隆史に「ありがとう!嬉しいわ」そう言うと再び唇を求めて「抱いて!お願い!暑いの」そう言って抱きつく。
「何処が?」
「意地悪!あ。そ。こ」そう言って直ぐに検査着の前を広げて、白い形の良い乳房を隆史の目に前に露出させた。
既に静香の両手は隆史のベルトを緩めている。
先程聞かされてはいたが、これ程積極的に成るとは想像もしていない隆史。
「病院でSEXをするのか?家に帰ってからで良いだろう?」
「いやーーーー」大声で言うので思わず口を塞ぐ隆史。
静香の手は隆史のズボンのチャックを下ろして、手を入れて掴む様に触って目が笑う。
「おい!何をするの?」腰を引くと自分の検査着を素早く脱ぎ捨てて、全裸に成って再びベッドに大の字で寝る。
その大胆さに驚くが、隆史も木村の言葉を思い出して、ここで抱かないと薬の影響で狂うかも知れないと思い始めた。
隆史のズボンが床に落ちたのは直ぐだった。
嬉しそうな顔で見上げる静香、性獣に成ってしまう兆しを感じる隆史。

夫婦のSEX

42-0143
静香はもうその気になって、隆史の上着も素早く脱がせる。
トランクスの前を握りに行く積極性を見せて「うぅ」思わず隆史が口走る程ペニスを握りしめる。
「静香!積極的だな」
「だって、ここが暑くて燃えているのよ、剃毛されたからなのかも知れないわ、もの凄く気持ち良かったのよ!はやくーー」
そう言うとトランクスを脱がせて、ペニスを右手で持つといきなりボブの頭を股間に埋めて、ペニスを舐め始める。
中々この様な積極的な行動は、年に一度有るか無いかで、常に清楚な感じで自分からは身を任せる事が多い静香。
しばらく手で持っていたが、口を開いて舌を出すとアイスキャンデーを舐める様な行動に成った。
「うぅ」声が出る隆史、今度は口に咥えると上手にフェラを始める静香。
目で「上手!」と訴えている静香に「上手だよ!」と答えるとボブの髪が大きく揺れて、隆史のペニスが大きく隆起して、満足そうな顔に成る静香。
いつもの静香には絶対に無い行動に驚きながらも嬉しく成る隆史は、もしも自分以外の男性にもこの様な態度に成ってしまうのなら、こんなに恐ろしい催眠術と薬の効果に驚きながらも感じてしまう。
「入れて!」フェラを止めると、ベッドに横に成って大きく足を広げて無毛の陰部を隆史に見せつける。
「静香!凄いよ!」そう言いながら抱きつくと、乳房を手で持って乳首を舐めながら吸うと「ああーーーうぅう」声が連続で出て、両足を隆史の腰に巻き付かせる。
「ああーーはやくーーいれてーーー、我慢出来ないの」甘い声を出して強請る。
隆史の指が股間に伸びると、無毛の性器から愛液が滴り落ちて、直ぐに隆史の指がべたべたに成ってしまう程の状態。
変態の男が涎を流してしまう様な光景が、VIPルームで行われていた。
最初は戸惑っていた隆史も静香の積極的な行動に、次第に引き込まれてしまう。
大量に注入された麻薬系の媚薬、随喜は完全に静香を雌に変えていた。
木村女医の計画通りにされていたら、磁気パットがクリトリスを覆い、金属バイブを挿入されて何度も昇天させられる責めを受け、ピストンバイブで仕上げに成る予定だった。
その為にもう静香の身体は媚薬漬けの状態なのだ。
理性も何も無くなって雄を求める雌。
「一杯出て来るの、舐めて欲しい」静香が今度は陰部を舐めて欲しいと言い始める。
普段はその様な事をすると恥ずかしそうにして、数回程しか経験が無かった。
両足を大きく開いて、隆史の顔を股間に招き入れると「はやくー」とお強請りをした。
今更ながらに見る静香の性器は無毛で膣口からは愛液が流れて、クリトリスの赤い豆が大きく成って鮮やかに見える。
指で刺激を与えると「ああーーーかんじるーーーだめーーー」左指で刺激を与え、右手で小陰唇を大きく開くと、ピンクの肉片に白い愛液が付いて輝いて見える。
隆史の舌がその部分を這う様に刺激を与えると「ああーーああーーいいーーいいーー」と言いながらボブの頭を大きく仰け反らせて、両手でシーツを握り締めて感じている。
しばらく続くと「もう、駄目―――入れて!お願い!はやくーー」と口走る。
隆史が自分のペニスを、静香の膣口に挿入するが愛液の影響で全く抵抗なく滑り込み「ああーーーーううー」首を大きく振って喜びの声を発した。
「ああーーーうぅう」「ああーーいいーーわーーいい」隆史の腰の動きに自分も合わせて腰を動かす。
隆史の腰を考えて日頃から、自分が腰を動かす事は成れているが、今日は特別大きく動かして感じている。
「良いのか?」
「ああーああーいきそうーーーだめーーいくーーー」大きく仰け反る頭に乱れる黒髪のボブ。
力尽きて倒れ込む隆史、静香も同じ様に力が尽きた様に身体をベッドに委ねて目を閉じた。

しばらく動かなかった二人が、VIPルームのシャワールームで「隆史さん、ありがとう!私変だったでしょう?」静香が尋ねる。
「良かったよ!中に出しちゃったから、また子供が出来るかも?」
「良いわ、隆史さんの子供だから何人でも産むわ」と言ってキスをする。
「髪洗ってあげるよ」そう言うといきなりボブの頭にシャワーを浴びせる。
「わーー、短く成ったから洗い易いでしょう?」
時々家でも洗う隆史が「そうだね、簡単に成ったよ」と微笑んだ。
普通の静香に戻って、仲良くシャワーを浴びる二人に成っていた。

警視庁は逃走した警備員四人の捜索を、警備会社の資料を元に主要な高速で一斉検問に入った。
中板橋の看護師寮で四人を降ろすと、四人は森崎美奈を載せた車を西に走らせた。
「寝ている女を強姦しても面白く無いな」
「あの変態医者の様に四人で虐めて強姦しよう」
「何処に行くのだ?」
「俺が昔住んでいた三島に、SMホテルが在るからそこで存分に遊ぼうぜ」
「この世の見納めに成るだろうな、院長が自殺するとは思わなかった」
「次々と良い女を連れて来て遊ばせて貰ったが、森崎美奈と東海林祐子を見た時は驚いた」
四人はもういつ逮捕されても仕方が無いと、腹をくくっての誘拐に成っていた。
会社を裏切り鮫島院長の手下の様に働いていたのだから、覚悟は出来ていた。
しかし、高速は走らない車、既に会社から自分達の情報が流れて検問が行われていると察していた。
その為中々車の行方は不明だった。
警視庁はスタジオRの家宅捜索を深夜に成って始めた。
京田監督がこの場所で森崎美奈、東海林祐子の撮影に催眠術を使って撮影したと断定して捜索を行ったが、肝心のフィルムを始めとして様々な物的証拠は、総て闇プロが事前に始末してしまい何も残っていない。
催眠術師そのものが判明しない。
夜に成って、弁護士の荒木を警視庁は訪問したが、荒木は自分がSGSクラブの会員だったと簡単に認めたが、何もしていない見学をしただけだ。
催眠術師の存在を聞かれると、確かに居たが初老の短髪で白髪交じりの男。
関西の言葉だったと思うと答えて、それ以上は知らないし、実際催眠術を行っている現場は見ていないので判らないと答えた。
女優との契約は正規の物で、催眠術でサインを行った事を知ったのは今だと答えた。
だが、それを証明する事は警察も出来ないのだ。

