先天性

この分からずやめ、と内心罵りながらも、先程までのあの活力の行方を問いたくなるような脱力を味わった。私はあのサイコパス的なポテンシャルを持て余している男にまんまと生気を吸い取られてしまったのだ。確固たる思想というものはどうしてあのように陰湿で身の毛のよだつものなのか。想定外はあっさり全て切り捨てるか、もしくはサイコパス独自の強靭なメンタルを持ってして圧倒的勝利を収めるか。それだけなのだ。どちらにしても奴らはダメージを受けない。チートと言っていいだろう。

先天性

先天性

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-05-03

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