幼い頃から夢をよく見ていた。夢の中では自分と同じ年頃の女の子がいてその女の子と話をしていた。話の内容は誰と遊んだとか、勉強が難しいとかそういうたわいもないことだった。この夢を見る頻度は1月に1回低度だったが、何か大きなイベントがある日の前日はかならずといっていいほどこの夢を見ていた。小学生の時はリレーのアンカーに選ばれた運動会の前日に、中学生の時はサッカー部の県大会の決勝の前日に、高校生の時は大学受験の前日にこの夢を見て、女の子と話をした。女の子は決まって夢の中で励ましてくれた。
「君ならできる」
「できるだけ目標を高くしていけ」
「恐れることは何もない」
何の根拠もない激励だったが、なぜか自信が湧き上がってきた。女の子の激励があったからこそ小学生の時、運動会のリレーのアンカーに立候補して見事1位になることができ、中学生の時、試合前に自ら進んで円陣の中心に行き上手くチームメイトを鼓舞することができ、高校生の時、無理と言われた大学を受験し合格することができた。夢の中で会う女の子ははっきりと姿が見えるわけではない。ただ、直感で女の子だと分かったのだ。そして初めは幼かった女の子が自分と共に成長していくのも感じた。今では夢の中でみる女の子のは20歳くらいになっていた。

起床したが、今日は夢を見なかった。昨日自分からメッセージを送ったきりの携帯電話を手に取り返信が来ていないか確かめた。返信は来ていなかった。メッセージを送った相手は今年同じにサークルに入ってきた新入生の女の子だった。彼氏がいないというのは新歓の時に少し話をした時に分かっている。これまで女性経験がないわけではなかったが、所詮は子供の遊び程度のものだった。これほどまでに女性に心を奪われるのは初めてだった。何とかして近づきたいが、現状は芳しくない。こういうときにこそ夢の中の女の子に励ましてもらいたいものだが、なかなかうまくできていないものである。

「そういえば誕生日もうすぐじゃない?」
講義中に隣に座っていたサークル仲間が話しかけてきた。
「うん。明後日だね」
「おー、そうか。今年で20歳?浪人してたっけ?」
「してないから明日で20歳」
「これでようやく合法的に酒が飲めるわけじゃん。他の連中にも言ってどっかで飲みに行きますか?」
「いや、悪いけど誕生日は毎年家族と過ごすことにしてるから」
「真面目かよ。お前がそういうなら無理強いはしないけどさ。でも、飲みに行けば狙ってるあの子とお近づきになれるかもよ」
「お気遣いどうも。次の日なら大丈夫だからさ、1日遅れでも祝ってくれるんなら遠慮せず行くよ」
「よし来た。それじゃあの子にも来るように伝えておくから」
「頼りにしてるよ」

講義が終わった後にサークルのボックスルームで仲のいい友達と無駄話に花を咲かせるのがこの2年で日課となりつつある。一応ギターサークルの看板を掲げているもののサークル内でギターを弾けるのは3年生に1人だけしかいない。その1人もボックスルームを物置程度にしか使っておらず、滅多にボックスルームで演奏しないためギターサークルなんてものはあってないようなものだ。今日も講義終わりの同級生と先輩後輩を交えて誰が一番酒に弱いかとか、流行っているソシャゲの課金だとかくだらない話をしている。

