悩めるロビン・フッド

あいつを、シャンバラを信じた俺が馬鹿だった。

初めて会ったときは祈ってばかりの少女だった、おとなしい子だと思っていた、でもそれは間違いだった・・・。

俺が悪いのか?俺が祈りの邪魔をしたからか?

あいつが俺をボコボコにした時から俺はあいつにいじめられる運命だったのか・・・。

誕生日を祝ってもらえると思ったら顔面にケーキをぶつけられ、隣に座ったら俺にだけ聞こえる小さな声で俺に毒を吐き、

寝ればたいてい踏まれ、勝負を仕掛ければボコボコにされ(あいつもへとへとになるが)、運が悪けりゃメテオで焼かれる。

あいつはただのおとなしい祈祷師ではない、あいつは人を笑顔で殺せる毒吐きサイコ娘なのだ。

でも、そんな奴が俺の手をぎゅっと握り「一緒にいたいです、ずっと・・・」と優しい声で言った時がある。

あいつは俺のことが好きなのか嫌いなのか・・・。

俺はまだ答えがわからない。

あいつの本心が分かるまでずっと隣にいよう。

今の俺にはそれしかできない。

悩めるロビン・フッド

悩めるロビン・フッド

ロビンがとてつもなく不憫、そしてロビシャンあり

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-04-11

Derivative work
二次創作物であり、原作に関わる一切の権利は原作権利者が所有します。

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