マッシロユキノワルツ

マッシロユキノワルツ

静かに 降り積む 真っ白雪のワルツ

車窓から覗く
雪原に日は落ちて
夜の訪れ

人 灯り遠く
立ち尽くす樅の
黒い木立に
雪は降り積もる

(アノヤネ ネムラセ)
(シンシン ツモルヨ)

静かに 降り積む
真っ白雪のワルツ
小箱にしまった
春を呼ぶ言葉

静かに 降り積む
真っ白雪のワルツ
伝えて あの子に
僕の歌声を

光る雪原の
彼方へと伸びていく
雪の轍は

遠い山の奥
物語の故郷まで続いてる

輝く轍に
真っ白雪のワルツ
春待つ心を
優しく導く

喜び 悲しみ
全てを包んで
伝えて あの子に
僕の歌声を

マッシロユキノワルツ

マッシロユキノワルツ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-07-22

CC BY-SA
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