《3》夜櫻隊〜過去〜

〜明日なんて来なければ・・・〜

父「いい加減言う事聞け!お前に自由はないんだ、完璧になれ!」
白「・・・ごめん、なさい」

母「貴方は綺麗な人形なんだから、ここに飾られてたら本望でしょう!外なんか出なくていいわ。これは愛情表現よ!」
優里「愛情、表現・・・?外に出たい・・・」
母「馬鹿言ってんじゃないわよ!」
ガチャッ カチッ

いい子でいなくちゃ・・・

城稀 白 10歳

父「おい、白!いい加減言う事聞け!お前に自由はない事ぐらいわかっているだろう!」

白「・・・ごめん、なさい・・・でも、僕は、
庭で皆と遊びたかったから・・・」

父「城稀家の掟に逆らったらどうなるかわかっているのかっ!いいから言う事を聞け!」

白「!?ごめんなさい・・・」
(自由に生きたい、言われたくない・・・)

******
弥宵 優里 9歳

母「優里は綺麗な人形なんだから、ここに飾られてたら本望でしょう!外なんか出なくていいわ。これは愛情表現よ!」

優里「愛情、表現・・・?外に出たい・・・」

母「馬鹿言ってんじゃないわよ!」
ガチャッ カチッ

優里「嫌だ・・・、閉じ込めない・・・で」

母「優里はずっと私の人形なの。変な虫でも寄ったら困るわ」

優里「そう、だね、ごめんね」

母「わかったならいいの。ずっとそこにいなさいよ!」

優里(暗い、冷たい・・・誰か助けて・・・)
******
鵺闇 遊 10歳

父「お前は戦いに専念しろ。武器をもて。友情、親愛等はいらぬ。私の人間開発技術を奪った、この世界の偉人、天界の皆の血を・・・」

遊「・・・血?何に使うんだよ」

父「はぁ・・・今頃か?お前の母を生き返らせる為にいるのだ。肉体は出来ている。後は、お前と同い年の血だ。」

遊「まさか・・・あいつらを消せって・・・」

父「お前は母を消したんだ。そのぐらい罪滅ぼしとしてできるだろう!」

遊「父さん!母さんは病気でいなくなったんだ!消してなんかいない!」

父「嘘をつくな!お前が・・・、遊亜を消したんだ!」

遊「違う、思い出し・・・」

父「いいから行け!」
ドン!

遊「痛っ!・・・」
(これで何人目、いや、何千人目だよ・・・、もう誰も傷つけたくないのに・・・、父さんは本当の父さんじゃない。師匠だけだ・・・師匠から貰った刀はこんな事には使いたくない・・・、もう誰も・・・)

グスッ
遊「もう誰も傷つけたくない・・・」

******
舞月 璃沙 9歳

璃沙「瑠花!きてきて、花が咲いてる!」

瑠花「お、お姉様!お待ち下さい!」

璃沙「早くおいでよ!」
ゴロン

瑠花「お姉様は目の色が澄んでいて、とても綺麗です」

璃沙「?瑠花もじゃない、一緒でしょ?」

瑠花「ふふっ、そうですね・・・」

母「璃沙、瑠花ー、おやつよ?いらっしゃーい」

璃沙「瑠花!行こ」
スッ

瑠花「?どうされましたか?お手何て差し伸べられましても・・・」

璃沙「手、繋ご!」
ニコッ

瑠花「・・・はい、お姉様!」

「悲劇の夜」

璃沙「貴方達誰?」

??「クックックッ・・・、貴方に用はありません。後ろの方に用があります。」

瑠花「!?」

璃沙「そのマントは天界人ね」

??「よくお分かりで・・・」

瑠花「お、お姉様・・・」

璃沙「大丈夫」
チャキン

??「おや、この歳で属性を宿しているとは・・・歓迎されてますねぇ」

璃沙「貴方達には帰って欲しいの・・・」
ヒュンヒュン

璃沙「!?っ・・・!」
バタッ

瑠花「お姉様!しっかり!」

璃沙「瑠花・・・下がって・・・」

瑠花「いや、・・・天界人さん」

??「はい?」

瑠花「私がそちらへ行きます。」

璃沙「!?瑠花・・・!」

??「ほう、嬉しいですね」

瑠花「ただし、条件があります。」

??「・・・いいでしょう」

瑠花「これ以上、お姉様に近づかないで・・・」

璃沙「瑠花・・・!嫌・・・!」
ボロボロ

瑠花「ふふっ、お姉様、笑って下さい。いつか帰ってきますから」

璃沙「瑠、花・・・!」

??「騙されましたな・・・」ボソッ

璃沙「!?今、何・・・」
バタッ

《3》夜櫻隊〜過去〜

《3》夜櫻隊〜過去〜

夜櫻隊、それは「最強」と謳われた常闇の世界に君臨する《特別部隊》

  • 小説
  • 掌編
  • 冒険
  • アクション
  • サスペンス
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-04-16

Copyrighted
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