ハロウィンのお話
さんさんコンビ
「えへへぇ~さんくぅ~ん」
俺は燦に抱きつかれていた。
(なんでこんな事に・・・)
話はちょっと前に遡る――
燦がなかなか部屋から戻ってこないので心配し、様子を見に行った。
「さーん?居ないのかー?」
ドアをノックするが返事がない。
「入るぞー?」
ドアを開け、部屋へと入った・・・瞬間だった。
「あ~~さんくんだぁ~!」
俺の名を呼ぶとほぼ同時に突然燦が抱きついてきた。
「うおぉ!?!?」
突然の出来事に変な声出しちまった・・・
「えへへへ~」
(なんだ!?明らかに様子がおかしいぞ!?)
そう、燦からこんなに甘えてくるのは明らかにおかしい。
よく見ると顔は微妙に赤くなっている、それにろれつも少し回っていない感じがする・・・
もしかして・・・。
「燦・・・お前酔ってんだろ・・・・」
「ん~ん~?よってらいよ~?」
・・・駄目だ・・・完全に出来上がってる・・・
「なんでこんな事になってんだ!?」
原因は何かと周りを見渡すとたくさんお菓子の山が目に入った。
「そうか今日はハロウィンだったからお菓子沢山貰ったのか・・・」
よく見ると燦の格好もいつもと違い、青と白を基調としたエプロンドレス、白黒の横縞模様のニーソックス。
とある童話の主人公を模した格好だろう。
「せめて着替えてから・・・あっ!?」
とあるお菓子に目が入る。それは緑色の箱に入れられたチョコレートだった。
「あれ確かお酒入ってるやつだよな!?誰だ燦にあげた奴!!」
――そして今に至る・・というわけだ。
因みに燦はお酒にめちゃくちゃ弱い、前にも同じ物食べさせて大変な目にあった記憶がある・・・。
(・・・とりあえずこの状況をなんとかしないと・・・。)
「燦っ・・とりあえず一旦離してくれないか?」
離れようとすると燦が腕にぎゅっと力を入れ、離れようとしない。
「いーやーだー!」
「だぁもう!とりあえず着替えだけでもしてこい!それ借りモンだろ!?」
借り物の衣装だし、汚したりシワだらけにするのは流石にまずい。
無理に引き離そうとするが力がこもっていて離れない。
「うぅー・・・さんくん・・・燦のこと・・・きらいなの・・・?」
寂しそうな声でそう聞いてくる。よく見ると涙目になっていた。
「うっ・・・嫌いなワケねーだろ・・・」
「ほんと?じゃあきょうはこのままずっとこうしてよ?」
あんな顔されたらこっちは何もできないじゃないか・・・。
「えへへぇ~しゃんくんだぁ~いすき~~」
抱きついたまま俺の胸元に頭をスリスリとしてくる。
まいったな・・という感じで何か策を考えていると、燦がじーっとこちらを見つめてきた。
何かいやな予感・・・
「えっと・・・?どうし・・・んっ!?」
燦から突然口付けされる。
「えへへ・・・さんくん、このままえっちしよっか?」
「・・・はい?」
思いがけない言葉に一瞬思考が止まる。
呆気に取られていると燦がスカートに手を入れ下着を脱ぎ始めていた
「ちょー!?まてまてまてまて!!」
「む~~なんでよ~~」
「お前はもうちょっと恥じらいを持て!!それに今の状態じゃまずいだろ!!」
「むぅ~・・・さんはへいきだよぉ~?」
いやふらついてるし!!全然大丈夫そうに見えないんですど!!