誘拐されて

 42-0144
一平と佐山は静香と一緒に鮫島総合病院を出て、静香の記憶を聞く事にした。
美容室槙に行って、京田監督ともう一人の人物を見て、その人間がボランティアの人だと言われて切った髪を手渡したと言った。
どの様な人相なのかと尋ねると、短髪の白髪で初老の人で過去には会った記憶は無いと答えた。
美容院タカハシにポスターが有って、ボランティアに髪を寄付する気持ちに成ったと答えた。
自宅に帰る途中に、美容院タカハシを教えて貰った二人は、明日タカハシに行ってボランティアの人が同一人物か確かめる事にした。

逃走した警備員が森崎美奈を乗せて、三島に到着したのは深夜に成っていた。
眠り続ける森崎美奈を見ながら、車はSMホテルに入って行く。
カード支払いで部屋契約に成っているので、人数は関係が無い様で橋本は知っているのか?何も警戒をしないで車を停車させた。
警視庁の捜査員は夜を徹して、京田監督の事務所、オープンセットの捜索を翌日も行ったが、撮影のネガは勿論東海林祐子、森崎美奈、早乙女刑事の撮影された形跡の物は皆無だった。
その状況は翌日佐山に連絡がされて、京田監督が催眠術を使って森崎美奈、東海林祐子を卑猥な作品に出演させた証拠は何も残っていなかったと説明した。
鮫島総合病院の本格的な捜査でも、院長と警備員の共謀で五階の病室には一般の看護師は入れなかったと証言した。
唯一入って居たのは富山師長だが行方が判らない。
朝に成って富山師長の住む中目黒の寮に捜査員が急行したが、既に姿が見えず捜査は行き詰まる。
木村女医が適当に時間稼ぎをしての証言で、他の看護師達も夜の間に姿を消していた。
鮫島総合病院は院長の死で、入院患者の転院、休院に成ってしまう。
報道の車が病院を埋めて、警察車両と警官で一杯状態。
マスコミは森崎美奈の行方が判らないが、東海林祐子、真壁綾子の転院先に押し寄せた。
(疑惑の変態病棟)のタイトルが踊るテレビの画面。
警察はマスコミには催眠術の事を発表しないで、極秘の捜査にしていた。
催眠術でその様な事が出来る事に驚きと、一般人に対する恐怖を抑える為、そして催眠術師を安心させる為だ。
事実甲田は、新幹線で関西に帰る事を躊躇って、昨夜は池袋のビジネスホテルに宿泊していた。

朝一番に美容院タカハシを訪れた一平と佐山は、ボランティアの男の話を三人に聞く。
「佐山さん、大事な事を忘れていました」
「何だ!」
「朝に夕焼けを見ましょうか?」
そして再び尋ねる佐山に変な顔の高橋達は急に「伊藤静香さんに、癌患者の話をしました」そう言うと森永が、奥の部屋からポスターを持って出て来た。
「これは東海林祐子さんですよね、スキンヘッドだ」
もう一枚の何が描いて有るのか、よく理解できない絵を見せる。
「目眩がしそうな絵ですね」
「伊藤さんがシャンプーの時に天井に貼りました」
「ここで催眠術に填まったのですね!静香さんが急にボランティアに髪を寄付したくなったと話していたのは!」
「その様だな!証拠品として貰って帰ろう」
「これもその男性から受け取った物です」と赤い蝋燭を手渡された二人は、男の人相を詳しく聞いた。
従業員の榊は絵心が有って、似顔絵を描き始めると二人が横から、眉が濃いとか額が禿げていたと色々話して出来上がった似顔絵を二人は持ち帰った。

美容院を出ると「驚きですね、第三者を使った催眠術を使うのですね」一平が言う。
「こんなに凄い技が使えるなら、森崎美奈も東海林祐子も自由に操れるな!」
「早乙女は催眠術にかからないタイプの人間だったのですね」
「そうだ、早乙女の病院に見舞いに行ってから静岡に戻ろうか!」
「回復するでしょうか?」
「薬が抜けたら、多少は回復するだろうが、元には戻らないだろうな」
「両親は連れて帰るだろう?警察も休職扱いで心のケアをするだろうが、中々元には戻らないだろう」二人はその様な話をしながら警察病院に向った。

誘拐された森崎美奈は長い眠りから目覚めたのは昼前で、目覚めると四人の男が目の前で麻雀をしていた。
「おっ、ようやく目が覚めた様だな」麻雀の台から立ち上がって美奈の方に近づいて来る。
「ここは何処なの?貴方達は病院の警備員の服装!この手を外して頂戴」
「美奈!ここが何処か判るか?」
そう言われて部屋を見ると変な設備が目に飛込む。
「判った様だな!ここはSMホテルだよ!俺達は美奈を誘拐してきたのだよ!変態院長のお遊び道具から今度は俺達の遊び道具に成って貰おう」
病院のパジャマに、長い髪の鬘を着けている。

警視庁は四人の資料を手に入れて、各地で検問を行い監視カメラの映像の分析を行って、中目黒の看護師寮に森の車が立ち寄った事実を掴んでいた。
そしてその後の足取りを道路のカメラで、徹底的に追跡をして神奈川方面に国道を走って逃げた事を突き止めた。
警視庁は情報を静岡県警、神奈川県警に送り車の追跡、消息を捜す様に連絡をしてきた。
応援に来た静岡県警の刑事達と佐山達が、警察病院で合流して一緒に戻る事に成ったが、催眠術師の似顔絵は警視庁にもコピーを渡して、交通機関の主な駅で検問の刑事達に明日配布すると言った。
白石刑事が似顔絵を見て「この男見ましたよ!確か早乙女と一緒の時に静岡の新幹線の駅だったと思います」と言った。
「間違い無いな!この男が智美さんを関西に連れて行った催眠術師だ」
「新幹線の駅、京都府警にも連絡をしよう」佐山は甲田が関西の人間だと決めた様に言った。

少年の様な頭

 42-0145
佐山が甲田の地元が京都だろうと予測している頃、新幹線の乗り口を警官の監視をくぐり抜けて乗り込む甲田。
静香の髪が入ったバッグを大事そうに膝に載せて,自由席に紛れ込んで座っていた。
新幹線の車内でも鉄道警察が、何度も何度も横を通過するが、殆ど窓の外に顔を向けて鉄道警察の目を避けた。

警察の検問で捕えられた権藤ともう一人の暴力団員は、直ぐに素性が判明して滋賀県警に連絡が行く。
大勢の警察が志方組の検挙に向い、しばらく小競り合いが続いたが、組長を始めとして全員逮捕に成った。
横溝課長から監視されていた神内捜査課長は、偽の情報を志方組長に流して同時に逮捕された。
販売予定のDVDに組長自ら出演している証拠を警察に押収されて、証拠は揺るぎない。
志方組長も取り調べで、京田監督に勧められて元々興味の有った真壁綾子とSEXをさせて貰えると出演しただけだと証言した。
催眠術師が居たが知らない人間だと、詳しい事を証言しなかった。
勿論闇プロの話は全く話さず亡く成った京田監督に罪を被せた話し方だ。
自分は全く何も悪く無いと主張したが、神内捜査課長との関係から琵琶湖の殺人事件を追及される事に成る。

