まだ決まらない

見ると辛くなるでしょう?
悲しくなるでしょう?
虚しくなるでしょう?
悔しくなるでしょう?

涙すら出なかった。
そんな深くはなかったって思うから。傷
だから書いて見るっていうのはどうだろう。

君に会った時、君と何かあるだろうな、まあ許容範囲だなって思った。
キスしたいって思った。
セックスしたいって思った。
思ったからした。
それで、付き合ってみた。全ては計算の内。

それで、どうだった?


私は好きって思った。
好きって思ってた。
好きなんだ君がって思ってたんだ。

「僕は、君と」
「私は、君と」

何がしたかったんだ?


体温が恋しかった。抱きしめられたかった。撫でられたかった。可愛いって言われたかった。他の人とは違うって言われたかった。心地良いって言わせたかった。

悔しかった。
どんなに身体を重ねてもほんとの君ってなんだろうって思ってた。
思うほど深くもなさそうだった。

いなければいなくて回る世界だった。
昔の彼と比べるのもなんか違うだろうって思ってた。


好きだったんだ。


長野って聞くと胸が跳ねたり。

(長野は出身地)

あ、そうだ。
自分が君にどんなふうに写ってるのかそればっかり気にしてた。

見栄をはるくせに自分のほんとを見て欲しいだなんて
馬鹿だなあ。
喧嘩にもならなかった。

これから、また、付き合うなんてきっと無いんだろう。

舌にピアスを開けた。

もう君から遠ざかりたかった。2ヶ月もたってた。

君と付き合ってた期間の半分だ。どうでもいいんだそんなこと。

もう君と舌が交わらなくていいように。
交わらなくても悲しく無いように

舌にピアスを開けた。

まだ決まらない

まだ決まらない

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-11-15

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted