陵命の音よ、さぁ舞い上がれ

作り直しました。青陵水鈴です。
ごちゃごちゃなのを少し整理してきました。
こちらでも引き続きよろしくお願いします!

私立陵命高等学校

'私立陵命高等学校は試験で試される言わば受験のテストで左右される学校ではなく、個人の個性。言わば自分が得意とするものの今後の可能性を持っているかで入学が決まる。

それはスポーツ、科学、コンピューター。
そして音楽など、可能性を秘めている人の観点はバラバラだ。

それにともない、テストの点数が悪くても可能性があれば入れる確率が高い、すこしほかとは変わった学校である。'

***

僕は開いていたサイトを閉じ、「Black cat」と言う、軽音楽のページを開いた。black cat とは二年前に流行った私立陵命高等学校の軽音楽部のひとつのグループの名前。

由来は、黒い猫。闇に紛れた黄色い目のように鋭くピシッと決められるそんなチームだから。

結成されたのは一昨年の夏でメンバーが一年の時だ。はじめてのライブで人気が殺到し、いまじゃ近くのライブハウスでも活動をしていた。

そんな軽音楽部のBlack catのメンバー5人と、

僕の私立陵命高等学校の入学日記。

登場人物

三ツ谷逞 みつやたくま
3-A ギター三種類にキーボード、ドラムもできる。少し熱心になるところが逞らしい。
相棒となる楽器はエレキギターだ。

美祢岸千鶴 みねぎしちずる
3-A ギターで弾き語りをする、歌の上手い少女。相棒と言い、アコースティックギターとエレキギター、クラシックギターはどれも大切な相棒らしい。少し毒舌面が出るところがある。

榊神誠 さかきがみまこと
3-D ドラムで派手に演奏する。とてもずば抜けてロックな奴。マイドラムは宝物。逞の中学同級生でまこと男子。

海条麻琴 かいじょうまこと
3-D ピアノやキーボードを好み、その歴15年にもなるベテラン。逞の中学同級生でまこと女子。
二人揃ってMakoto's と呼ばれている。

境命優兎 きょうめいゆうと
3-Cベース大好き人間で他の楽器をやらないかとオファーが来てもベースギターを貫いた男。なかなか熱い部分がある。逞の中学同級生。

新入部員

新入部員

入学式から一週間半がたった今。

新入部員がこの軽音楽部にやって来た。

担当の先生が名前をあげていく。

「…ね、じゃあ私は抜けるから、いつも通り千鶴、逞。よろしくね」

「はい!」

するといきなり千鶴が叫んだ

「って5人!?嘘でしょ!?」

「5人はさすがに少なすぎではないか!?」

誠も続けて言う。

「ま、まぁ。とにかく、これから新入部員の皆さんに自己紹介をしたいと思います!よろしくお願いします!まず君から」

僕が視線を向けた最初の男の子は誠みたいな性格だった。結構しっかりしているが口が強い。

「始めまして、1-C、森上康輝です。やりたい楽器はベース。よろしく…」

「おお!ベースか!?分かるよなぁやっぱり!!俺は境命優兎だ!よろしくな!」

「…はい」

千鶴「ほらほら優兎~騒がない!次のこ、どうぞ~」

「はい。同じく1-Cの不破美千香です…ボーカル、ギターをやりたいです。よろしくお願いします」

暗いかおの少女が下を向いた。それを遮るように

「名前は境飛鳥です。クラスは1-Dで、担当したい楽器はボーカルとアコギです!よろしくお願いします」

「始めまして!境泰助で、1-Aです!やりたいものはドラムです!よろしくお願いします!」

麻琴「双子なの?珍しい名前が同じなんて…」

「はい。俺たち双子です!よろしくお願いします!」

「僕の名前は神本啓太です!担当したい楽器はボーカル、エレキです!よろしくお願いします」

柴咲先生

それぞれの自己紹介が終わる。

次にやるべきことは何だろう。

千鶴が双子の子について熱心に話を聞いていたり、Makoto's が少ない新メンバーについて考え、優兎がベースの子とベースについて語り盛り上がっている。

そんな状況のなかでもものすごく冷静でてきぱき進め、行動をする柴咲先生が戻ってきて仕切り直し始めた。

柴咲先生は僕たちの学校の保健室の先生で、趣味で軽音楽をやっていたことからけあ軽音楽部の顧問は柴咲先生となっている。スラッとした見た目だが、意外なほどドラムができるのが先生のよいところだ。

