The・Game

皆さんは、RPGやアドベンチャーのゲームをしたことがありますでしょうか?
私はドラクエ、FF等と色々とプレイしました。
そして、クリアをすることで2週目、3週目と重ねていく。
しかし、もしその操作キャラが自分自身だったら。
もしこの今の世界は誰かに作られている世界だったら?
といったことをふと思い、書こうと決めました。
さて、主人公はどうなるのでしょう。
Kanonはちゃんと完結させれるのでしょうか。
非常に長くなる予感・・・てへっ

さぁ、ゲームを初めよう。

―さぁ、ゲームを始めよう
  名前なんて必要はないさ
  各々、好きに楽しんでくれたまえ

声が聞こえたと思ったら、次はキーボードをたたく音、カチッと1回鳴る
すると、自分が見ているものが崩れていく
まるで、世界が崩れていくかのように
そして、なにも無くなり、闇へと染まる
なにも見えない、なにも分からない
音も、匂いも、振動も
・・・風、だろうか。
弱弱しく、そして優しい風
気づくと体は自然に風の吹くほうへ歩み始める
その足は少しずつ速くなり、次第に走り出す


気づくと、あたり一面草原の場所にいた
「俺、なんでこんな所にいるんだ?」
見覚えなんてあるはずがない。
かれこれ3ヶ月、家にずっとひきこもってる上、そもそも都会にこんな場所なんてない
いくら周りを見渡しても、建物なんて見えはしない。

夢でもみているのだろうか?
しかし、ほっぺたをつねっても痛みだけしか感じない
そのとき気づいた。
つい最近、家に届いたダンボールを開けるときのことだ
カッターで開ける際、思い切りすぎて自分の手を切って、傷ができているのだ。
その傷が今、自分の手にはない。
二日三日で直るような傷じゃない、なぜないのか

答えは簡単だ、俺の推理力はやはり高かった
「俺は今爆睡してるんだ、だからこんなことじゃ目が覚めないんだ!」
正直もうどうでもよくなっていた
夢ならそのうち覚めるだろう
時間がたてば母親もお越しに来るだろう

あ、そうだ。
この夢のことをブログに書こう。
だから今はもっとネタをつかまないと
「そうと決まれば進むか!とりあえずこっちにいこう!」
俺は適当な方角に指を指し、足を動かし進む。
しかし、まだ知らない。
これは夢よりももっとたちの悪い物語なのだということを。
現実の世界で起きていることを。

これは、夢なんだろ?

進んでいく途中、宝箱が置いてあった
周りを確認し、誰もいないことを確認して開けると中には草が一束

なるほど、この夢はそういうゲームの世界なのか。
心が躍る、こういうゲームは大好物だ。
おそらくこれは薬草、傷を癒す、ようはHP(体力)を回復するアイテムだ。
旅立ちに欠かせない、かなり重要な物だ。
そういえば、どこをみればHPが分かるのだろうか?
ステータスは?そもそも武器と防具もない
そこで気づいた、そういうゲームならつまりこの世界には【魔物】が存在するのではないか?
俺はアイテムをポケットへ突っ込み急いでその場から離れた

どれだけ進んだのだろうか、村や町が一方に見えない。
ヒントも無ければ歩く人にも遭遇しない。

「ピギィィィ!!」
突然甲高い声?らしき音が聞こえた
後から聞こえたような気がする
「・・・」
後を振り向くと、おそらくスライムであろう。
ゼリー状の魔物がそこにいた。
ゲーム序盤では必ずといっていいほど出現し、それを倒すことでレベルをあげ、主人公は強くなる。

やはりゲームのしすぎか。
まるでFFやドラクエと同じだ。
いや、FFはポーションだからここはドラクエか。
そんなことはどうでもいい、今はこいつをどうするか。
スライムと思わしき魔物、もうスライムでいいか。
スライムはこちらをじっとみている。
まるで相手の行動を待っているかのように。

