敏感な神経の狂想曲

鳥がいる
蝶がいる
じゃあ、追いかけますよ
捕まえられるまで

あ、あそこに
ファミリィレストランとファストフウド店

さあてどちらへ

気分的にはパッと出てくるファストフウド
胃に落とすのであれば、白米ONLY
それならば両方入ってしまえば良い、良い、良い
財布は持っていないけれど

さっそく、注文をしましょうよ
あれ、メニューがないじゃないの
店員はさぼっているのかしらん

やっときたきた
なんだかこちらを歓迎していない目
失礼な、失礼な
こちらは客だ
敬わなければならないでしょうに
まあ、財布を持っていないけれど

注文をして、暫しの休憩を
トイレに行きたい、行きましょう
どちらに入ろう
気分はレッドのマークのほう
ブラックのマークも捨てがたい
あ、ブラックといえばブラックフライデー
この国の景気はどうなんだ

漏れる、漏れる
よし、よし
ブラック、ブラックへ
格好いいじゃん
扉は全部、閉まっている
何をしているんだ、彼らは
個室の中で淫らな行為
同性による激しい営み
良い、良い、良いじゃないか
扉をひとつずつ叩いて
向こうからもノックが届いて
音の共鳴

ヤッホイヤッホイヤッホイホイ

敏感な神経の狂想曲

敏感な神経の狂想曲

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-12-04

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