無題

ぼんやり揺らめく水平線
のんびり朝日がやってくる
あんまり夜が暗いから
朝日は僕には辛すぎて
怒りも不安も悲しみも
涙となって落ちていく
右手で涙を受け止めて
夜と一緒に沈ませる
ゆらりと揺らめく朝焼けが
すっぽり夜空を包み込み
悲しい笑顔で慰める
朝日と夜空のその間
歯車みたいな神様が
欠伸をしながら回ってる
怒りと笑顔がごちゃまぜの
不思議な顔した風船を
朝日に乗せて飛ばしてる
そんなあの子はどこへ行き
どこで暮らして生きるのか
知っているのは朝日だけ
分かっているのは夜空だけ

無題

無題

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-04-06

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