『穢れる蝶の羽』

主人(中年)× 少女
誘拐された少女は、やがて男の望む玩具へと変わっていく。

あまりにも世間知らずな少女は、簡単に罠に掛かってくれた。
それに要したのは僅かな時間のみ。
男は準備に半年も費やしていたが、騙された少女を嘲笑うよりも、その純真無垢さに感動していた。

計画の上でまず考えたのは、誰を雇うにしても自分の素性がバレないことだった。
色々な伝手を頼り、名前を出さずに金で暴力団くずれの男達を雇うことが出来た。
勿論、直接会うことはせず、全てを手紙で指示した。
『人気のない場所で攫い、山中に連れ込め』
本当に襲うのではなく、演技としてギリギリまで少女を追い込むことを、分割して大金を支払うことで実行させた。
小さな部分まで時間を指定し、その計画通りに事が運んだ結果、最上のタイミングで車を登場させることが出来た時にはホッとしたものだ。

「おいっ、そこで何をしているんだっ! ・・・きみっ、大丈夫かっ」
打ち合わせておいた方向へ逃げ出した彼らを追いもせず、少女の救出に尽力するフリをした。
地面に座って怯えていた少女は助けられて安堵したのだろう。何も疑う様子を見せなかった。
「さぁ、早くここから離れよう。奴らが戻って来るかもしれないっ」
テンプレである。クサい、クサすぎる。だが、実際にやってみるとこれが中々説得力の出る言葉だった。
恐々と彼らの方を向いた少女が安心して車に乗り込んでくれた。

本当に上手くいくんだろうか。そう考えてしまうほど実に馬鹿馬鹿しい設定だったが、これに少女は引っ掛かってくれた。
麓の町へ帰してくれると信じて疑わず、言われるまま車のシートに納まっている。
助けてくれた男が自分をどんなに目に遭わせるかなんて微塵も考えていないのだろう。感謝するように微笑んでいた。
問題なく進んで行くシナリオに僅かな残念感が込み上げてきて、いやいやこれでいいんだと自分に言い聞かせた。
(さぁ、あの場所に着いたら、もう後戻りは許されない)
既にやり遂げる覚悟は出来ていたが、今後何があろうとも少女を最後まで見捨てることなく使い続けるんだ、と改めて自分に言い聞かせる。
他人の一生を、それも幸せになるだろう若い少女の未来を残酷な末路へと導くのだから。
自分が病気になった場合など、あらゆる可能性は考えてあった。
(よし、やろう)
男は、ハンドルを右へ切ると、大通りから外れた小道へと入っていった。

用意しておいた薬を使って眠らせた少女がバックミラーに映っていた。
ここは、何人もの知人を介して選定した古い倉庫だ。長いこと使われていない所為で、ホコリが舞っているのが想定外だった。
手渡した薬入りのペットボトルが少女の手から落ちていくのをじっと眺めた。
傷一つ付けないまま誘拐出来た。その事実と相反する欲望まみれの自分の汚さに少し唇を歪めた。それからまた、その幼さの残る顔を見つめる。
こんな表情を見られるのも今日限りだろう。
選びに選んだ少女だったが、昨今の荒んだ現実において、どんなに可憐に見える少女も裏ではすでに大人顔負けの人生を歩んでいる場合が多い。
純真な少女でなければ愉しむ価値がないと考える男にとって、こんなに単純な蜘蛛の巣に引っ掛かってくれた蝶は願ってもない獲物だった。
誰にも見られないよう細心の注意を払ったつもりだが、長時間この倉庫に留まるわけにはいかない。
男はゆっくりと運転席のドアを開いた。

車の後部座席で眠る少女を真上から覗き込んだ。こんな清らかな寝顔を晒す少女をこれから汚して男の手の中に落としてやるのだ。
化粧気のない自然の肌に満足し、徐にその唇を奪った。
少女自身の爽やかな匂いが鼻を擽ってくる。
勿論、そんなのは男の幻想で、緊張で汗を掻いたのだろう少女の額には幾つもの小さな水滴が浮かんでいた。
「ほんの数時間後には別の緊張でたっぷり汗を掻かせてやるさ」
気絶している少女に呟くと、もう一度、今度はプリっとした唇を啄ばみ、舐め回した。
舌を差し入れ、歯を無造作に舐めてから歯茎もベロベロと舌で濡らしてやった。
良い匂いだった。これからはいつでも好きな時にこれを味わえるのだ。
いや、それどころか、少女の方から必死にせがんで来ることになるだろう。
その情景が脳裏に浮かんでは消えていった。

大人しく従う雌犬にする為の準備は万全だった。
(さあ、楽しい我が家へ帰ろう。この少女にとっては地獄の調教部屋だろうがな)
男は、最後に少女のスカートを捲ると下着を確認した。
(白だ。そうでなくては)
これから男の色に染める少女に似合うのは真っ白が最上だった。
今直ぐ下着を剥ぎ取りたいのを何とか抑えると、運転席へ乗り込んだ。
家までは渋滞していても50分で着く。
それまでの辛抱だ、そう自分に言い聞かせて車を大通りへと回した。

あの日、男に助けられて、何て優しい叔父様だろうと頼もしく思ったのは大きな間違いだった。
渡されたペットボトルを受け取り何口か飲んだ私は、急に眠くなって前が見えなくなった。
次に目覚めたのは、車の振動だったろうか。運転中の男が尋常でない様子で後部座席を振り返った。
何が何だか分からず戸惑う私に男は言った。
今から考えれば、あの時が唯一逃げるチャンスだったのかもしれない。
男は、やっぱりアクシデントがあったか、と呟くと脇道に入って車を止めた。
そうして不穏な気配に怯える私の元へ乗り移ると、いきなりハンカチを口に当ててきた。そう、私はまた眠らされてしまったのだ。

チャンスをものに出来ず、簡単に捕らえられてしまった私を男はこの場所へ連れて来ていた。
あれから、すでに二週間は過ぎていただろう。
「さあ、調教を始めよう」
「助けてっ、お父さんっ! お母さんっ。お願いっ、・・・助けてっ」
毎日の噛み合わない会話も男には問題なかった。そう、あくまで主導権は男にあるのだから。
何度も泣いて叫んだし、逃げ出そうと足掻いたけれど、悠然と近付いて来る男に捕まっては折檻されて委縮してしまった。
携帯も何も持たない私は助けを呼ぶことさえ出来ない。家族や警察がやって来るのをじっと待つしかなかった。

目を覚ましてすぐに、男が私を攫う計画を立て、それを実行したことを聞かされた。
愕然として男を凝視していると、男はニヤリと笑って私の顔から下方へと視線を動かしていく。
戦慄が走った。思わせぶりな視線の意味に気付いて。そんな馬鹿な、嘘でしょう、と無声で男に訴えた。
運が悪かったのだとそう思いたかったのに、まさか狙われていたなんて。
「お前は今日から俺の玩具だ。完璧な玩具になるよう俺がじっくり調教してやる。感謝するように」
その言葉に抵抗し、大声で悲鳴を上げて再度の脱走を試みたけれど全てが徒労に終わってしまった。
それどころか、ここが地元から遠く離れた場所で、隣家に行こうにも車で20分も掛かると教わっては絶望するしかなかった。

