酸っぱいケフィルの白

酸っぱいケフィルの白





   


  



   


  



今日もおまえで始まっておまえで終わりたい

恋がきれいな思い



好きをいっぱいくれる

桃シロップみたいだね

冷やして朝も舐める



あんなに好きといわれた

セックス十回やったみたいに

まだ 眠い・・・・・・



― 柔らかくて、甘いのいいね。

― 恋もね。

― おっぱいもね。

― リル、顔洗って。



おれの一番でいつもいたいおまえへの

記しなんだ 

おれの短歌



アンナ、夏はおっぱい美味しいだろうね

リル、真剣に勉強する!!



チャットのタイプどおりにうふふと笑うひと

いつもぼくにくれるひと



翌朝もうれしい「好き」の夜

「好き」って声だけでおまえパンケーキ



たくさん ほめる

たくさん かわいくなる

たくさん おっぱいふわっとする



愛してるが電話なのに息が届くみたいだった

グミのにおいで



ふたりで平行四辺形をなんども描いていた

お昼寝のゆめ



まだあれから二十四時間たっていないんだね まだだいじょうぶだよ



“リルとハワイにいきたい”

二度いっていた まだふたりの足跡がない



ごめんね 会えなくて からだ弱い女えらばせて 女好きなのに



弁当なら作ってやる

作れるの?すごーい

いや、練習するから



「ブーケなんて投げなくていいよ

  お金もったいないよ 旅行しようよ」



― アンナさんにお金出してもらって僕がプラン

― スポンサーアンナね



― アンナさん一番だいじなんだもの!!!!!!!!!!

― 調教してしまった気持ちよ・・・・・・



玉葱の半玉を入れるラーメン

繊細な身を 案ずる夏日



薄氷を

昇華する素麺の白肌 

君のくびれ 愛しむ



案じてくれるひとがいる ともに生きたいひと

酸っぱいケフィルの白



「リルリルがいいの」

折りかさなる音色

月 冷えた夜 よこたえて聴く



きみとさんはアタシの神、アタシは信者・・・・・・・

・・・・・・でももう寝てしまいそう。



“リルなしではいきていけないんです”

ぼくは あなたで おわりたいのです



僕の詩的地上で

私小説のように続くアンナのトルソ



“リルの過去はどうでもいい”

一度も過去に君がいなかったのだから



やさしくするって短歌に書きながら怒ることもあるわ 

ね、リルさん



夜が明けたのだろうか

それとも夜があったのだろうか おまえのいま



お願い

ほんとに

がんばったの

寝落ちして眠るまで このままでいて



だからね

アタシ 夢のようなのよ

ノーブラで歩くの

でもリルがいる



“ガミガミしてたのに咳払いで急にやさしくなった。忘れない”



「しんどそうやな」

なんかいも なんかいも 

思い出してる がんばってるの



怖れていない 

人前でディープキスする 

肩身をよせていない恋



「どっかいけ」「めんどくさい」

あたし(泣)(泣)(泣)

これは滝に打たれるよりも修行よ



できるだけぞばにいて

ヤキモチやいて怒られても いいとおもったの



ウソよ

すぐ怒る

ガミガミ怒る

ガミガミガミ

「おれなんかやめちまえ」



不器用

一生懸命

でも言ってくれる

へこむけど

先生だな



誤ったおれを許す

一言を思い出してくれる 信じてくれる



おれは

おれと やってきたこと

憎まない

アンナが来た 愛してくれた






   


  



   


  

酸っぱいケフィルの白

作品書くのみ。

作者ツイッター https://twitter.com/2_vich
先端KANQ38ツイッター https://twitter.com/kanq38

酸っぱいケフィルの白

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-06-16

Copyrighted
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