「逞。自己紹介終わったの。なら新入部員ーパート、決めてきちゃうから。少しでも絞れるように各チームで今年の大会の曲を決めていきなさい。」

今年も大会の季節がやって来たとつくづく思う。今年こそ全国大会まで行くと決意した去年の思いを胸に、一年の結晶とも言える曲選びが今年もやって来た。曲選びといっても、大会は作った曲のみ審査対象となるため、どんなイメージかを新しく決めてから作らなくてはならない。それに、一度コンクールで出した曲は使えないのだ。

千鶴は はーい と答えると三年'Back cat' と二年'桜風' に 曲選び開始 と指示を出した。
そのとたん優兎が僕の背中に飛び込んできたのは言うまでもない。

作中です。この三連休合宿にいってきました。一日目に誕生日だったため、先生に愛しのハーゲンダッチューを貰ったのでとても嬉しかったです!!
まだ一年生ですがこれから頑張りたいと思います。

因に13歳の目標は、忘れ事を減らすことです。忘れ物や宿題を忘れる、見落としていた範囲をテスト勉強し忘れたなど12では苦労してしまいました笑 この陵命の投稿も含め、一番ヤバイ勉強も頑張りたいと思います。
青陵水鈴

僕たちらしさとは…

「じゃ、テーマを決めちゃおうかしらね」

千鶴はそういうと、1つの紙を取り出した。ペンを取りだし 今年の曲のイメージ とかく。

優兎「今年のイメージ、どんなのにするか!?」

いきなり無理難題をぶちまけられた感覚で何故か少し思い空気は通りすぎていった。

誠「おっ前はほんっとうに、いつもうるさいよなぁ」

麻琴「なら、そんな優兎見たいな明るい曲にする?」

嫌だめだ。と腕を組んでいた誠が即答した。なんで、と麻琴が聞くと誠は 「この三年間の集大成だ。こんな明るい曲は気持ちがこもりにくくなる」と答えた。

優兎は少しすねていたけど、なんとか納得したようだ。僕は千鶴に「どんなものがやりたい?」と聞いてみた。すると千鶴は

「私は全員の個性がこもったものがやりたい。」と答える。

「どんな風に?」

「部分を五つか六つに分けて、人それぞれのフレーズを当てはめていくとか?最後には全員のものが入ればいいと思わない?」
千鶴はよく考えていたようで、通りで説明が長いわけだと思った。すると何故かタコの口にしていた麻琴が口を開いた。

「それいいね。私やりたいかも」

続いて麻琴も優兎も賛成した。

千鶴は「逞は?どう思う?」
いつのまにか僕に問いかけていた。

「…いいと思う。ただ、」

「ただ?」

「最後にいれるフレーズはどんな感じのものにするの?」

「そんなことあとから決めれば………

僕は千鶴の言葉を遮った。
「あとから?ダメだよ。いま決めないと、そんなんじゃなきゃ、僕たちらしさは大会本番で出せないと思う。」

一瞬でその場に沈黙が流れる。あ、しまったと口を押さえると皆はクスクス笑った。
「逞らしいわね」
「まあ、そうだな!千鶴の意見は決定でどんなものにするかは俺たちで頑張ろう!」
共感してくれたようだ。前々から話すことが苦手で引っ込みぎみだったが今は堂々と話もできるし、歌も歌える。だが、いちばんしたしい仲間に気持ちを伝えるのは改めいいことだと思った。