調教中に反抗したり逃げようとすると、その度に鞭を打たれ、全裸で過ごす私の肌には酷いミミズ腫れと数え切れない擦り傷が出来ていた。
食事も減らされて今では一日一食、それもドロドロの液状のモノが与えられている。
その為に体力は極端に落ち、走るどころか歩くのさえ満足に出来ない。
例え、隣家が5分の場所に在ったとしても、この身体には遥か彼方に感じてしまい、足を竦ませるだけに違いなかった。
今の季節はもう冬と言ってよく、素肌には厳しい寒さだ。
(数分でも裸で外に出たら・・・)
最悪、凍死することもあるだろうと思うと、もう私の思考からは逃亡する気力さえ湧かなかった。

視界は涙に曇って何も映していなかった。けれど、恥ずかしいという思いは消えるどころかどんどん大きくなっていく。
(こんなのイヤっ。・・・誰かっ、誰か助けてっ)
涙が溢れて前が見えない。
男から強要された体勢を取りたくなくて、頼み込んで奉仕することを選んでいた。
だけど、それが男の、今では私の主である男の本当の目的だったのだろう。
大きく口を開けて、主の長くて太いグロテスクなモノをゆっくりと上下に舌で扱き上げていく。
先端に舌を戻したら鈴口を舌先でグリっと抉るのも忘れてはならない。
主が感じているのをそっと確認し、もう一度砲身を口いっぱいに頬張った。
唾を溜め、たっぷりと絡めるようにそこに塗り込めると、喉の奥まで咥え込んでいった。
出来る限り奥へ奥へと。決して引いてはならない。傷だらけの身体にまた鞭の痕が増えるだけだった。

えずきを抑えて更に奥へ咥えるべく、教えられた通りに実践する。
最初は耐え切れずに中途半端なまま休んでしまった。怒った主は鞭を手にすると、手加減なしで鞭打ちの刑を実行してきた。
そんなことを何度も繰り返されれば恐怖が先にきてしまう。
今だけは諦めるんだ、と無理に自分を納得させ、おぞましい行為を受け入れるしかなかった。
私の意志じゃない。これは嫌々やらされているんだ。
わたしはまだ諦めていなかった。いつか両親が、警察が何日掛かろうとも助けに来てくれると信じていた。
それまで生き抜くんだ、と心に言い聞かせている。

グエっ、と涙目になりながら必死に咥え込んでいる私に、主が無慈悲に命じた。
「もっと奥まで咥えろ。もっとだ、おらっ」
頭を掌で掴まれ、力を掛けてグイグイと押さえてくる。
「あぐぅっ、うえぇぇっ・・・。んぐうぅっ、ううぅ、ぐうぅうう~~~~~っ」
許してと必死に視線で叫んだのに、主の掌は私を押さえ続ける。
(やめてっ、やめてぇ~~~っ。無理よぉ、無理っ、無理ぃいい~~~っ)
喉の奥が塞がれ、息が出来なくて頭が真っ白になりそうだった。
「・・・あぁ、そうだ、これだ。この状態を常にキープ出来る様になったら、口まんこの完成だ。俺の立派な息子を、こうして口で収めて悦ぶ玩具に早くなるんだっ。いいなっ」
興奮する主の言葉に、私は窒息しそうになりながら、ふざけんなっ、と目で反論してやった。

「・・・ううぐっ。・・・んうぐううぅ~~~っ」
気持ち悪いモノが膨張し、口内の粘膜を擦って苦しかった。
(早くっ、早く抜いてっ! お願いっ、お願いだから抜いてよぉおお。し、死んじゃうっ、私っ、死んじゃうよぉおお~~)
ようやく私の顔色が青白くなったのに気付いたのか、主がズボっと音を立てて砲身を引き抜いてくれた。
「はっ、はあっ、はぐっうぅうううう~~。はあぁ、はがあぁっ、・・・はあぁ、はぁあああ~~~~っ」
「ちっ。口まんこには程遠いな。・・・どら、少しはマシな方のまんこに入れるか」
そう言うと、いきなり私を押し倒し、両足首を思い切り開いていく。
「い、嫌ぁあああああぁ~~~~~っ。それはっ、そこは嫌あああぁ~~~~っ」
急いで足を閉じようとするけれど、しっかり足首を握られて閉じられなかった。

私のソコには、朝、主が大量に注いだ尿が収められている。
いや、小さなバイブ機能付きの棒で栓をされているとはいえ、昼を過ぎた今、殆ど量は残っていない筈だ。
主人のネットリする視線に身体がブルブルと激しく震え始めた。
大きく開かれた私の秘所は、誰にも見せられない無残さを見せているに違いない。
捕らわれた次の日、邪魔だと剃られた恥毛。
毎日、主の手で綺麗にされ、調教の成果で拡かれたソコを見易くしていた。

両方のラビアには主が五箇所ずつ穴を開け、特殊な糸を通してあった。
普段から秘所は拡張用淫棒で奥深くまで貫かれ、糸を交互に穴に通して抜け落ちるのを塞がれていた。
その状態で過ごすことを強要されて、私はバイブ振動に涎を垂らして牝犬のように喘いでしまう。
ビデオ撮影され、編集したDVDを見せられた時は、何故、舌を噛み切って自害しないのかと自分と主を呪った。
床に蹲って泣く私の頭上から、
「お前の両親と学校に送ってやろうか、うん?」
顎を掴んで脅してくる男に、他に何が出来ただろうか。
ノロノロと身体を動かし、男の足元に平伏すると、懇願するように服従を誓っていた。

今も、一緒にDVD鑑賞しようと誘われて、口でご奉仕させて下さいと必死に哀願して許してもらっていた。
主人の手で淫らに飾られた私の秘所。
おぞましくて堪らないのに、毎日の拡張の結果、一回り多くくなった淫棒を簡単に呑み込むと握り手のギリギリまでも喰らい尽くすほど拡がっている。
私の淫汁と主の精液、黄色い尿が交じり合っているソコを、主にまじまじと見られて新たな淫汁が流れ出てくる。
(ああんっ。恥ずかしいよぉ)
感触にブルっと身体が震えてしまい、舌を犬のように唇の外へ出して空気を取り込んでいた。
「おう、おう、何度見てもムラムラする光景だな。今度はこれを撮影して調教に使うか?」
主が楽しそうに覗き込んできて、ワザとらしく嗤ってくる。
(そんなことイヤっ。イヤ、イヤっ、イヤだっ)
ブンブンと激しく横に振って拒否したのに。
愉しそうにニヤつく主を酷いと心で詰り続ける。
それなのに・・・。
何故だろう、秘所からは止めどなく大量の淫汁が溢れ出ているのだ。
まるで、主の言う調教を望んでいると告げるように。

居たたまれない私のラビアの結び目を解くと、主が糸を穴から次々に抜いていった。
その指が敏感になった肌に触れ、ゾクゾクと震えが走る。
「いひぃ! ひぃ、ひぃいいいいいい~~~っ」
「くくっ。糸を抜いているだけだぞ、この淫乱め」
辱める言葉にさえゾクゾクする自分が悲しかった。
ジャラジャラと冷たい金属の音が、私の鼓膜と鼓動を奮わせてくる。
これから自分の身に襲い掛かるであろう恐怖が、私の思考を奪い始めたのだろう。

