超変換障害

排泄後に便器を覗き込むことはオカシナ事なのだろうか。
そしてさらにその中の、先程まで体内に在ったソレを見てうっとりすることはオカシナ事なのだろうか。
この上なく美しいのだが。

天気が良い日の空を見ると吐き気がする。
星が瞬く夜空や、ホテルの最上階から見る夜景や、一途な愛や固い絆、生命の誕生。
全て嫌悪感で鳥肌が立つ。

この世界はどうも私にとって汚いと感じる物事が多すぎる。
なんと生きづらい世界なのだろうか。

車に轢かれたカエルの死骸を見ると心が休まる。
駅で転がる汚いホームレスや、小蠅のまとわりつく生ゴミや、諍いの絶えないカップルや暴力。
全て感動的で身震いがする。

この世界はどうも私にとって汚いと感じる物事が多すぎる。
なんとも生きづらい世界の中でどうにか美しいものを探さなければならない。

しかしまあ、鏡を見るたびに嫌悪感に打ちひしがれることがないのは唯一の救いかもしれない。
自分自身が美しいものとして生まれてきただけでも良しとしなければならないだろう。

超変換障害

超変換障害

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-02-22

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