不思議な俺たちの放課後 続

 どうも、涼木直人です。今作品は僕の二つ目となるわけですが、この作品は一つ目を読んでからの方がいいと思います。というか、一つ目を先に読んでください、お願いしますから。

 とりあえず俺のニックネームはダイチってことで話は治まった、のかな?っていうかあの流れから何をどうやったらダイチなんてニックネームが出て来るんだ?もうどうでも良かったから美羽さんの話はほとんど聞き流しちゃった。まあそれはいいとして、今は
「ダイチは将来何になりたい?」
将来の夢の話らしい。らしいって、今までの話は聞き流したから、俺に分かるわけないだろ。
「将来の夢?俺はとりあえず大学に行くことかな?」
「甘い、私は月に行ってアメリカの大統領になることが将来の夢」
「あ、そうなんだ・・・」
 だからそんな無表情で熱く語らないでよ。全然気持ちが伝わってないぞ。
「ダイチって失礼」
「へ、なんで?」
「私の語り方に不満がある」
 何その理不尽な超能力!?何処でそんなの身につけたの?
「ダイチは考えてることが筒抜け。すぐ表情に出るから気をつけた方がいい」
「アア、ソウデスカ」
 ショック!俺ってそんなに顔に出ちゃうの?
「なんか傷つくな、初対面の人にそんなこと遠慮なしに言われるの」
「!?」
 でもよく考えたら俺って馬場抜きやポーカーで誰かに勝ったことが過去にあったっけ?美羽さんはいつも無表情だからそういうゲーム強そうだけど、どうなんだろう?訊いてみるか、って
「・・・」
 あれ?美羽さん、目から何か出て来てるぞ、っていうか泣いてるじゃん!え?何?表情一切変わってないのに泣いてる?って絶対俺が変なこと言って泣かせたよね?
「あのお、美羽さん?」
「どう・・・人・・・ちが・・・ない・・・者よ」
「あの、聞こえませんけど」
「どうせ私は人の気持ちが分からない嫌われ者よ」
「美羽さん!?」
「五月蝿い黙れ馬鹿!」
 美羽さんが急に叫んだかと思ったら、頬が熱くなる感触と共に俺の体は頭を先頭にして後ろに突き飛ばされて行った。美羽さん、無表情でブチギレて年相応の男子をビンタで吹っ飛ばすこと、普通の女子高生には出来ない荒業だよ。
でもまずいな、美羽さんにすっかり嫌われちゃった。彼女はどこかに消えちゃったし、どうやって謝ればいいんだ?

 家に帰って携帯を開けたら、一通のメールが入っていた。美羽さんからのメールだ。何で彼女が俺のメルアド知ってるのかは気になるけど、そんなことを後回しにして、俺はメールを開いた。そこには
「晴男君、顔を叩いてごめんね。私、つい頭に血が上っちゃった。頬、痛い?」
謝罪の言葉が書いてあった。やっぱり彼女も悪い人じゃないんだな。
 俺は、「別に気にしてないよ」と返信しようと思ったら、美羽さんからのメールに続きがあることに気付いた。何だろうと思って下へスクロールすると

「PS 途中から私のことミューじゃなくて美羽さんって呼んだ。明日そう呼んだら例の写真をばらまく」

脅迫文が書いてあった。書いた本人のことを思うと鳥肌が立つ。あの人なら本気でやりかねん!

不思議な俺たちの放課後 続

 とまあこんな感じで短編の投稿を始めたわけですが、僕は基本毎週土曜日に新しい作品を出す方向で行こうと思っています。僕も忙しいときは忙しいので、出せなくても悪く思わないで下さい。
 今回は以上です。次の作品もどうか期待していただけると嬉しい限りです。

不思議な俺たちの放課後 続

俺の日常が、崩壊する!?やめてえええええええええええええええええええええええええ

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-05-26

CC BY-NC-ND
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