主が手にしている長い鉄棒には、輪が二つ付いていた。
輪の一つを私の左足首、もう一つを右の足首に入れてバンドで止められてしまった。
次にその状態のままで一気に太い淫棒が抜かれていく。
「あひいぃいい~~! いぎぃいい~~~~っ、いひっ、ひいいぃ~~~。いっ、イイっ、イイっ、イイよぉおお~~~~っ」
鉄棒に取り付けた輪によって大胆に脚を開いたまま、抜かれる感触に喘ぎ叫んだ。
主は暫く入り口でグリグリと淫棒を動かして泣き声の変化を楽しんでいた。
ひぃひぃ、と泣く私からヌボっと濡れた音を立てて淫棒を完全に抜き取ると、主が鉄棒を掴んで更に私の上体を押し倒した。
「そらっ!」
次の瞬間、主がポッカリ空いた穴に巨根を突き込んだ。
「ひぎぃいいいいいい~~~~! いぃぎいい~~~、いぎっ、いぎぃいいいいぃ~~~。い、痛いぃぃっ。痛いよおぉ~~っ。抜いてえぇっ、おねっ、がぁああいぃい~~~!」
涙が川のように流れているのが頬の冷たさで分かる。

「お、お願い・・・。お願いしますぅ、・・・ごしゅ、ご主人様あぁ~~~~。痛い、んですっ。あぁ~~~、・・・お、お願いぃ・・・」
何度も何度も繰り返して哀願したのに、主は眉一つ動かさなかった。
「ふざけるな! 俺の玩具のくせに生意気な口を利くなっ、このクソがっ。黙って突っ込まれてろ!」
大きな声で怒鳴られ、恐怖にソコをグっと締め付けてしまった。
「くぅっ。・・・チっ、そんなにきつく締めるんじゃない! 何度も教えただろうがっ。本当に物覚えが悪い玩具だな、お前は!」
バシバシっと掌で両頬を強く張られてしまった。
「ご、ごめ、ごめんっ、なさいぃいいいい~~~~~っ」
主を怒らせたショックと鞭が打たれるかもしれないと思う恐怖に、身体が小刻みに震えて止まらなくなってしまう。
その様子を見た主はチっと吐き捨てると、太腿に手を掛けて指の腹で何度も優しく撫で回してくれた。
「ああぁう~~。あはぁあ~~~、はぁああああ~~~ぁんんっ!」
気持ちが良くて身体の強張りが解けていく。それを見越していたように、主が激しく抜き差しを繰り返し始めた。
「あはぁ~~、ああぁんっ! ・・・んっ・・・ぐぅうふぐううう~~~っ。はっ、はがっ、……あぎぃいいいっ、ぎぃひいいいいい~~~!」
やがて熱くて濃い精液が注ぎ込まれて、意識が飛びそうなほどの快感が私を襲った。

涙で曇った私の視界に、ゆっくりと覆い被さってくる主の顔が映っていた。
厳しく躾けられていた私は鉄棒の間から必死に首を伸ばした。そして舌を差し出すと、進んで絡ませ合った。
何故だろう。あんなに嫌だったのに、気持ち悪かった主との行為に胸がドキドキして苦しい。
口内で歯裏や粘膜を互いに嬲るように舐め合うと、もう一度激しく舌を絡めていく。
(あぁ、なんて気持ちいいのぉ~~~)
さっきとはまるで違う甘い雰囲気に思考がまとまらなかった。
「はぅうう~~。・・・はあぁ~~~っ、んっ、んっ。も、もっとぉおお~~~~。・・・んっ、んちゅっ、・・・はあぁうぅ~~~っ」
徐に繋がっている入り口を指でなぞられ、何度も恥ずかしい声が上がってしまう。
「ふ。何だ、お前のココは。ヌルヌルだな。恥ずかしくないのか、まったく」
そう言いながらも指は僅かな隙間を無理に拡げて、どんどん奥へと潜り込んでいく。
ぐちゅうううぅ~。ぬちゅっ、ぬちゅぅぅ~。
ぬちゅりっ。くちゅっ、くちゅくちゅ。
恥ずかしい音が私の耳に大きく響いた。
(やだあ~~。いや、やだよおぉ。こんなっ、こんなのってぇ・・・)
聞きたくないのに、その恥音は私の身体へ浸透するように響き続けるのだった。

唇が離れていく。甘い蜜のような交わりは消えてしまい、いつものように恐ろしい主が私を見下ろしていた。
「・・・っ」
突然、主の指が付け根まズブっと押し込まれ、すでに太いモノで満杯の秘所に激痛が走った。
「ひぎゃあああぁぁ~~~~~! ・・・ぁ・・・ああぁあああああああ~~~~~~っ」
痛くて痛くて私は絶叫するしかない。
「いひいぃいいいい~~~っ。いっ、痛いっ、痛いのぉおおおおおお~~~~~~~!!」
動かせないほどにピッタリと挟まった指と主の膨張したモノが存在を知らせるように痛みを押し付けてくる。
「あぎぃっ、い、痛いっ、痛いっ。い、痛いよぉおおお~~~~~~~! いひぃいいいい~~っ。ぎひっ、いぎゃあぁあああ~~っ、う、動かないっでぇえええ~~~~っ」

ポトっ。・・・ポトっ、・・・ポトっ。
失神しそうな痛みに襲われながら、耳に飛び込んで来る小さな音の方向へと無意識に目を向けていた。
「ひっ、ひいいいいい~~~~~~~っ!」
それは、主のモノと指をギチギチに締め付けている秘所から聞こえていた。
そう、主に注がれた大量の精液が太腿を伝い、床に敷かれたブルーシートの上に落ちている音だったのだ。
「いい音じゃないか。もっと鳴らすといい」
私の視線の先に気付いた主が、指とペニスを引き抜こうとする。
「いやぁあああああ~~~~~~~~っ。いぎぃ、いぎぃいいい~~~~~!」
ヌポっ。ヌプっ。
少しずつ音を立てるように引き抜かれ、嗚咽するしかなかった。
途中で指が先に抜かれたけれど、出入口で宥めるように動かされ、涙がボトボトと零れ落ちていく。
ぬちゅ、くちゅり。
淫靡な音を立てながらゆっくり最後まで引き抜くと、濡れたペニスをズボンに手早く収めて、主は部屋を出て行ってしまった。

ポトっ、ポトっ、ポトっ。
ポタっ、ポタっ、ポトっ。
(ひぃいいいいっ!)
音がする度にビクっと震える身体。
開いている脚を閉じたいのに、主の許可がないと足輪と鉄棒を如何する事も出来ない。
数分後、何かを持って主が戻って来てくれた。
これで許してもらえる、そう期待したのに、主の手に握られたあるモノに私の視線が集中する。
(ああ! あぁっ、・・・そんな、・・・アレは・・・アレは・・・駄目っ)
すぐ傍まで来ると、主が淡々と告げた。
「締め付けるタイミングも覚えられない馬鹿には仕置きが必要だからな」
私の足首を持ち上げ、おしめを替える時の格好、お尻を突き出す姿勢にさせようとする。
(いやぁああああ~~~~~~っ。アレは、あの調教は嫌ぁああああ~~~~~~っ)
主は、怖がる私を見て笑うと、
「このまま足を下ろすなよ」
そう言って、壁のスイッチを操作すると、天井から二本の鎖で水平に保たれている長い棒を下ろし始めた。

今まで両方の足首に止められていたバンドが外され、ようやく長い鉄の棒が取り外されていく。
けれど、ホっとする暇など私に与えられる筈もない。今度は天井から下りて来た棒に取り付けてある輪へと足首が引っ張られていった。
限界まで開かれた股間に羞恥する暇もなく、その輪の中に左足首が収まり、
「いやぁああああ~~~~~~。許してぇえええ~~~~~っ!!」
無駄だと知っていても哀願するしかない私のもう片方の足首が残った輪の中へと収まってしまった。
その輪の上から、固定用の鎖を取り出すと更にガッチリと動けないようにされてしまう。

