赤い靴

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おらが村では、ばっちゃまが

おらが村では、ばっちゃまが、これまた、ぎょうさんおるがゃ。
 子供たちは、とっくに若い両親に連れられて 、出て行ってしもうた。
 そんなわけで、おらが村では、若いもんがおらんようになってしもうた。
 そういや、前に1人だけ若いおなごがおったのぅ。
 両親が事故で死んでしもうたんで、若い娘っ子が、ばっちゃまと暮らしとったんじゃが、その娘っ子も、ちぃーっとばかし色気づいて、赤い靴をは履き ょったんじゃ。
 ほんだら、
「あすこの娘っ子は頭がおかしゅーなった。」
ゆーて、
年寄連中から陰口を叩かれたり、面と向かって嫌味ばっかし、よーゆわれておったなぁ。
 ほんで、ばっちゃま連中は娘っ子を村八分にしたんじゃ。
 よぉ我慢しちょったけんども、とうとう堪えきれんと、村外れの深池に身を投げてしもぉた。
 ただ1人の身内であったばっちゃまは 、たいへん嘆いとったんじゃが、しばらくすると 、他のばっちゃん連中とおんなじ様に 、孫娘の残した赤い靴を、そのちっせい足に嵌め込んでおるんじゃ。 <終>

赤い靴

赤い靴

  • 小説
  • 掌編
  • ミステリー
  • 青年向け
更新日
登録日
2016-05-18

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