陰気な詩です
読んだら呪われるかもしれません。いえ、冗談です。
あなたと私は同じなの?
あなたは私、私はあなた。あなたと私は同じなの
まじってとけあえば気持ちよいかもしれないわ
認めたくない恐ろしい真実を感じていた
恐怖の中であなたと同一のふりをしてみた
あなたの喜ぶ様子もまた恐ろしかった
いや、これは真実なんかではない
知ることが不可能という現実だった
知ったつもりの真実は自分の虚像
あなたの言う「あなた」はあなたの中にある私
私が言う「あなた」は私の中にあるあなた
あなたの言う「あなた」はあなた自身の一部
私の言う「あなた」は私自身の一部
お互いどんなによく知ったつもりでも
あなたは私を永久に知ることができない
私もあなたを永遠に知ることができない
あなたと私がとけあって一つになることが
可能な物理法則の宇宙にいない限り
ちょっと待って、それで終わりじゃないわ
あなたと私が一つになれない別人でも
こうして関わり合うことで影響し合い
心がまじってとけあうかのように
似ている二人に変わっていくのよ
2012/8/1
陰気な詩です
昔、これとは別の私の詩が気味悪すぎて
その詩が載った同人誌を捨てた人がいたそうです。