「いやぁあああああ~~~~っ。許してっ、お願いっ、許してぇええええ~~~~っ」
顔を強張らせて見つめる私の目を主が覗き込み、ニヤっと嗤ってみせるのが怖い。
この調教を楽しんでいるのが見て取れるのだ。
「おい、何をしている。さっさと準備しろ」
促されて、私は恐々と震える両手を秘所に持っていった。
それを満足そうに頬を緩めながら眺める主の目が光って見える。欲望を抱えた淫獣がそこに立っていた。
ドクンっ。ドクンっ。
ドク、ドク、ドクっ。ドっ、ドクっ、ドっ、ドっ、ドっ。
もう嫌だ、そう思っているのに。鼓動が激しく鳴っていた。
自分の指をラビアに掛けると、濡れそぼってヌルヌルしているソコを、閉じかけている場所をゆっくりと開いていった。
主に良く見えるように、こんなに感じているのだと知ってもらうように。


ラビアが捲れる度に内壁に空気が入るのを感じて、羞恥に真っ赤になってしまう。
熱い頬に流れ落ちる涙。
でも、主に私の涙など何の意味も持たないのだ。
「許可を与えるまで一ミリも動かすなよ」
残酷にそう命じた主の手には、いつの間にか媚薬クリームの大瓶があった。
そう、わざわざ隣の部屋まで取りに行かれた、私を地獄と天国に連れて行く恐ろしい薬を持っている。
「ひぃいいいいい~~~~。やだぁっ、やっ、いっ、いやぁあああ~~~~~。許してっ、許してえぇええ~~~~っ。い、い、いやぁああ~~~~!」
淫液がコポっコポっと溢れて出ている内壁に、主が二本の指を使ってたっぷりと掬い取ったクリームを塗り付けてきた。
ラビアを開く私の指と主の指がぶつかり、その衝撃にまたドクンっ、と胸が疼いた。

ほんの数秒は我慢が出来た。でもそれが限界だった。
「あぎぃいいいいいいい~~~~~~! か、痒いっ、痒いっ、痒いよぉおおおお~~~~」
痒み効果のある媚薬を、何度も何度も指に掬って塗り込められた。
「いひぃいいいいい~~~~~っ、許してぇえええ~~~~~~。か、痒いっ、痒いのおおぉ~~っ」
部屋中にガチャガチャと鎖と棒が揺れる音が響き渡った。
それでも、指を外さないように必死に我慢してラビアを支え続ける。
これ以上、新たにお仕置きを増やされたくなかった。

痛いほどの痒みに暴れて泣き喚いていた。そんな私を見て満足したのか、
「嬉しそうだな。 ・・・よし、俺が戻るまでそのまま愉しんでいろ」
主が今から部屋を出る、とを宣言し、私は焦った。
「いやっ、いやですっ! ・・・あぁあああ~~~~~~~っ。た、助けてっ、痒いぃいいい~~~~~っ」
必死に叫んだけれど、鎖に繋がれて身体全体を固定されている私には主に縋り付くことが出来ない。
「玩具を放置して何が悪い。ったく、この躾けの遅れは予想外だぞ。今頃は完璧な雌犬に堕ちて、尻尾を振って肉棒を欲しがる変態を飼っている筈だった。少しは反省するんだな」
主はそう言うと、汗と涙と涎塗れの私の顔に尿を掛けて出て行ってしまった。
「ひあっ! ・・・ああぁ・・・・っ・・・。い、いやあぁ~~っ、か、痒いよぉおお~~~~~~~」
助けて欲しいのに、唯一助けてくれる人が消えてしまった。
「も、元って来て下さいっ、お願いしますっ」
私はボロボロと涙を流して主に助けを求め続けた。
そう、他人の汚物を顔に掛けられたことなど問題じゃなかった。
ただただ、この痒みを止める何かを求めていた。


「あひっ、あひいぃいい!。いやっ、おね、お願いっ、・・・かい、掻いてぇええええ~~~っ。お願いよぉおお~~~っ、掻いてぇええ~~~~~」
何時間放置されたのか、叫び過ぎて声は枯れ、涙と涎が胸元を伝い落ちて背中へと零れ落ちていく。
それにさえ感じて震える淫乱な身体。
早くアソコを、空洞を、長くて太いモノで埋めて欲しかった。
大きく開いている空洞の痒みを擦って欲しい。この痒みを削り落とす痛みが欲しかった。その瞬間だけを私は待っていた。
塞いでくれるモノなら何でも良かった。
バイブでも、きゅうりでも、人参でも。
(でも一番は。・・・やっぱり主の、凶器のようなペニスがイイのっ)
多分、痒み成分の入った媚薬の所為でオカシクなっていたのだろう。
(それが駄目なら、大根を丸ごと入れて欲しいっ)
涎を垂らしながら、私はうっとりとその光景を思い浮かべていた。

私の何処も彼処も濡れていた。
頭の中さえも被虐の海に溺れていた。
もう元の綺麗な世界なんて必要なかった。
(そう、私の居るべき世界はココなんだ)
快感に痺れた脚が震えていることに気付かないまま、私は更にラビアを大きく指で開いていった。
新たな淫汁がゴポっと音を立てて身体を滑り落ちていく。
やがて疲労で無意識にラビアから抜け落ちた指がクリトリスに触れた。
その瞬間、私は背中を大きく反らせ、ひぃぎゃぁあああ~~~~~っ、と大きく叫びながらイった。

毎日、眠る間もないほど責められ、いつしか私は精神的にも肉体的にも玩具となっていた。
恥ずかしいことをされては、悦びの雫をまんこから流していく。
主から命令され、与えられる恥辱に感じては喘ぐだけの一匹の雌犬。それが私。
遠くから歩いて来る主を見るだけで、その声で呼ばれるだけで身体が疼くようになり、トロトロの熟れた身体に創り変えられていた。
いいえ、それは正しくなかった。
私は、自分から望んでそうなったのだ。

心境の変化に気付いた主は大いに喜んで下さり、今日は野外調教にしようと告げた。
ドクンっと心臓が鳴る。
怖いのではない。嬉しいのだ。
「はい、ご主人様。嬉しいです。外でいっぱい私を虐めてください」
「よしよし、可愛い雌犬め。・・・そら、下着は用意してあるからな。これを着てごらん」
誘拐する計画を立てた時から、服や下着、靴まですでに購入して準備していた、と主がニヤッと笑って教えてくれた。
その狡猾な笑みに私の乳首は勃ち上がり、まんこがジュクっと濡れていく。
主のどんな言葉も表情も、今の私には身体を疼かせる為の万能薬に変化していた。

それはとても下着とは言えなかった。
乳房は剥き出しのまま、乳首を小粒の真珠で作られた輪に通し、輪から出ている細い革紐を乳房から背中へと回して結ぶようになっていた。
次に渡された物は、腰に巻く真っ赤な5センチ幅のレースの布だった。
手に取り、言われた通りにきつく巻きつけていった。
さぁ、次はこれだと、注射によって大きく膨張させられたクリトリス、そして新たに装着されたラビアのピアスが見えるように主が濡れているまんこを指で開くと、大きな淫棒を強引に押し込んできた。
この淫棒の握り手に付いている小さな輪には極細の長いチェーンが潜らせてあり、主は片方を前から残りを双尻の間を通して、腰のレースの上からグルグルと数回巻きつけ、最後に結んだ。