ボックスルームのドアが開き話が途切れた。唯一ギターを弾ける先輩が機材を取りに来たのだった。
「先輩~ギターの弾き方教えてくださ~い」
頭頂部だけが黒い髪に戻りつつあるプリン色の頭をした女が甘ったるい声をかけた。
「いいよ。お前が自分のギター買ったらな」
先輩がそう言って鼻で笑うとボックスルームがドッと沸いた。
「先輩、明後日こいつの誕生日祝いで飲みに行くんで来てくださいよ」
講義中に話しかけてきたサークル仲間が自分のシャツの裾を引っ張りながら大声を出す。
「お、そうなの。明後日か。何もなかったら行くと思う。誕生日おめでとう」
「ありがとうございます。ギターで素敵なバースデーソング聞かせてください」
再びボックスルームが沸いた。
先輩が機材を持ってそそくさとボックスルームを出ていった。
「そういえば新入生のあの子今日は来てないの?」
「来てないですね。知ってますか?あの子もギター弾けるんですよ」
「へ~すげ~。じゃあ、ギターサークルで2人目のギター弾ける部員ってことか」
クスクスと笑い声が聞こえる。
「そうなんですよ。そんであの先輩に色々と教えてもらってるらしいですよ」
冷や汗が背中を流れる。
「新歓の時もあの先輩にべったりだったしね。狙ってたりして」

家に戻ってきてからもサークルボックスでのあの会話が気になって仕方がない。あの子にとって自分はただのうっとうしい男だったのかもしれない。学年が違うから、サークルを通してなんとか会おうとしてもあの子がサークルボックスに来てくれなければどうしようもない。モヤモヤとしたまま、時間が過ぎていき、煮え切らない感情と共に就寝した。

自分の部屋にポツリと立っている。感覚で分かる。これは夢だ。それもあの女の子が現れる夢だ。
「おい」
振り返ると女の子が立っていた。今回も姿ははっきりと見えない。
「浮かない顔をしてるから来てやったぞ」
「久し振りだね」
「女に振られそうなんだろ」
「分かってるのか」
「まあな。それにしても情けない奴だ。勝負が始まる前から負けたような気持ちになってやがる」
「きっとあの子は先輩が好きなんだ。僕がでしゃばっても面倒がられるだけだよ」
「はっ!じゃあ、今から手を引いてその女と先輩がいちゃこらしてるのを眺めるだけでお前は満足なのか?」
「そういうことじゃないけど」
「そういうことだろ。そうなったらまたお前が辛い思いをするだけだぞ」
「他にいい人と出会えるかも」
「出会えないかもな。なあ、何をそんなに臆病になってる。たかだが大学生の恋愛ごっこじゃないか。失敗はつきものだ」
「今回はそんなのじゃない。高校の時とは違う。本気なんだ。妥協で付き合ってたあのころとは違うんだ」
「それほど本気なんだろう?じゃあ、最後までやり遂げて見せろよ」
何も言葉が返せない。
「お前がそれほど本気なんだっていうところをその女に見せろよ。そうすれば上手くいくはずさ。今までだってそうだっただろう?」
「ああ」
「よし、そうと決まれば行動あるのみよ。明後日、サークルの連中と飲みに行くんだろ?その時に決めてしまえ」
「来るかどうか分からないし、急すぎないか?」
「ばか。時間をかければかけるほどその女の子と先輩が仲良くなるぞ。決めるなら明後日しかない。無理やりにでも来させろ。男ならドンと行け」
支離滅裂な激励だが、なぜかどこからか自信がわいてくる。
「ふふ。そうだな。決めてやるよ」
「うん。その意気だ」

目が覚めると胸のつっかえが取れたようにすっきりとしていた。

大学で2限の講義を受けている最中に昨日も隣に座ってきたサークル仲間が、20分遅れで講義室へと入ってきて、また隣に座ってきた。
「明日、19時からいつものあの店で集合になったから」
「悪いな」
「いいってことよ。この講義のノートの写し見せてくれればチャラだから」
2人でクスクスと笑った。
「誰が来るの?」
「結構来るぞ。田中さんに今村君。竹岡に真田その他もろもろ。あ、先輩とあの子も来ることになったぞ」
「よし!!ありがとう。恩に着るよ」
「いいってことよ」
夢の中の女の子のおかげだと確信していた。運は自分に味方している。

