*星空文庫

詩の原型

桐原 水刃 作

(アッシュ)粉々(クラッシュ)切断(スラッシュ)捨象(トラッシュ)
目を閉じる、開け放す、縫合する。
って、韻を踏んで反復させることが(ポエジー)の基本形なのでしょう?

死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ

壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ
壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ

ならばこれが(ポエジー)の最も純粋な原型。
反復されるなかで増幅された言葉が世界の覆い(ヴェール)を剥ぎ落とす。

汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い
汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い

「うつくしくない」と叫んでいる君の音楽は剥き出しの審美眼。

美と暴力がほぼほぼ一体だということを分かってない奴らが口を揃えて暴力を糾弾し秩序や倫理とセットの整った美を称揚する。
美というのはすべて拒絶したあとにも残る僅かながらの自らの汚さや劣等感やさみしさや屈辱の、それにも耐えうるそれそのものの純粋な感覚だ。

なにもない空や真空にはどこにも存在するはずのない僕の純粋な音楽がある。

『詩の原型』

『詩の原型』 桐原 水刃 作

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2017-03-02
Copyrighted

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