まんこに入っている淫棒は、私の外出用に特別注文し購入したモノだという。
クリトリスを的確に狙う小さな突起にも微弱なバイブ機能が付いていると言う。ズップリ填まった本体は20センチの長さがあり、主の太い男根を模してあるそうだ。
幾つもの真珠が埋め込まれているので、動かなくても内壁をソレが擦り上げてしまい私を連続で善がらせてくれるらしい。
そんな恐ろしくも嬉しいモノを嵌められて、さっそく嬌声を上げ始めた私を無視すると、主は強引に淫部のチェーンをずらした。
いつの間に手に持っていたのか、尻まんこに4センチ幅の模造真珠が5連になったアナルパール(バイブ付き)をこれも強引に突き入れてしまった。
ガクガクとくず折れそうになる身体を主が立ち上がらせた。
「気に入ったようだな」
倒れたら許さん、と言わんばかりの視線に必死になって頷いていた。

こうして、淫靡な下着は完成した。
前後の穴に埋められたモノは遠隔操作が出来るので、スイッチは入れたままで主が装置を持ち歩き、切るのは家に戻ってからだと私の耳元に囁いてくる。
ぐりゅ、じゅちゅっ。
ぶるっぶるっ、びゅぃ~ん。
ずくっ、ずぅうぃん、ずぅうぃん。
スイッチが入り、三箇所も同時に別々の動きを、それも一番最弱な緩慢な状態で受けた私は、背中を滑るゾクゾク感にすぐにでも蹲りたくなった。
立っているのさえ辛いのに、このまま歩けるのだろうか、と気持ち良さの裏返しな不安に襲われてしまう。
「ククっ。似合うじゃないか。次はこれを履きなさい。色は腰と合わせてある」
そう言って渡されたのは、真っ赤なニーハイ・ストッキング。
細かな網目が入っており、膝上10センチでガーター留めになっていた。
いっそう女らしさを強調する、娼婦の衣装以外の何物でもないと思った。
それでも主が喜ぶなら、と淫部の疼きを我慢しながらゆっくりと履いて見せた。
予想以上にウンウンと何度も頷かれて私まで嬉しくなった。

その後、袋から出しながらスカートを渡された。
綺麗なオリーヴ色で、膝下の辺りで三段のフリルが付いている。
嬉しくて、思わず主を見上げた。
「うん、良し。次はこの上着だな。・・・ほら」
受け取った上着の色はダークレッド。
丈は腰より少し長く、形はシンプルに前で開く全ファスナータイプ。
ふわふわ毛糸のカーディガンだった。
触り心地も抜群で、いそいそと身に着けていく。
あの下着の上に直接着込んだので少しチクチクした。
床に置かれた靴は、低めの黒のローファで、迷わず足を差し込んだ。

バイブに感じて震え続ける私の全身を見つめて、主が出来上がりをじっくりと検分していた。
「ふ。パッと見はちょっと大人ぶった少女。だが、その中身は変態ド淫乱少女の出来上がりだな。・・・どうだ? そんな格好をしていると余計身体が疼いてたまらんだろう」
嗤う主の目が光り、私は頬を真っ赤にしてしまう。
「外で幾らでも悶えるといい。どんな場所でも発情する雌犬の初散歩だ」
その言葉だけで欲情が更に燃え上がり、恥ずかしさに俯くと、顎を指で持ち上げた主が囁いてくれた。
「唾を飲ませてやろう」
うっとりと目を潤ませ、自分から唇を大きく開いていく。
舌が入ってくると進んでそれに舌を絡め、唾液を啜り、舐め取った。
(美味しい・・・)
どんどん身体が熱くなってきたところで、主が舌を引き抜いた。
(ふぅはああああぁ~~~~~。美味しいぃっ。もっと呑みたかったぁ~~~~)
ペロッと自分の唇を舐め、主の唾液を最後まで舐めきる。

「は。美味しそうに舐めおって。・・・どらっ」
ニヤリと嗤った主の大きな手がスカートへと伸び、軽く撒くり上げるとまんこを覗き込む為に頭を突き入れて来た。
(いやぁんっ。恥ずかしいっ)
無意識に脚を閉じていたのだろう、主が少しだけ強い口調で命じた。
「見えんな。ニーチェ、後ろを向け。尻だ」
スカートを持つ主を気にしつつ、指示に従ってクルっと後ろを向いた。そして頭をげるとお尻を出来るだけ真上に来るように体勢を整えた。
主の視線が淫らに震えるお尻に注がれていると思うと、ジンジンと身体が燃えるように熱くなってしまう。
「よし、両方とも、ずっぽり填まってるな。・・・ククっ、卑猥な腰振りダンスだな。いや、尻を突き出しているから淫乱尻ダンスだな」
嬉しそうに告げた主の手が私の揺れる双尻へと当てられ、すぐに真ん中のチェーンを指でなぞり始めた。
「可愛い雌奴隷になった褒美に、外で一度抜いてやろう。抜いたモノはお前の淫乱なその唇に突っ込んでやるから咥えて楽しむといい」
スカートを元に戻して実に愉しそうに笑う主に、私は双尻をブルブル震わせながら、今ここで激しく虐めて欲しい、と思っていた。

出掛ける為に廊下を進んでいると、一つ忘れていることに気が付いた。
わざわざ私の為に外で調教をして下さるのだから、お礼を言わなければならない、と。
その場で床に土下座して、頭を低く、お尻を上に持ち上げて主の足元へと視線を合わせた。
「ご主人様、この変態ド淫乱な玩具に、野外調教をして下さり、ありがとうございます」
「なんだ、急に。・・・だが、その感謝を常に忘れるな。お前は淫乱玩具で、変態雌犬だ。それ以上でもそれ以下でもない」
中指を差し出し、それを上へと向けられて、犬のチンチンの格好をするよう指示されたことに気付いた。
すぐに姿勢を変え、脚をガクガクさせながらポーズを取った。
「洋服を着ているから様にならんが。まあいい。・・・利口な雌犬を持てて嬉しいぞ」
機嫌の良い主から褒められて、私は頬を染めた。
ズクズク疼く下半身も、チクチクする上半身の肌の刺激も、主の褒め言葉には勝てなかった。
ポーっとなった私は、主の手で立ち上がらせてもらうと、フワフワした気分のままで玄関を抜けたのだった。

最初に攫われた時とは違う車を主は運転していた。
良く知らないけれど、左ハンドルなので外車だと思った。
その車で一時間以上走ると、ようやく大きな街が見えてきた。
「最初は買い物だ」
宝石店に入ると、主はチタンを使ったシンプルなリングを大小三個ずつ購入して店を出た。
何に使うのかな? と首を傾げる私に、ニヤニヤ笑って答えてはくれなかったけれど。
もしかしたら調教に使って下さるのかな、と期待してしまう。

隣の高級時計店にも訪れ、長いチェ-ンの付いた懐中時計を一つ購入した。
それは芸術品のように美しいフォルムで、一部に宝石がアクセントに入っている。
凄く綺麗でうっとり見つめていると、
「後でお前にやろう」
優しい声で主がそう言って下さった。
(うそ、本当に? 嬉しいっ!)
あまりの嬉しさに、私は言葉でなく態度でお礼を言ってしまった。
そう、主の手に唇を寄せ、何度も何度も口付けたのだ。
店員さんが驚いたような声を上げたけれど、主はニヤっと笑うと、私を抱き寄せ胸を大胆に揉んでくれた。

