家庭環境のせいにする人

っていますよね。
例えばリスカしたり、非行に走ったり、世の中を恨んだりする理由にする人。
そういう人たちは、いわばメンヘラとか、恵まれない子だとか、そう呼ばれていますよね。要するは可哀想な子、という感じでしょうか。
私はそういう考え方、好きではありません。特に、そういう考え方を持つ大人が嫌いです。
私自身家庭環境がアレでしたが、不幸の理由にそのことを使うのは、正しいか正しくないか抜きにしてただただ嫌いです。
私は親からよく殴られたし蹴られました。痛くて痛くてよく吐きました。ご飯がない時は枕を噛んで凌ぎました。小さい頃から生まれてしまったことに負い目を感じ、自分を生んでしまった両親が可哀想で溜まりませんでした。弁護士さんの口から虐待の言葉を聞いた時、自分の人生の耐えようの無い軽さに絶望しました。
でもだから、何なのでしょう。本当に思うのです。だから、何?、と。
絶望を味わった人間は偉いのですか?辛いから、リストカットが許されるのでしょうか。人を傷付けることが当たり前なのでしょうか。
自分がここまで不幸なんだから、過去のせいで我慢が効かないんだから、多分幸せになれないんだから、許してくださいってことですか?
ふざけないで頂きたい。
みんな生きるのに必死なのです。どうしてあなた方が特別だと思っているのか。
そんなの、だってだってと駄々をこねる子供と同じです。
もし家庭環境が悪いところで育ったというのなら、あなたはわざわざそこに身を置く選択をとったというわけです。あなたが取らなかった沢山の選択肢は、過去のあなたの責任です。虐待されてたんだから、というのは何の答えにもなりません。だって、あなたは望んでそこに居たんだから。
あなたはその事実を直視できないまま大人なんですね。過去の自分を愛せないのでしょうね。
そこから目を背けて、痛みでごまかそうとして、自分より不幸だと思える人間を探して、一体何様ですか。
リストカットしたら辛いことから逃げられますか?そのあなたの傷跡は、いつまで経ってもあなた自身と向き合うことの出来ない証拠として、あなたの最も近いあなたの体に刻まれます。
あなたはそのことの重大さに気が付かれていないんですね。残念です。本当に残念です。
痛みを知った人間は、きっと誰かの痛みに気がついて、そして寄り添えると思っていたのに。誰かの辛さを理解できると思っていたのに。
あなたが過去のあなた自身を受け入れない限り、あなたはやっぱりそのままなのでしょうね。
私は、そんな大人には絶対になりたくない。
忌むべき過去の虜になって、誰かを、そして自分自身をも傷つける人間にだけはなりたくない。
私は私が幸せだと、そして理想だと思う未来に向かって走り続ける。過去の弱かった私と一緒に、夢に手を伸ばし続ける。
あなたには分からないでしょうね。だからいつものようにヘラヘラと己の悲劇を嘆くのでしょう。だから嫌いです。

家庭環境のせいにする人

家庭環境のせいにする人

なんか、ただただ怒っているだけ。 腹立つことがあったので、ダーっと書いた感じ。

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-03-29

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted