若さ

僕の短所は若さだ
知らないことが多くてつまずき 
バランス感覚が希薄でよろめき
立ち上がり方を思い出せない時も
歩き方がちぐはぐだ
言ってることの矛盾
感情は支離滅裂で
ペース配分だって適当

僕の長所は若さだ
恥を浴びるほどかいたって顔が赤くなるだけだし
倒れたって膝が痛むくらいですぐ忘れれる
這うみたいに起き上がってもきりきり心が痛むだけだし
歩き方がちぐはぐでも気合で歩ける
言ってることは全部本当に思うことだし
感情は空に向かって叫べば嘲笑で許される
徹夜で歩いたって苦しいだけで
壊れることは結構少ない


でこぼこでも
雨が心にささっても 歩く

季節のように過ぎるであろうこの偏りで
若さで僕は立ち向かおう

一つ 一つと
腕の中に放れば
ズシリと重くなるように淡々と あの人は待っている
事実僕は少しずつ雨に表皮を溶かされている

代わりに僕はこの若さを湯水のように使い捨てながら
崩れながらあふれ 歩くだろう

淡々と歩く
往復するうちに
土は固く
あらゆる何かは踏みつぶされ
枝は折れる
壊れながらでも歩く
壊しながら歩く


鳥はどこかへ去った


あらゆる支配に耐えてきた
許しを求めて


せめて


自分の事ぐらいは
最低限の居場所くらいは守らせろ

2017/3/2

若さ

若さ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-03-10

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