家に帰ると、母親がせっせと自分の誕生日祝いのために台所で準備をしていた。
「おかえり。もうすぐ準備終わるからさ手を洗っておいで」
「ありがとう。父さんは?」
「あと少しで帰って来るって」
手を洗い終えると父親の声が玄関から聞こえてきた。

「20歳の誕生日おめでとう!」
掛け声と共に乾杯をし、20歳になってから初めての酒を胃に流し込んだ。家族で思い出話をしながら料理をつまみ、酒を飲む時間は大学のサークル仲間との飲み会で味わえないものがあった。乾杯をしてから2時間ほど過ぎた。父親はハイペースで酒を飲んだため泥酔状態となり机につっぷして寝ていた。母親は少しずつしか飲んでいないため頬が赤らんでる程度だ。自分もそこそこ飲んでいたが、意識ははっきりとしていた。赤ら顔の母親がため息をついてからこちらを向いた。
「実はね、あんたに言ってなかったことがあるの」
声のトーンが今までと違い真面目になったので少し動揺した。
「え?何?」
「あのね。あなたには双子の妹がいたの」
「は?」
突然の母親の告白に動揺が少しずつ大きくなっていく。
「いたのよ。あなたはね一卵性双生児だったのよ。一度に2人も生まれてくるって知った時はちょっと驚いたけど、それ以上にうれしかったわ。出産の時、最初にあなたがでてきた。あなたは正常だったんだけど、2人目。あなたの妹は右手と両足がなかったわ。それになぜか脈も弱くて。生まれてすぐに泣いたんだけど少しずつ声が小さくなってね。あなたの隣に抱き寄せた途端にあなたの妹は泣き止んだの」
「それって」
「そうよ。死んだの。せっかく2人の命を授かったのにそのうちの1人と一言も話さないままお別れなんて...。あなたが無事生まれてきてくれただけでも喜ばないとって思ったんだけど...。やっぱり悲しくて、しばらく落ち込んでたの」
母親の目から涙がこぼれ落ちた。
「あとあと調べてもらったんだけどね。あなたの妹は手足の損傷だけじゃなくて内臓もいくつか不完全のまま出てきてたの。生まれてからすぐ泣いたのが奇跡だったんだって。それを聞いて少しでも私に会おうとしてくれたんじゃないかって思ってね」
この時なぜか夢の中の女の子を思い出していた。
「誕生日の度にあなたに言おうと思ってたんだけど。思い出すと泣いちゃうのよ。せっかくの誕生日なのに変な空気にしちゃまずいと思って今まで言わなかったの。今回はお酒の力も借りたし泣かないですむと思ったんだけど。ごめんね」
そういうと母親は両手で顔を覆って嗚咽を漏らしながら泣き始めた。
「うっ...うっ..あなたの妹にはね...うっ..名前もあったのよ。悠子ってちゃんと名前も決めてたのに」
そう言うと母親はさらに大きな声で泣き始めた。

ひとしきり泣いた後、母親は何もなかったように後片付けを始めた。その間自分は泥酔して寝落ちした父親を両親の寝室まで運んでいた。

自分の部屋に戻り、携帯であの子にメッセージを送った後に布団の上へと寝転がった。

今日も夢だ。振り返ると女の子が立っている。
「悠子なのか」
「母さんから聞いたのか」
「ああ」
悠子は珍しく黙り込んだ。
「今まで僕を励ましてくれてたんだな。生まれてからずっと」
悠子は動かず、言葉も発しない。
「ありがとう。君のおかげでこれまで何もかも上手くいったようなものだ。感謝してる」
「そうか」
「君は生きている僕に後悔しない生き方を選んでほしかったんだね。だから、何かにつけて夢に出てきて励ましてくれたんだろ」
悠子は何も言わない。
「君が死後の世界から来てくれたのか、ただの僕が作りだした偶像なのかは分からないけどそれでも感謝している。明日も君が言った通りドンと行ってくるよ」
悠子は黙ったままだった。