SMホテルで両手を万歳の様にして、チェーンに手首を吊されて恐怖の顔に成っている美奈。
「さあ、そろそろアイドルの身体を拝まして貰おうか?」
眠っている間は麻雀をして、何もしていなかった四人は森崎美奈をじわじわと遊ぶ様に責めて犯したいとの願望を持っていた。
既に役割は四人で麻雀をして勝った者から選ぶ事に成っていた。
柳生は二番目、一番は森でアナルSEX希望、同じくアナルを希望した安部は浣腸プレーで辱める役に廻った。
柳生はSEXがしたいと言い、橋本は虐めて楽しみたいとそれぞれの希望は分かれていた。
四人共逮捕される事は覚悟していたので、この世の最後の遊びの相手に森崎美奈を選んでいた。
鮫島院長が次々と連れて来た女性を監視しながら、強姦をしていた四人、早乙女刑事が捕えられる前からも時々連れ込んではいたが、最近質が向上して女優の真壁綾子、斉藤琴美、東海林祐子と森崎美奈が連れ込まれて、頂く寸前に警察の捜査に成って、院長が自殺をしてしまい犯行が警察に露見したのだ。
「もう俺達は、警察に捕まるのは覚悟の上なのさ!最後にアイドルの森崎美奈を犯したいのだよ」
「私ははもう催眠術で充分犯されてしまいました。それに今の姿は本当の私では無いのです」
「どう言う意味だ!」
「私、映画の撮影で強姦されて、坊主にされているのです!可愛くも何も有りませんよ」
「冗談だろう?清楚な長い黒髪じゃあないか?」
「これは鬘です、もう陵辱されてぼろぼろなのですよ、そんな私を強姦しても楽しくないですよ」訴える美奈。
「本当に!鬘なのか?」恐る恐る黒髪に手を持って行く森。
鬘は森の手で外されるとイガグリの坊主頭が現れて「何だ!これは本当だ!」四人が驚きの表情に成る。
「でしょう?私ももうぼろぼろなの?お兄さん達私に何か食べさせて?もう背中とお腹がくっつきそうなの!こんな私で良ければ好きにして良いわよ!食べさせてくれたら」美奈も半分投げやり状態に成っていた。
催眠術で考えられない様な事をさせられて、もう芸能界では生きていけないと覚悟を決めていた。
意外と開き直られると、何も出来ない状況に成った四人。
取り敢えず昼飯を注文して、美奈を中心に変な関係が出来上がる。

その頃甲田の新幹線は、鉄道警察の目に止らずに新大阪駅に到着して、安堵の胸を撫で下ろしていた。
久々に新大阪のマンションに帰る甲田は、この数ヶ月間の波乱の日々を思い出しながら、バッグから静香の髪を取り出して眺めていた。
テレビでは連日、鮫島総合病院と京田監督の事件を報道しているが、自分の事は不思議と報道されていない。
映画(落華の宴)の撮影資料が全く存在していない事実、出演者には既にギャラが振り込まれて、契約に対しては全く不備が無い。
それぞれのプロダクションでは、本人が承諾したので出演させたと主張して、プロダクションの人間で同席した人の催眠術はまだ解術されていなかった。

四人の男は急にイガグリ頭を見せられて、森崎美奈に失望をしてしまった。
パジャマを着て化粧の無い顔は少年の様な感じに見えて、一気に性欲が減退してしまった。
ホテルに食事の出前を注文して、五人で食べる事に成ってしまった。
この時間が静岡県警の捜査に余裕を与えて、四人の銀行のキャッシュカード使用とクレジットカードを調査していた横溝課長に連絡が届いた。
「逃走中の橋本のクレジットカードが、三島のラブホテルMの館で使われた。全員急行してくれ!」の指令を発した。
東京から戻る途中の佐山達にも連絡が届いて、三島のラブホテルに向った。
高速を赤色灯を廻しながら、数台の覆面パトが三島に向けて疾走した。
地元三島署の警官が数人、ホテルに向い状況の把握と逃走した場合に備える。
人質が居るので迂闊に飛込むのを自粛して、様子を伺っていた。
ホテルのフロントでは、今食事を注文したので、しばらくはこの部屋に居るでしょうと警官に伝えた。
時間を追う事に警官と刑事がどんどん増加して、中の様子を慎重に伺って居た。
ラーメン、チャーハン、唐揚げと中華料理を多く注文して出前が届く。
一平から美優にラブホテルに、警備員と森崎美奈が隠れて居る事が伝えられ、食事の出前を注文した事を聞くと、美優は睡眠薬を混入させる事を横溝課長に進言した。

全裸の裸婦画

42-0146
三島の現場に一平達が到着した時、警察関係の人間で一杯に成っていた。
「ご苦労様です、動きは全く有りません!中の様子も判りません」と報告を受けたが、佐山は「大丈夫だ、全員眠っているのだよ」そう言って笑いながら、一平達とフロントから入って行った。
監視の警官は睡眠薬の事を聞いていないから、奇妙な顔をしていた。
「部屋を開けて下さい」佐山に言われて、ホテルの人間が鍵を持って五人が隠れて居る部屋に入った。
「よく寝ていますね」伊藤刑事が五人の寝姿を見て、笑いながら言った。
「森崎美奈さんは病院に運んで、他の連中は全員警察に連行しろ!」
桐生刑事が森崎美奈の頭には側に置いてある鬘を被せて、救急車を呼んで連れて行った。
「ようやく、事件が終わった様ですね」白石刑事が言う。
「まだ大物が一人残って居る」佐山が行方の判らない催眠術師の事を言った。

だが、その後甲田の消息は佐山の予想に反して、京都府警の捜査でも全く探し出せなかった。
数日後美優が自宅で「こうだの漢字が判れば多少判るけれど、香田が五千、公田百人、幸田一万三千、行田三千、甲田八千、好田千だからね、多いわね」
「催眠術のサイトには無いの?」
「無いわ、有名な催眠術師にその様な人は居ない」
「警視庁も極秘で、催眠術師に聞いたらしいが、こうだは判らないそうだ」
「私は、琵琶湖の事件と智美さんの事件で、催眠術師は関西在住で京都から姫路に住んでいると思うの、琵琶湖の死体は姫路の女性でしょう?」
「志方組の連中は姫路から誘拐してきた女だと自供したが、具体的に名前も何も聞かされていなかった様だ」
「智美さんの体内に残って居た体液に合う男が、今まで誰も該当者無しだったから、多分催眠術師の物だと思うわ」
「そうなのだが、目星も無い状況だからな」
「京田監督、黒田画伯、鮫島医師、大河内彰この四人が亡く成ってしまったので、難航するわね」
「催眠術をされた女優も何故か、甲田の顔を覚えていない!静香さんと槙、タカハシの数名が覚えていただけだ」
「静香さんの髪が欲しかったので、目の前に現れた。タカハシの三人は第三者に催眠術を施したから、記憶に残ってしまったのね」
二人の話でも決めては無く、事件は暗礁に乗り上げてしまった。

真壁綾子は写真集の発売に踏み切り、爆発的な売り上げを記録してテレビに再三登場して自分の意志では無く、京田監督に撮影されたと被害者を装い人気に成った。
お蔵入りのDVDも発売出来る様にしてしまう芸能界の恐ろしさ。
志方組長の顔の部分を編集して、真壁綾子の総てを見せたDVDと銘打ったSM作品。
勿論髪を坊主に刈り取られるシーンも、志方組長とのSEXシーンも含まれていた。
森崎美奈が救出されてから二ヶ月目の出来事で、世の中は様変わりに成ってしまった。
真壁綾子とジョイプロには莫大な売り上げがもたらされて、志方組が存在していないので、大越社長は大儲けに成った。