「平気にみえねーよ!!今日はもう休め!!」
燦をベッドへ運ぼうとする、しかし・・・
「やだぁ!!」
それを拒むようにまた抱きついてくる。
「さんくん、燦のこときらいになっちゃったの・・・?」
「さいきんぜんぜんかまってくれないし・・・もういやになっちゃったの?・・・」
「そんなの・・・いやだよぅ・・・」
今にも泣き出しそうなほど弱弱しい声でだった。
「・・・そんな事あるわけねーだろ?悪かったよ・・・」
燦の頭を撫でてやる。確かにここ最近は忙しくて全然相手してやれなかった。
「けど今日はっ・・・」
そこまで言った時だった。
「つ!?」
燦が手を掴みスカートで隠れている自分の秘部へと俺の指を触れさせた。
「んっ・・おねがい・・・もうがまんできないよぉ・・・」
そこは愛撫も何もしていないのに愛液で溢れていた。
「なにもしてくれなくて・・・さみしいよぉ・・・」
限界だったのか涙を浮かべ訴えている・・・
「はぁ・・・わかったからまず手ぇ離せ。」
触れている秘部から手を離す。
「さんくん・・・?しないの・・・?」
不安そうに聞いてくる燦を抱きしめる。
「するよ。けどこのままだとお前倒れるからベッド行くぞ。」
「途中で止めろつっても止めねぇからな。」
それを聞いて燦は僅かに微笑み小さく頷いた。
―――――
燦をベッドに押し倒し、するりとスカートの中へ手を忍ばせる。
「や・・・さんくんっ・・おきがえは・・・?」
「ん?なんとかなるだろ?」
後でこっそり洗濯でもすればたぶん大丈夫だろう。
「それに普段と違う格好で新鮮だしな。今更だけどお前すげぇ可愛いぜ?」
それを聞いて赤くなっている燦の顔がさらに赤くなる。
そして構わず愛撫を続ける。
「んっ・・・ん・・さんく・・・あ、うぅ・・・」
指を燦の中へ挿れ、そのまま出し入れを繰り返しほぐすように愛撫する。
(これだけ濡れてたら平気か・・・)
もともと愛液で溢れていた事もあり、時間はそんなに掛けなかった。
「あっ・・・ん・・・さんくんっ・・・はやくぅ・・・」
「焦せんなって、いま挿れてやるから・・・」
すでに硬くなってる自分のモノを燦の秘部へとあてがい、そのままゆっくりと腰を動かし、燦の中を突き進む。
「んんっ・・・!あっ・・ん・・・!」
すでに濡れきっていたためか、すんなりと最深へと届く。
「んぅぅぅ・・・!き・・たぁ・・さんくっ・・・ぅん・・・!」
燦は目に涙を浮べ、久しぶりの快楽に浸っている。
「・・・そんなに締め付けて、よほど欲しかったのか?」
奥を少し小突きながらいたずらっぽく言ってやる。
「あっ・・!んっ・・・!だってぇ・・・さんくんがぁ・・・!」
「悪かったよ、ほら動くぜ・・・」
そう言うと俺はゆっくり腰を前後に動かし出し入れを始める。
「やっ・・・!んっ・・・あぅ・・・!」
「っ・・・きっつ・・・・」
俺も久々なせいか、燦の膣内は少しきつく感じた。
「ん・・・ふっ・・あぅ・・・!」
しばらくするとなじんできたのか、動きがスムーズになってきた。
そして少しづつ前後の動きを速くする。
「あっ・・・!んぅ・・・!さ・・んっ!くぅん・・・!」
燦がしがみつくように抱きつく。
よく見ると体は小さく震え、膣内もぎゅうっと締め付けている。
「っ・・燦・・・もう限界?」
「んぅぅっ・・・・!もっ・・・!いっちゃ・・うぅ・・・!」
「わかったよ・・・今楽にしてやるから・・・」
スパートをかけるように腰の動きをさらに速くする。
「やっ・・・!んんっ・・あぅぅ・・!いっ・・!んっ・・・くぅぅう!」
「くっ・・・!」
燦が絶頂し、膣内できつく締め上げると同時にこちらも突き上げ最深で全てを放った。
「んぅぅぅぅ・・!れ・・れて・・るっ・・!さんっ・くんの・・いっぱい・・・」
おなかの中に広がる熱い感触を、嬉しそうに受け止めている。
しかし自分も久しぶりの為か、モノは堅いままだった。
「・・燦っ・・悪い、もう一回いくぞ・・」
そう言って前後のストロークを再開する。
「ふぇ・・・!?んぅぅ・・・!やぁ・・・!」
先ほどの大きいストロークとは違い深い位置・・つまり子宮口をノックするように何度も突いてやる。
「あっ・・!やっ・・!はぁぁん・・・!」
前後に突く度に結合部の隙間から先ほど放った精液が溢れ、いやらしい水音を響かせていた。
「あっ・・・!ふぁ・・・さんくぅん・・・もっとぉ・・もっとちょうらいぃ・・・」
燦が俺をぎゅっと強くしがみついてくる。そんな姿が愛おしく、もっと求めたいと思った。
「待ってな・・・またいっぱい出してやるから」
先ほどよりも速く子宮口をトントンと突いてやる。
「んぅぅぅ・・・!それぇ・・・!ふか・・いよぉ・・!」
燦の膣内が震えている。どうやら小さい絶頂がなんども訪れているようだ。
絶頂により締め付けが弱くなったり強くなったりでそれが絶妙なのか、すでに限界だった。
「っ・・・燦っ・・出すぜ・・・」
射精の瞬間に突き上げ燦の一番奥へと再び全てを放った。
「やぁぁぁ・・!さんくぅぅぅんぅぅ・・・!」
びくびくと爆ぜながらも膣内で必死に受け止めようとするが、すでに俺ので一杯になっていたためか結合部の
隙間から入りきらない精液が溢れ、液溜りを作っていた
「はぁ・・・ふっ・はっ・・・んぅぅ・・・」
余韻に浸っている燦は目に涙を浮かべているがその表情は幸せそうだった。
そんなトロンとしている燦に軽くキスをする。
「・・・大丈夫か?」
「んっ・・・だいじょうぶ・・・もうちょっと・・・このまま・・・」
それから燦が落ち着くまでずっと繋がったままでいた。
―――――
翌日正気に戻った燦は恥ずかしさの余り3日ほど部屋から出てこなかったと言う―
因みに案の定汚れてしまった借り物の衣装は俺がこっそり洗濯した。
―Fin―
ハロウィンのお話