目が覚めた。今日は勝負の日だ。悠子が励ましてくれたのだから上手くいくに違いない。そう自分に言い聞かせた。

大学の講義はほとんど耳に入ってこない。早く19時にならないかと浮足立っているのが自分でも分かった。講義が終わってからしばらく空いた時間でサークル仲間と集合した。
「今日僕はあの子に告白する」
「マジか。今日はちょっと早くないか?今日は少しでも仲良くなって」
「いや、今日だ。今日決めるんだ」
言葉をさえぎってまで決意を露わにしたからかサークル仲間は少し唖然としていた。
「お、おお。そうか。お前がそういうなら止めないよ」

19時を少し過ぎてから店に参加するサークルの部員が全員集まった。
「え~今回は僕の誕生日祝いという名目の飲み会に参加してくださってありがとうございます」
居酒屋の一角でまばらな拍手が起きる。ちらりとあの子の方を見た。こちらを見ている。
「長々とスピーチすると早く飲みたい先輩がたから文句を言われるのでさっさと乾杯しましょう!乾杯!!」
「「「「「乾杯!!!」」」」」
各々好きな酒を飲みながら近くにいる人と話を始めた。サークル仲間が気を遣ってあの子と近い席になっていたので、話す機会は多かった。自分でも好感触だと感じた。途中先輩がエアギターをしながらバースデーソングを歌い場を盛り上げてくれた。

遅くまで飲み明かした頃には何を言ってるのか分からないサークル仲間が2~3人いた。なんとか全員分の会計をすまして、店を出た。
「ちょっと話があるんだけど」
帰り支度をしているあの子を呼び止めた。

解散した後、あの子と人気のない通りまで歩いた。ここで決めるしかない。後悔しないように。悠子のためにも。
「ねえ


夢の中だ。自分の部屋ということは悠子もいるのか。だんだんと惨めな気持ちがよみがえってきた。
「おい」
悠子が昨日とは打って変わって話しかけてきた。
「どうした?こっちを向けよ」
「失敗した」
消え入りそうな声でそう報告するのが精いっぱいだった。
「そうか」
「ああ。すまない。君がせっかく応援してくれたのに」
「そういうこともある」
「申し訳ないが、今君と顔を合わすことができない。せっかく夢に出てきてくれたのに悪いな」
そう言って背中を丸めて座り込んだ。あとはただ、夢が覚めるのを待つだけだ。
胸に何かが刺さっている。よく見ると悠子の手だ。
「やっと魂が弱ったな!!!隙を見せたな兄弟よ!!!!」
後ろを振り返ると悠子が背後にぴったりとくっついている。状況が分からず上手く言葉も出てこない。
「ははははははははははははははははははは!!!!やっとだ!!どれほどこの時を待っていたか!!!」
「何がどうなって....」
ようやく声を絞り出すことができた。悠子の手が刺さった胸からどんどんと自分の生気が吸い取られていくような感覚が広がっている。
「血を分けた兄弟よ。私が何か分からないと言っていたな。私は悠子だ。それに違いはない。ただ、死後の世界から来たわけでも、お前が作りだした偶像でもない。正真正銘、あの時母さんから生まれてきた悠子だ」
「どういうことだ?」
生気が吸い取られていく中で意識がもうろうとなりつつも悠子の言葉を理解しようとした。
「私は特殊な能力を持っていたんだ。胎児の時から意識があったのさ。すごいだろ?その時は理屈も言葉も知らなかったが感覚であることが分かった。このまま生まれると死ぬということだ。それでも時間は待ってくれない。私は不完全なまま母さんの腹から産み落とされた。私は生きようと必死で泣いた。だが、現実はそう甘くない。徐々に自分の力が失われていくのを感じた。このままでは死んでしまう。その時隣にいたのがお前だ!」
母さんの話を思い出した。