三月に成ったある日、伊藤静香が美優に「今度姫路に行くのよ!全国和菓子大会の近畿予選が姫路城で行われるの!美優さん時間が有れば一緒に行って貰えないでしょうか?」と連絡をしてきた。
「何故?」
「姫路って聞いてあの地獄の病院を思い出してしまったのよ!それで一緒に行って貰えると心強いと思ったの!無理を言ってすみません」
「全国に行くの?」
「いいえ、今回の大会に主催者が私を招待したのです!全国大会でもお世話に成った方なので、お断り出来なくて!でも琵琶湖の全裸死体の女性は姫路で誘拐されたのでしょう?」
静香は事件後も敏感に事件のその後を見ている様で、よく知っていた。
「催眠術師が捕まっていないのよ!いいわ!一緒に行くわ!いつなの?」
「ゴールデンウイークです」
美優は電話が終わってから、若しかしたらこのイベントで催眠術師がおびき出せるかも知れないと考え始めた。
一平とその日から、どの様にこのイベントを利用して催眠術師甲田を捕まえるかを検討し始めた。
伊藤久美は完全に元に戻って、髪も少し伸びて自宅に居る時はボーイッシュな髪型、外出の時は鬘と使い分けて楽しんでいる。
昼間は美優の部屋で一緒に催眠術師を捕える話に加わる。
自分が催眠術で、絵のモデルに成った事は全く記憶に無いので、尚更催眠術の怖さを感じる美優。
最近ではお気に入りの絵を見る為に画廊喫茶に、半月に一度出掛けて自分の絵を見て「素晴らしい」と感嘆の声を上げている。
まさかこのモデルは貴女よ!とは言えない美優。
警察が預かった絵は、一枚を除いて黒田画伯の家族の元に返却する事が決定して、今月が最後の展示に成っているので、久美は名残惜しそうに見に出掛ける。
県警が久美に見せる為に小泉画廊喫茶に貸し出している。
黒田画伯の最後の絵を今日から飾って、今月で展示が終わる事に成っていた。
今日も美優を誘って小泉画廊喫茶に行く予定に成っている。
「今日から黒田画伯の最後の作品の展示に成るのよ!楽しみだわ」
「そうなの?最後の作品?」
「癌で亡くなられる前に七枚の絵を描かれたのよ!モデルの人が余程気に入ったのね、あの様な素晴らしい絵を七枚も短期間に描かれる事が脅威よ!」
「久美さんはモデルの女性はどの様な人だと思うの?」
「清楚な女性で、歳は私達と同じ位!髪はね!私の具合が悪く成る前と同じ位かな?」
「あの絵でそんな事が判るの?」驚きの表情に成る美優。
タクシーに乗り込んでも久美の話は終わらない。
「浴衣を着ているから、夏に一気に描上げたと思うわ」
「あの絵で浴衣が判るの?ヌードは判るけれどね」
その様な話をしながら小泉画廊喫茶に入る二人。

送られて来たDVD

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「あっ!坊主!」そう口走ると自分の絵の前で身動きしなく成った久美。
「素晴らしい絵でしょう?これが黒田画伯の最後の絵ですよ!」小泉が言う。
「。。。。。。。。」言葉を発しない久美。
美優には全く判らないが、久美の言う通り全裸の女性の坊主頭の様にも見える事も有ると思う。
「この絵は素晴らしいわ!最高傑作ね!女性のオーガニズムを感じる!」そう言いながら席に座って、再び見上げると「身体中の毛が無いわね!モデルさんも大変だったけれど、最後は良かったのかも知れないわ!あの表情に表れているわ」感動している久美。
コーヒーを運んで来た小泉が「この絵が一番でしょう?」と尋ねた。
「勿論です!この絵が最高で最後の作品でしょう?毎日見ても飽きないかも知れませんね!今月一杯で終りでしょう?その後は何処に展示されるのでしょう?」心配そうな久美。
「黒田画伯の奥様を中心に考えられると思いますね!売りに出されたら私が一番に買い取りますよ」
「売りに出されると良いですね」微笑みながら再び自分の絵を見る久美に怖さも感じる美優だった。

一平が横溝課長に美優との話の結果を話したのは、三月の中旬だった。
美優の意見は姫路で行われる全国和菓子大会近畿ブロック予選の宣伝を、大々的に行う事を提案した。
催眠術師甲田を誘き出す為には、静香がゲストとして姫路に来る事を甲田に知らさなければ成らないと美優の主張だ。
だが簡単に出来る問題では無かった。
ポスターを主要なターミナルに貼り出すだけでは、見る事が無い可能性が高い。
マスコミを使って大々的に発信しなければ成らない。
横溝課長はその話に難色を示して、平行線に成ってしまう。
マスコミは事件には興味は有るが、その様な地方の大会を取り上げる事は行わない。
催眠術師の存在は今も極秘なので、殺人事件の容疑者が逃走しているとは言えない。
琵琶湖の全裸事件の共犯者だと言う程度だから、協力は得られない。
時間が刻々と迫るが、美優の作戦の決め手は無かった。
静香は自分を陥れた卑劣な催眠術師を捕まえるなら、協力は惜しまないとポスターへの出演は承諾した。
ポスターは関西の主要なターミナルに貼り出す話は、横溝課長が行って承諾を得た。
美優は甲田がその様なポスターを見る人間なのか?初老の男の様だが和菓子の大会に興味が有るか?
五月なら、この男は油断もしているだろう?ポスターさえ見れば飛びついて来ると信じている美優。

そんな美優に清水大治会長が「海外では映画の公開が決まった様だぞ!」と電話をかけてきた。
「映画って事件の?落華の宴の事ですよね」
「そうだ、数カ国で上映予定に成っている」
「催眠術を使って撮影をした事が実証されなければ、契約書が効力を示して阻止は困難ですね」
「まだイカサマ野郎は逮捕出来ていないのか?」
美優は清水会長の力で何とか打開策は無いのか?と自分の作戦を話してみた。
「俺はこの作品を日本で上映する為に、買おうかと思っているのに催眠術師が逮捕されると困るな!」
「えー会長が映画を?」
「制作会社SIMIZUが有るからな、久々のポルノ作品だが出来は良いらしい!DVD版は既に発注したので、それを見てから決めるがな!」
「到着したら複写を送って見せてやろうか?」
美優は会長の商売上手に呆れながら、送って欲しいと答える。
事件解決の材料に繋がる可能性が有るので、参考資料として取り寄せて置きたいと思った。
「そのポスターを組員総動員で飲み屋、居酒屋等に貼ってやろうか?」
「えー、会長のお力でポスターを?」
「居酒屋、スナックなら手分けすれば、相当貼れると思うがな」
美優は作戦に光明が差した気分だった。
翌日横溝課長は美優の連絡を聞いて、京阪神の京都から姫路の歓楽街にポスターを貼って貰う事に成った。
ポスターは昨年の全国大会で日本髪姿の静香の写真が入った物だ。

