愛とかっていう奇妙なバケモノ

愛とかっていう奇妙なバケモノ





   


  



   


  


淡い色の筋のなか

和解してきた痕跡を知る思いの朝



あの人たち何処へ行ったか

忘れえぬ人々

北大路は遠く



なにもかもとおくなり過ちだらけでそれでも生きた

朝は記す



染まっていく黄金色

あのころたしかに僕がいたのだった



朝のオレンジジュースがホットでもいい

おまえがいる

自転車が走る



朝 寝ぼけていても

Crazy Feeling さ

アンナにおれを聴かせる



恋心

逆立ちしてもホットコーヒー

朝を歩け おまえだから



バナナだって朝に憂うつ

ウィークデイが始まって おまえ駆けてる



「まんざらでもないんだよね」

おまえのナルシズム暮らす この歌の日々



物語

起こるかな

地下鉄 ビル 公園 ベンチ 今日は快晴



人々は求めてる

コーヒー一杯 タバコ数本で始まる詩



朝の短歌 忙しい

おまえの朝食 ハムエッグほど忙しい



一日を共に

あいつや、あのひと、きみや、おまえ

   地球の軸の上



はじまり紡ぐ

     きっとタペストリー

アンナのレモンは 愛らしい歌



こんな歌もね

いつか朝食のパスタ

おれがつくっておまえ食べる



みんな

鼓動隠して人を知る

街角

ストーリー

陽が 燦燦と



少しふしあわせ

自由なレモネード

淡い日記の毎日がいい



おだやかに

歌が積もる 空が増える アンナが笑う

音色やさしい



電話で聴く

アンナの声に

アンナの街が生きてる

リルのキャンバス



「リルの短歌見てる人はぜんぶ分かってる。それほど人はやさしい」



午睡覚め

創りかえられた世界 気分

アンナだけが確かなもの



「寂しくて一人新宿や渋谷に行く、立ったまま眠る子だった」



「おやすみ」

「|ω・`)・・・・・・おやすみなさいリル」

「なにそれ?」

「しょぼんの絵」

「もう少し話す?」



煙草を三本吸う

まだ眠い

身体がおまえの夢 欲しがってる



「運動嫌いなの。SEX以外は」

「したくなるじゃないか!」

「あたしも・・・・・・(//∇//)/」



「リルの街に行ったことがないのに懐かしくて涙を感じるの」



おまえが生きて

彷徨い

幸福を求める

詩にしたい おまえの街



「アンナ!」と呼びたい

黄金色の稲穂の原

ここで結ばれたい



おまえの知らないおれの海で

懐かしい寄る辺 見つけてくれ、アンナ



運命の岐路で選んだ片側をアンナと名づけている

信じる



おまえなき

夕闇の奥

霧がかった不安の数年間を視る



コークとチョコに白けた女が

人を欲する

切なる恋

絹路



隣で眠る湿りに恍惚が長い線を描く

アンナの乳房



くれた「大好き」

文字 何度も見返す

バターでもマーガリンでもいい



ちっちゃな悪魔とでも優しい取引するさ

おまえ

ずっと盗るなら



奇妙なバケモノと思ってた

愛なんて奇跡 

おまえと会うまでは



会えないから

恋しくて

道で寝るほど

切なくて

ほんとに

そう

リル・・・・・・






   


  



   


  

愛とかっていう奇妙なバケモノ

つい2ヶ月ほど前までは自分が恋愛を主題にするとは思ってもみなかった。

作者ツイッター https://twitter.com/2_vich
先端KANQ38ツイッター https://twitter.com/kanq38

愛とかっていう奇妙なバケモノ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-05-29

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