ココロ

日常の中で、私は様々な事を考える。
それは、時に良いものであり、時に残酷なものである。

「小説」となってはいるが、これは、私の心の中の様々なオモイを記すものとしよう。

コドク

最近の女子高校生は"グループ"を作って行動する事が多い。いや、それが殆どだ。
私もその中の1人で、私含め、4人ほどの"グループ"で、よく行動している。
休み時間になれば自然と集まり、くだらない話をする。
私はそれが楽しいとも思えないが、
ある理由があり、私はそうしている。

そんな事をしていると、やはりぶつかる問題が
「考えの違い」だ。
誰もが自分の考えというものを持っている。
その自分の考えを伝え、ぶつけて
その後、戦いになり、傷つき、傷つける。

そして、すべてが崩れる。


崩れた後は、「孤独」というものが待っている。
また、だ。
また、「孤独」だ。「独り」だ。

独りで食べるご飯は寂しいものだ。
大人数で食べる事は暖かいものだ。

ウラギリ

しかし私は「孤独」に怯えているのではない。
「裏切り」に怯えているのだ。

私は、たくさんの人と関わっていった中で「大切な人」というものができた。
本当に大好きで、心から信頼している人。
いや、心から信頼"していた"人。

そう。人は簡単に裏切るのだ。

私は真っ白で明るい世界から一気に地獄へと突き落とされたのだ。

とても大切で、大好きな人が
私を闇へと導いたのだ。

そこからの私は真っ黒に染まった。

そこで1つ、私は心に決めたことがある。
それは、「壁」

カベ

私が心に決めた事とは、
他人との間に、必ず「壁」をつくるという事だ。

そうすれば、裏切られても
傷つかない。哀しくならない。
「どうせこんなもんだった」
とわりきる事ができる。

誰も苦しまない。誰も痛くない。

これでいい。これ以上の幸せはない。

適当に人と関わり、適当に楽しんで、適当に1日が終わる。



そうして日々が過ぎて行く。



だから私は、最初に記した通り、"グループ"の中の1人として、浅い友情関係を築いているのだ。
最初に言った「ある理由」とは、この事だ。

ココロ

ココロ

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-10-30

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