日々クラッシャー

日々クラッシャー

さあ、開戦。


冷たい汗が流れて

内臓の 反乱が始まる



ちょっと待って 今は 駄目

待って 待って あと あと4歩待って



突然の因果応報

白い淵にしがみついて 報いを受ける



ふざけるな ばーか

痛いんだよ 虐めないでよ



代わりに泣いてあげるよ と
両目から しずくが落ちる



数時間前の私が欲しがった酩酊

数十分だけ ラクに息をして

まだ大丈夫 なんて 思ったりした

立てこもった この 個室は
私のためにある世界かもしれない


滅茶苦茶になった 電解質

うるさいくらい 心臓が主張する

生きてる 生きてる 生きてる


何度 間違いを飲み込んでも

正しく生きろと 抵抗され続ける



血流にのった 異分子たちは

きっと形見が狭いだろう

すみません すみません と

謝りながら働くだろう



そして彼らは 私に幻を見せる

甘い夢なんか くれてやるか と
ひどく恐ろしい幻を 私に投げつける

私が逃げられないように
平衡感覚を 奪い取る


だから 私は 結局
立てこもっているのだ

白い旗を掲げて 和解を試みながら


悪かった やり過ぎた

許しておくれ


何も出なくなるまで 謝罪を繰り返す



以上が 私の戦闘記であります。

生涯の難敵である


私の

私による

私のための

破壊テロ




そろそろまた 始まるようです。



このウソつきめ
今日は何もしないって言ったくせに


ふざけるな



ふざけるな


冷たい汗が 流れ始める。

日々クラッシャー

日々クラッシャー

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-02-08

Copyrighted
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