三月の末に美優の元に映画落華の宴のDVDが届く、流石に美優は見るのを躊躇い一平の帰りを待って、二人で見る事にした。
「DVDが届いたのよ、中に刺激が強すぎるので注意してご覧下さいって手紙が入って居たわ」
「相当過激な作品だよな!ノーカット版って書いて有る」ケースを見て一平が言うとDVDを器械に入れる美優。
「字幕スーパーはフランス語だわ」
「日本人には関係無いけれど、フランス語、英語、ドイツ語程度は制作しているな」
画面が映し出されると、昭和初期の町並みが再現されて鮮やかな色彩の遊郭がいきなり登場する。
「美しい画面ね!流石は京田監督だわ」
煌びやかな遊郭の中にどんどんカメラが吸い込まれる様に入って行く。
豪華な布団の中に人の気配を感じさせる。
イガグリ頭の男が顔を覗かせると「大河内彰!」急に声が変わる美優。
直ぐに画面が変わって、別の部屋のシーンに変わると「あれ、鮫島医師よ!」
美優が画面を見て言うと「間違い無い鮫島医師が、あれは誰だ?」
画面に長襦袢の前を大きく開いて、鮫島医師を受け入れている若い女性。
「知らない女性だわ!AV女優さんかな?本当にSEXしているわ」美優が鮫島とAV女優のSEXシーンに赤面する。
今度は元の大河内の場面に戻るとシリコンの入った歪なペニスを緩めた褌から出して、瑞紀の膣に挿入の準備に入った。
「早乙女刑事だ!」一平が驚く。
「可愛い尼さんを成仏させてやるよ」
「うぅ、うぅ」驚きの表情に変わった瑞紀は、夢を見ていると思っていたが、次の瞬間大河内の歪なペニスが挿入されると「あっ、うぅ」と猿轡の中に声を落とした。
「どうだ!気持ちが良いか!」その言葉と同時に押し込む大河内。
瑞紀もようやく現実の事だと認識が出来て痛みを感じていた。
急に大きな歪なペニスを押し込まれて、手が動かないし声も出せない状況に驚く。
だが腰を動かし始めた大河内の動きに徐々に感じ始める。
抵抗をしようと思っていた下半身は、中央部に閂の様なペニスを入れられて、力が完全に抜けた瑞紀。

猫と鼠

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「どうだ!上手いか?美代」と口走る。
汗が噴き出てくるが、中々終わる事が無い腰の動きに、瑞紀は「ああーああー」の声が自然に出て来る。
しばらくすると、早乙女は猿轡の中で嗚咽を繰り返しているのがよく判った。
腰の動きを早めると射精をしたのか急に元気が無く成った大河内。
そして大河内はゆっくりとペニスを抜き取る。
そして瑞紀から離れると、カメラが大きく開いた膣口のアップになる。
瑞紀はSEXの余韻から足を閉じる事を忘れていた。
流れ出る愛液は布団に染みを作りこの映画の最初の場面が終わった。
「これは凄いけれど、早乙女刑事の画像よね」
「あ、あそうだ早乙女だ!」画面に見とれて、返事が曖昧に成ってしまった一平。
「最初から刺激が強い作品ね、大河内彰のペニスって変な形をしていたわね、それに大きいわ」
「美優は細かい処を見ているな」
「一平ちゃん興奮してしまったのでしょう?」美優に股間を見られて思わず押さえる一平。
「でもこのビデオ県警に持って行けないな!早乙女の身体が総て見えるし、SEXもしているからな」
「私達だけで見て研究しましょう」
「何の研究?SEX?この感じで森崎美奈の裸が出て来るのか?鼻血が出そうに成ってきた」興奮してしまう一平は、そのまま美優に襲いかかる。
久々のSEXに進んでしまうので、画面はそのまま流して見ている状態。
テレビ画面の嗚咽が現実の美優の嗚咽と一緒に成り、一層興奮をする一平に成った。

翌日も二人は東海林祐子のシーンを見て「残酷ね!つるつるに剃ってしまったのね、頭も陰毛も無く成っているわ!」
「京田監督の趣味だな!これまでも尼の映画とか色々在るが、この映画は特別凄い!芝居で無いのか、芝居か判らない」
「催眠術の力でこの様に成ってしまうなら、恐いわね!事実久美さんも静香さんも犠牲に成ったわ!この絹代って女、あの看護師長だわ!」突然美優は気が付いた様に叫んだ。
「えー、鮫島総合病院の師長なの?」
「鬘と着物で今まで気が付かなかったけれど、アップに成って判った」
「鮫島総合病院は閉院に成って、勤務していた人はばらばらに成って消えたけれど、この師長は警備員と一緒に逃げてから、行方不明だな」
「あの女医さんは知らないの?」
「あの後何度か事情聴取したけれど、知らないと言っていた。もしかしてこの作品に一緒に消えた看護師も居るのかも?」
二人は再び最初から早送りでそれらしい女性を捜すが、美優の記憶の中での事なので、中々特定が出来ない。
「これだけ、見ると疲れるな」一平がダウンをしてしまう程、女性の裸の連続に成る。
「明日は、森崎美奈さんの登場シーンを中心に調べるわ」美優は益々元気に成った。
しかし、特定は難しく一平が美奈の姿を見て、興奮を抑えられなく成っただけだった。

三月の末、清水会長がポスターを総て貼り終わったと連絡をしてきた。
美優と一平は四月に花見を兼ねて、二人で姫路城までポスターの状況を見に行く事にした。
全国和菓子大会の会場の下見も兼ねて、有名な姫路城に行きたい気持ちも有った。
四月に成って、映画落華の宴は海外で一斉に上映されて大人気に成り、アメリカ版も下旬から公開の運びに成る予定だ。

一平と美優は初日に姫路に行き、歓楽街魚町にポスターの状況を見に行く。
夜の七時は盛況で「居酒屋から、スナックを見に行こう」
「静岡より賑やかな感じね、あそこは?」美優が指を指す居酒屋(源)を見ると初老の男が中年の女性と店に入って行く。
「いらっしゃい」と大きな声で迎えられる二人。
先程の二人連れと比較的近い席に案内されると「今日は良い鮎が入っていますよ!」とカウンターの向こうの男が先程の二人連れに声をかけている。
常連客の様で「隆子さん、久しぶりだから沢山ご馳走して貰いなさい!」と連れの女性に話した。
「社長とここに来るのは久々だわ!去年は出張多くて姫路はご無沙汰だったでしょう?」隆子の声が美優の耳にも届く。
「鮎の塩焼きを貰うよ」
この二人、甲田と姫路店の店長山下隆子「気が付かなかったわ!若返りましたよ」と会話しているが何が若返ったのか判らない美優。
甲田は自分の事を警察が捜していると思って、白髪を黒く染めていた。
しばらくしてトイレに向う美優、トイレの近くの壁に静香が写ったポスターが二枚も並べて貼り付けられていた。
美優がトイレから出ると甲田が、その昨年の日本髪の静香のポスターを穴が空く程見つめているのを見てしまった美優。
だがそれが催眠術師甲田だとは判る筈も無かった。
「お綺麗な方ですね」美優は思わず見つめる甲田に話し掛けてしまった。
「あっ!」驚いて振り返り美優を見て作り笑いをして「女優さんですかね?お綺麗な方で見とれていました」そう言って男子トイレに入って行く甲田。
席に戻ると「ポスター二枚も貼って在ったわ」と一平に言うと「流石会長だ」そう言って微笑む。
しばらくして二人は「でも他のスナック等にも貼って在るか見に行きたいわ」
「そうだな!姫路から京都迄の飲食店に沢山貼ってくれた会長に感謝だな」
同じ時刻に入店した甲田と隆子は、二人よりも一足先にお勘定場に来ていた。
「何処に行こう?」
「全く判らないわね、姫路初めてだもの」一平と美優の会話を聞いた甲田が「何処をお探しですか?」と尋ねた。
「スナックで歌でも歌おうかと思いまして」
「私達今日初めて関東から姫路城の桜を見に来たのです」美優が続けて話した。
「そうですか?遠方からお越しですね!私達も今から歌を歌いに行くのですよ、その店なら料金も安いので安心です」
二人はまさか甲田の紹介で、同じ店に行くとは考えてもいない。

