眠れない夜は冷たい
起きれない朝は痛い
どちらにせよ生きづらい


真っ暗のはずの部屋の中を煌めく埃のようなものを
今日も眺めて時間が過ぎる
膨大だなあこの先の人生
目眩を起こしてしまうぐらい果てしない


明日やらなきゃ
いけないことは
なんだったかな



すう、と息を吐くように
ゆっくりゆっくり
瞼から力を抜いてみる



大丈夫だよ、きっと。まだ。


限界なんか自分で決めるんだ、なんてよく言うけど
それが低かったら認められないこの世の中
結局のところ決定権は他人にある気がする


「私なら、できる。」


なんかこんなようなこと
アメリカの大統領が言ってたっけな
口に出すと不思議なもので
本当にどうにかなるような気がしてくる



大丈夫、大丈夫
私のペースでゆっくりゆっくり
ウサギじゃなくていいんだから。



「明日もがんばろう。」

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-05-10

Copyrighted
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