〝太陽と月〟

〝太陽と月〟

神々しく壮大に
世界中を等しく照らし出す
太陽も好きだけど

私は
その反対側で
白く脱色され
静かに消えゆく
あの月を想ってしまう

誰からも愛され
光り輝くような笑顔の人も
好きだけど

やっぱり私は
その反対側で
少し寂しそうに笑う
あの人を想ってしまう

今宵も
か細い三日月に
黙って寄り添う

あの金星に
私はなりたい

〝太陽と月〟

これは私の抗いようのない性(さが)です
そういう星の下に生まれたのではなく、そういう星そのものになりたいのです

〝太陽と月〟

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-01-31

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