怒りのブラウニー

あー、やってしまった。

かじったブラウニーがバラバラに崩れて
破片が真っ白な本の、ページとページの間に入ったこと。

本の両端を掴んで、上下に振って破片を落とそうとするも、何も落ちてこないこと。

爪で破片をかき出そうとすると、
破片が潰れてそこにこびりつくこと。

本を読みながらブラウニーを食べなければ良いって、それを言ったらおしまいなのだけど。

ブラウニーに、罪はないのだけど。

怒らずにはいられなかった。

怒りのブラウニー

怒りのブラウニー

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-06-04

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