美容院オーシャン

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「こうちゃん、久しぶりね」笑顔で迎えるカラオケスナック(ソング)のママが甲田を見て笑顔で言った。
「東京から来られた。。。何方でした?」甲田は二人を振り返って訪ねると「の。。。」と言う一平の足を蹴って「新田です!よろしく」と美優が喋る。
美優は自分の旧姓を名乗って誤魔化した。
カウンターに並んで四人が座って、目の前に直ぐにポスターが見えるので「綺麗な方ですね、何のポスター?」と尋ねて確かめる美優。
今の静香の姿とは相当異なるが、知っている人が見れば直ぐに判る。
現実の静香の姿と異なる写真をポスターにしているが、関係者には直ぐに判る写真だ。
「来月姫路で全国和菓子大会の近畿予選が行われるから、そのポスターの様ですね!貼ってくれって知り合いに言われて貼っているのですよ」
「綺麗なモデルさんですね」隆子が口を開いたら「違うらしい、去年の優勝者だ」甲田が教えた。
「社長何でも良く知っていますね」隆子が感心した様に言った。
続けて「日本橋の老舗和菓子屋(雨月)の奥様だよ」甲田が嬉しそうに言った。
「よくご存じですね」一平が驚いて尋ねる。
「ポスターに書いて有りましたよ、あの写真は昨年の大会の時でしょうね」笑顔の甲田。
美優は先程の居酒屋でポスターを見ていたので、よく知っていると思うが雨月の名前は出ているが、伊藤静香の名前は記載されていないから想像で奥様だと言ったと思う美優。
「お綺麗な方でしたね」美優が言うと「本当に美人だ!日本髪を見たかった!」と小声でぽつりと言う甲田。
話が途中で隆子の歌でかき消されて、その後は聞えなくなった。
一時間程で美優と一平は店を後にする。
隆子が酔っ払って、次々と歌を歌い出して全く暴走状態で、呆れて店を後にしたが現実だった。
「驚きね!声も凄いけれど歌をあれ程続けて歌われたら、聞く方も限界よね!一平ちゃんの歌よりは少し上手だった」
「こら!俺を馬鹿にしているな」二人は笑いながら駅前のホテルに戻った。

木村女医と看護師達はいつの間にか闇プロの一員に成って、仕事の無い時は松宮病院で看護師と女医で働く。
松宮夫婦には最高の助っ人が入った事に成った。
有藤は今の事件が沈静化したら再び大々的に、闇プロの仕事を再開させ様と考えていた。
本当は甲田をスカウトして一緒に働きたいが、警察に追われているのは明白なので引き込めないと思っていた。

催眠術の実証が出来ない現状で、映画は大々的にヒットして、日本では上映されていないが海外では、その人気に次々と上映国が増加していた。
清水大治も密かに日本向けの作品に加工して、上映を考えている。
例え催眠術師が逮捕されても、実証は困難だろうと準備は着々と進んでいる。
森崎美奈も東海林祐子も一切表には出て来ないが、真壁綾子だけはマスコミに顔を出してDVDと写真集の販売の為、活躍をして今までのイメージが全く異なってしまった。
この数ヶ月で莫大なお金を手にした真壁綾子は、全く異なる生活に変わってしまう。

四月の末に成って「これだけポスターを配布して、罠を仕掛けて逮捕出来なければ静岡県警の恥だ」横溝課長は兵庫県警の協力の元、甲田の似顔絵を大量に作り兵庫県警に送った。
万全の警戒体制が整い、連休の近畿大会を待つのみと成った。
勿論静香と隆史は一緒に招待され、一平と美優は会場で二人の側に付かず離れずで見張る予定だ。
「静香さんは着物で東京から行かれるの?」
「いいえ、隆史さんのお父様のお墓にも行きたいから、洋服で行って美容院で着付けして貰う予定です。ネットで調べて予約をしましたよ」
「店は休みなの?」
「デパートは営業しているのですが、母が居ますので二泊三日で行きます」
「大会は五日だから、三日に東京を出るのね!私達は四日に姫路に向います」
「静岡県警の人は何人行かれるのですか?」
「主人を別にして六人行く予定です。兵庫県警は五十人体制で警護すると思います」
「凄い人数ですね、逮捕出来れば良いですね」静香は今回の作戦で、催眠術師が逮捕されて事件が終わる事を祈った。

だが静香が予約したのは隆子の店オーシャンで、隆子はその話を甲田にはしていない。
何故なら伊藤の名前でホームページにアクセスしていたからだ。
着物の着付けと髪をセット、五月五日朝九時にお願いしますと予約して、伊藤と書いているだけで隆子にはあのポスターの女性だとは思ってもいない。
元々甲田はネットとか写真の趣味が有ったので、自分の店の宣伝の為にホームページを作っていた。
その為、姫路地区の美容院を検索すると(オーシャン)が表示されて、京阪神地区に数店店舗の美容院を持つ甲田の店が静香の目に止った。

三日に東京を出た隆史と静香は、京都に立ち寄って二人で京都観光を楽しむ。
腰の悪い隆史の為に人力車に二人で乗り込み、タクシーを貸し切りにして清水寺、金閣寺方面を散策、隆史の足を考えての短距離の行動。
道行く人が静香の容姿に振り向くが、隆史とのバランスに驚きの表情に成る事も度々だ。
二人にはもう慣れた光景に今更何も感じてはいない。
翌日遅い時間に京都を出て、父の墓に向う二人。
夕方、姫路城に入ると「私がお父様と来た時は、工事をしていたわ!綺麗に成ったわね」
そう言って懐かしそうに新しく成った天守閣を見上げる静香。
「小学生の時に来たけれど、その時は元気で城の中を走り廻ったよ」隆史は懐かしそうに見ていた。
「折角来たから見てきなさいよ!俺はこの辺りで待っているよ」
「ここから見るだけで良いわ」静香も一人では行く気に成らなかった。
いよいよ、明日ホテルの大広間で行われる大会に、催眠術師は現れるのだろうか?その様な事を考えていると、美優から今姫路駅に到着したとの連絡に、夕食を四人で食べる約束でホテルに向う静香と隆史、決戦は間近に迫っていた。

焦る甲田

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十二時から宿泊のホテルの大広間で、全国和菓子大会近畿ブロック大会が行われる。
昨夜食事の時に静香は「明日朝から近くの美容院に着付けとセットに行きます」
「着物を着るのも大変ね!早起きしなければ駄目だから、飲めないわね」
「デパートの時、昔はセットだけ美容院に行ったけれど、今は髪が短いから殆ど行かないし着物も自分で着られるから楽だけれど、この様な場所では流石に自分で着たら変かなと思って予約したのよ」そう言って微笑む。

八時半過ぎにタクシーで着物を持って、美容院オーシャンに向う静香。
その頃静岡県警に重大な報告が飛込んでいた。
それは大河内彰が自殺では無く、他殺の可能性が出て来たと警視庁が連絡をしてきたのだ。
大河内彰が伊藤静香を狙っていた事実が、彼の雇った人間の証言で判ったのだ。
その結果、何度もデパートに大河内が行った事実、大河内彰は変態趣味で、SEXの時に興奮すると首を絞める癖が有る事まで判明したのだ。
「これで、大河内彰が最上紗代を絞殺した事は決まりだな!」横溝が佐山に言った。
「八番の男は最初、大河内彰で彼が殺人を起こし二千万を振り込み、死体を始末しに浜名湖に行ったが手違いで直ぐに発見されてしまった」
「除名された大河内は、SGSクラブの話を京田監督に話した」
「それで変態趣味の京田監督が参加して、自分の映画に使う為に早乙女刑事と斉藤琴美を連れ帰った」
「課長大河内を殺したのは?京田監督?」
「違うだろう!大河内が逮捕されて暴露されると困る連中の仕業だろう?」
「追い詰められて自殺では無かった」
「静香さんを狙っていた助平だよ」
「静香さんも危機一髪でしたね、変態爺の餌食に成る寸前だった。あの富山師長は京田と甲田に頼まれて薬漬けにしていたが、二人が来ないのと非常ベルで諦めたのですね」
「未だに行方が判らない!鮫島総合病院は医療法人が買うらしいが、逃げた看護師達は戻らないだろうな」横溝課長と佐山は大河内殺害の真犯人が浮かんでいたが、敢えて口には出さなかった。