やはりドラクエだな。
こっちのコマンド待ちって所だろう。
それにしても、実際のゲームのグラフィックと比べて非常にきもちわるい。
ぬめぬめして透けている体、そしてその中に浮いている目玉が2つ。
口は・・・ないのか?よくわからない。
ドラクエのスライムはあんなにかわいいのに、こうしてみると非常に気持ち悪い。
攻撃しなきゃいけないんだろうが、気持ち悪くて手を出したくない。
周りに何か落ちてないだろうか。
辺りをそっと目を向けると木の棒が落ちている
ひのきの棒てきな存在としか思えないほど落ちている木の棒はしっかりした見た目である
俺はそれを拾い、相手に目をやるとスライムはこちらに向かってきていた
どこに足があるのだ?ゼリー状の体をした魔物が自転車のような速度でこちらへ向かってくる
ダメージを受けてしまう、でもそれはそれで自分のHPがどこにあるかがわかるからいいんじゃないか?
たかがスライム、減っても1とか2だろ。
俺は避ける行為をやめ、守りの体勢をとる
スライムの体から一本の触手が生え、鞭のように俺の体にぶつける

「うぐぅ!!?」
これは、夢なんだろ?
体に激痛、そして眩暈を感じた。
スライムは攻撃をすると少し距離を置いて離れる
触手が当たった左腕は真っ赤に腫れており、腕を動かすこと自体が辛い

俺はとっさに右手でポケットにつっこんでいた薬草を取り出す
それを腕に擦り付ける
腕の腫れは引き、動かしても痛くは無くなった。
「HPって、自分の体のことかよ。」
つまり、痛みはダメージ、それに耐えてるというのは残りのHPといったものだ
つまり、体が耐え切れず倒れたらゲームオーバーだ。
いや、ドラクエならまだ生き返れるな。
再び相手のほうを見るとまたこちらへ向かって突進してきた
そうか、”薬草を使う”という行動はコマンドになるのか
あの触手は思ったよりきつい、できれば当たりたくない。
ここは避けて逃げたほうがいいかもしれない
俺は相手の姿、動きに注意した
スライムが近づくと体から触手が生える
そしてこちらにむかって鞭のように振るう

ここだ!
おれは持っていたヒノキの棒を触手に向かって投げる
スライムの触手はそれをはじいた。
そして触手はスライムの体に戻り少し距離を置く
思ったとおりだ、相手もコマンドを使うと自分のターンらしきものが終わる。
”ヒノキの棒をはじく”というコマンドを。

俺は少しずつ後ろへ離れて行き、振り向いて一気に走る
振り返らず、ただ前に。
追いかけられているのだろうか?
それとも触手を伸ばして捕まえようとしているのか?
それもわからない、ただ前に走った

なんでここにいるんだ・・・?

「ッッハァ!ハァ!」
息が詰まりそうだ
俺は岩場に背中をつけて休んでいる
どうやらあのスライムから逃げ切ったようだ
左腕にはなすりつけたときの薬草のカスがついている。
やけにリアルに再現されている、ゲームで勇者が薬草使ってカスが残ってたらと思うとなんか嫌だ。
夢の癖になんでここまで痛いのか、疲れるのか。
そろそろ覚めて欲しい
そのとき、遠くから声が聞こえる
スライムはまだ追いかけてきたのか
だがもう足に力が入らない、もう動きたくない
すると声はどんどん大きくなってくる、そしてその声は人の声だった
「おーい!!!!」
やっと人と遭遇した、これで村の場所を聞くことができる
しかし、その声は違う意味のように聞こえた
「おーい!!!!逃げろー!!!」
そう聞こえたときだ、やっと出会えたであろう人の体を巨大なスライム、ドラクエでいうスライムキングてきな存在の魔物から生えた触手でたたかれこちらに吹っ飛んできた
急だったということもあり、俺はよけてしまう。
飛ばされた人は岩にぶつかり、血を噴出しては倒れたまま動くことは無くなった
今この目の前で死んでしまったのだ。
足がすくんでしまった、死ぬ瞬間を見てしまったのだ。
もう動けない、動きたくない、何もみたくない。
目を閉じて体をまるめる


「ピシャァァア!!」

その声とともに俺の体は何かに打ち付けられ宙を舞っていた
もう痛みがわからない、まぶたをあけるのも辛い

そして地面に叩き落された


ふと気づくと辺り一面の草原に立っていた
その景色は確かな見覚えがあった

「なんでここにいるんだ・・・?」
周りを見渡したが建物も何も無い

間違いない、俺が最初に立っていたところだ
俺はふとあの魔物にうちつけられた左足ももを見た
・・・傷はない、いったいどういうことなのか。
ここはドラクエでいう教会か?
俺は前と同じ方向へ歩き始めた