午前中を買い物で費やし、楽しい時間を過ごさせてもらった。
昼食を高級ホテルの一室を借りて摂ることになり、ドキドキと胸が高鳴る。
調教されたい気持ちもあったけれど、優しい主に誘われて一緒に食事が出来るなんて嬉し過ぎた。
でも、そんな贅沢な気持ちは、玩具兼雌犬の私には不相応だったのだろう。

それまで笑顔の下で我慢出来ていた三箇所の振動を、部屋に入るなり主が最大出力にしてしまった。
「ひゃぎぃいいいいいいいいいいいいい~~~~~~!!!」
立つことが出来ず床に崩れ落ちると、激痛にのたうち回った。
「雌犬、さっさと座りなさい」
普段と変わらない冷たい主の命令する声が私の耳へ飛び込んで来た。
命令を聞かなければ。そう思うのに、私は怖くて動けなかった。
主に対してではない。今、この状態で椅子に座ったら、私の身体がどうなるか分かっていたからだ。

恐怖と、すでに染み込んで離れない被虐が目覚めていた。
三箇所の振動が追い討ちを掛けてくる。全身が恐怖とは別の興奮に包まれていた。
ガクガクと自分では止められない脚の震え、そして疼く淫部を宥めようと揺れる腰が動く。
覚悟を決めるように目蓋を一度だけ閉じると、目を開いて足を動かした。
私は主のモノであり、服従を誓った玩具兼雌犬なのだ。
その絶対命令に背く気など一ミリもなかった。

椅子に腰掛けることにより自重で淫棒が更に奥へと突き進んでいく。
「ひぎゃぃあぁあがぁああああ~~~~~~~~~! ・・・っ・・・ぐっ、ぎゃあぁあっ、あがっ・・・。うぐっうぅう~~~~!」
声を殺せず無意識に立ち上がろうとする。
そんな私の肩を押さえ付け、主が再度、強引に座らせようとした。
「あぎゃぃいいぎぃいいいいい~~~~~~~~っ!。ふぅぐうっ、・・・うぐぅうううう。ひゃいっ、ひっ、ひゃいいぃいい~~~~~~っ」
三箇所の同時責めに苦しむ私の声がリビングに響き渡った。
声を抑えることは許されないけれど、誰かが飛んで来たら主人に迷惑が掛かってしまう。
絶叫したい気持ちを必死になって抑え込んでいた。
「ニーチェ。従業員が来るぞ。いいのか、脚をそんなに開いて」
苦しみながらも、調教された成果を主に見せていたらしい。
当然だという視線を主は向けていた。
その淡々とした表情と声が、私に理性を呼び戻していく。

危機一髪、震えながら必死に脚を閉じた瞬間、チャイムが鳴った。
主がドアまで迎えに行き、メニューを持った男性を連れて食事用の部屋へと戻って来る。
(・・・ほぉっ)
安堵したのは束の間だった。
脚を閉じた所為で、まんこの部分をギュっと締め付けてしまい、逆にお尻の穴が僅かに開いたのだ。
それぞれに入った淫棒が私の敏感な粘膜を擦り始めた。
(うっ、うぐぅうううぅ~~~~っ。ひぃいいい~~っ。・・・あっ、あうぅ~~、や、いやああぁ~~~~~っ)
中でもまんこに入っている淫棒が股間に挟まれて自由に動けないと暴れていた。
(ひぃいいっ。やっ、動くとっ、動くと、どんどん、どんどんっ・・・奥に入ってくうぅ~~~~~っ)
また、クリトリスに当たっている淫棒の勃起した部分が激しく振動して嬲り続けていた。
(や、やだぁああ~~、クリトリスっ、そんなに嬲っちゃ、・・・やぁ、いやあぁ~~~っ。・・・あ、あぁんんっ。あぁっ、だめっ、・・・あんっ、あぁんっ、イクぅうう~~~)
イっては駄目だとそれから意識を逸らそうとすると、今度は開いてしまったお尻の穴で丸い玉が激しく揺れて、粘膜が擦れる感覚を全身で受け止めてしまった。
俯いてバイブ振動の嬲りに耐える私の代わりに、いつの間にか主がコースを選んでくれていた。

「食前酒はどうなさいますか?」
「いや、構わんでいい。今日は娘を連れてるからな」
暗に車を運転することを主が伝えていた。
「畏まりました。申し訳ないのですが、このメニューですと若干時間が掛かります。暫くお待ち頂くことになりますが」
「ああ、この外の絶景をゆっくり見させてもらうよ」
ゆったりと告げる主に担当従業員は一礼すると、静かに部屋を去って行った。
それを薄目で確認すると、私の身体は屑折れてしまい、椅子からドサっと落ちてしまった。

痛くて、気持ちが良くて。
もっと感じたい、でも、もう感じたくない。
自分でも分からない感情が胸をズクズクと疼かせ続けている。
額に滝のような汗を流して羞恥に耐える私に、主が優しく命じて来た。
「有限実行だ。絶景を見るとしよう。そこの入れ物に出しなさい」
景色ではない別の事を示しているのはすぐに分かった。
(あううぅ。そんなぁああ~~~~~)
こんな状態で、主の望むことを行えば、今以上の羞恥の中に身を置かなければならない。
「うぅ、・・・で、でもっ。・・・は、はぁあんん~~~っ! ・・・うっ・・・くぅうう~。は、早くっ、早くしなきゃ、怒られちゃ、うぅ~~~」
心の声を言葉にしていることにも気付かず、私は大きなテーブルのある部屋へよろめきながら歩いて行った。

ガクガクする腰と脚を伸ばし、膝立ちの姿勢を取った。
震える腕をテーブルの上に伸ばすと、伏せてあるワイングラスを引っ繰り返してギュっと握り締める。
そうして、ブルブル震える指で床にグラスを置いた。
(ひいっ! ・・・ひっ、ひぎぃいいいいいい~~~~~~!)
僅かな動作にも淫棒とアナルパールが一緒に動くので、快感と怖気を感じて堪らなかった。

主に見えるように後ろを向くと、スカートを左手で捲り上げた。
右手でまんこと尻まんこを通っているチェーンを大胆に掴み取り、少しずらしていく。
探りながら尻まんこに入っているアナルパールの摘まみを握った。
それからゆっくりと模造真珠を少しずつ引き抜いていった。
「ひゃぎっ、ひぎぃいいいいいいいい~~~~っ! いぎぃ、いぎっ、ぎひぃいいいいい~~~~っ」
ボコっと音がして、一個目のボールが尻まんこから出てきた。
そのヌルっとした感触と、塞がっていた物の体積が減った喪失感に襲われる。
下半身のみならず全身がブルブル震えて、自分ではもう止められなかった。
「ひゃいっ、いひゃあぁ~~~~いぃっ。あひゃいぃ、いひっ、……やっ、やぁだああぁああ~~~~~~。いひぃいい~~~っ!」
一つ出すだけで快感と痛みが次から次へと襲い、私を狂わせようとする。
「何をしている。時間はないぞ。それとも給仕の奴に見せたいのか?」
主の鋭い声が鼓膜をキリリっと震わせた。
そうだ、急がなければならない、と。

この部屋を担当する男性など、私にはどうでも良かった。
見られたところで、恥ずかしさはあっても主の命令に従っただけのこと。
けれども、主にとっては問題になるに違いない。
持ち物である玩具が手早く模造真珠を出さなかった所為で、若い女が下半身を晒し、それを止めることなく見て楽しんでいたと噂されるだろう。
「はぁ~~んん~~っ。み、見てぇえ~~~。お願いっ、私、私っ、こんな、ことして・・・気持ち良いぃのぉおお~~~~~っ!」
いつあの男性が戻って来ても大丈夫なように、私はこの行為を自ら楽しんでやっているのだと言葉で証明することにした。
「あっ、だめっ、だめよぉおおおお~~~~~っ。・・・あひっ、ひんっ、ひっ、すごいっ、すごっ・・・。い、いいっのぉおぅおうぅ~~っ。あっ、いやっ、またっ、また出ちゃ、うぅ~~~」
急がなければならなかった。でも主にはゆっくり見て欲しい。相反する気持ちで、私は次の一個、また一個と抜き去っていった。

