ここで一句 2

俳句^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

鳥たちは空を見る度飛びたがり

番傘で からころ歩く 石畳

きんととをつるしてあるく夏祭り 

ドンタコス与謝野晶子は食べねども  

風鈴を水に写して晶子忌や  

吹き抜ける風の匂いを楽しめり  

夕立の中に立ちたる雨合羽  

うてなから滑り落ちたる朴の花  

雲海に転がる月を追い回し  

風神が風を荷いて野を渡り  

風鈴がチリンチリンと夏を呼び  

麦踏みて また麦踏みて 夏の空 

肉牛がのたと草の青さ踏み  

空をいく 飛行機の雲 長々と

焼け落ちるオレンジの陽に息をのみ

ひとすじの跡も残さず野にかえり

山鳥が鍋をかついで鴨をまね  

クロノスが昨日の月をかじりけり 

遠くまで流れていった午後の雲  

おとし角 冠にして 野を駆けん

おちこちの時を刻める古時計

しんいんと夜がしもふる月の海

竜巻に鳩も雀も腰抜かし  

月の輪が熊穴をでて風の中  

カワウソがトンボを切って夢の中  

狼が出たとさえずる四月馬鹿  

野を知らず鉢植えで寝るシクラメン 

日を受けて黄金に光る窓の霜  

恐竜も眺めた月が空にあり  

長々と床に寝そべり夢を食み  

年表に堆積せりは春の夢  

狼が昔座った岩に居り

春の日は雪をほどいて野に流し

春風の中でぱちくり目を覚まし  

この水は何度雪解けしたものか 

春光に水散らかして銀狐   

春光が さしてこないね ほんとだね  

猫もまた虎の仲間と知る夜更け 

静かなる夜をつんざく猫の恋  

水面を静かに流がれる空の青  

カラカラに乾いた風が渡りゆき  

裏路地に座して眺める天の川  

よろこんで古巣にならん飛んでいけ  

太閤の陣笠かぶる葉虫かな  

抜け落ちた羽根を集めて羅紗に縫い  

群青の世を儚んで鳥がいき  

払暁に酒を盗んで春炬燵  

春炬燵ふとんを抜いて机にし  

人なる字 論じる横で 棒倒し 

目が合えば すこし気まずい しらす干  

春雷を東の空の果てに聞き  

睡蓮を三つ重ねて万華鏡  

犬達の鼻いっぱいに春の土  

春の土足跡つけて泥つけて  

富士の上 見渡すかぎり エベレスト  u

そら歌う 月は白銀 日は黄金 (黄金=きがね)

