真夜中に素朴を選ぶのは

真夜中に素朴を選ぶのは

   



   



   



   



   



   



 



読まれた証がなくてもよかった

誰かの目に触れるなら



誰にも読まれなくてもよい時もあった

あなたは必ず読んでくれるから



でもあなたが読むことができなくなっても

毎日書き続けるんだろう

あなたと生きている証だから



真夜中に

素朴を選ぶのは



この時間だけ

言葉が武装しないから



素朴に書けなくていい

素朴に愛せてるから



誰もわからなくてもいい

あなただけはよく知っているから



どんなに曖昧にしか人から見えなくても

あなたに誓って

もう全部あげた



毎日書くのは

いつか会うまでの

会えるための願掛け



アンナ、アンナ、アンナ



むしろそんな愚直がいいのです



あなたなら、あなただけでいいのです。


   



   



   



   



   



   



 

真夜中に素朴を選ぶのは

亡くなる前の作品。

作者ツイッター https://twitter.com/2_vich
先端KANQ38ツイッター https://twitter.com/kanq3

真夜中に素朴を選ぶのは

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-08-23

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