ナイーヴ・メロディ

ナイーヴ・メロディ


   



   



   



   



   



   

   



   



不完全な世界

だれかが完璧な恋人に

最高に征服される

だれかがだれかに

完璧な言葉をもらう夜

この不完全な世界の

壊れた地

「うれしくて楽しいね」

感じ入っている

ぼくらは完璧じゃない二人だけど

穏やかな街角

優しく見える

「愛してる」より

「ありがとう」がいい

いつもカタカナで書くひと

「アイシテル」

闇のなかでのロウソクだった

「リルに不自由させないわ」

「だからリル、詩を書くのよ」

君がくれて 温かい  気持ち

ぼくはそこにいたんだね

「大切にするわ 裏切らない 約束するの」

いつも恋しいから

やんちゃに詩を書いて遊ぶ

「おはよう」を待っている

起きてくれる前に

朝を創っている

目覚めてくれたら 朝がある

目覚めたら

翼を広げ 朝が待っていた

写真に撮って 届ける

「気分はどお?」

恋しいっていわないつもりだった

「寂しいってね、きれいな言葉じゃない?」

子供のように  甘えたかった

歌いたかった

朝  ひかり

朝からむやみに

コーヒーで書く 濃いラヴソングなんて

どうかしてる

好きだよが千回足りない

まどろみの朝

隣の寝息 食べている

朝のコーヒー

分けて飲む

分け合って生きる

分け合って続ける日々

きみがいないとき

僕の中の「きみ」の燃料が

なくなるのだろうか

寂しいときは

言葉集める

言葉食べる

「愛してる」を食べる

「さみしい」がバケモノになったら

その大きなおっぱいで包んでくれ

「リルに命がけ」

なにもないが

トマトパスタで憩う

やわらかい 一生

ふわふわって はにかむ

セピアの色 写真

はにかむ これからがある

離れているときは

視るのではなく

聴き入るんだ

雨音に

混じるだろうね

きみのタイピングの声

「おやすみ」は

明日までやすんで

明日また会う

明日を祈っている

ここが僕のいるところさ

心臓が停まるまで

君がいてくれるから

結婚式と

葬式に

かけてくれ

思い出の歌 花が散る朝

暖か過ぎた 昨夜

いま死んだら幸せに死ねるかもしれない

もはや牢獄で死んだっていい

至上の記憶

貰ったのだから

僕を臨終まで愛してくれて

君のために死ねたらうれしい

僕も 君も

家族に憧れる

二匹の動物だったんだよね

恋しい動物

帰れる家族 

つくりたいな

ナイーヴな一日のメロディ

かなしいことは

ぜんぶ終わった

時を食べて

一緒に待つ

いつかの日を。

   



   



   



   



   



   

   



   

ナイーヴ・メロディ

最近はTwitterで詠んだ自由形式の短歌を集めて詩として構成している。

作者ツイッター https://twitter.com/2_vich
先端KANQ38ツイッター https://twitter.com/kanq38

ナイーヴ・メロディ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-04-10

Copyrighted
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