光らない一番星

消えそうな声で歌う哲学。

頭の中で割れて傷だけ残して去っていく。

苦痛を回避しようとして探した答えが傷に繋がっていく。

でも、辞められないのは生きるという概念だけじゃ納得できない欲がここにあるから。

それを否定されてしまえば生きることなんて価値をなくす。

私が探している答えが出る前に、貼られるレッテル。
剥がすことを諦めてみた空は青さを無くす。

新鮮な風が何かを含んでいることを知ってしまえば、それは、新鮮さを失う。

記憶の断片にはめ込まれたピースをいつか絶対無くすって思いながら生きる今もないのかもしれない。

そんな、形のないピースに留められた心一つじゃ
悪人にも善人にもなれない。

中途半端な生き方で繋いだ心を手放す時、本当に意味で、
答えを見つけなくていい今が表出するのだと
光らない一番星が訴える。

光らない一番星

光らない一番星

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-08-16

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