そうして、ようやく最後の一個が出るという瞬間、黄色い主の尿がどばっ、どばっと迸った。
「あはぁああああああんん~~~~っ! ・・・あはぁああ~~~~。あひぃやぃいい~~~~っ」
ボコ、どっぷんっ。・・・じょぼっ、じょぼぼぼぼぼぼっ。
「き、気持ちいいいいぃ~~~~! いいっ、いいのぉおお~~~~~~」
最後の一個が抜け落ち、運悪くグラスの中に落ちてしまったらしい。恥ずかしい音が私を更に狂わせていく。
「イイ、イイっ、すごくイイっ!!。あひゃいぃいいいい~~~~っ、お尻いぃ~~っ、イイのぉおおおおおお~~~~~~~!」
もうとっくに尿は流れ切っているのに、私の脳裏ではずっと零れ続けていた。
(いやぁ~~~~~~~。ど、どうしよぉ~~、んっ、気持ち、イイっ! ・・・あぁんっ、と、止まらないよおぉ~~~~~)
グラスの中には、出掛ける間際に玄関で注いでもらった尿がトプトプと溜まり続けている。その中には淫らに濡れている大きなアナルパール。
空想の中の隠微な光景がまるでそこに見えているかのように私には思えた。

全てを出し終えた爽快感と、お尻の中から大切な何かが消えた虚無感に襲われていた。
倒れそうになってテーブルの脚に縋っていたら、主が支えて立ち上がらせてくれた。
「実に素晴らしい絶景だった。帰ったら最初の頃のテープと比較するとしよう」
主はそう言うと、再度アナルパールを私の尻まんこに突き入れ、強引に押し込んでいく。
まさかすぐに元に戻されるとは思わず、心の準備をしていなかった私は必死にテーブルの脚を掴んで五個連なった模造真珠が尻穴へ収まるのを待った。
(あぁ、こんな・・・。あっ、だめっ、またクリトリスが擦られてっ)
ガクガク揺れる身体。そのせいで、三点が淫棒の激しい揺れと同調するように擦られていく。
床で打ってしまった痛みと、それを凌駕する快感に包まれて嬉涙を零した私は、主のしている行動をボーっと見ていた。

主は床に片膝を付くと、尿が溜まったグラスをナプキンで包んでいった。そうして指を汚さないように持ち上げて微笑んでいる。
私が見ていることに気付き、ほら、と囁いてテーブルの上に置いた。
その視線の意味なんて、もう考える必要もなかった。
何をすればいいのか、何をするべきなのか知っていたから。
だから、
「ありがとうございます。大事に呑ませて頂きます」
いつもの様にお礼を言うと、そのグラスを口へと持っていき、中の尿をゆっくり咽喉へ注ぎ入れて味わったのだった。

最後の一口分は呑み込まず、主に大きく口を開いて確認してもらう。
「よし。飲みなさい」
お許しを得て口の中で撹拌し泡立てると、歯を満遍なく濡らしてから呑み込んだ。
(はぁあああああああ~~~~っ。美味しいぃっ)
何とか、あの男性が戻って来るのに間に合ったようで、普段は吸わないタバコに火を点けて主が部屋の中の匂いを誤魔化して下さった。
尿が入っていたグラスには水を注ぎ、中をそっと揺らして簡単に洗うと観葉植物へと捨てた。

届けられた食事は私の前にも置かれたけれど、味わうことは出来なかった。
玩具には不要な食事だと、主がそう仰ったからだ。
同伴させて頂くことが褒美であり、外食を一緒にするなど有り得ないという。
主の言葉が全てである私は、そうなんだ、と思って頷いた。
「だが、さっきのお前は玩具として最高の出来で俺を楽しませたからな。・・・噛まずに腹に落とすことを許してやろう」
追加の褒美だと、お肉も野菜も細かく切られて、口に入れる毎に主の唾を舌で受け取った。水の代わりに頂いて流し込んでいく。
手間を掛けてしまって申し訳なく思ったけれど、私は嬉しくて堪らなかった。
久しぶりの洋服を来て、久しぶりの外出を大好きな主と楽しめたのだから。

有意義だったな、と上機嫌で笑う主と車に戻った。
助手席でシートベルトを付けていると手が伸びて来て、無造作にスカートを捲って剥き出しの土手を撫で始める。
(ふひゃあああぁ~~~んっ。……はうぅ……もっと、もっと奥に入れてぇええ~~~~)
言葉の代わりに目で訴えていたらしい。
「ふ、そんな風に男を見つめると、誰もが誘われていると勘違いするな」
愉快そうに告げ、チェーンを潜ってくる指がまんこの入り口を軽く撫でた。
「あんっ! ・・・はぁああ~~~~~~っ。んっ、んんっ、イイっ。あ、ああぁ~~、ひゃいぃいい~~~~っ」
気持ち良くて気持ち良くて。もどかしい指の動きに翻弄されて泣きたくなる。
もっと、もっと触って欲しい、そう思った。
「ご主人、様だけを、・・・はぁあ~~、んん~~っ。さ、誘って・・・。は、恥ずかしい、よぉおお~~~」

風が当たるような軽さで撫でられて、もっと強くして欲しいと訴えた。
「お、お願いし、ま・・・・・・っ」
けれど、殊更ゆっくりと撫でられた後、主の指は私の乳首に標的を移してしまった。
「さて戻るとするか。今日は満足するまでブチ込んでないからな。お前の淫乱穴もグズグズに感じて壊れたいだろう?」
耳元に囁かれたのは、人間をモノとして貶める言葉。
それなのに、私はソレをうっとりと聞いてしまうのだ。
「くくっ、熟れたお前の穴は気持ちいいからな。たっぷり突っ込んで一晩中ザーメン漬けにしてやろう」
キリっ。ギュウぅ。
ギリギリ、ギュっ。
両方同時に、別方向へと乳首が摘み上げられた。
指の腹で挟み込むように潰しては強めに捻じってくる主を仰ぎ見る。
(いい、いいっ、のぉおおおうぅうう~~~~。もっと、もっとぉおお~~~~~)

今夜、私の穴という穴は主のペニスを欲しがり、締め付けて離さないだろう。
そう、主の望み通り、私は主の描いた完璧な玩具となったのだ。
好きな時に使用され、ただの玩具として生きていく。
壊されても捨てられても玩具は口を利くことはない。
私もまた、何をされようとも黙って受け止めてみせよう。
全身を揺らして見えない尻尾をフリまくり、虐めて欲しい、貫いて欲しいと媚びるのだ、雌犬として。
誰に見られようと構わなかった。
誰に眉を顰められようと主の傍から離れない、その覚悟が出来ていた。
これこそが私の最高の人生なのだから。

