星空文庫
嘘つき
風船 作
嗚呼、うるさい。
今日も、僕の周りは騒がしくて、ちっとも落ち着けない。
僕はひとりでいたいのに、あんたたちは放っておいてくれない。
あんたたちが僕を構えば構うほど、僕は自分がみじめにみえて、嫌になってくる。
そんなことも知らないで、僕につきまとわないでよ。
ねぇ。嘘だよ。嘘。今のは全部、嘘なんだよ。
本気にしないで。
ひとりにしないで。
……なんてね。
『嘘つき』 風船 作
嘘つきをテーマに。あまのじゃく。読んで頂けると幸いです。
更新日 | |
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登録日 | 2017-03-20 |
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