電話と換気扇

換気扇が回っている




分からなさを知った

囁きは 深さを持つことを知った




分からなさを知った

人としての偏りだけでなく

覚悟の大切さを知った




分からなさを知った

多くの 引っ掛かりの滑り方を知りたい




分からなさを知った

僕が 無知であることを知った




分からなさを知った

自分の中に愛を見た
初めて見た

もっとたくさん

知らなければならないことを知った



分からなさを知った

たくさんのまだ ないそれらは

ただ手繰り寄せていないだけだと知った

ただ確かに 自分の中にもあることを知った



分からなさを知った

光をみた あの陽射しを見た

ごまかすという言葉のもろさを知った

嘘はただはっきりしているだけだと知った




分からなさを知った

時間を知った 分からなさを知った




分からなさを知った

痛みから 背を向けることを知った

その余剰に 誰かが生きることを知った




分からなさを知った

やさしさと言う言葉の 薄ぺらさを知った

やさしさと言う言葉の 薄ぺらさを知った




楽しかった

何か

一つ つかえがとれた




換気扇が回っている




あの人の声は きれいだった

2017/3/15

電話と換気扇

最後の詩

電話と換気扇

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-03-15

Copyrighted
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