今年の仲間たち

柴咲先生と一年のみんなが帰ってきた。
柴咲先生はいっせいに今年のパート分けを黒板に張った。そのメンバーはこうだ。


Gt&Vo (ギター& ボーカル)
3年 三ツ谷逞
3年 美祢岸千鶴
2年 天羽小糸
1年 不破美千香
1年 神木啓太

Ba(ベース)
3年 境命優兎
2年 青木涼介
1年 森上康輝

Key(キーボード)
3年 海条麻琴
2年 瀧澤鈴
1年 境飛鳥

Dr(ドラム)
3年 榊神誠
2年 一ノ瀬遊真
1年 境泰助


「あぁ、 わたしギターじゃかったかぁ」飛鳥がため息をつく。

「あ、その…なんかごめん…?」
「あ、良いの良いの、お互い頑張ろうね」
「…うん」

それから僕たちの最後の軽音楽部はこのメンバーで本格的に練習に取り込むシーズンになった。

何事も努力

次の日、パートごとに集まってやり方や部室のことなど教えることになり、千鶴と僕は小糸と一緒に美千香と啓太をつれて視聴覚室に移動した。

「美千香、啓太、ギターの種類は知ってるよね。アコギとエレキ、あとクラシックギターだよ。」

「逞先輩。クラシックギターには略、ないんですか?」

「私は聞いたこと無いね~小糸は」

「無いわよ。千鶴先輩も知らないなんて、ほんっと作者さんちゃんと調べてないのかしら」
((小糸、許して…!!))←

「美千香?どうしたの。大丈夫?」
千鶴がいつのまにか縮こまってた美千香に声をかけると、ヒッ!!と声をあげて背筋を凍らせた。

「だ、だだだ…大丈夫…ですっ!!」

「本当?何かあったら気軽に聞いてね」僕がそう言うと、ガチガチの笑みを僕に向けた。

じゃあ次に、、、と千鶴を始めに持ち方や構え方、音などを教え、次に引くところまで来た。

男女で別れ別々に教えることになり、
僕は啓太を、千鶴と小糸は美千香を、と分けた。


啓太は少しずつできるようになってきた。
「先輩、これはこの指ですか?」
わからないことはなんでも聞いてきてくれることがある。今後延びる人の姿勢だ。

「啓太。指いたいよね、少し休憩して良いよ」
僕はそういうと、千鶴達のところへ行く。

美千香を見てみると、とても苦戦していた。表情を見れば焦っているような顔で、返事をしようとしても声がつまってしまう。「逞。そっちは?」
「だいたいできたよ。そっちはまだかかるかな…?」僕が美千香の方に目をやると何故だか美千香は震えていた。「ご、ごご、ごめんなさい…!!」 その声は小さくどんよりした空気にスゥっと消えていった。
「大丈夫だよ。落ち着いて」

僕がいまやれる言葉はこれしかないだろう。あとは千鶴の根性と美千香のやる気次第だ。
そう思い僕は啓太のもとへ戻った。

強がり少女の本音

翌日、先輩の教えありの年生で簡単な練習曲を演奏することになった。

「じゃあ行くよ!せーの!」
千鶴の合図のあと、皆が演奏し始める。
Gt はまだVo がないため、Gt に集中できるなかで、啓大は少しできているのだが、美千香が全くできていないようだった。

一回演奏をやめ、先輩たちからアドバイスをもらう時間のとき、美千香の隣にいた飛鳥がやや大きめの声でささやいた。

「はぁ…美千香全く弾けないんだね、私の方が出来るし、歌だってうまいはずなのになぁ」

とんでもないことばに一瞬でその場が固まった。
かなり一生懸命だった美千香の頑張りを否定され、千鶴も僕もものすごく腹が立った。そのなかでまた千鶴が叫ぶ。

「飛鳥!なによその言い方!」
飛鳥は息荒々しく呼吸を繰り返している。

「五月蝿いです先輩!私が歌えないんだったら…こんな部活、やめてやる…!!!!!!」

ドンッとおとをたて飛鳥が出ていった。
その後はもう皆崩壊状態。
麻琴は「私何かしたかなぁ」って泣いてるし、
千鶴は「人の頑張り否定してどうするのよ」とピリピリしていたり、
美千香はさっきのまま体が動かなく、固まりながら激しい過呼吸を繰り返していた。

僕は美千香に近より、背中をさすってやった。
「大丈夫だよ。美千香は頑張ってる。気にしなくていいよ」美千香はいまにも泣きそうだった。いまだに無言な美千香をおいて、誠が突然話し出した。
「探しにいこう。飛鳥だって美千香と同じようになにか思いがあったはずだ。ちゃんと話せば大丈夫だ。」

