明るい夜に。

ゆおん 作

今夜もネオン街の隅で。

もういっそ 壊れてしまえばいい
そんなふうに生きているのに
まだここに私がいる
なんてことないように歩けばいい
ヘラヘラと生きているから
またつまづいた私の足

光るネオン街 綺麗に見えたのは
偽物の瞳で映したせいか
塗り固めた嘘 本当を忘れかけて
こんな世界で笑い続けた

引きずっているのはドレスの裾と
あの日の涙 君の涙
吐き出した煙にため息を隠した
高いヒールで踏みつけたのは
憧れていた 君との未来
すがるように火をつけた紫の煙
明るすぎる夜の中で


もういっそ 終わってしまえばいい
そんなふうに眠りについても
まだ私は息をして
正しい道だけ選んでいれば
こんな夜は知らなかったね
また歩き出す小さな足

ぼやけたネオン街 迷い込んだまま
色付きの瞳を凝らしてみる
出口は向こうだと走りかけて転んだ
こんなヒールじゃあ仕方ない

飲み干したのは黄金色の液体と
あの日の約束 破った未来図
燻らせた煙で嘘を包んだ
貼り付けた笑みで生きる世界は
優しげにまた 私を騙す
すがりつくもの 間違えたみたいね

明るい夜の中泣けずにいる

明るい夜に。

ミラーボールの回る店内で諦めてきた未来も煙草の煙で誤魔化していた夜のお話。

明るい夜に。

詞です。歌詞のように流していただければ幸いです。ミラーボールの下で電子ピアノの音にのせて。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2017-01-19

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