新しき魂、呱々の声、万感胸に迫る

情熱と追憶と煌きと

今、涙は私の涙腺を突き抜けた…!
儚く清らかに流れゆく理に
終始身震いし、一度武者修行に終止符を打つ

私はまたしても揺さぶられていた
微かに思い出す
あの日の母胎の宇宙と幼き日々のゆりかごを
かつてはなるがままに過ごしていた
私は天使のように舞っていた

あれから、頭でっかちになり
刹那を切らすように彷徨し続け
気つけば、我が生活はメリーゴーランドの木馬ように上がりは下がり
次第に高まりは朽ちきていた

しかし!
対面は変貌を促した

二度とない…、
二度とない….、
私はこの世界にとても郷愁を感じるのであったー

再び想起されるのは、生命の始まりの海

呼吸のリズムはなくして
そこは浸されたみずみずしい潮騒のリズム

魂のほとばしる
愛しく、狂おしい、センチメンタルは熟れ始め

今、宿されし心は
いっそここからがスターティングオーバー

あぁ、それにして麗しき涙
またしても涙の海
またしても新しき大航海の始まり
無知ながらも舵をとる

お話の始まり。始まり。
始まったばかりでも歓喜に包まれ皆ででスタンディングオベーション。
壇上喝采、
センセーションナル
そう、今やこんな盛大な様さ!

あぁ、
今までの私は
生活への不満には動揺をしていたものの
あっけらかんと周りに化かしていた

そこにはいつも退廃、倦怠、厭世
そんな世界が往々にして佇むだけであった

いくつかの憤怒ともとれる衝動的に身を委ね、牙を向いた時もあった

あれは羨望という名の
汚き身震いであった!
私は愚か者だった!

しかし!
確信した今こその私は
もうこれまでの私を交わさない

きっとこれは、先ゆく私への追憶
明日へと流れゆくカタルシス
これからは嬉々延々と…、恍惚…

新しき魂、呱々の声、万感胸に迫る

新しき魂、呱々の声、万感胸に迫る

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-04-06

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