それに続けて優兎も話s…おっと、叫ぶ。だった
「おい話すにしろよあ
行こうぜ!美千香も飛鳥もこれから三年間同じなんだ。仲直りしなくちゃな!」

こうして手分け作業が始まった。




__私だって歌いたかったのに__

3年「Black cat」メンバー

そういえば忘れていたで…←


バンド名「Black cat」


コードネーム「No.1 Takuma」
本名 三ツ谷逞
パート Gt&Vo
クラス 3年A組


コードネーム「No.2 chizuru」
本名 美祢岸千鶴
パート Gt&Vo
クラス3年A組


コードネーム「No.3 Yuut」
本名 境命優兎
パート Ba
クラス 3年C組


コードネーム「No.4 Makoto」
本名 榊神誠
パート Dr
クラス 3年D組


コードネーム「No.5 Makoto」
本名 海条麻琴
パート Key
クラス 3年D組

2年「桜風」メンバー

バンド名「桜風」


コードネーム「こいと」
本名 天羽小糸
パート Gt&Vo
クラス 2年B組


コードネーム「りょうすけ」
本名 青木涼介
パート Ba
クラス 2年C組


コードネーム「すず」
本名 瀧澤鈴
パート Key
クラス 2年A組


コードネーム「ゆうま」
本名 一ノ瀬遊真
パート Dr
クラス 2年A組


1年生の名簿はこれから作ります。それと英語がいまいちわからない人のためのものを用意しました。


Gt&Vo (ギター&ボーカル)

Ba (ベース)

Key (キーボード)

Dr (ドラム)

信じること

とっさに何個かのチームに分けて構内を探し始めた。

麻琴は先生に注意されるほど走り回り、千鶴は身軽なため、小さい隙間などを逃さず探し回る。



「飛鳥ちゃん…歌いたかったんだよね」

そう漏らした麻琴の声を聞いていたのは誠だけだった。

「なーにお前まで弱気になってんだよ。ほら、いくぞ。」

「わ、分かってるっての…!! ところで他に探していないところってあるかな?」


…あ!

前に飛鳥がこう話していたのを思い出す。
「外が好きで、一人な時は大抵屋上か校庭にいます。って前に飛鳥言ってた!」

「そうなのか!?今は校庭、サッカー部が使っているから屋上!屋上にいるはずだ!」

「いこっ!!」



ガタンッ…!!

ドアを勢いよく開ける音がよく響いた。

二人の目の前には体育座りをしてうつむいてうずくまっている飛鳥がいた。

「飛鳥…飛鳥!!」

「あ、麻琴先輩…ごめんなさい急にやめるなんていって。やっぱりこんな考えだった私なんて向いてないですよね」

「そんなことない!!向いてるとか向いてないとか関係ない!! 人はどんなことでも努力さえすればできないことなんてないの! そんな考えは私許さないよ!!歌が歌いたいんでしょ?Voじゃなくても歌だって歌えるんだよ!!最高じゃない」

「そ、そうなんですか…?」

「そうだよ。さぁ、戻ろうよ。軽音楽部に」

すると突然泣き出す飛鳥。麻琴はそれを受け止め、二人で心を新たにした。

遠くから見ていた誠の目いつもより優しく感じた。

Forest sketch

美千香を千鶴と慰めている所にドンッ!!!!と大きくドアが開く音が響いた。振り向くと飛鳥が走ってきたかと思われた姿があった。

「美千香!!……本当にごめんなさいっ!!!」
そして飛鳥は大きく頭を下げたのだ。
「あさ飛鳥ちゃ…」
美千香がなにかを言おうとしたとき、続けて飛鳥が言葉を続けた。

「私ね、どうしても歌が歌いたかったの。でもあなたのパートになれなくてすごく悔しかった。だけど麻琴先輩がね歌いたけりゃ歌えばいいって教えてくれたんだ。私はさっきのわたしじゃないよ。ごめんね」

「飛鳥ちゃん。大丈夫だよ。私は気にしてないからね、これから頑張ろう?」

突然ずっと美千香の頭を撫でていた手が止まった。
「美千香いいやつよね、私もこんな優しい子になりたいわ」

そして誠と優兎、僕が吹き出して 冗談よせ と笑った。

陵命の音よ、さぁ舞い上がれ

まだまだ続きます。お楽しみに!
また、感想などはTwitterで待っています!

陵命の音よ、さぁ舞い上がれ

2作品目の作り直しです。 私立陵命高等学校。三年生5人組のお話となっています。すこし2作品とは年が変わりましたが、よろしくお願いします。

  • 小説
  • 短編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-07-12

CC BY-ND
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CC BY-ND
  1. 私立陵命高等学校
  2. 登場人物
  3. 新入部員
  4. 柴咲先生
  5. 僕たちらしさとは…
  6. 今年の仲間たち
  7. 何事も努力
  8. 強がり少女の本音
  9. 3年「Black cat」メンバー
  10. 2年「桜風」メンバー
  11. 信じること
  12. Forest sketch