美容院オーシャンに九時十分前に到着した静香を見て、隆子が驚いて目を丸くした。
「今日ホテルで行われる和菓子大会のポスターに。。。。。。」と言葉を失った隆子。
「ポスターご覧に成ったの?そうですよ、今から出席するのでお願い出来ますか?」微笑みながら話す静香。
「は、はい」先日甲田から、美しい女性だとお経の様に聞かされていたので、隆子は現実に目の前に見て驚いて言葉が消えた。
店員が静香から着物を受け取って、奥の部屋に持って入ると「こちらにどうぞ」と鏡の前の椅子に腰掛ける事を勧めた。
隆子は直ぐに奥の部屋に向い店員に「お客様の要望を聞いて、シャンプーから始めて」と伝えると甲田に電話をする。
「社長!今何処?」
「電車に乗っている、支店を廻って夕方行くよ!どうした!」
「驚いたら駄目よ!今店に誰が来ていると思う?」
「芸能人?違うな!有名人か?」
「社長の新しい恋人!」隆子はからかった様に言う。
直ぐに女性に手を出す事を知られたのか?でも今の女性は新地のスナックの女性だ!姫路には行かないと考える。
「誰なのだ!」怒った様に言うと「ポスターの美人が、今着付けに来ているのよ」勝ち誇った様に話した。
「えーーー」今度は甲田が言葉を失った。
しばらくの沈黙の後「私が行くまで、待たせておけ!必ずだ!」そう言って電話が切れた。
隆子は美人だから、側で見たい?それとも写真を撮影したいのだと考えた。
甲田は電車が速く姫路に到着しないのか?絶えず腕時計を見て焦っている。
店に到着したらどの様な方法で催眠術に誘導するか?
そして自分の思いを遂げたいとの気持ちに、慌てて勃起薬を取り出して飲み、水が無いのに気が付いて吐き出す慌て振りをしていた。
急いでいるのに態々次の駅で下車して、自動販売機でお茶を買って、吐き出した薬を流し込むと新快速に乗り込む。
神戸から姫路まで約四十分、興奮と焦りで何度時計を見るか判らない程だ。

何も知らない隆子は淡々と髪をセットして、前下がりのボブだった髪型が多少伸びて肩よりも下にストレートで揃えた。
時計を見ながらゆっくりと仕上げて、着物の着付けに進む。
甲田は姫路駅の手前まで来て、興奮と焦りで再び勃起薬を取りだして持っていたお茶で流し込む。
確実に薬の効果を期待していたのか、忘れたのか判らないが甲田は気持ちが完全に焦っていた。
最近下半身の衰えも気に成っている甲田、でも今日は念願が叶う日だ。
失敗は許されないと催眠術の方法を、先程から真剣に考えていた。
今日は催眠術を施して、強姦出来ればそれで満足だから、他の事はもう諦める事にしている。
時間は十時、今から店までタクシーで向うと十時半前には到着するので、十一時には強姦が出来る。
確かホテルの和菓子大会は十二時半から、静香は関係者だから十二時には会場に入るだろう?
その様に考えていると新快速電車が姫路のホームに滑り込む。
一番前に陣取って、ドアが開くのと同時に走ってエスカレーターに向う甲田。
もう初夏の風がホームに吹いて、少し走ると汗ばむがエスカレーターに乗り込んでも走り降りる。

隆子は着物を着せて「慣れていらっしゃるので楽ですわ!」と着物姿の静香を褒めながら、今更ながらに美しい女性だと思う隆子。
受付の女の子が、急に赤い電球の蝋燭を点灯して、静香の立ち見の鏡にその電球が見える位置に置いた。
隆子は帯を結んでいるので、全くその行動を見ていなかった。
過去にもこの電球蝋燭を何度か利用して、催眠術を行っていた甲田が指示をしていたのだ。
到着と同時に催眠状態を造る為に、点灯させていた。
静香と隆子が見るのを計算している甲田、隆子は何度も催眠状態に成るので簡単だと思っている。

催眠術の脅威

   42-0151
「お客さんそんなに暑くないのに、大汗ですね」タクシーの運転手が笑いながら、甲田の顔を見て言った。
「走って来たのでね」汗を拭きながら苦笑いの甲田。
「急いでいるのでね、頼むよ!」甲田は運転手に言うと、バッグの中のカメラを確かめて手帳を出して、独り言の様に「春に秋風が吹いていますね」と言うので、ミラーを覗き込む運転手。
汗は少し引いたが、青白い顔に変な事を呟くので気味が悪いと思い始める。

「あれ?赤い蝋燭の様な物が」静香が鏡に写った蝋燭の電球を見て振り返る。
「あそこにも置いて在るわ!綺麗ですね」と隆子に言うが、隆子は既に甲田の催眠術の中に入って居た。
元々催眠術にかかっているので、蝋燭の明かりを見ると同時に夢遊の中に入って居る。
「綺麗でしょう、伊藤さんの着物姿も綺麗ですよ」
早い時間で客が誰も居ない状況で、他の従業員も時差出勤でまだ出勤していないので、美容師が二人と受付が一人だ。
その時、甲田が慌てて店に飛込んで来た。
「社長さん」と店員の一人が甲田に挨拶をしているが、この店員も甲田の催眠術の中に彷徨っている。
「お客は中か?」と尋ねると頷く従業員は先程電球を置いた女性だ。
日頃から隆子と遊ぶ為に集団催眠を施しているから、この様な時は非常に便利だと思う。
「社長!」隆子が甲田を見て言う。
「お客様ですね!いらっしゃいませ!素晴らしいお着物ですね」そう言いながら静香の目の前に分厚い手の平を見せて「気にしないで下さい」と機先を制する様に静香の視線を遮る。
「あの。。。。。。」と言うと「赤い蝋燭が見えましたか?」と尋ねる。
「は、はい赤い電球の蝋燭が二つ見えました」
「違うでしょう?四つ見えませんでしたか?」
もう甲田の催眠術の中に入り込んでしまった静香、元々催眠術の効果の高い事は実証されているので、思い通りの状況が作り出される。

その頃隆史が静香の帰りが少し遅いと思い始めて、携帯に連絡をした。
マナーモードの携帯は、静香のバッグの中で鳴って全く反応が無い。
甲田を乗せたタクシーの運転手も同僚に、大汗を拭いて青白い顔で変な言葉を呟いていたと、話していた。
「変質者が電車内で痴漢でもして、逃げてきたのでは?」と言われて「そうなのか?警察に追われていたのか?汗が凄かったからな!一応警察に連絡をして置くよ!」
直ぐに姫路警察に連絡されたが、痴漢の事件が無くて報告だけで終わってしまった。

