そこの隅に置いといて。

50円も考えたけど、もう大人だからね。

わたしに価値をつけるなら。

自意識の高さと反対に動く現実、と言えば分かりやすいだろうか。

どうにか今を切り抜けようと、勉強ばかりしている。
役に立つのかわからない。唯取っておくと自信にはなる。
ドクターストップをかけられてから、めっきり自信が無くなり、未だ動けずにいる。本気を出せば、と意気込むが、周りにも(まだ無理だ)と止められる。虚しさばかり募る。

小説を書くことは昔絵を描いていたことのように楽しくて、呼吸と同じように書けるのが自慢といえば自慢。こんな文でも読んでくれる人はいて、こないだ商店街を歩いていた時知らない人が犬を撫でてくれた感覚に似てる。
隅っこだけど、居てもいいよー、みたいな感じ。

私に値段をつけるとしたら、スマイル0円。スタイル10円。しつこさ80点で、ポジティブ10円。

計100円。だーれも買わない安上がり。
駄菓子屋にでも置いて欲しい。首から値段を下げて、椅子にでも座っていよう。たまに雑談に付き合います、お手伝いします。店の掃除をしてあげます。

だから皆さん、どうぞよろしく、と駄菓子買いに来た子に頭下げて、私は隅っこにいましょう。

と、今日はこんな夢を見た夕食の後。

甘いものが食べたい。

そこの隅に置いといて。

実話です。

そこの隅に置いといて。

100円で買える、夢、希望、幸せ。

  • 随筆・エッセイ
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  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-03-18

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