人目の付かない場所で車を止めた主に指示され、私は後部座席へ移っていた。
その座席を淫汁で濡らし、喘ぎ続ける玩具の私を運転席からじっと観察する、その視線が心地良い。
(ひいぅっ・・・。ぐぶぅう~~~っ、・・・あっ、あはぁあああ~~~~~~っ。んっ、んん~~~~っ!)
主の視線を惹き付けたくて、大股開きでまんこに指を突っ込むと自分を慰めるのを見ていただいた。
ぐぅちゅうぅ。 ・・・びちゃっ。くちゅくちゅ。
ゆったり緩慢な回転から徐々に指の動きがエスカレートしてしまうのを止められない。
ずちゅ、ずちゅっ。ずん、ぐちゅっ・・・。
ぬちゅりっ。ずぶっ。ぐぐっ。ぬちっ。
止められない、止められないの、どうしても。
「いぃ、いいい~~~~~っ。ど、どおしてぇええ~~~~っ、ひぃいんんっ! イイっ、イイのぉおおおお~~~~!」

最初は指が二本。次にもう二本増やして全部で四本になった。
ラビアを支えて開いていた指もまんこへ投入し、ズブズブと大胆に動かしていく。
六本、・・・八本。
ついには十指全てを突っ込んでいた。
「いぎぃいいいいいいいいぃ~~~~~~~っ。イイっ、イイよおぉおおおぅ~~~~~~!」
我を忘れてしまい、いつの間にか指を突っ込んだままで仰向けに引っ繰り返っていた。
それでも、ぐちゃっ、ぐちゃぐちゃっ、と弄り回し続ける愚かさを主人に見せたかった。
「おやおや、何て格好だ。誰を誘ってそんな顔を晒しているんだ?」
主の声がする方に顔を向けて願った。
「ご主人しゃまぁ。ちんぽ、ちんぽ下さぁ~いっ。ちんぽ欲しい、欲しいのぉおお」
一生懸命、卑猥な言葉を使って強請っていた。
見られるのは恥ずかしいけれど、これで主のちんぽがもらえる、突っ込んでもらえると更に指を卑猥に動かして煽ってしまう。

ムラムラと欲望が高まってきたのだろう。
座席の隙間から見える主のちんぽが巨大に膨張しているのが分かった。
とても美味しいキャンデーに見えて、すぐにでも貪りつきたくなる。
(あぁあうぅ、欲しいぃ~~~~)
盛り上がった部分から目が放せなくて。
「ふ。そんな、子犬がミルクを欲しがるような無垢な顔をされるとはな。自分が何を強請っているのか気付いてないのか」
困ったもんだ、と嘲笑われてしまう。その言葉さえ私を甘く疼かせていく。
「ミルク、ミルクちょうだいぃ~~~っ」
笑われても構わないから、欲しいものをちょうだい、と強請り続けた。

無様だと言われても、もう私は何も感じない。
ただアレが欲しい。
大好きなキャンデーさえもらえればそれでいい。
だから必死に欲しいと強請り続ける。
運転席から降りた主が後部座席へと近づいて来る。
「ちんぽぉ、ちんぽちょうだいぃいい~~~~~」
いまだ指を抜くことが出来ず、一心不乱に自分を慰めている私の元へと。
「ニーチェ、そのままで入れてやろう」
真上から主の声がした。
「ちんぽぉおお~~~~~っ。ちんぽ、ちんぽ欲しいぃのぉ~~~」
見上げた先には欲情している主の顔。
嬉しくて、その瞬間を目に焼き付けようと瞬きを止めた。

圧し掛かってくる影。
鼻につく体臭と汗が私に襲い掛かった。
グプっ。ぐぎゅうううう~~~っ。
まんこの中はすでに私の指だけで満杯で、主はそれを掻き分けることなく押し込もうとする。
ズンっズンっ、ズブリっ・・・。
ズブっ、ズンっ、ズブブブっ。
十指を中へ押し入れるように、強引に巨根が突き入って来る。
「ぎぃひいいいいいいいいいい~~~~~~! ひぎっ、ぎっ、いぎゃああぃいいい~~~~~~っ!!!」
初めての行為に痛くて絶叫した。
何度も何度も、もう止めて、と訴えるように。
「ひい、ひぃいいいいいっ! ひっ、・・・い、痛いっ、痛いっ、痛いぃぎいひいぃいいいい~~~~~っ」
涙と涎に塗れて私の顔は滅茶苦茶になっていた。お世辞にも可愛いとは言えない不細工な顔に。
「あぐぅあぁがぁあああ~~~っ、ひゅいぎいひぃいいいいい~~~~! ・・・ い、いいよぉおおぅううおぉおおお~~~っ。ふっ、ふがぁぐぅうううう~~~~~~!」
欲しかったモノは快感よりも先に痛みだけを与えてくる。
それでも、モヤモヤする何かが時折、私の胸に湧き上がっていた。そう、それはきっと未だ味わったことのない悦楽への入り口。
この激痛も、やがて消え失せ、快楽の渦へと誘ってくれるに違いない。

十指を入れたままで貫くことが出来ず、ちっ、と僅かに苛立った主は、私の指を強引に抜き出して、改めて真上から貫いて下さった。
慣れているとはいえ膨張したモノを咥え込んだそこは暫く痛みを訴えたけれど、やがてそれも快楽へと変わっていった。
激しい快感を叫ぶ私の声だけが車の中に充満し、
「ちんぽっ、ちんぽっ最高ぉおお~~~~っ。イ、イイ~~っ!!」
主の巨根に揺さぶられて何度も絶頂を迎える度に車体が大きく揺れた。
玩具に先にイクことを許して下さった主は、ちんぽをまんこから抜くと濃いザーメンを私に顔射して果ててしまった。
「少し休憩させろ。まだ運転が残っているからな」
そう言うと、乱れた服を直し始めた。髪に手をやって梳く主に冷静さを見て取り、もっと同じように乱れて欲しいと悲しくなる。

運転席に戻る前に、私をM字姿勢に元してくれた主は、ラビアを掻き分けるようにして中を拡くと大きな淫棒を突き入れてくれた。
「これは入れるだけだ。次に入る本物をもっと美味しく味わいたいだろう?」
主の言葉に、うん、うんっと必死に頷いていた。
「はぁ! はぁっ、・・・はっ、はっ、はっ。あひぃ、いいぃ、いいのぉおうっ。ちんぽっ、ちんぽっ最高っ! ちんぽぉ好きいいいいい~~~~~っ」
普段ならとっくに満足している筈なのに、、私はまだ何かが足りていないかった。
もう一度欲しい、と厚い胸板に舌を這わせていく。
そんな雌犬に呆れることなく、主は笑って尻穴のアナルパールを最強振動にして私を喜ばせてくれた。

主の望んだように、もっと肉棒を求める破廉恥な雌犬になりたかった。
きっと主は喜んでくれるだろう。
変態と蔑み、そして傍に置いてくれる筈だ。
(あぁ、ご主人さまぁ。大好きぃいいっ)
人間として間違った選択を私は選んでしまったのかも知れない。
でも、それのどこがいけないのだろう。
どんな形の生き方や誰に恭順を示すかは自由なのだ。
そして私は迷うことなく選んだ。
それだけのこと。

卑猥語で強請る以外の言葉を自分の意思で捨てた私に羽はいらない。
主の為に堕ちたモノは、ただの生殖器として生きていくのだから。

『穢れる蝶の羽』

2009.07.19 ブログサイト初出
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『穢れる蝶の羽』

女性向けの凌辱小説です。誘拐された少女が堕ちていく話です。直接的卑猥表現が多いので注意して下さい。 気持ち悪くなったら素早く移動しましょう。

  • 小説
  • 短編
  • 成人向け
  • 強い性的表現
更新日
登録日
2017-05-06

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

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