盛り上がる俺たちの放課後

今回はかなり雑に書きました。そのうち訂正する可能性がかなり高いです。(涙)

 今日も俺、千島晴男は美羽さんと校門を後にして帰宅路についていた。思い返せば、美羽さんと帰るようになってから一週間過ぎている。昨日は美羽さんの家に行って散々な目に遭ったけれど、なんだかんだ言って楽しかった。願望が一つあるとすれば、イブさんにはもう会いたくない。彼女はトラブルの原因にしかなっていないような気がする。まあ、今のところは学校にイブさんらしき人物を見かけていないし、別の学校に通っているだろうから、会うとしても美羽さんの家ぐらいだろうけれど。
「あ、いたいた。そこのラブラブなお二人さん、ちょっと待って下さいな」
 何だろう、今かなり嫌な予感がした。
「あの、ミューさん?後ろから声がするんですけど、どうします?」
 俺は、ミューこと谷岡美羽さん、表情を一切変えることのないある意味凄い僕の友人に訪ねてみた。
「それは幻聴、早く急がないとまた聞こえて来る」
 全くの無表情で淡々と答えた。あんたは最先端技術で作られたアンドロイドか!
 とりあえず美羽さんが足を速めたので、俺も彼女に遭わせて足を速めるが、
「ちょっと、そこのラブラブなお二人さん、足を速めないで。私の話聞いてる?」
何故だろう、声がだんだん近くに聞こえてきているような気がする。
「ダイチ、ここからは走る」
「え、ちょ、待ってよ」
 俺は美羽さんにダイチと呼ばれているのはいいとして、彼女と走るのは嫌だ。何故かというと、彼女はとてつもなく足が速いのだ。いや、彼女は運動神経が良すぎる。これまでの体育の授業を見ていたけれど、彼女はどの種目においても男子のほとんどよりも成績がいい。
 対して、僕は運動がかなり苦手だ。五十メートル走で女子の平均を下回ったかと思ったら、他の種目ではほとんどの女子に負けた。悔しいのは当たり前だが、何とかして運動神経を良くしようとジムに通ったら、二日目で倒れて病院に運ばれたのだ。それ以来、体を動かすことが嫌になったのだ。
「って、ミューさん!?」
 気付いたら美羽さんの姿がどんどん小さくなっていく。
「俺を置いていかないでよ!」
 俺は捨てられた子犬のように嘆きながら美羽さんに少しでも追いつこうとしたけれど、彼女の姿が小さくなる一方だ。そうすると肩を掴まれる感覚と共に背後から声がした。
「捕まえた~」
「いやああああああああああああああああああああああ」
 俺は獣のように叫びながら必死に逃げようとしたが、俺の肩はがっちりと掴まれていて動けない。
「そんな叫ばない叫ばない。別に拉致するわけじゃないんだから」
「嘘だ!」
 イブさんなら何をしてもおかしくない。
「って、ていうか、イブさん、そ、そのセーラー服は?」
「え、学校に行くための制服だけど、それがどうしたの?」
 この人、同じ学校だったのかよ。
「ち、ちょっとダイチ君、何で急に泣き出すの?」
 俺は本当にあの学校で生きていけるのか!?

盛り上がる俺たちの放課後

どうも、学園祭で漫研の冊子が以外に人気だったことが嬉しくて涙が出そうな涼木直人です。
皆さんに素人である僕の作品を見ていただいて、とても感謝しています。
今度の作品も、また続編があります。やっぱりもっと早くから書いた方がいいですね。(涙)
これからもよろしくお願いします。

盛り上がる俺たちの放課後

まさか、あの人が同じ高校にいたとは・・・ 祝:アクセス数、百回突破!

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-06-23

CC BY-NC-ND
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