しばらく歩くと宝箱があった
・・・蓋はしまっている
開けてみると、草の束、薬草が入っていた。
ドラクエだと一度開けた宝箱は次から何も入ってないはず
なんでまた入ってるのだ?まぁもらえるならそれにこしたことはないんだけども
薬草をポケットにいれ歩き始める
そして、あの小さい魔物、スライムと遭遇した場所へ来た
しかしスライムの姿はない。
エンカウントしなかったということでいいのか?ゲームはエンカウントというのがあってそれで魔物が現れるけど、これはしなかったという方向で考えていいのか?
とにかく、いないのなら今の内に進む方がいいだろう。
おれはその場所を進む
「そういえば棒が落ちてたよなここらへんに」
あたりを見渡す、するとやはり棒がそこに落ちていた
これもまた、同じ場所にあった。
まるでゲームを最初からプレイしてるかのように。
棒を拾うと俺はその場から離れ、人と遭遇した場所へ向かう
そのときだった
「くらぇ!!」
人の声がする、俺は聞こえるほうへ向かった

「攻撃来るぞ!かわせ!!」
どうやら魔物、スライムと戦っているようだ。
触手をかわし、二人係でスライムに攻撃をしている
一人は棒を持って、一人は素手で戦っている
あのスライム、みためどろどろだけどパンチとか棒とかでの物理は普通にきくのか。
どろどろだからすり抜けると思った。
「レン!武器を持ってないんだからあまり近づきすぎるなよ!」
「わかってるよゆいと!」
戦ってる人たちはレン、ゆいという人物らしい。
連携をとり、戦っている
だが、この人たちではない。
あのとき俺のよこで死んだ人はもう少し年をとっていた

あの人はいったい・・・?

自分が情けない。

二人がスライムと戦っている
あたりには他に魔物がいない
加勢して一緒に倒したら経験値とかもらえるのかな
ドラクエとかFFは経験値でレベルがあがるんだからこの世界もあるんじゃないかな?
そう考えた俺は乱入するように中に入る
そして、俺も参戦する!!一緒に倒そう!・・・といいたかった
「お、おおおおおれもしゃ、しゃんせんする!!!い、いっしょにたおそう!!!」
俺は、コミュ症だ、コミュ症っていうのは人見知りが激しく他人と話すのが苦手な分類だ
緊張して体が震える、それをみたゆいとが「邪魔だ!あっちへ行け!!」と俺に向かって言う
「い、いいいいやでも、け、けいけんちほ、ほしゅい!!」
自分でも恥ずかしいと感じるビビリ様。
「レン!こいつにあれを渡してやれ!俺ももってるから1つで十分だろ!」
ゆいとがスライムの攻撃をかわしながらレンに言う
「あぁ、わかった!」
レンはこちらに向かうと俺の腕をつかんで戦闘から離れる
「あ、あの!ス、スライムた、たおさないと!」
「素人が馬鹿なことを言うな!お前、魔物と戦ったこと無いだろ!いいからこっちへ来い!」
「は、はいいぃぃ」
自分が情けない、なんて声を出してるのやら・・・
俺はレンのあとをついていった、そしてある程度進んでレンは立ち止まり紙切れを渡してきた
「これはこのあたりの地図だ。ここには行商人が朝方通るんだ、そのときにもらった。
 これをお前にやる、これで村まで非難するんだ。」
俺はあわてて地図を開く
なぜかわからないが場所がわかる。
今の位置、そしてどうやっていけば村にいけるかも全てわかる
補正がかかっているのだろうか、そういえばFFとかも迷わないように一本道になってたりしてたっけ。
そして、村は案外近くにあった
「死にたくなければここでしばらく暮らすがいい、その間に俺たちはクリアをする」
「え、ク、クリアをする?」
クリアとはどういうことなのか、これは夢であって他の人たちは夢の人物、ゲームでいうNPCじゃないのか?
「お前、まさかとは思うがこの世界を夢とでも思っているのか?」
「だ、だって夢でしょ?俺は家で寝てたんだよ?」
ちょっとしゃべるのが慣れてきた。
「お前、まだ死んだことが無いのか・・・?それとも魔物と戦ったことがないのか?」
レンが目を細めて聞いてきた、思えばこの人物、女装したら可愛いんじゃないか?
・・・って俺はなにを考えてるんだ。
「魔物とは、戦ったことがある・・・。痛かった。」
俺は下を向きながらつぶやいた
「じゃあわかるだろ?外は危険なんだ。村には魔物は出ない、だからここから村まで非難してくれ。
他にも俺らと同じ人物がいる、そいつらと会ってみろ」
「ま、まってよ。結局これは夢じゃないのか?現実なのか?」
レンは目をそらし、背中を向ける