甲田が「店を休業にして、扉に鍵を掛けなさい」店員に指示をする。
既に静香は着物を着て、椅子に座らされて眠っている。
隆子は奥の部屋を片づけて、甲田が静香を連れ込む準備をしているが、夢遊病者の様な動きに成っていた。
もう一人の美容師を眠らせると、店員も直ぐに眠らせてしまう甲田。
顔面は青く再び汗が噴き出している。
「社長、片づけました」隆子が奥の部屋から出て来て、告げると「ご苦労さん!少し尋ねたいが?このお客様着物だが、下着は?」
「知りません!最初から長襦袢を着て来られましたが、多分裾よけだけだと思いますよ長襦袢の時、パンティの線が無かったですし、着物を毎日の様に着るとおっしゃっていました」と答える。
「そうか、隆子もそこで眠りなさい」そう言うと急に目を閉じて椅子に座り込む。
今度は静香の耳元で「さあ数を三数えると目覚めますよ、するとSEXがしたく成りますよ」
「ひとつ、ふたつ、みっつ」目を開ける静香が、立ち上がるとバッグを探し始める。
その行動に甲田は戸惑うが、自分が立ち上がろうとした時、ふらついて立ち上がれなく成った。
むかつき、嘔吐き始めると、顔面は益々青く成って完全に床に伏せてしまう甲田。
すると「い。と。う。。。。。」声も出せない程、脳に血液が不足してしまう甲田。
勃起薬の飲みすぎで、心臓が送り出す血液が体内、特に脳に流れる量が極端に少なく成ってしまい立ち上がれない状態に成っていた。
静香は携帯を捜して隆史に連絡しようとしていたが、バッグが見つからない。
隆子を眠りから目覚めさせようと身体を揺するが、反応が全く無い状態。

「何度も携帯に連絡しているのですが、電話に出ないのです」隆史が美優と一平に伝えたのは、十一時半に近づいた時だった。
「えーー、着物を着せて貰いに美容院に行かれたのですよね」
「はい、近くの(オーシャン)と云う店です」
「しまった!美容院を狙われたのかも」そう言うと直ぐに一平と一緒に、場所を捜しにホテルを出る。
静岡県警の白石達にも直ぐに連絡が届いて(オーシャン)に向う。
「店営業していないわ」美優が閉じられた入り口を見て叫ぶ。
「中に居るのかも知れない、姫路警察に連絡してこの辺りも捜して貰おう」一平が姫路警察に連絡すると姫路警察の係が「先程も通報が有りました。変質者の様な男がタクシーで乗り付けたと!」と伝えた。
「何だって!変質者?」
美優が美容院の扉を叩くが全く反応が無い。
「どうしましょう?」
扉を叩き大きな声を出して一平と美優が「静香さん!」「静香さん!」と叫ぶ。
何も関係が無い場合の事を考えると叩き壊せない。
姫路警察は通報した運転手を、現場に急行させて乗せた客の人相を一平達に伝え様とした。
しばらくして、白石達が隆史を乗せてやって来る。
直ぐに(オーシャン)の廻りは野次馬と警官で一杯に成ってゆく。
「静香!俺だ!隆史だ!居るのか?」大きな声には直ぐに反応をする静香。
その声を聞いて「隆史さんだ!ホテルに戻らないと!」そう口走ると入り口に来て鍵を開いた。
扉が開くと真っ先に飛込む隆史に、抱きついて静香が「ホテルに帰りましょう」と耳元で甘えた様に囁く。
何か変だと思う隆史だが、そのまま肩を抱いて成り行きを見ている。
「救急車だ!二台呼んでくれ」一平の声が響くと美優が「この人達、先日の人だわ」と隆子と甲田の顔を見て驚いて言う。
「タクシーの運転手さんが、来てくれました」白石と伊藤刑事が店の中に入れる。
甲田の顔を見て「この人です、汗一杯で(春に秋風が吹いていますね)と私に言ったのです、死んで居るのですか?」と尋ねた。
だがその言葉で静香の催眠術が解けて「どうしたの?隆史さん」と抱きついていたのに、慌てて離れた。
美優が「この人達も催眠術に填まっているのよ、静香さんもそうでしょう?」
「赤い蝋燭を見た様な記憶が有ります」静香が証言する。
伊藤刑事が奥の部屋から、蝋燭電球を持って出て来ると「これですね!」と静香に見せた。
隆史が時計を見て「会場に急ごう!始まる」隆史は静香を伴って、桐生刑事に送られて向った。
「私また催眠術にかかったの?」不思議そうな顔で尋ねる静香に隆史が「美人だから、狙われるのだね」そう言って笑うと、桐生が運転の車の中でキスをする二人。

病院に搬送された甲田は勃起薬の大量使用で酸欠状態が長く成り、脳に後遺症が残って記憶の大半が消えて、子供の様な状態に成っていると医師が伝えた。
事件の取り調べはおろか、催眠術の事実も判明されない結末に成った。

数日後甲田の自宅からは静香の長い黒髪が発見され、静香は本来の癌患者の為の鬘を造るボランティアに寄付をした。
結局、主犯の三人に記憶が無く、残った仮面の紳士の証言を元に立件する事に成る。
唯一の証拠は智美の体内に残って居た体液が、甲田の物だと判明した事だった。

数日後美優の自宅で「催眠術って恐いわね、清楚な静香さんでも淫乱に成る。元々スケベーな一平ちゃんならどの様に成るのかな?」美優が笑う。
「この様に成る」と美優を追いかける一平。
ようやく事件が解決して、何故か小泉画廊喫茶には久美の最後の一枚がそのまま飾られていた。
本当は久美の所有の絵だが、月に一二度必ず見に行くのを見て、美優は本当に何も覚えていないのか?疑問に思う事も有る。
数ヶ月後、髪も少し伸びて元の綺麗な姿に戻っている久美。
早乙女刑事は田舎に帰って、ようやく自分の気持ちの整理が出来た様だ。
数ヶ月後、制作会社SIMIZUは、映画落華の宴を日本版に変更して上映を始めた。
早乙女刑事の出演場面は顔が判別出来ない工夫がされての上映。
舞台挨拶に何故か森崎美奈と東海林祐子が、長い髪の鬘と着物姿で登場して世間を驚かせた。


                     完

                   2017,09,12

仮面の紳士②

仮面の紳士②

  • 小説
  • 長編
  • 成人向け
  • 強い性的表現
更新日
登録日
2017-09-08

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  1. 神埼幸の撮影②
  2. 神埼幸の撮影③
  3. 美人に目が無い大河内
  4. 神埼華の撮影
  5. 神埼華の撮影②
  6. 神埼華の撮影③
  7. 神埼華の撮影④
  8. 神埼華⑤
  9. 神埼華の撮影⑥
  10. 神埼華の撮影⑦
  11. 神埼華の撮影⑧
  12. 神埼華の撮影⑨
  13. 神埼華の撮影⑩
  14. 神埼華の撮影⑪
  15. 大河内の作戦
  16. 美優の不妊治療
  17. 美優の不妊治療②
  18. 美優の不妊治療③
  19. 久美の記憶
  20. 縺れる糸
  21. 撮影再開
  22. 艶技も催眠術
  23. 華は婦人科へ
  24. 華の性器検査
  25. 感じる森崎美奈
  26. 撮影も大詰め
  27. 変わる標的
  28. 意外な関係
  29. 集団催眠
  30. 美優の推理
  31. 術に填まる静香
  32. 窮地の大河内
  33. 追い詰める
  34. 静香は剃毛、剃髪
  35. 髪フェチの二人
  36. 静香の美髪
  37. 空を舞う監督
  38. 感度抜群の静香
  39. 検査のいたぶり
  40. 剃毛責め
  41. 性の崩壊
  42. 新たな性欲者
  43. 性獣静香
  44. 夫婦のSEX
  45. 誘拐されて
  46. 少年の様な頭
  47. 全裸の裸婦画
  48. 送られて来たDVD
  49. 猫と鼠
  50. 美容院オーシャン
  51. 焦る甲田
  52. 催眠術の脅威