もしもいじめられっ子がいたら、あなたは優しくしてあげることが出来ますか?

友達、恋人、家族、結婚相手・・・。
あなたは、あなた自身が「大切な人」と思っている人が「いじめられっ子」という過去を持っていたら。もしくは、いじめられっ子だったら、優しく、差別なく接することが出来ますか?

こんな質問を問われたとき、答えは人それぞれだと思います。「大丈夫!大切に関わることができる!」という人もいれば、「自信がない」  「どうしよう」と、戸惑う人も、1人は、いるはずです。

でも、実は、この質問に答えは存在しないのです。

つまり、全ての答えが、正解。ということです。

えっ?「じゃあ、何でこの質問をしたの?」って?

私は、私自身がこの質問を出した理由などを皆に伝えたくて、この作品を書きます。

読んでいる途中、嫌な気持ちになったら、読むのをやめても構いません。
泣きたくなったら、思いっきり泣いても構いません。
どんな気分で読んでも、構いません。

ご安心下さい。
産まれたときから、亡くなるまで不幸な人間なんて、
幸せではない人間なんて、
ダメで、生きている価値が無い人間なんて、1人も、いません。

だって、今息をしているこの一瞬だって、生命と言う名の星が、輝いているから。

誕生

200★年、12月。
東北地方の某病院の産婦人科で、「私」こと、愛美は産まれました。
(※ この話では、「愛美」を、「私」と表記しますね。)
私は生まれた時から、他の人に、「この子は親孝行な子だ。」と言われてきました。
両親曰く、つわりが一切なく、夜泣きもしない。出産時間も、あまりかからなかった、などなど・・・。家族も心配するほど、大人しい子だったそうです。
「こんな私から、想像もつかないな。」
と、1★歳になった今になって思いますが、本当だったそうです。
そんな私を、母は
「生まれてきてくれて、ありがとう。」
と思っていたみたいです。

ここまでは、母から聞いた話です。

この話を聞いて、現在の私はこう感じています。

「私」は他人からはこういうことを言われてきたけれど、その「大人しい子」という印象が、私の人生を波乱万丈なものにした要因の、1つなのではないかと・・・。

夢を託した幼稚園~初めてのいじめ~


私は時々写真を見る事がありますが、幼稚園入園前の写真を見てみて、分ったことがあります。
それは、当時の私が、「幼稚園」に憧れていたこと。
私が背を向け、鯉のぼりが上がっている幼稚園を、まじまじと見ている写真なのですが、きっとその鯉のぼりに夢を託していたのでしょう。
1人っ子で兄弟姉妹もいないから、新しい友達ができること。
きっと、楽しい生活が出来るだろう。ということなどなど・・・。
母に「幼稚園楽しみだね(^o^)」と言われていたくらいだったのです。
しかし、鯉のぼりは、夢の代わりにいじめを託していました・・・。




200☆年、夢見ていた某幼稚園に入園。
友達欲しいな~とワクワクしていた私でしたが、いじめられるのは、意外と早いものでした。
いじめられる原因は、本当に些細なことでした。
ただ、4~5月頃に、1人の女の子に話しかけただけ。
「ねぇねぇ。」話しかけた私に、彼女は「うるさい!!!」  「黙って!!!」などの罵声を吐き、私を叩いたりしました。
そうされるたび、泣いて先生に寄って行ったのを、忘れかけていますが、覚えています。
じゃあ話しかけなければ良かった・・・。と思ったこともありますが、私は彼女に、あの時話しかけていなくても、彼女は私をいじめていたことでしょう。
彼女は私を小学校6年生まで、9年間いじめていたからです。
もちろん、「やめて」と言っても、聞く耳を持ってもらえませんでした。

もしもいじめられっ子がいたら、あなたは優しくしてあげることが出来ますか?

もしもいじめられっ子がいたら、あなたは優しくしてあげることが出来ますか?

この作品の作者「私」こと「愛美」の生涯を通して、人の心についてを表した作品です。 この世に存在するもの全てが、全てに愛されていること。 命が輝いていない人間なんて、1人もいないこと。 自信を持って生きて良い権利は、誰にだってあることなどを、中学生の表現ではありますが、少しでも多くの人に伝えることが出来れば・・・と願っています。

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-01-19

Copyrighted
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  1. 誕生
  2. 夢を託した幼稚園~初めてのいじめ~