今日という日

コップに水を入れておく。
時期に合わせて適度に冷たい
そんな温度になっていると思う。
少し温いのがいいのなら
手で触って納得するまで
リビングの真ん中,
隣に座って流れるカーテンを
時々に見つめていこう。


丁度流れるラジオから
明日の天気と運勢が知れたみたい。
時にはそれを指針にして
明日の爪先を決めてみよう。
揃ったコップを買い換えても
新しいぬいぐるみと顔を合わせても
タイミングの良い信号に会えたりするから,
時間をゆるりと歩いていこう。


レンガを積むのも上手になって
色とりどりの模様も生まれた。
偶然の小鳥の一羽も
一寸の間に鳴いてもいた。
だから
芝生に座って斜めを向いて
眩しそうにして声をかけよう。
真昼に飛行機が飛んで行く先
願望も混ぜちゃって
色々話していいと思う。


飲んで良かったオレンジジュースも
2杯飲んで注意されたけど
それもなんか嬉しい理由は
大事そうに考えておく。
ペンを持って早書きしてもみて,
アリガトって言ってもみたい。
きっと郵便にするには意味がないけれど
それでもカモメの郵便屋さんに頼んで
送って貰って
嬉しいと思いたいから。


アリガト。
今日の夕陽も真っ直ぐに休んでいたよ。

今日という日

今日という日

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-06-24

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