食べたいくらい先生が好き

昔は先生が好きでした。

待って

くすくす、クスクス

かすかに笑い声がする。
今は授業中だというのに。
授業に集中しなければいけない。
だけど。
あゝ、先生。
私も授業に集中できません。
先生の顔ばかり見てしまう。
あゝ、先生。
私をあてても良いんですよ。
なんだって答えてみせます。
先生が、好きです。
それこそ、食べたいくらいに。
あゝ、あと2分で授業が終わる。
休み時間には、先生の家に行く妄想をする。
家は知ってる。
高校一年生の時に知った。
二年生の時は、先生の授業が無かった。
だけど、今。
本当に、私は幸せだ。
先生と、もっともっともっと近づきたい。
妄想のなかでは、私と先生はセックスだってしてる。
現実の世界は、話さえしない。
少し、顔を覚えられている程度。
その他大勢。
あゝ、悩みは尽きません。
全ての青春を、先生に捧げます。
だから、待って。
私の成長。
まだ、生徒のままでいさせてください。

禁欲

クスクス、くすくす

また僕の授業で笑い声がする。
僕は、笑い者だ。
不細工でプライドが高くて高圧的だ。
自分でも分かってる。
だけど、君だけは僕を見ているよね。
徐々に君の視線を認識した。
はじめは、僕をまた笑いのネタにするつもりかと思った。
だけど、ただ見ているだけ。
そうしているうちに、君のことを意識してしまった。
生徒である君に。
僕には妻もいなければ彼女もいない。
だから、君をいけない妄想に付き合わせてしまっている。
君はまだ、僕の生徒でいてほしい。
好きだから。
未来へ羽ばたいていかないで。

捕食

どきどき、ドキドキ

心臓の音よ、静まれ。
私は先生を空き教室に呼び出した。
質問があると嘘をついて。
先生は、急にあまり知らない私に話しかけられて驚いていた。
かっこよかったなあ。
先生のかっこよさは、世界一かもしれーー

ガラガラ

来た!
「お待たせしました。で、何が分からないのですか」
私は、緊張のあまり少しの間喋ることができなかった。
それでも、勇気を出して。
「先生、好きです」
と、言った。
1秒が一年ほどのように感じられた。
そして、次に口を開いたのも私だった。
「分かってます、受け止められないのは。でも、ちゅーだけしてください」
と。
私は、先生とちゅーがしたかった。
先生は、急に私に近づき。
私に、キスをした。
あゝ、先生。
体がとろけそう。
ずっとずっと、こうしたかった。
甘い、先生。
先生は、甘いなあ。
私を堕落させ、もっともっと欲深くさせる。
先生と、セックスがしたい。
高まる欲望のまま、私は。

先生のズボンに手を寄せた。

あゝ、先生。
ごめんなさい。
食べるだけだから、良いでしょ?

食べたいくらい先生が好き

食べたいくらい先生が好き

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 青年向け
更新日
登録日
2017-07-08

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  1. 待って
  2. 禁欲
  3. 捕食