あの日から

再会

彼は、その後まもなく表舞台に姿を現した。

ああ、彼だ。
今度こそ悔いが残らないようにしたい。

思いとは裏腹に、時間がたつうち輝きが失われていくその姿。

それでも好きだと信じていた。
ずっと好きでいることを自分に誓っていた。

私だけは最後まで。
だが、次第に私は彼のことを忘れていく。
少しずつ、少しずつ、みんな離れていく。

彼は再びいなくなった。
もう戻ってくることはないかもしれない。

更新のないSNSをたまに覗きにいく。
もしかしたら。

時間は確実にたっていた。
彼のことを好きだった私はもうここにはいない。
でも、あの時の強い感情は今でも心の中にある。

そう、もう思い出になったのだ。

あの日から

あの日から

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-07-07

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