わたしの色

私の命に色を付けるなら

それはきっと灰色だろう

純白ほど綺麗ではないし

漆黒ほど深くもない

曖昧で

半端で

床下を走る鼠のように

ポップコーンを摘む鳩のように

或いは空を支える雲のような

何者でもない私のいのち

わたしの色

わたしの色

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-10-29

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