good morning 世界

good morning 世界

朝の憂鬱に座り込んで

曇天に 笑われている気がした


水をあげ忘れた花たちは
でもなお 咲き誇り

なんだ

私が居なくてもいいんじゃないか


起き上がった理由を探す

何もない冷蔵庫

今日を生きる理由を探す

何もない6月20日



息、してるだけなのにな

なんでだか また生き延びていた

眠っただけなのにな

新しい1日ってやつが来ていた


痛みと哀しみだけ
的確に拾っちゃう感情と今日も攻防戦


まあ

まともにやり合う
フェアな心の持ち合わせなんて
もうしばらくの間ないし


いつものように 丸い粒に手を伸ばす

水色だったり 黄色だったり ピンクだったり


どうしてキミたちは

ファンシーな色 しているんだろうね


今日を続ける理由と
私を続ける理由を

夢の中に探しに行く

引きっぱなしのカーテン
この部屋は 私そのもの



いつか 見つかるのかな

1日が始まる意味


いつか 変われるのかな


朝の光を 待ちわびたり、さ


遠くを走る 電車の音
今日を生きていく人たちを乗せて

街の中に溢れている

「おはようございます」

遠い国の話のよう




痛みも 寂しさも

哀しみも

なくなっちゃた私の朝はもうお終い

じゃあ、また、さようなら

good morning 世界

good night 世界

good morning 世界

朝の憂鬱。
うまく付き合えない私。

good morning 世界

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-06-26

Copyrighted
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