””あなたはね一卵性双生児だったのよ。一度に2人も生まれてくるって知った時はちょっと驚いたけど、それ以上にうれしかったわ。出産の時、最初にあなたがでてきた。あなたは正常だったんだけど、2人目。あなたの妹は右手と両足がなかったわ。それになぜか脈も弱くて。生まれてすぐに泣いたんだけど少しずつ声が小さくなってね。あなたの隣に抱き寄せた途端にあなたの妹は泣き止んだの””

「少しずつ話が分かってきたか??これが私が生き残るために残されたチャンスだったのだ。力尽きそうな肉体を捨てて私はお前の体へと魂を移したのだ。なんとか魂をこの世に残すことには成功したがそれからは惨めな思いをした。お前の潜在意識としてお前の生活を見てきた。楽しそうに遊び、広い土地を駆け回り、母さんや父さんに誕生日を祝ってもらうお前を。私は何もできない。肉体を持たない私は何も。時折お前の夢の中に出てきて、誰と遊んだか、勉強が難しいだとかそんな話をお前から聞いたが何の慰めにもなりはしなかった。この惨めさは女に振られたなんてものじゃないぞ」
体の末端から自分の感覚が消えていくことような気がした。手を見ると指先から形がなくなっていた。
「この惨めな状況から脱出したいがために私はお前が小学校の高学年になったあたりから、体の乗っ取りを計画した。お前の夢に現れて、魂を弱らせるようにな」
両手の指が全て形を失っていた。指の部分だけ悠子のようにはっきりとしなくなっている。
「じゃあ、どうして君は僕を励ましたんだ?やっていることが逆じゃないか」
「はははははははははははははははははは!!!!!!!そうだな。確かに私はお前を励ましたさ。なぜか分かるか?お前が都合の悪い夢を忘れるからだよ」
「都合の悪い夢?」
「そうだ。私は乗っ取りを計画してから毎日お前の夢の中に現れて罵声を浴びせ、人間不信に陥るようにお前を誘導した。ところがだ、お前は次の日になるとこの夢のことを覚えていない。何度も試したが、やっぱりお前は忘れている。そこで私は戦略を変えた。お前が目立つ場面や背水の陣に追い込んで失敗させて落ち込ませ、魂を弱らせることにしたのだ」
「それじゃあ...」
「そうだ、回りくどい方法だが小学生の時リレーのアンカーに立候補させ、中学の時お前は円陣の中心になるようそそのかし、高校生の時受かりそうもない大学を受けるように勧めた。全て失敗すると思った。ところがこの戦略にも落とし穴があった」
薄れゆく意識の中で懐かしい思い出がフラッシュバックした。
「そうだ。お前はことごとく成功したのだ。驚いたよ。そして妬んだ。お前の身体能力に恵まれた体を、気丈な精神を、聡明な頭脳を。全て私が手に入れられなかったものだ。私が選んだ戦略とはいえ悔しくてたまらなかった。そういう時はお前の夢に出て思いつく限りの罵詈雑言を吐いてやったが、お前は覚えちゃいない。もうダメかと思った矢先に今回のことがあったわけだ」
もう、腕と足が完全に形を失っていた。それとは反対に悠子の腕と足が形を取り始めている。
「ふふふふふふふふふふふふふふふふふふ。上手くいきそうもないお前の恋を今回は利用したのだ。あの女には感謝しないといけない。私にチャンスを与えてくれたわけだからな」
ドンドンと自分の体が形を失っていく。何か抵抗しなければと体を動かそうにも何もできない。
「もうじき、この体は私のものになる。安心しろ血を分けた兄弟よ。お前は完全に死ぬわけではない。今度はお前が私の潜在意識となるのだ。明日からは私の目を通して私の生活を見るがいい。さらばだ、悠斗よ!」
悠子の顔がはっきりと形取られた。それは自分の顔だった。

「おはよう母さん」
「あら、おはよう悠斗。今日はやけに機嫌がよさそうね」
「そうかな。ふふふふふふ」

  • 小説
  • 短編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-06-05

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