幸福論

『幸福論』

一人の部屋 静寂の中にただコーラの炭酸のプチプチ弾ける音が聞こえた時
飼い猫がカリカリを食べている音も
暖かい部屋の窓から見上げる月と雪
電線に等間隔で止まっている雀の群れ
宇宙には無数の星が輝いているということ
そしてその事実を私は知っているということ
些細なことに感動し心を動かされるということ
涙を流し悲しむこともできるということ
生きて生きて生きて、死ぬということ

ただそれだけ。

幸福論

幸福論

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-03-07

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