「わからない、だけど俺はこの世界にきておそらく半年ほど経っている。そして今で13人目、俺はこの世界で12回死んだ。
 気づいたら森の中、俺がこの世界へ始めてきた位置に戻っていた。アイテムはからっぽ、武器も防具も、お金もない。
 また、ここに戻ってきてしまったんだよ。まるでゲームの世界のように。」
驚いた、俺がさっき体験した初めの位置にもどってるという状態がレンと一緒だった。
違うのは場所、俺は草原だった。
「同じ場所で敵と遭遇し、同じ場所で行商人と出会い、同じ場所でアイテムがある。
 気が狂いそうだよ、だからこの世界を抜け出す為にもゲームの思考で考えた。
 クリアすれば元の世界に戻れるんじゃないかと、だから俺は協力者を探し、ゆいとと出会った。
 ゆいとは俺より死んだ回数が多い、そして俺よりももっと奥地へ行っている。
 こいつと組めばクリアを目指せれるってことだ。」
レンはそれを言うと走り出す、向かう先はゆいとの場所だろう。
・・・これからどうすればいいのだろうか。
クリアしてくれる者を待てばいいのだろうか。

俺は、いったい・・・

さすが俺、演技力なんてあるはずがない

レンからもらった地図を頼りに村まで向かう
・・・遠くに村というより街のようなものが見える
村ときいたときは木の家とかが並ぶ集落のような場所と思っていたがレンガで囲まれ、城まである。
俺はそのまま街へはいるための門へ向かう
その際門番と思わしき男がにらみながらこっちにきた
「何者だ、ここは手形がなければ通すことはできないぞ」
おそらく、NPCだろう。なんとなく、オーラがそんな感じがする。
いやそんなことよりもここを通らないとまた魔物に襲われてしまう!
「魔物から逃げてきたんだ、助けてくれ!」
俺は泣きそうな表情のつもりで門番に言う
門番は腰から剣を引き抜き俺につきつける
「そんな見え透いた演技、さては貴様盗賊だな?尚更通すことはできん!」
さすが俺、演技力なんてあるはずがない。
俺は苦笑いをしながら少しずつ後へ下がる
「まってください!彼は私の知り合いです!」
門の後ろから女性の声が聞こえた
門番は後に振り向き、女性のほうに近寄る
「リリア、お前の知り合いにこんなへんてこな服をきた奴なんていないだろ?」
彼女は門番を通り越し俺に近づき門番のほうへ向く
「彼には薬草を取りに行ってもらっていたのです。その証拠にほら、ここにあります!」
髪の毛がすごくいい匂い、たまらん。
「薬草なら街で売っているだろう?なぜ頼む必要があるのだ」
門番は彼女へ訴えかけてるが、俺はそんなことより彼女の髪の毛の匂いが気になる
見た目は少し小柄だが髪の毛は長く、きれいな瞳、そしていい匂いの髪
よだれがでそうになった
「この薬草は万能草といってあの森にしか生えてないんです。
 ですが、あの森には魔物が最近出没するせいで私たちでは取りにいけない。
 だから彼に任せたのです。」
もっと嗅ぎたい、女の子の匂いハァハァ
「ぬぅぅ・・・わかった、いいだろう。今回だけ特別だ。通るが良い」
門番は唇を尖らせながらしぶしぶ言い、門を開いた
「さ、行きましょう!」
彼女は俺の手をつかみ、小走りで中に入るが、俺は女性に手を触られてることに興奮を抱いている
「えへへぇ・・・」
思わず声に出してしまった、それに気づいた彼女はあわてて手を離す
「す、すみません!手まで握ってしまって!ですがこれで安全です!魔物は中には入れません!」
彼女が少し距離をとって頭をかきながら言う、かわいい
「えーっと、あ、私リリアっていいます!あなた様はなんていう名前ですか?」
彼女は顔を覗き込むように聞く、かわいい
「あ、えっと俺は・・・」
・・・あれ?
「えっと・・・あ、あれ。」