甘酒を飲んで3分くらい酔い

春の日に伸びゆく枝を剪定し  

適当に剪定をした可能性  

太陽が沈んでもなお影法師  

春炬燵 中で子猫が 腹をだし  

旅先でひょいと見つける春の空 

峠から東に伸びる春の空  

春の空 そこのけそこのけ ひよこが通る  

春天を天麩羅にして蕎麦に乗せ  

自転車で春の空たち駆けていく  

嬉しげに つくしが伸びる 春の空   

春の空 童がかける 河川敷  

春の空 風が丸める ほうき雲  

何処より流れきたのか方舟よ 

隠し球バカバカしくて放り投げ  

煎餅を 横から食べる 春の鹿  

ほくほくと泉が湧くは柿田川  

二ン月の川が凍えたまま流れ  

ぽつねんと小梅が枝に咲きました  

その昔 人と鹿とは 共におり 

日光を結構と替え子が笑う  

静かなる月の夜風に舟を出し  

フラミンゴ 鶴と並んで 楽しげに  

日月と 星辰の中 木は育ち 

風鈴が呆然と見る窓の雪 

雪中に まるく微笑む 小梅かな  

五月雨て風増す夜の枯れ木立 

望遠鏡 担いで渡る 天の川

遠吠えも丸く収まる月の夜  

透明と黒の間を行き交って

帰り道 朝の椿が 落ちており  

朝焼けが枯れ木珊瑚に置き換えて  

映写機が空に映した瑠璃アゲハ

淡き春 酒を呑め呑め 鯨塚

厳冬を湯船で解いて淡き春 

歌う犬 笑う子猫に 雪の夜 

雪の中お地蔵様はいつもと同じ

積もる雪かまくら作るを夢にみて 

空からの雪が田畑を隠してく  

亀が鳴く?youtubeにて見物し   

ほろほろと月が歌っておりました  

白魚がぽくりぽくりと宵の口  

南国の牛のぬた場に蝶が舞い  

麦を敷き 青田を渡る 風の王 

汗かいて坂を越えたら群青の海  

うぐいすも餅になったかホウホケキョ  

めずらしき鶯餅をほおばって  

菜の花忌 ずいぶん多くを おそわった 

冬の息 夜に山から 流れ来る  

春の日に先争いて咲く花や  

さびしさに長くこうべをへこたれて  

二ン月の月は三日月より細く  

冬空に 高くとんでけ あほうどり  

海苔掻きはカゴで荒磯飛び回り

冬空にテンテケテンと鼓を鳴らす  

のっそりと 起き上がる猫 鳥の前  

芦ノ湖に月が姿を映し出し  

芦ノ湖が月の姿を映し出し

肉球を揉んでくれろと鳴く子猫 

帆を広げ犬猿雉と鬼が島  

落ちてくる巌に波にひとしずく 

歩きつつ氷雨の中で軒さがす 

春山のにわか時雨にうさぎ跳ね 

恵方巻き結局最後は競争に  

鬼はそと福はうちぞと豆をまく  

木枯らしに手も足も出ず丸くなる 

春をまつ 小鮒タケノコ ツクシの子  

牡蠣を剥くそれを端から食べる客 

夕暮れに木枯らし一つ駆けてった 

春を見に津軽海峡飛び越える 

荒れた手を大事と言ってくれる子ら 

沼底で奇麗に重なる親子亀 

雄孔雀背には三尺大花火 

雪の庭 梅に良く似た蝋細工 

アメンボウ冬場はどこで眠るのか 

地の球を 真ん中に据え 天球儀 


川柳ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


天空を乗ってけ乗ってけ帚星  

恐ろしき雀がきたと虫が逃げ  

キャラメルを舐めて少しは強くなり 

たのもしき 花の兄さん 先駆ける  

夕暮れと日暮れが同じ空の下  

夕暮れと日暮れが並んで酒を呑み 

アバターを途中から見て訳が分からず

さっぱりと汗を流して風呂上がり 

ニンニクとショウガをきざみネギとまぜ  

ニンニクとショウガをすってゴマをかけ  

天高く馬肥ゆる秋すぎてなお 

二個三個 四個はいらぬ 夏みかん  

引っ越しの荷物担いで椎間板

多摩川の土手に並べたランドセル 

神様がいるなら何でこうなった? 

降り続く雪をかき分け空の上



短歌^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

タンポポは夜の夜中もタンポポで魔性も通じずタンポポのまま  

寝て起きて夢も見ないで働いてたまに見上げる満天の星  

人々の伸びゆく影を踏まずして、どうして私が歩けよう  

日の本を豊葦原のと読んだ人あってみたいが死にたくはない  

日輪が頭の上に有るよりも神無の月を愛していた頃  

葬式で涙が出ないという事もやっぱり哀しいことなのだ 

太閤の陣笠かぶる葉虫たち戦は厭じゃと草ばかり食べ 

目に青葉 山ホトトギス 初鰹 どれを食べるか悩んでしまう 

くたくたと ちくわぶかんで 考える これを最初に 作った人へん  

鯉のぼり出番を待って夕げ時ただの鯉だとまな板で知り

量だけがただ増えていくその先に馬賊おるのか万里の長城  

水際の波打ち返すその先に見える岬の灯台の白  

足腰がいたって丈夫なわたくしは十日に四度二十日に十度  

茶畑を すぎて酸っぱい 青りんご 両手に載せて 転がしてみる  

年明けに 買ったさざんか かんざしが 春キラキラと 煌めいており

水をはね飛んでく子らの背にうつる昔の我と未来の孫と 

西日さす部屋の炬燵を置き去りに春だ春だと皆で出かける

ゆっくりと広く流れるこの川は笹の舟すら沈む事無く

寝そべって長くなるよう成りすまし新月の夜に巨人を騙る

灰色のビルの底から見る空は別に青くもないのだけれど

ここで一句 2

ここで一句 2

半年ほど書き溜めた俳句と川柳と短歌です。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-06-10

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