雪が降る

雪が降る

雪が降る
一つ一つの雪片が音もなく地に舞い落ち
やがては大地をおおい尽すとき
誰がその地表を垣間見ることができようか
人知れずして降り積もった時の雪片が
父を作り 母を作り
私の青春を真っ白な衣でつつみ隠し
そして今 また今
一人の人間の小さな小さな
新しい歴史を形成しつつあるのだ
雪は降る

雪が降る

雪が降る

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-01-25

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