星占いなんかよりも

星占いなんかよりも






   


  



   


  



温かみだけ思い出していた

独り

四月は

まだ寒かった




時間 埋まらない あの人の声がない夜の寂しさ 震えるほど 既読が ない夜は 頼りなく マッシュポテトで がまんする 夕飯 「孤独だね」 違うよ 人がいないだけだ 言い聞かせても 夜は長い あのひと かわいくなかった けど 丸太町 鞍馬口 今出川 繋がった過去と 繋がった二人 恋しいのは 夕べ あの街やむかし 二人 話したから むかしの話は ときどき 離れがたくさせる 星占いなんかよりも。



あの人 淡々と泣いた 背中撫でていた 静かに ただ 更けた夜 丸太町 鞍馬口 今出川 繋がった過去と 繋がった二人 昔の色合い と 今の景色 二人で 沈む 街の夜と灯 バカな女 愚かな男 それでも 街は恋しい 人が恋しい 街で 紡ぐ 物語 人で 繋いだ 人生 あの日 あの日 あの日 情が重なった 夜 明ける 時間 今に戻って やっと暁 二人が 解けて また 独りきりになる 朝 犬や猫も 寂しいのかな



昼間 ビルの谷間 舗道 座り込んだ あの夜はもうどこにもない




本当だったあの温かみ


忙しない人々が歩く狭間で


思い出していた。






   


  



   


  

星占いなんかよりも

4月に書いた。たまにはこういうものも書きたい。

作者ツイッター https://twitter.com/2_vich
先端KANQ38ツイッター https://twitter.com/kanq38

星占いなんかよりも

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-05-18

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