恐れる俺たちの放課後

久しぶりの投稿です。
長い間待たせた人はすみません。

 イブさんに捕まった俺は、引きずられるように歩いていた。ってか、この人に前会った時はメイド服が印象的過ぎて、彼女自身の外見を覚えてなかった。今見ると、茶髪をボブカットにしているのがかなり目立つ。ってかこの人、身長が俺より頭一つ分高いぞ。それに、体もだいぶ丈夫そうだ。胸も思春期の男子にとっては不足なしと言ったところか?美羽さんとはまるで違うぜ。
「それで、俺を何処に連行するんですか?」
「いやいや、連行なんて心に刺さるような言葉は使わないでよ。ちょっとダイチ君と話して見たかっただけよ」
 嫌だ、この人とは話したくない!
「あの、俺の家、あっちなんで」
 ベタな逃げ方、進んでる方の反対側に目的地があると嘘をつく!
「何言ってんの?君の家はあっちでしょ。住所は検索済みだから間違い無し!」
 こう言いながら彼女はメモ帳を取り出してとあるページを開いた。そこには俺の名前とあだ名(何で?)と住所、ついでにリンカーンの無くなった年が書いてあった。
 正直、言葉が出ない。決してリンカーンの誕生日が書いてあったことをつっこみたいという感情を必死に抑えてるわけじゃない!それでも、人の住所を無断で検索するとか
「ひくわ~」
「え、何、何なの今の反応、ちょっと酷くない?」
「いえ、全然酷くないです」
「えそう?って何でやねん!」
 関西弁でつっこまれた。それってもしかして
「イブさんって大阪のおばちゃん!?」
「ちゃうわ!ってか勝手にしゃべり方が関西弁になってる!」
 やっぱり、この人は関西出身だ。間違いない。
「・・・あんた、予想以上に危ない子ね。ミューが目をつけるのも無理ない」
「関西ってええとこやんな?自分、いつからこっち来たん?」
「うるさ~い!私はれっきとした江戸っ子!」
 キレた。ついにイブさんキレましたよ。
「ふぅ、話がだいぶそれたような気がする。って、雑談するだけなのに話のそれようが無いか。うぅ、ダイチ君の口車に乗せられたのが悔しい!」
 あれ、何か隣から相当ヤバいオーラが出てるぞ。
「ねえ、ダイチ君」
「な、何ですか?お、俺の名前はダイチじゃなくては、晴男ですよ」
「そんなのは分かっているよ、ダイチ君。それより、何の話をしようかな?」
 本能が告げる、「逃げろ」と。

恐れる俺たちの放課後

一か月ぶりにこんにちは、涼木直人です。
最近、ギャグコメは自分に合ってないような気がするので、これからはどうするか迷ってます。
三題話からやり直そうかな?

恐れる俺たちの放課後

ついに捕まった俺が使った最終手段は・・・

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-07-28

CC BY-NC-ND
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