mylife

初夏の少し暑くなってきた土曜日の昼下がり俺は父に呼ばれて父が院長をする病院に来ていた
「湊太。お前は高校卒業後の進路はどうするつもりだ?」
「父さん、やけに気が早くないですか?俺はまだ高二ですよ?」
「早いかも知れないが、聞いておくくらいはいいだろ?優太みたいにはなってほしくないからな」
「一応は青嵐医大への進学を考えています。判定はまだAよりのBですけど」
「青嵐か。いいんじゃないのか?お前は優太と違って昔から成績もいい。頑張りなさい」
(何の話かと思いきやいきなりの進路かよ。まだ高二の五月だぜ?早すぎだろ)
俺は呆れていた
(いくら一昨年兄さんが大学受験に失敗したからっていきなり跡継ぎって言われても。それまでは跡継ぎ兄さんって言われ続けてたから別の夢を持ってたのにさ。兄さんが父さんの希望の大学に合格出来なかったからって俺に押し付けんなよ。…ん?)
どこからか歌が聞こえてくる…?

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兄の代わりに病院の跡継ぎにされてしまった湊太と病気のせいで学校にも通えず病院に暮らす歌うことが大好きな少女詩音 決して会うことのなかった二人だが、ある時出会ってしまい…

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-08-25

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