めろんゼリーに沈めて ひみちゅ

めろんゼリーに沈めて ひみちゅ







   


  



   


  



午睡の夢からたくさん持ち帰ったよい出来事

お土産にする



絶世の美女だった

シンプルな結婚式を挙げた夢のなか



「アイシテル」は

泣いた沈黙が鳴る 子供の消えた校庭のチャイム



ふわふわって 生まれたてのLoveよ

どちらがさきに心臓とまっても



めろんゼリーに沈めて ひみちゅ

どちらがさきに なぜえらんだかなんて



きみがさがしたクロッキーの絵

ぼくがいちばん似てたんだね

かぼそく



こすってるのはリルとあたしの前衛的なアソコだけ 終わりの日



アンナで目が覚め

夕方の寂しさ攻撃がおれに降伏した 



おまえで明ける朝

おまえで更ける夜

おまえと憩う南蛮漬け



使用済みコンドームって燃えるゴミですか

夜明けがクンニの薫り



東京じゃ人気の詩人よ

なんだ おれが上

無名で隠れてる



まだまだ若いね

詩人を名乗らない誇り ほくそ笑む 詩書きのエコー



ドロップ舐めながら アンナと溶ける日

ドロップ一個 甘く途切れず



渋谷

行ったこともなく夕刻の陽が懐かしく疼くおまえの街



車走って 風を切り 草がなびく

切り取って届けたい刹那



外国行きたいね

タイ以外ならね

なんで?

タイ女抱いたんでしょ



シャネルのポートレイト

斜光に見つめながら

宵待草を聴く



「大丈夫・・・・・・? 好きでいてくれる・・・・・・?」

寝落ちする 美しい二重 

寂しい・・・・・・



肉巻きに紫蘇を入れるひと

愛すのをやめられない

死ぬまで愛す



豆腐ステーキ

ポン酢

唐突

本名で告白

「きみとさん!好きよ!!」



その眼でセックスだなんて、おれはどうすればいい!!

どうって、するくせに。



ごめんな!

こころもその二重もふたつともほしい!!

   かみさま

   いるのかな・・・・・・



「おまえの次の誕生日は水餃子」

  先に眠った

  話しかける



寂しいような

うれしいような

夢みてるような

辿りついたような



いま寝顔 かさねたい

うっすら肌色のひかり ランプシェードの下



ずっと写真 眺めていた

寂しくなかった

   おれの女なのだから



たましいでいいならおまえにずっとやる

あの夜決めた ここまできた



いちばんすきなかおでしぬまでおれひとりをあいしてくれる

・・・・・・おやすみ








   


  



   

めろんゼリーに沈めて ひみちゅ

ゼリーよりプリンが好きだ。

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先端KANQ38ツイッター https://twitter.com/kanq38

めろんゼリーに沈めて ひみちゅ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-06-02

Copyrighted
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