湖の側にある神社

匿名(全員に匿名でお願いしています) 作

2016.12.29

ある湖に行った時のことです。

その湖には、それまでも何度か来たことがあったのですが、その時初めて見つけた小さな古い、パッと見 朽ち果てているようにすら見えるのですが、しかし確実に人の手が入っていて生きていることをうかがわせる神社がありました。

湖のすぐそばですが、小さな山の上に神社がありました。下に鳥居があり、鳥居をくぐると すぐ階段があって、神社の本殿に続いているという造りです。

正直、周囲の雰囲気から私は怖かったのですが、主人が行ってみたいと言い、鳥居をくぐり階段を登ってしまいました。

周囲には木が沢山はえているのですが、階段を登っている主人の左手側に少しだけ木がないスペースがあり、そこを主人の横に付くかのように小学生くらいの男の子が一緒に登り始めました。

その男の子が、いつそこに来たのかは全くわかりません。
そして「そのまま登っていると前の大木にぶつかるよ」と心の中で考えていると、フッと消えたのです。

後で主人に話しを聞いてみると、やはり同じように小学生の男の子くらいの男性が見えて、フッと消えたと言っていました。

ただ、主人が間近で感じた感覚では、あれは小学生ではなく、そこの神社の神様か 神様のお使いの方ではないだろうか? すごく神聖な感じがしたとのことでした。

怖くはなかったですが、不思議な体験でした。

湖の側にある神社

湖の側にある神社

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • ホラー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-06-10

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