名前が思い出せない
彼女の方をみると不安そうにこちらを見ている、かわいい
「お、俺はアーサーっていうんだ!」
とっさにゲームでよく使ってた名前を名乗る、ネトゲではあーちゃんとかあーくんって呼ばれてる
彼女は名前を聞いた瞬間笑顔になり「かっこいい名前ですね!」と笑ってくれた、かわいい
「ありがとう、気軽にあーくんでもあーちゃんでも呼んでいいよ」
彼女はくびを横にふり、穏やかな表情で「アーサーって呼ぶね」と言った、かわいい
さて、ここでわかったのは、あの門番、それとこの子はNPCではない
おそらく俺やレン、ゆいとと同じ被害者、いや・・・プレイヤーなのだろう
そしておそらくこの街はみんなを集めて壁を作り、城を建てたんだ
ということは、みんなこの世界に来る時間がばらばらなんだろう
その中で俺は遅いくらいに来たということか・・・
こんな彼女までもがこの世界に・・・にしてもかわいい。

あぁ、今俺ときめいてるわ…

「ど、どうしたんです…?」

王は、首を横に振った

この街に避難して3日が経った
今は城にある宿泊施設で寝泊まりをしている。
城の長、いわゆる王様もNPCではなく俺と同じプレイヤーで、3年間この世界にいるそうだ。
王様と聞いたときはひげの生えた白髪の人かと思ったのだが、そんなことはなく30代後半くらいの男の人だった
そして俺は王に問う、この世界は本当に夢ではないのか。
王は表情一つ変えず夢ではないと言った。
夢から覚めたいと思った者は自殺をするといった行動をしたらしいが、やはり初めにいた場所、初期位置に戻っていたそうだ。
次に、ゲームといえばセーブポイント等はないのかを聞く
どんなゲームでもセーブは必ずあるもの、だがゲームのようにメニューを開けなければ、攻撃力なんかのステータス、経験値もわからない。
これもまた王は表情一つ変えることなく、まだ見つかってないという。
城から研究グループを立ち上げ、探させているらしいが、今は手掛かりが無いとのこと。
最後に、このゲームをクリアするにはどうすればいいかを聞いた

王は、横に首を振った
「ボスと思うものを倒したが、いくら倒してもゲームをクリアすることはできなかった。
 それどころかたくさんの人が戦死してしまっている。
 これ以上私は人を目の前で失いたくないんだ。」

これ以上は聞いても答えてくれることはなかった。

「アーサー、おきてるー?」
扉の外からリリアの声が聞こえる、朝からかわいい声、萌えだわ
「起きてるよ、今行くから待ってて」
俺は服を着替え、部屋を出る
このゲームでははじめに来ている服はよくわからないが自分の服と同じだ
だが、街に売っている服にはレパートリーが無い。
布の服、旅人の服、囚人の服、硬い服
ゲームの世界にいることを無理にでも理解しざるを得なくなる
俺はその布の服をローン払いで買い、NPCであろう農家の仕事を手伝いお金を稼いでいる
なぜそもそもゲームの世界にローン払いというのがあるのか、無駄にリアルなのは正直求めてない。
「お待たせリリア、行こうか」
え?どこに行くのかって?よく聞いてくれたね(聞かれてないだろうけど)
今日は、リリアに誘われたんだ、デートだよデート…ふふふ…

お知らせ

続きを違うサイトで公開していきます。

http://ncode.syosetu.com/n4352dh/1/

こちらのサイトではこういうジャンルはあまりよろしくないという指摘を受けました。
よんでいただいてるかたには申し訳ございませんがまた上記のサイトで読んでいただければ幸いです。

Kanonでした。

The・Game

どうも、Kanonです。
今作は昔作ってたボツゲームになります。
もともと身内にしか配らないやつだったのですが、再現がむずかしく、プログラムがめちゃ複雑になり、挫折しました。
そこで、軽く小説を書いて友人へ渡すと面白い、もっと書いて。
これがきっかけです。
無限に続く物語。
どうあがいても、なんど大切な人を失っても、最後を迎えてもまた始まりへ戻ってしまう。
まるでゲームの世界のように。

ぜひ、ご覧くださいませ。

The・Game

「さぁ、ゲームスタートだ。」 ニートを極めていたはずの俺が、目を覚ましたら知らない場所に・・・ 突然の展開、そして終わらない物語 何度進もうと、気づけばまたこの場所に フラグを建てて、物語を書き換えろ 「運命は初めから決まってなどいない、自分の手で変えられる」

  • 小説
  • 短編
  • ファンタジー
  • 冒険
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-05-10

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted
  1. さぁ、ゲームを初めよう。
  2. これは、夢なんだろ?
  3. なんでここにいるんだ・・・?
  4. 自分が情けない。
  5. さすが俺、演技力なんてあるはずがない
  6. 王は、首を横に振った
  7. お知らせ